【DELTA mini】EcoFlow社の最新ポータブル電源を実機レビュー~小型化で使いやすい新型DELTA

ecoflow_DELTA_miniポータブル電源・充電池
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EcoFlow社の最新ポータブル電源「DELTA mini」です。

EcoFlow社は今夏~秋にかけて続々とニューモデルを発表していますが、そのいずれもがDELTAシリーズです。

これまでDELTAの名を冠したポータブル電源は「EFDELTA」のみでしたが、「mini」「Max」「Pro」とシリーズが拡大しています。

今回の「DELTA mini」は、EFDELTAよりも少し下の価格帯(10万円前後)に属するモデルで、若干小型化・軽量化され、価格も手を伸ばしやすい価格帯に収めています。

早速、詳しく見てゆきます。

DELTA miniのスペックをEFDELTAと比較してみる

EFDELTAは自分も購入した大容量・大出力の先がけのようなモデルでしたが、ここへきてラインナップに加わった「DELTA mini」を比較しながらチェックしてみます。

 EFDELTADELTA mini
発売2020年6月2021年8月
発売時価格15万9,500円11万5,500円
2021年10月現在価格13万9,500円11万5,500円
電池素材リチウムイオン三元素リチウムイオン
充電サイクル800サイクル(容量80%)800サイクル(容量80%)
サイズ40.0×21.0×27.0cm37.8×18.4×24.0cm
重量14kg11kg
容量1,260Wh886Wh
出力1,600W1,400W
瞬間最大出力3,100W2,100W
X-Boost〇(最大1,800W)
AC出力×6 純正弦波
100V(50/60Hz)
×5 純正弦波
100V(50/60Hz)
USB-A出力×2
(5V/2.4A
各ポート最大12W)
×2
(5V/2.4A
各ポート最大12W)
USB-A急速×2
(5/9/12V 2.4A
各ポート最大28W)
×1
(5V/2.4A 9V/2A 12V/1.5A
最大18W)
USB-C出力×2
(5/9/15/20V 3A
各ポート最大60W)
×1
(5/9/12/15/20V 5A
最大100W)
シガーソケット出力13.6V 8A 最大108.8W12.6V 10A 最大126W
DC5521出力×2(12.6V 3A)
入力X-Stream最大1,200WX-Stream最大900W
ソーラー入力10-65V 10A
最大400W
11-75V 10A
最大300W
シガーソケット入力12V/24V 10A12V/24V 8A
バッテリー管理(BMS)
保護機能過電圧、過負荷、過熱、
短絡、低温、
低電圧、過電流
過電圧、過負荷、過熱、
短絡、低温、
低電圧、過電流
WiFi接続/スマホ操作

DELTA miniの外観・大きさ・重さ・価格

DELTA miniは、EFDELTAと比べて横幅・奥行は各々22mm・27mm、高さは30mm小さくなっています。

数字で見ると大した違いではありませんが、パッと見ただけでもEFDELTAよりも一回り小さいことが見て取れます。

重量は3kg少なくなっています。

僅か3kgの差とは思えないほど、実際に手で持ち上げると重さの違いを感じます。

正直、EFDELTAを自宅とアルトピアーノの間を運ぶのは「ちょっと嫌だな(できれば運びたくない)」と思う重量ですが、miniの方は片手でひょいと持ち上げて移動でき、あまり重さを負担に感じません。

外観はほとんど同じ、まさにDELTAシリーズの「mini」版といった見た目です。

価格は発売当初はほぼ16万円のEFDELTAに比べると、12万円未満で購入できるminiは性能や容量・出力からすればリーズナブルな価格設定と感じます。

10万円超ですから決して安いとはいいませんが、キャンピングカーや車中泊仕様の車内で家電を使用することを想定している場合には、かなり高コスパと言えると思います。

バッテリー容量と使用時間

EFDELTAの1,260Wh容量・1,600W出力に対して、882Wh容量・1,400W出力のminiは、やはり価格分の違いはある…、そう思われるかもしれません。

確かに容量については400Wh近く少ないですし、AC100Vで使う場合の変換ロスを勘案すれば、実質700Wh程度しか使えないので、有り余る容量とは言い難いものがあります。

