ポータブル電源・バッテリー

Bluetti AORA100~人気ポタ電AC180が新色アースカラー採用リニューアル!日本向けローカライズ実施

BLUETTI AORA100 実機レビュー ポータブル電源・バッテリー
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今回は、Bluettiの新製品「AORA 100」の実機を使ったレビューです。

AORA100は、モダンなアースカラーを纏い、容量1152Wh、定格1800W/瞬間最大3600W出力のミドルサイズのポータブル電源です。バッテリーにはブルーティ伝統のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し安全性と長寿命を担保しています。

また「電力リフト」や「アプリ遠隔操作」「急速充電」など便利な機能も搭載しており、キャンプやアウトドアなどのレジャーユース、ソーラー充電による電力自給、さらに災害時の電力確保など、普段使いから緊急時の備えまで幅広く使えるポータブル電源に仕上がっています。

KAZ
KAZ

今回のAORA100レビューにあたってはBLUETTIから製品の提供を受けております。ただし、いつものことながら、良い処はよい、悪い処は悪いと忌憚なく書いていますので、購入検討の参考になればと思います。

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「AORA」って?

通常、BLUETTIの製品にはアルファベットと数字の組み合わせによる品名が付けられています。

例えば筆者愛用の小型ポタ電は「AC70」、エントリークラスの名機には「EB3A」といった具合ですが、今回の製品には「AORA」という言葉に意味を持たせた品名が与えられています。

BLUETTIによれば「AORA」とは、『AORAは「青空」に由来し、BLUETTIのブランドカラー「青」と「持続可能なエネルギーを象徴した言葉』とのことです。

そのため、ボディカラーは「フォレストグリーン」を採用したとのことです。黒一辺倒のポタ電にあって、明るいアースカラーは新鮮ですし、室内においても真っ黒い物体が自己主張せず周囲の家具や調度に溶け込んで自然な佇まいを見せています。

またAORA100は日本向けにローカライズ(筆者注:地域にマッチするように最適化すること)されており、ユーザーの要望を取り入れた仕様~例えば製品本体はすべて日本語表記であったり、一体型の固定ハンドルを採用するなど~になっているとのことです。

今回は、AORA100をレビューしていますが、AORAシリーズには小型クラスの「AORA80」もあって、容量768Wh、定格1000W/瞬間最大2000W出力を備えています。

AORA80/100はAC70/180のリニューアル製品

実は、今回のAORAシリーズはすでに発売済みの製品のリニューアル商品です。

AORA80は筆者イチオシの「AC70」をベースにしており、今回のレビュー対象のAORA100は「AC180」がベースです。スペックは元になったAC70/180と同等ですが、新色の採用と、日本向けのローカライズが実施され、新たに「AORA」というブランド名を与えられて追加発売となった商品です。

ベースとなった「AC70」は、2023年4月に発売された「AC60」の流れを汲む、BLUETTIにとって新世代ポータブル電源で2023年10月に発売されました。

AC70は筆者も実際に購入して日々メイン機として利用していますが、新世代の特徴でもある質感の高さがあり、性能・機能、さらにコスパ面でも満足度の高いポータブル電源です。今回は実機提供を受けませんでしたのでAORA80としてのレビューはありません。「AC70」のレビューを参考にしてください。

一方AC180は、2023年6月の発売ですが、細かな部分でAC60の直系という立ち位置ではなく、AC60以前の旧世代の名残りが残っているモデルです(名残りの部分はレビュー内で解説します)。EB系の旧世代の仕様と、AC系の新世代の仕様が入り混じった過渡期の製品であると感じます。

ただ製品としては人気モデルで、定格1800W/最大3600Wの出力と、最大2700Wまで対応の「電力リフト」による高出力モデルとしてBLUETTIのメインストリーム(主流)に属する1台です。

今回は、新色採用と日本向けローカライズによるリニューアルをうけた「AORA100」をレビューすることとなりました。それでは、実際にAPRA100をみてゆきましょう。

