ポータブル電源・バッテリー

EcoFlow DELTA2はアリかナシか~リン酸鉄リチウム採用で安全性UP+長寿命+バッテリー拡張可

EFDELTA後継モデル【DELTA 2】に弱点はあるのか? ポータブル電源・バッテリー
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EcoFlowの人気機種にしてベストセラーである「EFDELTA」の後継機として誕生した『DELTA 2』について深堀りします。

KAZ
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2022年8月に登場した『DELTA2』は、X-Stream/X-Boost/スマホ遠隔操作/エクストラバッテリー等、現在EcoFlowの人気の素となっている各機能をすべて盛り込んだ『最新技術全部入り』ポータブル電源で、ベストセラー間違いなしの過不足のない内容になっていますが、弱点はないのでしょうか。ちょっと意地悪ですがそのあたりを深堀してみます。

新しいDELTAは、EcoFlow躍進の出発点となった名機「EFDELTA」の後継モデルとして大きな進化を遂げて登場したと思います。それは確かです。

EcoFlow独自のX-Stream/X-Boost/スマホ遠隔操作/エクストラバッテリー等の最新技術全部入りとなって登場し(EFDELTAはX-Streamのみでした)、誰の目にも「優等生」であり、「人気機種」になるのは明らか…に見えます。

今日はちょっと意地悪な視点で「DELTA 2」を深堀してみます。

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DELTA 2の基本スペックをチェック

DELTA 2は2022年8月上旬の発売見込み
画像出展:EcoFlow LINE
EFDELTADELTA2
発売2020年6月2022年8月
電池三元素リチウムリン酸鉄リチウム
寿命800サイクル3000サイクル
保証2年5年
充電容量1260Wh1024Wh
拡張バッテリー×専用+1024Wh
Max用+2016Wh
定格出力1600W1500W
最大瞬間3100W2250W
X-Boost時×1900W
AC入力1200W1200W
ソーラー入力400W500W
AC出力66
USB-A2
急速2
2
急速2
USB-C22
DC5521×2
急速充電X-StreamX-Stream
定電圧機能×X-Boost
スマホ操作×WiFi/Bluetooth
サイズ(mm)400x210x270400x211x281
重量(kg)1412
通常価格139,500円
発売時約16万円
143,000円

まずはDELTA2と、前身モデルであるEFDELTAのスペックを比較してみます。

赤文字は優れている項目ですが、DELTA2の方に赤文字が多いのは新モデルですので当然ですが、逆にEFDELTAの方で赤文字なのは「容量」「定格出力」「瞬間最大出力」の3項目のみです。言い換えるとDELTA2は、他の部分は進化したが容量と出力を縮小した新モデルと言えそうです。

リン酸鉄リチウムイオン電池採用

画像出典:jp.ecoflow.com

DELTA2の最も注目すべき特徴は「リン酸鉄リチウムイオン電池」の採用です。

以下はリン酸鉄リチウムイオン電池の特性です。

  • 安定性・安全性が高い
    リン酸塩は非常に安定性が高く、過充電・過放電やショートの際にも爆発や発火の危険性がひくいことから安全性に優れています。
  • 長寿命
    従来の三元素系リチウムイオン電池が500~1000回程度の充電サイクルで充電容量80%程度まで劣化しますが、リン酸鉄リチウムイオン電池は容量80%まで劣化するのに充電サイクル3000回超もかかります。それだけ長く大容量を利用できます。

※「充電サイクル」や「バッテリーの劣化」等についての詳細は別記事を参照してください。

DELTA 2は、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したことで長寿命を手に入れました。

例えば毎日容量100%使い切って充電するような使い方を続けた場合、3000サイクルを超えるのは8年以上先ですし、2日に1回容量を使い切った場合には3000サイクルは16年後以降です。基板や配線の方が劣化してしまうのでは?と心配になるほどの長寿命です。

また、安定性・安全性が高いことも大きなメリットで、例えば高温・低温になりやすい車内はポータブル電源にとっての環境としてはあまり芳しくありませんが、発火・爆発の危険性の低いリン酸鉄リチウムイオン電池はそうした使途においても安心感をもって使用できます(それでも夏場の車内置き放しは避けた方がよいです)。

