今回のテーマは軽自動車での車中泊です。
我が家の現在の愛車は、旧型B44A型日産ルークスですが、その前はタウンエースのライトキャンパーを所有していました。乗り心地や動力性能はお世辞にも良いとは言えませんでしたが、後席ダイネットで食事できたり、荷室のすべてをフルフラットにして大人二人が横になれる、いわゆるキャンパー仕様はとても便利でお気に入りでした。
軽自動車に乗換える際の最も大きな懸念は、まさにこの点でした。
つまり、ラゲッジルームの使い勝手=食事や車中泊が可能か、でした。とは言え、ダイネットでの食事や休憩は望めないのは分かり切っているので、懸念の焦点は「車中泊」でした。
今回は、軽自動車での車中泊がどんなものか…検証してみました。
アルトピアーノは幅130×200cmの余裕のラゲッジルーム
我が家のアルトピアーノは、車内に取り付けられていた収納庫を取っ払って、就寝の際の横幅を130cm確保していました。この130cmという幅は、60~65cmの一般的な一人用インフレーターマットを2枚並べても余裕のサイズで、大人二人が足をまっすぐ伸ばして眠れる余裕のサイズ感でした。

敷いているWAQ製インフレーターマットのサイズは、長190cm×幅60cm×厚8cmです。この幅60cmという幅は、マットとしては若干小さめで、同じく所有しているVastland製マットは幅65cmです。
いずれのマットでも2枚を並べて敷いて、大人2名(夫婦)が横になっても腕や肩が触れることはありませんでした。
出かけるさきで横になって身体を休めることができるのは、筆者夫婦の旅やドライブの概念を変えてくれましたが、買い替えたクルマは軽自動車なので、アルトピアーノ同様に車中泊が可能かどうかは気がかりでした。
日産ルークスで車中泊は可能か?夫婦で脚を伸ばして眠れるか?
さて問題のルークスですが、車中泊、してみました。
買い替え時には「車中泊できるかな」という懸念がありましたが、実は内心『最悪、車中泊できなくても致し方あるまい』とは思っていたのでした。
ルークスの納車は昨年(2025年)7月でしたが、それから何かと忙しく(入院など立て続けに…)、車中泊どころではなかったし、アルトピアーノ時代から冬季は車中泊しないと決めていたので、納車から10か月経過してようやく巡ってきた車中泊のチャンスでした。

ただ、車中泊と言ってもさほど頻度は高くないと思うので、何か構造物を自作する・取り付けるのではなく、シートアレンジと手持ちのキャンプ道具で『手軽に大人二人が車内で気持ちよく仮眠できる』ことを目指します。
ルークスのシートは前席を倒してフルフラット化が可能

ご覧のように、ルークスは前席のヘッドレストを外して背もたれを後ろに倒すと、後席とちょうどよく繋がってフルフラットが可能です。しかも実際にやってみると思ったより凹凸が少なく、車中泊適応力は高そうです。

荷室側から見るとこんな感じです。
試しに横になってみました(筆者は運転する人なのでステアリング側)が、後席背もたれからダッシュボードまでの長さに身体を収めることが可能でした。
フルフラット状態でのサイズは…

長さ方向のサイズは、ダッシュボードから後席背もたれまでで約167cm。横方向は、後席座面の位置では約110cm、後席ドアの位置では約115cmありました。
なので、身長が170cmまでの方であれば問題なく足を伸ばして横になれますが、高身長の方は膝を曲げないと横になれないかもしれません(筆者は幸い、横になれるサイズでした)。
横幅は、スライドドアの部分で115cmでここが最大、リアシートの部分では110cmしかありませんが、幅60cmのインフレーターマットを2枚並べて敷ける(柔らかいので無理やり…)ので、横幅に関しては問題ないと思います。
ルークスの公式寸法は…
日産の公式スペックによれば、後席背もたれの上端からダッシュボードまでは2,200mmとありますが、後席背もたれは傾斜しているため、寝る部分(つまり座面に近い方)はもっと短いことになります。筆者の実寸では1,700mmにちょっとかける程度の寸法でした(1,670mm)。この寸法はちょっと大柄なだんせいだと足がつかえてしまう可能性があります。
横幅については、公式スペックでは後席座面前端で1,095mmとあります。筆者の実寸でも1,100mmでしたのでここは数値的な乖離はありません。スライドドアの部分では1,200mmありましたがm、ホイールハウスやドリンクホルダーの分だけ少し広くなっていると思われます。
※公式スペック:https://history.nissan.co.jp/ROOX/BA1/2002/specifications.html
WAQ製インフレーターマットを2枚並べて敷いてみる

