今回は、Bluettiの中堅モデル「EB70S」のレビューです。実際にEB70Sを使ってみて、使い勝手やメリット・デメリットをチェックします。
容量もある程度余裕があって、出力も大出力家電以外なら万遍なく利用可能、アウトドアなどへの持ち出しも容易で多くの出力端子を備えている…といった総合力に優れた万能型のポータブル電源が1台あると便利です。EB70Sは、大容量電源を得意とするBluettiのミドルクラス最上位を担うモデルで、716Whの容量と、800W/1400Wの出力を10kg以内(9.7kg)にコンパクトに納めたポータブル電源です。
自分が一番最初に購入したポータブル電源は、EcoFLow「EFDELTA」でした。
自分は検討段階から車内での電子レンジ利用を必須条件にしていましたので、アルトピアーノを購入した直後、当初からの目的を果たすために『定格出力1600W』を最優先で選んだモデルでした。
EFDELTAを購入した2020年6月当時は、1500W超の定格出力を持つ電源は他にあまり選択肢がない中で機種選定したのですが、次第にEFDELTA1台では何かと不便だ…と感じるようになりました。
理由は簡単で大きくてデカいから…です。
重量14kgのEFDELTAは、出かけるたびに自宅とクルマ間を移動するのが億劫ですし、ワンハンドルでないので持ちにくさもある。狭いタウンエースバンの車内では場所を取りますし、後述するデザイン的な問題もあって、もう少し手軽に持ち出せて使い勝手の良いサイズの電源が欲しいと思っていました。
そんな筆者が今回、実際にEB70Sを使ってみながら自分が感じたままをレビューしたいと思います。
Bluetti EB70Sとは
EB70Sは、長年、リン酸鉄リチウム電池を採用したポータブル電源を作り続けてきたBluetti(ブルーティ)のミドルクラスを担う中核モデルです。
EB70Sの特徴は一言で言うと『過不足のない王道モデル』という印象で、クラス随一の800W定格出力は多くの家電に対応し、716Whの容量も1~2泊のキャンプや車中泊なら十分です。またEB70Sは容量の割にコンパクトなボディサイズが使いやすく、ワンハンドルで持ち上がる10kg以内の重量も使い勝手の良さに繋がっています。
EFDELTAが14kg、EB70Sが9.7kgで約5kgの違いですが、ハンドル形状の違いで実際の重さ以上に持ちやすさの印象は違います。
EB70Sの外観をチェック
正面左上に「入力端子(DC7909)」
ACコンセント・ソーラー充電に使います。
正面中央に「液晶パネル」
正面右上に「LEDライト」とスイッチ
正面左下側はアウトプットで、左からDC出力端子スイッチ、USB-C×2、USB-A×2、5521×2、シガーソケット×1、右下に「AC100V」コンセント×4を備えます。
付属品は左から
- MC4ソーラー充電ケーブル
- カーチャージケーブル
- ACアダプター用充電ケーブル
- ACアダプター
先日レビューしたシリーズ末弟の「EB3A」と比べるとこんな感じです。
当然、容量や出力の大きなEB70Sの方が大きいのですが、容量で2.7倍になっていることを考えるとあまり大きいとは言えません。コンパクトにまとまっている印象です。
EFDELTAと比べるとサイズ感の違いはこんな感じです。
容量が1260WhあるEFDELTAが大きいのは当たり前ですが、前面(液晶パネルがある面)・背面・側面にし入出力端子が分散して表面にメイン/DCスイッチ、背面にACスイッチが配置されたEFDELTAに比べ、前面にすべての端子と操作系をまとめてこのサイズ感はなかなかのものと感じます。
ワンハンドルで持ち上がるのも地味ですが無視できないメリットと感じます。自宅⇔車の移動や狭い車内での移動は、EB70Sの小型&軽量+ワンハンドルが活きます。
スペックをライバルと比較
EB70S | RIVER Pro | 708 | |
メーカー | Bluetti | EcoFlow | Jackery |
サイズ(mm) | 320x217x222 | 288x185x253 | 299x191x190 |
重量 | 9.7kg | 7.2kg | 6.8kg |
採用電池 | リン酸鉄 | 三元素 | 三元素 |
充電容量 | 716Wh | 720Wh | 708Wh |
充電サイクル | 2500+ | 800 | 500 |
定格出力 瞬間最大 | 800W 1400W | 600W 1200W | 500W 1000W |
AC入力 | 200W | 660W | 140W? |
ソーラー入力 | 200W | 200W | 180W |
電力ブースト | – | X-Boost 1200W | – |