拡張バッテリーによって購入後に容量を増やせる

画像出典:jp.ecoflow.com

充電容量は、EFDELTA1260Whに対して、DELTA2は1024Whと200Wh以上の縮小となっています。

これをもってDELTA2はキュモデルより容量が少ない…とは言えません。というのもDELTA2には「エクストラバッテリー」を接続する機能が搭載されたためです。

エキストラバッテリーとは、DELTA2本体に接続する容量拡張用の充電池で、DELTA2本体から利用できる電力量を拡大することが可能です。

DELTA2専用エクストラバッテリーの容量は1024Wh(本体と同等)で接続すると2048Whの容量を持つことになります。また「DELTA Max」用のエクストラバッテリーも接続可能で、この場合には、2016Whプラスになり合計3040Whの大容量となります。

まず初めにDELTA2本体を購入し、後から拡張バッテリーを購入して容量を拡大することが可能です。

出力は若干控えめだがX-Boostを搭載した

EFDELTAの定格1600W/最大3100Wに対して、DELTA 2は定格1500W/最大2250Wと若干控えめですが、家庭の壁のコンセントが1500Wなので単体使用の場合にはほぼ電力不足で使えない家電はありません(複数台使用した場合は足りなくなる可能性あり)。

DELTA 2はEcoFlowの定電圧機能である「X-Boost」を搭載したことで、消費電力1900Wまでの家電を利用することが可能になっています(ただし出力はあくまで定格の範囲です)。

これにより複数台使用の場合に出力合計が1500Wを超えてしまっても、400W超過までは動作を停止することなく利用することができます。これは実際にキャンプや車中泊で使用していると便利さがわかります。

※定電圧機能「X-Boost」の詳細については別記事を参照してください。

急速充電が本気で速い

DELTA 2の容量は1,024Wh、容量の80%まで僅か50分で充電可能なX-Stream搭載
画像出展:EcoFlowメールマガジンより

EcoFlowのポータブル電源は多くの場合、ACからの入力電力が大きいのが特徴です。EFDELTAもDELTA2も最大1200Wもの電力で充電することが可能で、EFDELTAは筆者が購入当時「容量の80%まで1時間で充電可能」と謳っていて『すげ~』と思ったものです。

DELTA2も入力は最大1200Wまで可能で『50分で容量の80%まで充電可能』となっています。

充電が早いことは、急いで充電したいシーンでは本当に助かります。まさかの充電忘れでも出発の準備をしている時間が1時間程度あるなら約80%まで充電してから出発可能です。あとはシガーソケットから走行充電や、ソーラーパネルから太陽光充電して容量を追加しつつキャンプ場に向かうことができます。

ちなみにEcoFlowの急速充電技術は「X-Stream」と呼ばれます。

EcoFlowの急速充電がすごいのは電源ケーブル1本をコンセントに繋ぐだけということもあります。大きく重いACアダプターが不要ですし、ACとソーラーをダブルで充電…なんて手間もいりません。単純にコンセントからケーブル1本で一気に充電します(80%前後で電圧を落として電源に優しいトリクル充電に切り替わります)。

※トリクル充電についても詳しく解説しています。

スマホ遠隔操作がWiFiとBluetoothでも可能に

画像出典:jp.ecoflow.com

EFDELTAには遠隔操作がなく、寒い冬の車中泊の際に夜中に電気毛布の電源をいれるために寝袋から出る必要がありましたが、DELTA2なら寝袋に入ったまま電源をON/OFF可能です。

従来はWiFiのみでの接続だったため、遠隔操作をしている間はスマホとしての通信は途絶せざるを得ませんでしたが、DELTA2はBluetoothでも接続できるため、スマホ通信を遮断することなく遠隔操作が可能です。

DELTA 2にデメリットはあるのか

EFDELTAというモデルは、現在のスタートアップとしてのEcoFlowの名を世に広めた名機と呼べると思います。クラウドファンディングMakuakeで当時の新記録となる金額を叩き出すなどなかなか派手な登場だったことを覚えています。

EFDELTAから3年後の2022年に登場した新しいEFDELTAは「DELTA 2」として、正当な後継モデルであることを名乗って登場しました。

EFDELTAの所有者からすると、本当に欲しい機能が全部乗っていてその進化が羨ましい思いがします。

非常に優等生的な印象の強いDELTA2をあえて意地悪な目でDELTA2を眺めて弱点を探したのですが、思ったほどなかった…というのが本音です。それでもあえて難癖をつけるとすれば容量拡張です。

DELTA 2のデメリット①~充電容量拡張は高額

EFDELTAは1,260Whの容量があり、筆者の購入当時(2020年6月)としては最大クラスの容量を誇っていましたが、徐々に大容量化が進んで今では2,000Whも珍しくなくなっています。