それでも、車内で使う家電を考えた場合には実用性は十分と見ます。

というのも電気毛布、扇風機、ポータブル冷蔵庫などは40~60W程度の消費電力ですし、消費電力の大きい電気ケトルや電子レンジ、コーヒーメーカーなどは使用時間が短いので大きな容量を一気に食うわけではないためです。

例えば、50Wの消費電力の電気毛布を就寝時に使ったとすると、882Wh容量のAC100V変換後の利用可能容量700W容量で、単純計算で約14時間使えることになります。同じく50Wのポータブル冷蔵庫を併用していたら半分の7時間ということになり、就寝時間としては十分と言えます。

1000Wの電子レンジでコンビニ弁当を3分加熱したとすると、1000W÷60分×3分で実際の消費電力は50Wに過ぎません。1400Wの電気ケトルで3分でお湯が沸いた場合の消費電力は70Wほどになり、意外にポータブル電源にとっては蓄えた電力を一気に吐き出す要因にはなりにくいのです。

大消費電力の短時間使用の家電より、ポータブル電源が本当に苦手とするのは出力を長時間連続で求める家電です。

例えば、温風ヒーターは500~1000Wで数時間運転しますし、IHヒーターで鍋をすれば1300Wほどで1時間以上加熱保温し続けます。

882WhのDELTAminiはもちろん、1260WのEFDELTAであっても1時間そこそこしか利用できません。

そう考えると、使途さえ注意すれば882Whの容量は必要十分と言えると思います。


ちなみに、アルトピアーノのサブバッテリーに使われているディープサイクルバッテリーが100Aだとした場合、その充電容量は計算上1200Whほどになりますが、満充電できない点やAC100Vへの変換ロスなどを考慮すると使える容量は640~700Whになります。

一方、DELTA miniの実際に使える容量は700Wh程度ですので、サブバッテリーとだいたい同等ぐらいになります(EFDELTAなら200~300Wh上回ります)。

容量が同等という点を考えれば、1500Wインバーター(15万5,500円)を注文せず、DELTA mini(11万5,500円)で代替するの方が低コストです。

車外への持ち出し可能というメリットも勘案すれば、DELTA miniでの代替もあり得ない選択肢ではないと思います(ただし「基本電源ユニット」は注文しておかないと、天井照明や走行充電ができませんし、換気扇や冷蔵庫などのOPも注文できなくなります)。

定格出力・「X-Boost」機能

DELTA miniがEFDELTAと決定的に違うのは、ついに「X-Boost」機能が乗ったことです。

DELTA miniの定格出力は1400Wですが、実は1800Wの消費電力の家電を動かすことができます。

そんな魔法のようなことを実現する技術が「X-Boost」です。

X-Boostは、本来の定格出力を超えた消費電力の電気製品でも消費電力を抑えて駆動してしまう技術で、DELTA miniの場合は本来の定格出力1400Wを超えて、消費電力1800Wの家電を駆動することが可能になります。

この結果、本来の定格出力が大きくても、定格出力いっぱいの1600Wまでしか動かせないEFDELTAよりも、1800Wまで使えるminiの方が利用可能な家電の幅は広いことになります。

僅か1年の発売日の違いでも、その間の技術の進歩は大きかったということですね。

RIVERシリーズの際も力説しましたが、これって実用面を考えると本当に有難い機能です。

EFDELTAを含め、X-Boostがない通常のポータブル電源では、家電の消費電力が定格出力を上回っている時点で使うことができませんが、X-Boostの場合には、出力は抑えられてしまいますが動かないということはありません。

電子レンジなどでは出力を抑えて運転すれば温めに時間がかかるとか、電気ケトルではお湯が沸くのに少し時間が多くかかる…といったネガ要素もありますが、まったく動作させられず使えないより遥かにマシ…というわけです。