急速充電 | – | X-Stream | – |
スマホ操作 | – | 〇 | – |
拡張バッテリー | – | 〇 | – |
UPS | 〇 | 〇 | – |
ワイヤレス充電 | 〇 | – | – |
LEDライト | 〇 | 〇 | – |
AC出力 | 4 | 3 | 2 |
USB-A 急速 | 2 – | 2 1 | 1 1 |
USB-C | 2 | 1 | 1 |
DC出力 | 5521×2 | 5521×2 | 5509×1 |
シガーソケット | 1 | 1 | 1 |
標準価格 | 79,800円 | 79,800円 | 84,500円 |
Bluetti「EB70S」と同クラスの、EcoFlow「RIVER Pro」、Jackery「708」と比較してみました(Ankerには同クラスの製品がありません)。
リン酸鉄リチウムイオン電池採用
2022年発売のポータブル電源は各社『リン酸鉄リチウムイオン電池』を採用していますが、Bluettiは他社が三元系リチウムを主力にしている時からずっと「リン酸鉄リチウム」にこだわってきました。
他社モデルではまだ三元系リチウムしかない2020~2021年の電源を、セールなどで割安に購入する場合でも、Bluetti製品なら安全性と長寿命に優れる『リン酸鉄リチウム電池』採用のポータブル電源を購入できます。
実際、このEB70Sも2021年6月の発売ですが、リン酸鉄リチウム電池を採用しています。
リン酸鉄リチウム電池がおすすめな理由
リン酸鉄リチウムイオン電池は、従来の「三元素リチウムイオン電池」と比べると、電池としての組成が安定しており、熱暴走を起こしにくい点が特徴です。発火・爆発に至らないため高い安全性が評価され採用されるケースが非常に増えています。
2022年に各社から発売になったポータブル電源の特徴は「リン酸鉄リチウムイオン電池」の採用でした。EcoFlowやAnkerなどのメジャーなメーカーが相次いでリン酸鉄リチウムイオン電池採用の新モデルを続々とリリースしました。
Bluettiは、早くからリン酸鉄リチウム電池の採用を進めており、現在ラインナップされているポータブル電源の全モデルがリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しています。
その点で、Bluettiはリン酸鉄リチウムイオン電池の取扱いに慣れており、研究・開発も進んでいるメーカーと言えます。
※リン酸鉄リチウムの特徴については別記事を参照してください。
最新機能はないが基本性能しっかりの長寿命型
この700Whクラスは、価格と容量、サイズ・重量などが高コスパでバランスしていて、比較的安価なのに非常に使い勝手がよいと感じます。自分的には一番持ち歩きたい性能&サイズ感です。
EB70Sは、定電圧機能やスマホ操作、拡張バッテリーなどの最新機能は搭載していませんが、リン酸鉄リチウム電池を採用し、800W/1400Wの高出力等の性能と使い勝手の良さが高次元でバランスしている電源です。
EcoFlow・Jakceryの電源が充電サイクル500~800回なのに対して、唯一「リン酸鉄リチウム電池」を採用しているEB70Sの充電サイクルは2500回以上を誇ります。毎日フル充電しても7年近くもの長寿命となっています。
クラス最大級の高出力
定格出力/瞬間最大出力が大きい点もEB70Sのメリットの1つです。
EcoFlow RIVER Proが600W/1200W、Jackery708は500W/1000Wなのに対して、EB70Sは800W/1400Wの出力で、製品を選べば電子レンジでも動作させられる出力です(電子レンジの最小消費電力は800W程度)。
定格出力に注目すべき理由
ポータブル電源を選ぶ際に「充電容量」に目が行きがちですが、当ブログでは『定格出力』に注目すべき…と主張してきました。
なぜなら、容量は補充できても定格出力は購入後に変更できないスペックだからです。
「電力ブースト」(家電の消費電力を下げて運転する技術)が搭載されていない場合、定格出力を超える消費電力の家電は動かすことができないため、より多くの家電を動作させるためには定格出力ができるだけ大きい方が有利なのです。
「EB70S」の定格出力は、800Wとクラス最大級で大消費電力家電を除くほとんどの家電を動かすことが可能です。
入出力端子とスイッチ類が全て前面に集中~良好なUI
出力端子の数も充分で、ACコンセントは4口、USB出力はAx2・Cx2の4口、5521DC出力とシガーソケットも各1口備えます。また3台の中で唯一「ワイヤレス充電」機能を備えていますが、そのすべてが正面前面の1面に集約されています。