DELTA 2の容量は1,024Whで、EFDELTAから236Wh(≒19%)減少しています。

そのぶんエクストラバッテリーがある

と納得しかけますが、「いやちょっと待て」です。

だって、DELTA 2本体の容量を拡大するにはエクストラバッテリーを接続するわけですが、エクストラバッテリーって結構高額なんですよね。

DELTA2専用エクストラバッテリーで容量2倍(2,048Wh)にするには、DELTA2本体143,000円+DELTA 2専用EB110,000円=合計253,000円ものコストがかかります。

さらに大容量にしたければ、DELTA Max用エクストラバッテリーを接続も接続可能ですが、コストはDELTA2本体143,000円+DELTA Max用EB149,600円=262,600円にもなってしまいます。

大容量化への対応上致し方ないのかもしれませんが、正直25万円もの出費は、誰にでも簡単に出せる額ではありません。新製品なのでまだセール時の値引きはあまり大きくありませんしね。

KAZ
KAZ

エクストラバッテリーを接続すれば、EFDELTAよりもはるかに大容量のポータブル電源になるため容量縮小ではない…と言うことなのかもしれませんが、確かに容量の多寡だけを見ればそうですが、拡張バッテリーはタダ(無料)ではありません。容量を拡張するには最低でも11万円、Max用では15万円弱と高価です。『容量は増やせるがそのぶんお金もかかる』というわけです。容量を拡張できることをメリットと取るか、容量を増やすにはお金がかかることをデメリットと取るか…ユーザー個々で受け取り方は違いそうです。

容量1Whあたりのコストをチェック

試しに、DELTA2本体、本体+エクストラバッテリー、DELTA Max1600/2000それぞれの1Whあたりのコストを算出してみました。

  • EFDELTA … 本体価格139,000円 容量1,260Wh → 110.3円/1Whあたり
  • DELTA 2 … 本体価格143,000円 容量1,024Wh → 139.6円/1Whあたり
  • DELTA 2+専用EB … 253,000円 容量2,048Wh → 123.5円/1Whあたり
  • DELTA 2+Max用EB … 262,600円 容量3,040Wh → 86.38円/1Whあたり
  • DELTA Max 1600 … 18,7000円 容量1,612Wh → 116.00円/1Whあたり
  • DELTA Max 2000 … 242,000円 容量2,016Wh → 120.04円/1Whあたり

こうして各機種とEBの組み合わせの「1Wh当たりの単価」を見ると、DELTA 2単体が最も割高で、逆にDELTA2とMax用エクストラバッテリーの組み合わせが最もコスパがよい組み合わせでした。

では、1Whあたり86.38円で最もコスパが優秀な「DELTA2+Max用エクストラバッテリー」を呼応乳するか…と言われるとかなり悩みそうですし、自分にはちょっと買えないかな…と言う気がします。

KAZ
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うがった見方をすれば、リン酸鉄リチウム化によって寿命が大幅に伸びたことは、メーカーにとっては買い替え需要を自ら遠ざけたことになります。単純に考えればリン酸鉄リチウムバッテリーが行き渡れば、買い替える人はかなり少なくなり、必然的に企業としての売り上げも減少するかもしれません。

EcoFlowに限らず各社とも「拡張バッテリー」を採用するケースが多いですが、これって、もしかすると「減る買い替え需要」を補うための「追加購入需要」の掘り起こしなのでは?と想像することも可能です。

もちろん容量を抑えることで本体価格を抑え、より多くのユーザーに買いやすい価格を提示できるメリットもありますし、本体購入後に金銭的に余裕ができたら容量拡大が可能…というのもメリットであることは確かですが、そのパターンでいくとユーザーはかなり大きな額を支出することになるなあ…などと考えてしまいます。

DELTA 2のデメリット②~入出力端子や電源スイッチの配置

EcoFlowのDELTAシリーズのポータブル電源の特徴なのですが、入力端子・出力端子・電源ON/OFFボタンが一面に集中しておらず、前後と側面片側の3方向にバラけています。

AC電源スイッチは相変わらずコンセントと同じ面に設置してあり非常に使いにくい

EFDELTAの場合、ディスプレイのある側(正面とします)にメイン電源とDC出力のON/OFFの切り替えボタン、反対側の背面に、AC出力のON/OFFの切り替えボタンとACコンセントが配置されています。

そして、正面から見て右のサイドに、AC・DC入力端子が配置されています。

EFDELTAを使う場合はまず正面のメイン電源をONにし、DC出力を使う場合はDC電源ボタンを押してONにする、ACA出力をつかう場合には背面のAC電源ボタンを押してAC出力をONにします。

USBなどのDC出力を使う場合は正面側の出力端子にケーブルを接続、ACプラグは背面のコンセントに接続します。充電する場合は側面の入力端子に接続…というように、かなりあちこちを使い分けなければなりません。