筆者がEcoFlowのポタ電をお勧めする最大の理由はこの「x-Boost」です。

入力・出力の違い

出力に関しては、端子の数を若干削っています。

AC100Vコンセントが「-1個」、USB-Aは変わらず、USB‐A急速充電が「‐1個」、USB-Cが「-1個」、それぞれ端子数が削られています。

その代わりと言っては何ですが、EFDELTAにはなかった「DC5521」端子を2個装備しています。

「DC5521」(※)は、外径5.5mm、内径2.1mmのコネクタサイズを表します。

※DC5521については使途がわかりにくいですが「EcoFlow社の動画」がわかりやすいです。

AC100Vに変換せずDCで出力するので変換ロスが少なく効率のよい出力といえます。


入力に関しては、入力系統数は変わらずですが、少しずつ容量が少なくなっています。

ただ実用上の大きな違いはなさそうです。


充電に関する技術としては「X-Stream」を搭載、DELTA miniは882Whの容量を僅か1.6時間(1時間36分)で100%充電可能です。

EFDELTAの場合は、80%までであれば1時間…との記載があったのですが、DELTA miniにはそうした記述は見当たりません。

それでも、高速充電が可能であることは変わらず、例えばキャンプ当日の朝、充電していないことに気づいても支度をして出発まで1時間あるなら相当量の充電を貯めることができますし、道中、走行充電しながら向かえば十分な充電量を得られるはずです。

目立ちませんが、急速充電機能はDELTAをより使い勝手よくしていると感じます。

スマホ操作~本体操作より簡単で分かりやすい

DELTA miniは、EcoFlowが無料で提供する専用アプリを通してスマホから操作することが可能です。

本体とアプリはWiFi通信で接続され、アプリに登録された端末(ポタ電)を操作することができます。

画像の左側は実際にDELTA miniのUSB-C端子とiPhoneを接続している様子、右側はアプリ画面のスクリーンショットで、USB-C経由で20Wの充電が行われていることがわかります。

アプリの上部には、この状態で出力を続けた場合、バッテリー残量は「1日13時間」分あると表示されており、本体液晶にも「36時間」と表示されています。

1日と13時間ではあまりピンとこないかもしれませんが…。

消費電力300Wのセラミックヒーターを駆動する場合は、残り時間「2時間36分」は重要な情報となりす。一晩中、セラミックヒーターで暖を取ることは無理ですが、ドライブの途中休憩等で、30~1時間ぐらい停車している間を暖房することは可能と思われます。

休憩後出発したら、走行充電で充電を追加しておくことを忘れずに…。

さらに…

こちらはコーヒーメーカーで、水を加熱する際に1500W超で動作しています。

DELTA miniの本来の定格出力は1400Wですので、通常のポタ電であれば動作しないところ「X-Boost」機能を持つDELTA miniは、1502Wでも正常に動作し、美味しいコーヒーを抽出できました。

この出力を続けた場合の電源の残量は32分ぶんしかありませんが、コーヒーメーカーは、電子レンジや電気ケトルと同様、稼働時間が短いので容量を一気に使い果たしてしまうことはありません。

電源本体で操作すると面倒な50Hz/60Hzの周波数切換えもアプリからならワンタッチです。

500Hzで駆動した方が消費電力が小さい機器の場合は、アプリから簡単に周波数を切り替えて好みの周波数で利用することが可能です。

冷却ファンの動作の違いについて

セラミックヒーターや、コーヒーメーカーを使っていて気づいたのですが、冷却ファンの動作がEFDELTAとDELTA miniでは違うことです。

EFDELTAは電源を入れれば基本的には常にファンが回って強制排気しつつ内部の冷却を行っていますが、DELTA miniの場合には、あまりファンが動きません。

300Wのセラミックヒーターを使用しても、DELTA miniのファンは止まったままで動きません。

1500Wのコーヒーメーカーを使うとファンが回りますが、コーヒーメーカーの電熱の加熱が終わるとファンは止まり、コーヒーを抽出している間は止まったままです。

このいずれの場合でも、EFDELTAはファンが回り続けており、ACスイッチか、メインスイッチを切るまで回り続けていました。

実は、EFDELTAは使っていると思っていたより充電容量が減っていることがあり、待機電力というのか、自己消費電力というかが大きいんだな…と感じる場面が少なからずあります。

例えば、EFDELTAからAC電源を取ったホームベーカリーでパンを焼いたことがありましたが、焼成中ではない時(捏ねたり発酵している時)でもずっとファンが回り続けていてどんどん充電量を減らしてしまいます。

【EFDELTA】ホームベーカリーでパンを焼くのは苦手かも?