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明るいトーンのアースカラーが室内空間にもマッチ

こちらが実際のAORA100です。

真っ黒な従来のポタ電に比べると軽快な印象です。

真っ黒いとちょっと武骨な印象がありますね…

真っ黒い塊が自己主張している従来のポタ電とは違って、室内に置いておいても家具や調度品、白物家電とうまくマッチする感じで、部屋の雰囲気を重々しくしない印象です。

でもBLUETTIのいう「フォレストグリーン」という色名はどうでしょう。「フォレストグリーン」はJIS色彩規格に規定されている慣用色名でカラーコードは「258c6d」です。↓の色が「256c6d」です。

#256c6d
しかもBLUETTIのブランドカラーの「青」なはずなのに「グリーン」なのは謎です^^;

実際の製品の写真の「色」をPhotoShopで抜き出すと…

カラーコードで言うと「#a6a89d」となり、グリーンが含まれた色合いでした。

見た目ではどちらかと言うと「アイボリー」と言った方がしっくりくる色合いですが、実際に#256c6dのフォレストグリーンよりこちらの色あいでよかったと思えます。

AORA100のサイズ感~AC70と比較

この画像では全高の違いもチェックしてください

AORA100の3サイズは、340x247x317mmです。

314×209.5×255.8mmのAC70と並べるとサイズ感の違いはこんな感じです。

重量は17kg、10.2kgのAC70より約7kg重くなっていますが、男性ならギリギリ片手でも持ち運べる重さです。AC70ほどの機動性には欠けますが、大きさ重さ=容量なので、容量を加味すると、一概に小さい方がよいとも言い切れませんし、1000Whクラスのポタ電としては特に大きいことはなく標準的なサイズ感だと思います。

横幅の違いは26mmです。

上部の比較

いずれも持ちやすい固定ハンドルですが、小型のAC70はワンハンドル、AORA100はダブルハンドルです。

AORA100にはワイヤレス充電が備わりますが、AC70にはありません。

AORA100の装備~スィッチ・コネクタ関連

AORA100は、接続端子の類はほとんど前面に集中して配置されています。

こでは筆者の持論ですが、室内で据え置きで使用する場合でも、車中泊などで車内利用する場合でも、コネクタやスィッチ類は前面集中配置が使い勝手がよいと思います。

例えば某社のポタ電では、フロントに電源のメインスイッチとDCスィッチ、DCコネクタの類が配置され、その反対側にACスィッチとACコンセントが配置されているため、使う用途のたびに使用する面が異なり使い勝手が悪いケースがあります。

前面以外のコネクタ類は、右側面にAC入力・AC入力ヒューズ・アース端子のみで、向かって左側には吸気口、右側にはファンと排気口があるのみです。

スィッチ・コネクタ類は前面集中配置で使いやすい

前面に配置されたスィッチやコネクタ類は以下の通りです。

  • DC/PV入力端子(DC7909)
  • シガーソケット(DC12V出力、最大120W)
  • 液晶パネル
  • DCスィッチ、メインスィッチ、ACスィッチ
  • USB-C(100W)×1
  • USB-A(5V/3A)×4
  • ACコンセント×4

DC/PV入力端子(DC7909)

いわゆる充電ポートです。

AC充電は右側面に専用プラグが備わりますが、シガーソケットやソーラーパネルなどからのDC入力(充電)はこの7909ポートが受け持ちます。

AC70以降の新世代のポータブル電源群の充電ポートは「XT-60」に統一されていますが、AORA100の7909ポートは、EB系や旧AC系の旧世代ポタ電と同じDCプラグを採用しています。ちなみにAC70がベースのAORA80の充電ポートはXT-60です。

DC入力については最大60V-500Wまで受け入れますので、ソーラー充電ではかなり高出力パネルを繋ぐことができますし、最大500W充電が可能な点はメリットと言えます。

実際に500W充電できた場合には、容量1152Whを2時間+αでフル充電が可能と言うことになります。ただし、車載ソーラーパネルの場合は200W程度がMAXなので6時間ほどかかる計算ですし、実際にはフルに2000W発電できることはほとんどない(最大で8割程度)ので、フル充電にはもっと時間がかかることになりますが…。

KAZ
KAZ

あくまでも個人的な意見ですが、充電はDCプラグではなく「XT-60」を採用して欲しかったと思います。DCプラグがダメなわけではないですが「XT-60」の方がしっかり固定で気て接触不良が起こりにくいと思うので。また汎用性を考えても種類が多く独自サイズが採用されやすいDCプラグより、汎用性の高い「XT-60」がモアベターかと思います。ちなみに開発時期が新しいであろうAORA80は「XT-60」を採用しています。