こちらがインフレーターマットを2枚並べて敷いた様子です。
WAQ製マットのサイズは長さ190cm×幅60cmですが、柔軟性があるので、2枚をシート状に敷き詰めるのは容易です。頭と足元(上端と下端)が少し折り返す感じですが、横になるには特に問題にはなりません。
というより、足元のマットがダッシュボードで上に曲がっているので、足首から先が落ちずに済みます。
逆に頭の方は枕代わりに盛り上がっていて、家内は「これなら枕いらない」とのことでした(奥側)。筆者は若干高い枕が好きなのでクッションを置いています(手前側)。

こちらは荷室側から見た状態です。
ちなみに、運転席側はステアリングが邪魔なように見えますが、チルト機能で一番上まで上げておけば、筆者の身長であればちょうど足首がステアリング位置にくるので特にぶつかる等はありません。
インフレータマット下はクッションで凸凹を調節する

ルークスのシートがフルフラットになる…といっても、凹凸のないフラットな状態ではなく、座面はへこんでいますし、背もたれ部分は出っ張っています。
そこで、インフレーターマットを敷く際に、シートの凹んだ部分にクッションや座布団をいれて高さをできるだけ同じにするように調整しています。

まだ最初なので細かな調整はこれから…ですが、これだけでも意外にいい感じになっています。
インフレータマットとクッションの位置はこんな感じです。
マットには出っ張りと凹んだ部分がありますが、これ、意外に快適なんです。
というのも、腰の部分は背もたれ(一番出っ張っている)が当たり、お尻は背もたれと座面の境目で落ち込んで、膝裏には運転席に座面に置いたクッションの出っ張りが当たるので、うまく身体のカーブにフィットしてくれているんです。
なので、この状態で意外にも身体にフィットして寝やすいんです^^

もう1つ気づいたのは、横になった際に見上げる天井が圧迫感がないことです。ルークスはいわゆる「スーパーハイトワゴン」に属する軽ワゴンで背が高いのが特徴です。それに伴って室内の天井高も高いので、フルフラットにしたシートにクッションを噛ませてインフレータマットを置いても、上方向の空間が広く圧迫感を感じにくいのは大きなメリットと感じました。
ルーズで柔軟性のあるWAQインフレーターマットが適している
たまたま偶然、我が家にWAQ製のインフレーターマットがあったので使っただけなんですが、結果として、WAQ製インフレーターマットのルーズな感じや、柔軟性や強い反発力のなさがが上手く作用して、クッションの補助もありつつシートの凹凸を吸収して、身体にフィットしてくれます。
もう1つ所有しているVastland製では反発力が強くて、シートの凹凸を身体に伝えてしまうような感じで、どちらかというと、ルークスでの車中泊ではWAQ製が合っていると感じました。
※WAQ製とVastland製のインフレーターマットの比較や特製の違いについては過去記事で詳しくレポートしていますので、よろしければご覧ください。
横になれるだけでは足りない!車中泊に必要なこと
車中泊をする(つまり車内で眠ること)に必要なのは、車内で脚を伸ばして横になれるだけではなく、他にも整えるべき事柄がいくつかある…ということを、アルトピアーノでの車中泊経験から学びました。
ルークスでの車中泊は、今回の検証で『大人二人が足を伸ばして横になれる』ことは分かりましたが、その他の部分はまだ全く対策しておらず、これから整えてゆく必要があります。
車外からの視線を遮りプライバシーを守る遮光パネル

アルトピアーノの場合は、キャンパー仕様として購入したので、ディーラーのオプションとして「遮光パネル」が用意されており、購入特典としてサービスで貰うことができましたが、ルークスはキャンパーではないので、そうしたOPはありません。
でも、車中泊をする際には「遮光パネル」は必需品です。
もちろん、カーテンや、あるいは段ボール等でも代用はできますが、専用遮光パネルには、取り付けが簡単(サイズがフィットしていると取り付けも容易だし、吸盤なども付属している)だったり、すき間ができない等のメリットがあります。