EFDELTAは14kgの重量ですが、狭い車内で屈んだまま向きを変えるのはなかなかの重労働です。

DELTA2も基本的なデザインは共通で、とても使いやすいとは言えなさそうです。

KAZ
KAZ

電源ボタンは正面に(同じ面に)集約することはできないのでしょうか…。狭い車内に設置した状態だと特に不便さが目立ちます。ただ、この問題はスマホから遠隔操作できることで解消できますので、ぜひ、スマホ連動を実装してほしいところです。DELTA Proで実現しているので可能性はあると思います。

DELTA2のメリットとデメリット

【DELTA2のメリット】

  • リン酸鉄リチウム電池採用で安定性安全性、長寿命を確保
  • 定格出力1500Wは家庭用電気製品のほとんどを利用できる
  • X-Boostで消費電力合計1900Wまで家電を動作させることができる
  • スマホ遠隔操作が可能
  • 50分で80%まで充電可能な急速充電
  • 後から充電容量を拡張できる(エクストラバッテリー)
  • AC入力1200W、ソーラー入力500W
  • 容量・出力の割に軽量

【DELTA2のデメリット】

  • 容量拡張は別途コストがかかる(エクストラバッテリー追加購入)
  • DELTA2単体の1Wh単価は若干割高
  • 入出力端子や電源ボタンの配置が一面に集中していない

さすが優等生…と言う感じで、デメリットよりもメリットの方が断然多いのがDELTA2をよく表していると思います。

それにデメリットの方で挙げたことは、DELTA2単体のデメリットと言うよりは、エクストラバッテリーの価格や、DELTAシリーズ全体のデザイン性などの問題と言えます。そう考えるとDELTA2はほとんど欠点がない電源だとも言える訳で、その人気ぶりも分かるというものです。

DELTA2 まとめ

今回は、新登場の「DELTA 2」について深堀りしてみました。

意地悪な目線でデメリットを探ってやろうという意識を持っていたのですが、実際にはあまり欠点がありませんでした。飛びぬけた長所も見当たりませんが、欠点や弱点なく「卒なくまとめた」という印象です。

おそらく今後しばらくはこのクラスのベンチマークになるモデルではないかと思います。

発売から半年以上が経過した現在、DEELTA miniやDELTA 1000あたりを候補に検討していた方にとっては明らかに「1stチョイス」になるはずですし、他社のライバルを見てもこのスペックと価格はかなり優先順位上位になるはずです。

充分に「おすすめポータブル電源」と言える内容を持ったポータブル電源だと感じます。

それでは今日はこの辺で。

  1. KAZ Enjoy Camper より:

    >半日くらいクルマを駐めたまま(中略)そういった場合、ポータブル電源はどう扱うべきなんだろう

    これは仕方ないんじゃないでしょうかね。
    自分もフロントだけ遮光パネルを広げて窓を少し開ける程度で車を離れることはあります。
    Amazonなんかで窓を少しあけて換気できるアイテムが売られています。
    ユーザー評価ではほとんど効果なしのようですが、一度試してみてもいいかな…などと思っています。

    >そういった場合、ポータブル電源はどう扱うべきなんだろう
    ご自身にとって納得できる答えが見つかるとよいですね^^

  2. トシくん より:

    丁寧なコメント、大変有り難うございます。現在、ポータブル電源とはどういうものか、イメージを得つつある段階なので、大変助かります。(簡単に結論が出ない問題を安易に尋ねてしまって、すいません。汗)

    >常時車載保管は避け、使用後は必ず自宅に持ち帰る、駐車時には日陰に止める、車高スクリーンを使う、窓を開る、ファンを回すなどで気温上昇に配慮した方がよいです。

    なるホド、自分は結構色んなモノをクルマに積みっぱなしにしている一方、駐車場も野ざらしの陽差し直撃タイプ(?)なので、常時車載保管は論外だろうとは思ったのですが、

    ただ、旅先に自転車積んでいって、半日くらいクルマを駐めたままポタリングすることがあるのですが、そういった場合、ポータブル電源はどう扱うべきなんだろうと、ちょっと悩んでいました。ご回答も参考にしつつ、もうちょっと迷ってみようと思います。

  3. KAZ Enjoy Camper より:

    トシくんさん、こんにちわ。
    ご訪問&コメントありがとうございます。

    三元素がリン酸鉄か、難しい問題だと思います。
    コスト面から考えれば三元素の方が割安に購入できると思いますが、安全面や寿命ではリン酸鉄に及びません。
    結局選択基準は「リスク」じゃないかと思うんです。
    つまり、もし事故が発生するなら可能性の高いのはどちらなのか。事故が起きた場合の事象でヤバいのはどちらなのか等々です。