液晶パネル

AORA100のLCD画面
EB70SのLCD画面~残量の%表示がない

充電残量や充電量・放電量など電源の状態を表示するLCD画面。

EB70S等の旧世代モデルでは充電残量を%で表示する機能がなく、残量の正確な把握ができませんでしたが、その点は改善されており具体的な数値で残量確認が可能です。

KAZ
KAZ

画像のRB70Sの残量表示はゲージのみなので、この状態で80%あるのか、61%なのかわかりません。残量80%と61%では大きな違いなので非常に使いづらいものがありました。その点が改善されたのはよかったと思います。

DCスィッチ、メインスィッチ、ACスィッチ

電源スイッチは、液晶画面の下に横に並べて配置。

目につきやすくいい感じです。電源を入れるのにいちいち側面などあちこち分散したスイッチを探すのは面倒くさいので、配置として文句なしと感じます。

いずれのスイッチも「ポン」と短くプッシュすればON/OFFが可能です(メイン電源のOFFだけは長押しが必要です)。小さいことですが、これも使い勝手の良さに繋がります。

USB-A・USB-C端子・ワイヤレス充電

USB端子の構成は、USB-A(5V/3A)×4、USB-C(PD対応100W)×1です。

ここは残念なところで、今どき、USB-Aが4端子でUSB-Cが2端子というのはどうみても使い勝手は芳しくありません。スマホのバッテリーもどんどん大容量化しているので、正直USB-Aで充電なんてできれば避けたい状況です。

EB70SでもUSB-C×2の仕様なので、AORA100(AC180)のUSB-Cが1つなのは解せません。ちなみにAC70ベースのAORA80はUSB-Cを2つ装備しています。

また、AORA100の上面では最大15Wのワイヤレス充電が可能ですが、こちらもスマホの大容量化に伴って実用性が失われており、新しいモデルでは不採用となる傾向にあります。ちなみにAORA80(AC70)では不採用です。

ACコンセント

AORA100では、4口のACコンセントが用意されています。

AORA100の定格出力は1800Wなので、4口に家電を接続して消費電力合計1800Wまで動作させることができます。

また、AORA100は「電力リフト」と呼ばれる定電圧機能を搭載しており、消費電力合計2700Wまで定格出力以下に電力を抑制して動作させることができます(電力リフトについては後述)。

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AORA100のスペック

バッテリー情報容量1,152Wh (36Ah)
バッテリーリン酸鉄リチウムイオン電池
充放電サイクル数3,500回以上
出力AC出力x4100V/18A 合計1,800W
タイプ純正弦波
USB-Cx1100W 最大
USB-Ax42 ×USB-A1:5VDC/3A 合計15W
DC出力12V/10A
ワイヤレス充電x1‎5W/7.5W/10W/15W
入力AC 入力(ターボモード )最大1,440W
AC 入力(標準モード)最大1,000W
ソーラーパネル充電12~60V、最大500W
シガーソケット充電12/24V
その他重量約16.4kg
本体サイズ340x247x317mm
充電温度0℃-40℃
放電温度-20℃~40℃
保管温度‎-20℃~40℃
保証期間5年保証

AORA100のメリット

AORA100(AC180)に搭載されている機能のうち、「これはよき」な代表的ないくつかを紹介します。

リン酸鉄リチウムイオン電池採用による安全性と長寿命

AORA100(AC180)を含め、Bluetti社のポータブル電源は「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用しています。

ポータブル電源メーカー各社では、発火・爆発などのリスクを伴う「三元系リチウムイオン電池」に替えて、発火・爆発のリスクのない「リン酸鉄リチウムイオン電池」を、2023年ごろから採用し始めましたが、実はBluettiは他社に先駆けて2020年の製品から「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用してきました。