夜間は外が暗くなり、車内で灯りを点けていると、薄手のカーテンなどでは透けてしまって車内が丸見えになるので要注意です。逆に明るい車内から暗い車外は見えにくいので気づきにくいですが、暗い車外から明るい車内はよく見えます。光を遮る素材のもので目隠しをする必要があります。
今回はカーテンやクッションなどで車外からの視線を遮り、車内を明るくしないよう心掛けることで無理やり乗り切りましたが、大人二人が横になれることがわかったので、今後は、車外からの視線を遮る方法も整える必要があります。
実はすでにルークス用遮光パネルはピックアップしています。
ただ、この製品のコメントが「0」で、製品の良しあしがまったく判断できずにいます。もし、この製品を購入して使用されている方がいらっしゃったら、ぜひご意見伺わせてください。よろしくお願いいたします。
就寝時の暑さ対策・寒さ対策
車中泊時の強敵は、筆者自身の経験で言えば「暑さ」「寒さ」との戦いです。
実は今回の車中泊検証でも「明け方は少し寒くなるかも…なので、マイクロフリースのひざ掛け×3枚、真冬に使っていた着るフリースなどを持っていきましたが、思ったより寒くなって、毛布も持って来ればよかった…と思いました。
ただ、寒さは着るものを増やしたり、毛布などをかけることで、さほど手間をかけずにしのぐことができます(極寒時は除く)が、暑さ対策はなかなかにハードルが高いです。
電気自動車であれば、エンジンをかけずにエアコンを使えますし、エアコンでの電力消費はさほど大きくないらしいのでかなり有効な手段らしいです。
※参考動画
しかし、ルークスのようなエンジン車は、経済的にも環境的にも、マナー的にも、就寝中にエンジンをかけ放しにしてエアコンを使う訳にはゆきません。
窓を開ける、扇風機を使う…程度ではしのげない暑さもあります。特に昨今の日本は「亜熱帯」と言われるほどで、夜間の気温が下がりにくくなっています。
そこで今後は、過去に自作・検証した『熱交換エアコン・除湿器』を試すことになりそうです。
この辺りはまた検証してから別途レポートしたいと思いますが、いずれにせよ、現在の日本で車中泊する場合には、「暑さ」「寒さ」への対策が必須であることは間違いありません。
寒さに関しては、寝袋や電気毛布などを使ってアルトピアーノでも冬場の車中泊の経験で何とかなりそうですが、『エンジンをかけずに涼しく快適に眠る』のはなかなか難問かと思います。
さらに、ある程度荷物も積んで、さらに、クーラーボックス・クーラーを置けるか?というスペース的な問題もありそうで、このあたりは、まだまだ「これから…」といった状態です。
車中泊検証について~施設のルールを確認
今回の車中泊は、実は『伊豆河津町のフランス式バラ園「バガテル公園」の春バラを見にいって、ついでに、伊豆のおいしいものをお土産で買って来ようツアードライブ』の一環として、朝は渋滞が酷くて(特に早川周辺)無駄に時間がかかるので『前乗り車中泊』で仮眠を取って、開園直後からバガテル公園で薔薇を鑑賞する…ということでした。
そのため、金曜日の仕事終わりに自宅を出発して「伊東マリンタウン」で短い仮眠を取らせて貰ったのですが、その際の車中泊を元に記事化しています(次回以降、訪問したお店の紹介記事もアップします)。
ただ、昨今は車中泊に対する視線も厳しいものがあり、施設ごとのルールを事前によく調べた上で、ルールに則って利用させて貰う必要があります。
で、その伊東マリンタウンの車中泊に対する見解というかルールは、公式のFAQに記載があります。
Q.車中泊はできますか?
道の駅の駐車場は休憩施設としてご利用ください。当駅の利用ルール及び一般社団法人日本RV協会の「公共駐車場でのマナー厳守10カ条(www.jrva.com)」を必ず遵守願います。 道の駅を利用する他のドライバーのことも鑑み、限りある駐車スペースを有効に使用していただくためにも、長期間の滞在はご遠慮願います。またキャンプ行為、発電機の使用、盗電、盗水、長時間のアイドリング使用等、目的外の利用は固くお断りいたしております。(※キャンプ行為等をご希望のお客様はお近くのオートキャンプ場・オートパーク等をご利用ください。) その他ご不明な点は駐車場誘導員にお問い合わせください。
マリンタウンが言う「一般社団法人日本RV協会の「公共駐車場でのマナー厳守10カ条」とは以下の通りです。