    リン酸鉄リチウムは、発火・爆発しませんでし、万が一熱による異常が発生しても有毒ガスを発生しません。
    リスクに対する安心度が高いのはあきらかにリン酸鉄です。

    三元素系はリン酸鉄系より事故リスクが多い・大きいことを前提で考えた場合、三元素はまったくダメなのか、と言えばそんなことはないと思います。
    確かに三元素系のリチウムイオン電池による事故は意外に多いし、事故の規模も大きいのですが、逆に長期間に渡って正常になにも問題なく使用されている機体の方の方が多いのも事実です。
    実はリチウムイオン電源の事故は、特定のリコール対象製品が繰り返し事故を起こしているという事実もあり、三元素系でも事故を起こさない機体はいくらでもあると思います。
    この辺りをどう捉えるかは購入者(ユーザー)の考え一つでしょう。

    https://www.nite.go.jp/jiko/jiko-db/accident/search/?m=jiko&a=page_index
    https://www.jikojoho.caa.go.jp/ai-national/accident/search
    これらのサイトで、事前にリコール対象となっている機種をチェックして購入候補から外すことも必要でしょう。

    自分は、リン酸鉄系の購入コストが多いのは「保険」だと考えています。
    「何かが起こってから」では遅いし、「何かが」起こりにくく、起こったとしても被害が小さいことが保険だという考えです。
    自分は、車載で持ち出して使用するのはリン酸鉄の機体に限るようになりました。
    三元素系のEFDELTAも、いまだに自宅で太陽光充電で炊飯やスマホ充電など節電目的で現役で使用していますが、より安定的な環境で使ってやることで、事故を起こさせないよう自分なりに配慮しているつもりです。

    あとは、
    (1)きちんとしたメーカーの製品を選ぶ

    日本法人があり、著名なメーカー(つまり名も知れぬようなメーカーでない)の製品を選ぶ。

    (2)取扱いに注意する

    衝撃を与えたり、不用意に水濡れさせない、高温多湿の環境下で保管・使用(充電含む)しない

    そういう意味から、常時車載保管は避け、使用後は必ず自宅に持ち帰る、駐車時には日陰に止める、遮光スクリーンを使う、窓を開る、ファンを回すなどで気温上昇に配慮した方がよいです。

    (3)フル充電(過充電)・フル放電を避ける

    三元素でもリン酸鉄でも、満充電やフル放電でダメージを受けます。できれば20%~90(できれば80)%の範囲で使う。
    特に充電は、満充電以降も充電し続け、万が一保護機能が上手く働かないと過充電になり発熱し、熱暴走を引き起こす場合があるので要注意

    といったことを注意することしかないと思います。

    リン酸鉄なら大丈夫なわけでもないですし、とは言え三元素より安全性が高い…というのが事実だと思います。

    >『今から三元系を買うのは得策ではないのか迷ってます』

    こればっかりはやってみないと分からないですね。何も問題ないかもしれないし、事故が起きるかもしれない。
    でも、自分だったら万が一事故が起きた時に「リン酸鉄にしておけばどうだっただろう」と思うのは嫌です…かねえ。
    ベストのチョイスをしておかないで起きた事故は典型的な「後悔先に立たず」になりそうな気がします。

    長くなってすみません。
    ご存知と思いますが、わたしはあくまで素人です。
    私のコメントによって何かを判断されることのないようお願いいたします。
    責任は負えませんので、ご自身で判断して頂くようお願いいたします。

  4. トシくん より:

    こんにちは。自分は車中泊歴は長いのですが、DIY は全くせず、ただ車内で寝るだけで、最近やっとポータブル電源に興味を持ち始めて、色々ネット情報を集め始めてるのですが…

    DELTA2 はリン酸鉄系リチウムイオン電池で、充電回数が多いのと共に、発火し難いのが最大のメリットの一つみたいですが、これってどのくらい重視すべきでしょうか?

    個人的に、車中泊旅行でも旅先で数時間クルマを降りて、場合によっては日なたに放置せざるを得ないことはあるし、夏の車内はすぐ 4〜50℃ になるでしょうから、発火しないというのは結構メリットに思えたりしますが…

    ↑ のような使い方は、例えリン酸鉄系でも論外の使い方だったりしますでしょうかね? 逆にそこが大きな違いで、ちょっとの容量差を重視して、今から三元系を買うのは得策ではないのか迷ってます。