いわば、「リン酸鉄リチウムイオン電池」搭載ポータブル電源のパイオニアというべきメーカーです。

発火・爆発のリスクが極めて低い上、充電サイクル(※)3000回超の長寿命を併せ持つ「リン酸鉄リチウムイオン電池」は、時代が求めるバッテリーと言えます。

定格1800W出力+電力リフト

AORA100(AC180)の最大のメリットは、定格出力1800Wに加え、電力リフト機能採用によって最大2700Wまで対応の「パワーお化け」ぶりです。

一般的に充電容量と定格出力は、1000Wh/1000Wのように近い数字であることが多いのですが、AORA100では1152Whの容量に対して定格で1800Wもの出力を備えています。

さらにAORA100では「電力リフト」機能によって、同時に使用する家電の消費電力の合計が最大2700Wまでなら、定格出力1800Wを超えても強制的に動作させることが可能です(電力リフトの詳細は後述)。

こうした出力Powerの面での『強さ』はAORA100の大きなメリットと言えます。

KAZ
KAZ

ちなみに家庭の壁のコンセントは1500W出力なので、家電のほとんどは消費電力1500W以下で作られています。つまり、ごく一部の特殊な製品を除いて家庭内で使用する家電のほとんどはAORA100の定格出力で問題なく動作させられる…ということです。

急速充電・静音設計(超高速充電可能)

AORA100(AC180)は、最大1440Wもの高入力でのAC充電が可能です。全容量1152Whの約80%(≒920Wh)を45分間で充電可能です。

また500Wまで対応しているソーラーパネルからの充電も高速です。理論上では500WのMAXパワーで充電した場合、約2時間少々でフル充電(1152Wh)が可能です。

キャンプ等の際に、もし充電を忘れても出発前の支度の時間が40分あれば、容量の8割まで充電が可能です。容量0%にはなっていないはずですので、出発前の短時間にほぼフル充電が可能…というわけです。

最大500Wで太陽光発電による充電可能

AORA100(AC180)は、ソーラーパネルなどのDC入力が大きい点もメリットです。太陽光発電で最大500Wまで許容します。

画像は筆者宅の車載ソーラーパネル(200W)からの充電している様子です。季節的(※)や時刻などの要因で130W程度の充電ですが、撮影時点で61%容量を残り3.6時間で満充電できると表示されています。

仮に天候・季節・時刻などの条件に恵まれた状況下で400Wクラスのソーラー発電が可能であれば、0%から2時間52分、実際には7割発電で4時間10分程度で満充電にすることができます。

ソーラー充電はソーラー充電できることはもちろんですが、充電容量を何時間で回復できるのかが重要です。例えば災害時などで停電が長期間続く場合、使った電力を毎日フルに回復できなければ「持続的な電力供給」は望めません。

ポータブル電源側でDC入力上限が小さくて容量をその日のうちに回復できない場合には、日々の利用で徐々に容量が減少し、いずれ電力が枯渇してしまうこととなります。そのため、DC入力の値は重要なスペックです。

※季節要素
パネルの設置方法(向きや角度)によって季節的な影響を受ける場合があります。筆者の場合、車両ルーフに水平に設置しているため、冬季は太陽の位置が低く、パネルに対して直角に太陽光が当たらなくなるため発電量が低下します。逆にベランダなどに垂直に設置した場合は夏場に発電量が低下します。

アプリ遠隔操作(離れていても状態確認)

Bluettiアプリの1つめの機能は「状態確認」とDC/ACの出力ON/OFF切換えです。

画像で分かる通り、入力(充電)と出力(放電)が何W行われているかが確認でき、下段では、DC/AC各々の出力のON/OFFを操作することが可能です。

細かな設定は画面右上の歯車から行います。

詳細設定画面では各種設定とバージョンデータの確認が可能です。

  • 充電モード(標準・静音・高速)設定
  • 電力リフト(ON/OFF)設定
  • ECOモード設定
  • 画面スリープ時間設定
  • バージョンデータ確認
  • 高級設定

充電モードは、通常は標準で使用します。充電を短時間で済ませたい場合には「高速」に設定することで高入力で充電できますが、電池の負担になるのであまり頻繁な使用はおすすめしません。特に容量80%以上の高速充電は電池劣化の原因になります(自動的にが適用されます)。就寝時などは静音で充電できますが低入力なので時間がかかります。

電力リフトをONにしておけば、電気製品の消費電力の合計が1800W(AORA100の定格出力)を超えた分の電圧を下げ、消費電力以内の電力で動作させることが可能です(電力リフトについては後述)。