- 長期滞在は行わない
- キャンプ行為は行わない
- 許可なく公共の電源を使用しない
- ゴミの不法投棄はしない
- トイレ処理は控える
- グレータンクの排水は行わない
- 発電機の使用には注意を払う
- オフ会の待ち合わせは慎重に
- 車椅子マークの所に駐車しない
- 無駄なアイドリングはしない
筆者が個人的に仮眠のための車中泊をする場合、関連があるのは(1)(2)(10)です。
(4)(9)は常識と言うか、当たり前のことです。車中泊だから云々は関係なく遵守すべきことです。まあ(10)だって当たり前といえば当たり前ですが…。
そのほかの項目は、キャンピングカーや複数車両の待ち合わせの問題なので今回の筆者には特に関連はないと思います。
今回の仮眠車中泊は駐車していた時間にすると5時間ほど、横になっていたのは4時間ほどなので「仮眠」と言えるかどうか、ルールに制限時間の明示がないのでわかりませんが、自分的には必要最小限で駐車させて貰った意識です。
もちろん、駐車場に空きスペースがいくつもあることを確認済みですし、ドアの開け閉めや会話などにも十分配慮したつもりですし、駐車後すぐにエンジン停止、出発まで始動していませんので「アイドリング」の問題もクリアだったのではないか…と考えています。
できるだけ早く起きて、朝食のためにマックへ移動したので「占有」の問題も他車に迷惑にならないうちに退避できたと思います。
【結論】ルークスで車中泊できるか?
家自動車の日産ルークスで車中泊できるか?
結論:できる!
しかも、かなり快適です。
- ルークスはシートがフルフラットになる
- 凹凸は比較的少ない方
- 厚さ8cmのインフレーターマットを敷いた
- 幅60cmのマットを横並びで2枚敷くことが可能
- マット下の凹凸はクッションをスペーサーにする
これらによって、「大人二人が足を伸ばして仮眠できる」と結論づけることができました。
今後は、車外からの視線を遮る「遮光パネル」や、「暑さ」「寒さ」への対策が必要と考えています。
新型ルークスでも車中泊は可能か
新型ルークスのシートは、表皮やクッション性等に改良が加わったとされていますが、シートの形状やアレンジは旧型を踏襲しています。
そのため、今回行った車中泊の検証は新型にも有効ではないかと思います。
つまり、新型であっても
- シートをフルフラットにして
- インフレーターマットを2枚並べて設置
することで、『大人二人が足を伸ばして横になって仮眠できる』は実現可能と思われます。
ただし、これはスペック等からの筆者の想像です。実車で確認していませんので、あくまで参考程度とし、実際の購入や車中泊の実施は、新型車両にて確認をお願いします。
軽自動車・日産ルークスで車中泊 まとめ
『日産ルークス(旧型)で車中泊は可能』ということがわかりました。
幅60cmのインフレータマットを敷き、凹凸をクッションなどで埋めることで充分快適な仮眠が可能でした。シートのフルフラット化だけでは凹凸が身体に直接当たって痛くなりますが、マットを敷くことで、快適性はかなり向上することがわかりました。
ただし、今回の検証では『大人二人が快適に横になれる』ことが分かっただけです。
実際の車中泊では、車外からの視線を遮り、プライバシーを確保すること、また、暑さ・寒さへの対策も必要です。車中泊には
- 車内で快適に横になれる
- プライバシーを確保できる
- 気温や湿度に対策できる
この3点が整ってはじめて快適な車中泊となるので、今後、早急に整えたいと思います。
それにしても、あの小さな車体の中で、大人二人が足を伸ばして横になれるなんて、軽自動車っていいですよね。ますます我が家のルークス、お気に入りになりました。
それでは今日はこの辺で。