また、EFDELTAに電気毛布を繋いでもファンが回るので、車内での就寝時には足元の方へ電源を置いても耳についてしまうと気になって眠れない…なんてこともありました(実体験)。

その点、300Wのヒーターでもファンが回らないDELTA miniなら安眠できる可能性がたかいはずです(実際にやってみてないのでおそらく…のはなし)。

DELTA miniでは電力の自己消費の問題を検証されたのかもしれませんね。少なくとも、何でもかんでもファンが回って強制排気…を行わないだけでも、その分の消費電力は少なくなるはずですので。

操作系が2面に分かれている使いにくさはEFDELTAのまま

以前、EFDELTAのレビュー記事でも書いたように、DELTAのパネルは前面・後面に分かれて配置されているため、キャンパー車内など狭い場所での操作がやりにくい面があります。

【EFDELTA】大容量大出力ポータブル電源を半年間使ってみた感想

画像はDELTA miniの前後面ですが、前面には情報表示パネルと、USB出力端子とメインスイッチ、アプリとWiFi接続する際のIOT RESETボタンが配置されており、後面には、入力端子、AC100V出力、DCシガーソケット、5521端子、AC ON/OFFスイッチなどが配置されています。

例えば、AC100Vに家電を繋いで使用する際には、こんな手順になります。

  1. AC100Vコンセントに電源プラグを差し込む(後面)
  2. メインスイッチを入れる(前面)
  3. AC ON/OFFスイッチを入れる(後面)
  4. 出力状態や残量確認などを確認する(前面)

前後へ行ったり来たり…です。

EFDELTAは、本体側面に入力端子が配置されていたので全部で3面での操作でしたが、miniでは入力が後面に統合されたので2面となり、多少は操作性が改善されたと言えるのかもしれませんが、操作系が1面に集中していない点では共通で、正直、使い勝手はあまり良いとは言えません。

USB-A・USB-Cでの利用は前面だけで接続も操作も完結するのでこうした使いにくさはありませんが、このクラスのポタ電を購入する理由がスマホやガジェットの充電のみ…ということは考えにくく、当然、AC100Vの家電利用が前提になります。

その辺りを勘案すれば、電源プラグの接続は後面でも構わないので、せめて、メインスイッチとAC ON/OFFスイッチが同じ面にあって、操作系が1面で完結すれば…と感じます。

その他にこれといって欠点の見当たらないDELTA miniですので、この操作面での面倒くささは非常に残念です。

EcoFlow DELTA mini 実機レビューまとめ

操作性の点で少々使いにくい由を書きましたが、電源全体としては、同じDELTAの名乗っていますし、外観も似ていますが、機能や性能では丸1年の発売日の違は大きく「進化」を感じました。

若干、容量を落としたことで11万5,500円という買いやすい価格でありながら、1400Wの定格出力でも十分なのに、さらにそれを超えるX-Boostの採用で1800Wまでの家電を使える…という点においては「クラス最強」ではないかと感じました(2000W超クラスを除く)。



今回は、EcoFlow Japanから「DELTA mini」のデモ機をお借りしての実機レビューでした。

お借りしておいて「操作性が…」などと言って申し訳ないのですが、率直な感想ですのでご容赦ください。

快くデモ機の貸出しをしてくださったEcoFlow Japanに感謝申し上げます。

DELTA miniは「買いか、スルーか」と問われれば、もし1000W超出力(例えば電子レンジ利用想定)を前提にポタ電を検討しているのであれば、順位上位で検討してみるべきモデルではないか…と強くお勧めすると思います。

本編中にも書きましたが、自分的には「X-Boost」機能はかなり高ポイントだと思っているので、同クラスの他のポタ電に対して大きなアドバンテージを持っているように思います(自分もEFDELTAなければ欲しい)。

それでは今日はこの辺で。

他社製品も含めポータブル電源を選ぶならこちらもご参照ください
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