高級設定内の「グリッド事故適応モード」は、グリッド(AC入力のこと)が電圧変動や定電圧・過電圧などで不安定な場合でも正常に充電を行う仕組みです。ACコンセントから充電を行う場合には必要ありませんが、発電機などで電圧が不安定な場合に使用します。

容量アップが可能

AORA100(AC180)は、外部接続バッテリーに接続して利用可能な充電容量を増やすことができます。

いわゆる「拡張バッテリー」ではないので、メインとサブの電源の容量を合算して動作するわけではなく、外部接続バッテリーからAORA100に充電して利用する仕組みを持っています。

ご注意

■拡張バッテリーではない

AORA100(AC180)には容量を増やすことができる…との記述がありますが、これは「AC60×B80」のようなメインの電源と拡張バッテリーが一体となって容量が増加するわけではなく、接続した外部バッテリーからAORA100(AC180)に充電を行うカタチで相対的に使える容量が増えるという意味です。

違いは放電時の様子で分かります。拡張バッテリーの場合、メインも拡張側も同時に容量が減少しますが、AORA100(AC180)の場合は、まず接続した外部バッテリーの容量が減少(AORA100を充電)し、外部バッテリーの容量がなくなるとAORA100の容量が減り始めます。

アースカラー採用

ほとんど黒一辺倒のポータブル電源にあって、明るいアイボリー系のカラーは新鮮です。部屋に置いていても、真っ黒な物体が存在を主張するのとは違って、家具や調度品などとのマッチングも良好です。

AORA100という別名が与えられていますが、性能・機能はAC180そのものですので、AC180の選択において2通りのカラーが選べることになります。

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AORA100のデメリット

前述のとおり、AORA100(AC180)には一部に旧世代の仕様が含まれており、その部分はどうしてもデメリットとして感じてしまいます。

USB-Cが1ポート

イマドキのポータブル電源では、USB-AよりもUSB-Cコネクタの数を増やす傾向にありますが、AORA100では、USB-Aが4ポートに対してUSB-Cはわずか1ポートです。

スマホをはじめ様々な機器の充電の場面では、USB-Cポートの不足を感じるかもしれません。

ご注意

USB PD(パワーデリバリー)対応と、USB-Cは同義語ではありません。つまり、USB-CならすべてPD対応というわけではないということです。AORA100(AC180)の場合は、1ポート設けられたUSB-CがPD対応100Wとなっているので、スマホ等を急速充電が可能です。

重い(17kg)

AORA100(AC180)に限らず、BLUETTIのポータブル電源は、同容量の他社製品と比べると若干重量が重めです。

容量1,000Whクラスのポータブル電源の重量は、多くの場合12~13kgです。AORA100(AC180)は1152Whの容量で17kgですのでやはりちょっと重たい部類と言えます。

ただその分しっかり作り込まれている…ともいえるので、携帯性に関しては重さはネックになりますが、その他の部分では必ずしも「軽ければよい」というわけではありません。

充電上限を設定できない

これは筆者が長年言い続けていることですが、アプリからの遠隔操作・設定で、充電量の上限が設定できたらバッテリーの劣化を軽減できるはずですし、例えば、充電したまま就寝する等も可能になるので、ユーザーの時間の節約にもなると思うのですが…。

フル充電は避けるべき

ポータブル電源に限りませんが、リチウムイオン系の蓄電池は「フル充電」「フル放電」を嫌います。嫌うというより大きなダメージを負い劣化が進みます(蓄電池の劣化は充電可能な容量の減少です)。蓄電池を長持ちさせるためには「空」になる前に充電し、満充電になる前に充電を止めることが重要です。

AORA100の電力リフトを使ってみた

AORA100の「電力リフト」を使ってみました。

電力リフトは簡単にいうと「定格出力不足を補うお助けモード」のような機能で、給電する家電の消費電力(複数の場合は合計)が電源側の定格出力を上回った際に、家電の電圧を定格出力以下に下げて動作させることが可能になります。

もちろん、本来の消費電力より低い電力で動作させるので、温め時間が長くなったり、明るさが減じたり…等のパワーダウンはありますが、通常なら全く動作しないはずの家電を無理やりにでも動作させることができるので、いざという時には役立つ機能となるはずです。

災害時などに、消費電力より定格出力が10W足りずに動作しない…というより、10Wパワーダウンしてでも動作した方がよい…そんなメリットが期待できる機能です。

実験:消費電力3100Wに出力したらどうなる?