以前レビューした「EB3A」もそうですが、Bluettiのミドル~エントリークラスのポータブル電源は、すべての操作系と接続端子が前面に集中配置されており、側面や裏面には何も操作・接続するものがありません。
筆者的にはこの「前面集中操作」を非常に評価しています。
※UIとは「User Interface」の略で『人と機械の接点』の意味です。「UIが良い」というのは簡単に言うと使いやすい、使い勝手が良いということになります。
自分は狭いタウンエースバンベースのバンコンキャンパー車内でポータブル電源を使うことが多いので、ポータブル電源の置き場所には頭を悩ませますが、操作や接続が前面だけに集中していると車内での取り扱いが非常に楽になるんです。
例えば、『前面には液晶パネルとUSB出力、側面に入力端子、背面にACコンセントが配され、メイン電源スイッチとDC出力スイッチは前面、AC出力スイッチが背面』というレイアウトはどうでしょう?使う端子やスイッチによって前面・背面・側面を使い分けなければならいとしたらどうでしょうか。
『そんなレイアウトないでしょ』と思うかもしれませんが、実は上記の操作接続の状況は、2020年発売の筆者所有のEFDELTAのものなんです。EcoFlow DELTAシリーズはこのレイアウトを伝統的に現在も採用しています。
重く大きなACアダプターだけどUI改善に一役買っている
上記の写真の赤枠がEB70S唯一の入力端子です。
この端子一つで、AC100V充電もソーラーパネルからの充電も、クルマのシガーソケットからの充電もすべて賄っています。
そのため、100Vコンセントからの充電の際には、専用のACアダプターを通さないと充電できません。
ACアダプターは大きく重いので、無ければない方が使い勝手は良いのですが、実は、「EB70S」の前面集中操作に一役買っているのです。
こちらはシリーズ最小&最新の「EB3A」で、ACアダプターを廃してコンセントからコード直結で充電できますが、入力端子をAC/DC別々に設けなければならないため入力端子の占める面積が大きくなり、必然的に出力端子の数は少なくなっています(※)。
※ただし、EB3Aは容量が少ないので、出力端子をあまり多くする必要がないためバランスは取れています。
「EB70S」はACアダプターを採用することで、入力端子の占める面積を最小限として、その分をAC100V出力×4、USB(A&C)×4、DC5521」×2、シガーソケット×1といった豊富な出力端子を装備しつつ前面集中操作を維持しています。
70系の後継モデル「AC70」もかなりコスパの高いポタ電に仕上がっています。実機レビューでご確認ください!
EB70Sを実際に使ってみた
上記のことを踏まえて、EB70Sを普段の生活の中で使ってみました。使用したシーンごとに使い勝手などをまとめました。
EB70SをAC100Vで充電してみた
EB70SにAC100VコンセントからACアダプターを経由して充電しました。入力電力は200W弱で安定していました。充電0の状態から3時間+αで満充電になる計算でになります。
EB70SのACアダプターは、充電中はインジケーターが赤く点灯します。満充電が近くなると緑の点灯に代わります。
電源本体の大きさに対して、ACアダプターはかなり大きい印象です。
EB70Sにソーラー充電してみた
手持ちの110Wソーラーパネルや、車両ルーフに設置した200Wパネルで太陽光発電~充電をしてみました。
110Wパネルは「EcoFlow」製、CIGS系200Wパネルは「BougeRV」製です。
110Wパネルで93Wの充電は84.5%、200Wパネルで192Wの充電は96.0%の高効率充電です。パネルの性能や太陽の位置や太陽光の強さなど様々な要因で充電量は一定しませんが、他の電源も併用する中で思うのは、EB70Sはソーラーパネルからの充電効率が良いように思います。
EFDLTAや、同じBluettiの「EB3A」などは太陽光がしっかり当たらないと液晶パネルに充電量が表示されません(0のまま)が、EB70Sだけはたとえ1Wや2Wでも充電量が表示されます。1~2Wでは実用になりませんが、毎日曇天が続くような梅雨の季節でも20~30Wの充電が得られるのは大きいです(※)
これは、BougeRVのCIGSパネルとEB70Sで顕著にみられる症状です。他のパネル+他の電源では「0」なのに、CIGSパネル+EB70Sだけが充電が発生するような場面が少なくありません。あまりに小さい充電量は表示しないように作られているのかもしれませんが、1Wでも2Wでも充電してくれるのは何だか心強く好感を持ちます^^
車内リモートワークにはオーバースペック?
ノートパソコンを接続してのリモートワークは余裕しゃくしゃく。容量716Whはガジェットへの給電がメインであれば電力不足はまずあり得ないはずです。スマホへの充電も同時余裕です。リモートワークには「EB3A」でも十分と感じました。
スクエアな形状と、前面集中操作のおかげで狭い車内での作業でも邪魔にならず、コードの接続やスイッチのON/OFF、出力や残量の確認などで使いにくさを感じる場面はありませんでした。
何かしら暖房が欲しい時期ですが、今回は消費電力70Wの電気ブランケット(電気毛布)を使いました(電気毛布としては消費電力は大きい方です。通常は50Wほど)。容量716Whではセラミックファンヒーターを動作させながらの作業では1時間程度しか容量は持たないので現実的ではありません。
電気ブランケットと暖かい飲み物がEB70Sでは妥当な暖の取り方かな…と感じました。
EB70Sで電子レンジは動かせるのか
これを読んでいる方の多くは、当ブログで車載用として紹介している『山善YRL-F180』が動作するかどうか…に興味をお持ちの方が少なくないのではないでしょうか。
『山善YRL-F180』は50Hz:800Wで動作する車載向きのスペックを持つ電子レンジです。対するEB70Sは定格出力800Wですので、定格800Wで消費電力800Wの電子レンジが動くのかどうか…、ある意味、やってみないと分からない部分があります。
EB70Sを「50Hz」に指定して動作させてみると…
結果はご覧の通り。『山善YRL-F180』は50Hzで無事に正常動作しました。出力は750W前後でした。
これは大きな発見ですね。常用は避けた方がよいかもしれませんが、いざという場合に「動く」のは重要です。
車内で電子レンジを使う場合、定格出力1000W超の電源を準備しなければ…というのが定説のように言われていましたが、『山善YRL-F180』とEB70Sであれば動作可能ということが分かったことで、電子レンジ利用を前提とした電源選びで、EB70Sが視野に入ってきます。
価格的にも出力1000W超の電源は割高になるので、電子レンジは頻繁に使わない、たまに使いたい…程度のユーザーであれば、EB70Sで充分対応可能ではないでしょうか。
小型炊飯器でご飯を炊く
ご飯を炊いてみました。
使用したのは定格出力200Wで1.5合タイプの小型炊飯器です。
画像で分かるように、200Wを少し超えた電力を消費しつつ約20分でご飯が炊きあがります。
筆者宅のキッチンでは、日ごろ消費電力1400Wの炊飯器を使っていて、炊飯時間は約70分です。
両者の実際の消費電力を比べてみると、1400W炊飯器の方は70分で1633.3Wの電力を消費しますが、小型炊飯器では僅か66.6Wしか消費しません。
キャンプや車中泊で電力を節約したい場合はもちろんですが、日ごろ、ソーラー発電で貯めた電力で炊飯時の電力を賄うだけで1566.7Wの電力節減になりますし、その133Wも太陽光発電で生み出すのであれば、炊飯にかかる電気は0円となります。大きなで節電効果が見込めます。
普段使いで気づいたEB70Sのデメリット
オーソドックスながら基本性能が高く使い勝手の良いEB70Sですが、デメリットというか、いくつか気になる点があったので紹介します。
20%刻みの充電残量表示はアバウトすぎる
EB70Sの残量計は20%刻みの青い棒グラフで表示され、実数表示がないため残量(充電量)を正確に把握することができません。必ず20%の幅があるので、例えば画像の事例で言えば、今80%なのか、99%なのかがわかりません(※)。
※グラフは、20・40・60・80・100%になると増える仕組みなので、1つのグラフは20%の幅があります。
残量が、『60%⇔79%』『80%⇔99%』ではかなり違います。自分の場合は60%なら充電しますが、79%なら電池へのダメージ(劣化)を考え充電しませんので。
電池残量はきっちり実数での表示が電池管理の面では必要ではないかと思います。