AORA100の出力スペックは、定格1800W/瞬間最大3600W、電力リフト最大2700Wです。

通常は1800Wまで出力可能で、起動電力などの瞬間的な大出力には3600Wまで対応、電力リフトをONにした場合、家電の消費電力の合計が2700Wまでなら、定格出力1800Wの範囲内で動作可能という意味になります。

そんな「電力リフト」機能の動作実験ということで、2つの実験を行いました。

  1. 消費電力2000Wへの出力
    ➡電力リフトの対応消費電力以内での動作を試します。
  2. 消費電力3100Wへの出力
    ➡電力リフトの対応消費電力を超えた場合の動作を試します。

使用した家電は3台の電気ケトルです。

A:HAGOOGI製 公称900W 実消費電力約860W
B:山善製 公称1000W 実消費電力約960W
C:山善製 公称1200W 実消費電力約1160W

消費電力合計2000Wに出力

定格出力1800WのAORA100から、定格出力を超える消費電力合計2100Wの家電に給電を行いました。

山善(B)と山善(C)に同時に給電しています。

AORA100は動作を停止することなく電力リフトが作動して、合計1777Wを給電して無事に沸騰まで湯沸かしを完了しています。

湯沸かしを開始する水温や水量などを厳密に揃えて比較した場合、電力リフトが作動した場合の湯沸かし時間は理論上では若干長くなるはずですが、この程度(330W)の能力低下であれば、実用上ではさほどお「遅い!」とは感じないはずです。

電力リフト上限の2700Wに近い消費電力の家電に出力する場合には1000W近くパワーダウンすることになるので、能力的にはかなりの差異が生じるわけで、体感的にも感じられるのかもしれませんが。

使い方次第…という側面はありますが、筆者的には十分に電力リフトはメリットがあると感じます。

消費電力合計3100Wに出力

今度は、AOFA100の電力リフト上限2700Wを超える消費電力合計3100Wに出力してみました。

HAGOOGI(C)、山善(B)と山善(C)に同時に給電しています。

すると、AORA100の動作が停止し液晶パネルに赤文字で「過負荷」と表示されました。

当然ですが、電力リフトONの状態でも、消費電力の合計が2700Wを超える場合には対応しきれないようです。

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AORA100を実際に使ってみた まとめ

AORA100は、実質的にはBluettiの人気ポータブル電源「AC180」そのものです。性能・機能面での違いはありません。

そのため、ボディカラー以外の部分では「AC180」としてのレポートと同じとなります(AC180を検討中の方も参考にして頂けます)。

やはりAORA100の最大のポイントはボディカラーです。

緑がかったアイボリー系のアースカラーは新鮮で、室内に置いても家具・調度と馴染みやすい色合いです。また真っ暗な夜中の車中泊などでも、明るいボディカラーは視認性がよいといったメリットもあると考えられます。

AC180としての、1152Whの容量と、定格1800W/電力リフト2700Wのハイパワーな部分は、アウトドアユースだけでなく家庭内での使用でも十分なスペックを持っています。ソーラーパネルによる太陽光発電が可能であれば、普段の電気代節約や、災害時の電力確保などの「電力自給・備蓄」にも貢献できるものです。

ぜひ、200W以上のソーラーパネルとの組み合わせで、電力自給を睨んだ利用がおすすめかと思います。

それでは今日はこの辺で。

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■ 著者紹介 この記事を書いたのは…
KAZ

「喜田宗彦」としてWEBライターをしています。ライター歴は10年超です。本ブログの記事は、自分自身の実際の体験や経験、ライターとして取材や調査で得た知見、懇意にしてくださるメーカーさんなどから得た知識・情報等を反映した記事を執筆・掲載しています。アウトドアについては1982年ごろからオートキャンプを開始しキャンプ歴は40年超になります。2020年にはバンコンタイプの小型キャンパーを購入し車中泊の楽しさに目覚めました。
また食べることが好きで食べ物関連の記事多めです。特に安くて美味しいものに目がありません。地元グルメやチェンめしも好物です。
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