充電時も同様で、この表示では現状の残量が60%なのか、79%なのかが分かりません。
とはいえ、バッテリーの性能に関する重要な欠点ではないので重要度は低いかもしれません。
定電圧機能+スマホ操作があれば完璧なのに…
これはデメリットというより要望といった方が正しいのですが、当ブログで小型クラス一押の「EB3A」で便利な「定電圧機能」がないのでぜひ欲しいと感じました。
EcoFlowでは「X-Boost」、Bluettiでは『電力シフト』と呼ばれる定電圧機能(電力リフトともいう)は、電源側の定格出力を上回る消費電力の家電を、電圧をさげて動作させる機能で「あと少し出力が足りなくて動かない」をクリアしてくれる便利機能です。
EB70Sの定格出力は800Wで、同クラスの他製品より大きめではありますが、やはり1000Wクラスの家電が動かせないのは「もどかしい」と感じる部分があります。
同様の意味で「スマホ遠隔操作」も欲しい機能ではあります。
この2つの機能と充電量の表示が改善されれば、EB3Aと同様にクラス最強と言えるのですが実に惜しいです。ぜひ「電力リフト+スマホ操作」付の進化版EB70Sを出して貰えないでしょうか。
後継機AC70が高品質&高性能化で超おすすめ!
ここまで紹介してきた「EB70S」ですが、最新型の「AC70」に進化しています(筆者も購入してメイン機として日々利用中)。
EB70S→AC70では、充電容量が716Wh→768Whに拡大、定格出力も800W→1000Wに増大してます。
筐体(外観)もかなり上質になりチープ感が一掃されています。電力リフトやAC/DC入力値の拡大など様々な部分で大きく進化しています。詳細は別記事にてご確認ください。
70系の後継モデル「AC70」もかなりコスパの高いポタ電に仕上がっています。筆者は自腹で購入するほどAC70がお気に入りです^^ その良さを実機レビューでご確認ください!
ミドルクラス最強?Bluetti EB70S まとめ
今回は、Bluetti EB70Sを実際に使って使い勝手をチェックしました。
【EB70Sの特徴】
- ミドルクラスのコンパクトな電源
- リン酸鉄リチウム電池採用、充電サイクル2500回(残存80%)
- クラスで標準的な716Whもの充電容量
- アッパーミドルクラスで最大の定格出力800W/瞬間最大1400W
- AC100V出力は精密機器にも使える「純正弦波」
- AC100V×4、USB-A/C×各2、DC5521×2、シガーソケット×1の出力端子
- AC100V入力は最大200W
- ソーラー入力は最大200W
- 無駄に電力を消耗しない「エコモード」搭載
- 点滅機能付きLEDライト
記事でも紹介したように、充電量(残量)があまり正確に確認できないのは難点ですが、このクラス最大800Wの定格出力は電子レンジも機種を選べば充分に実用になる点で、非常に使い勝手がよい、筆者おすすめのポータブル電源と言えます。
大消費電力家電の使用が頻繁ではないのであれば、200W程度のソーラーパネルとの併用で継続的に電力を保持し続けられる点で、キャンプや車中泊はもちろん、災害発生時、節電にも有効に利用できるのではないかと思います。
今回は「EB70S」を実機レビューしてみました。
当初思っていたより使い勝手がよく、特にアルトピアーノに載せている電子レンジ『山善YRL-F180』(消費電力800W/50Hz)が問題なく動かすことができたことはとても大きなメリットと感じました。
後日談になりますが、このレビューをリリースしてから約7か月後の2023年9月時点で、メインで使用しているポータブル電源は「EB70S」です。EFDELTAも現役で使用していますが、やはり三元系リチウムで寿命が短い(800サイクル)ため、どうしても2500サイクルのEB70Sを使うことが多くなっています。
ソーラーパネルから充電した電力で、日々のスマホやスマートウオッチの充電から炊飯や湯沸かしまで賄っています。地味ですがいい製品だと実感しています。
それでは今日はこの辺で。