ポータブル電源・バッテリー

BLUETTI AC70を使ってみてわかった7つのおすすめポイント~ミドルクラスNo.1のおすすめポータブル電源

Bluerri AC70 実機レビュー ポータブル電源・バッテリー
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Bluetti AC70を購入して使ってみました。ミドルクラスのポータブル電源の中で随一のおすすめ気「AC70」の進化した点使いやすい点など、メリットやデメリットをレポートします。

KAZ
KAZ

筆者は日ごろからメイン機として「EB70S」を使ってきましたが、いくつか不満というか、物足りなさを感じる部分がありました。新しい「AC70」では、そんな筆者の思いが届いたかのように様々なポイントで改善・性能アップが図られていて、製品発表から「これだ!」と待っていて、発売直後に間髪入れずに購入ポチしてしまいました。

驚いたことに、「AC70」はほんとうに筆者が「○○が△△になればいいのに」と思っていたことが反映されて登場してきました。常々感じていた「△△になればいいのに」が改善・実現したのですから、ほぼ文句なしの筆者の理想形のポータブル電源に進化して登場してくれました。

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BLUETTI AC70レビュー(外観)

納品&開封。

付属品は、ケーブルが3種類、接地用ネジ、取説です。

3種類のケーブルは

  • AC充電ケーブル
  • シガーソケット-XT60ケーブル
  • ソーラーパネル用MC-4-XT60ケーブル

充電プラグがXT60に変更になり、ケーブルをEcoFlow製品との共用が可能になりました。これは意外に大きなメリットです。自宅用と車載用を個別に使い分けられるので。

「接地用ネジ」は取説に何の目的で使うのか…は書かれていますが、具体的な使い方は書かれていませんので、現時点では想像ですが、アース線を本体右のアースに留めるためのネジなのでしょう。「接地用」というのはたぶん「アース」の直訳だと思います。

4方向からの外観です。右サイドにAC充電口とアースがあるだけで、他はすべて前面に集中配置されています。筆者は、狭い車内で使用する際などに使いやすいスイッチやプラグの前面集中を重視しています。

参考記事

操作系や接続端子が分散していると使いづらいものです。事例はこちらで確認してください。

EB70Sとの外観の比較です。全体的に一回り大きくなりました(サイズスペックは次項)が横幅と奥行のサイズはほぼ同じ(+6mm)で、高さが3.6cm大きくなっています。

AC60/AC180と同様に筐体の樹脂が厚くなり、「コンコン」しても安っぽい音がしなくなりました。

ハンドルが可動式から固定式に変更になりました。

AC70レビュー(スペック)旧モデル&ライバル機と比較

AC70の主要スペックを旧モデル(EB70S)とライバル機(RIVER2 Pro)と比べてみます。

メーカーEcoFlowBluettiBluetti
機種RIVER2 ProEB70SAC70
発売日2023/042021/062023/10
通常価格88,000円79,800円
値下げ
69,800円
84,800円
採用電池リン酸鉄リン酸鉄リン酸鉄
充電サイクル300025003000
容量768Wh716Wh768Wh
バッテリー拡張
最大2816Wh
定格出力800W800W1000W
最大出力1600W1600W2000W
定電圧機能X-Boost
最大1000W
電力リフト
最大2000W
AC端子442
USB-A322
USB-C122
DC出力5521×25521×2廃止
シガーソケット111
AC入力940W200W850W
ソーラー入力220W200W500W
急速充電X-Stream
スマホ操作
UPS30s20s20s
ワイヤレス充電×廃止
サイズmm
容積リットル
269x259x226
=15.7L
320x216x220
=15.2L
314×210×256
=16.9L
重量7.8kg9.7kg10.2kg
保証期間5年2年5年

EB70Sと比べると、ほぼすべてのスペックで進化しています。ミドルクラスのベンチマークと言うべき「EcoFlow RIVER2 Pro」と比べてもスペックは今の時代に沿って性能アップ(※)しています。

※例えば、AC入力とソーラー入力の値ですが、AC70ではAC入力はあまり高めていない反面、ソーラー充電で最大500Wまで対応しました。再生可能エネルギーによる自家発電を想定すれば、AC入力よりソーラー入力を高めるのは時代のニーズと言えます。

直接のライバルEcoFlow RIVER2 PROとの比較では、やはりAC70の定格出力・電力ブースト時の出力の大きさが目立ちます。EcoFlowの場合、すぐ上に「DELTA2」が控えるため、RIVER2 PROのスペックをあまり上げられなかったのかもしれませんが、出力は容量と違って後から追加できないので大きければ大きいほどよい…と言えます。

またRIVER2シリーズが失ってしまった(初代にはあった)バッテリー拡張機能の有無も大きな違いです。AC70は、最大2,816Whまで容量を追加できます。

その他、新モデルで新採用になった、あるいは強化された点は以下のとおりです。

充電サイクルが3000回に

充電サイクルが2500回→3000回になりました。

毎日容量すべてを使い切るような使い方をした場合、16か月寿命が長くなったことになります。

毎日容量100%を使い切った場合の容量80%到達は8.2年後、1週間に1回容量を使い切った場合には容量80%到達は57.5年も先のことになります。

容量アップと容量拡張

充電容量は、716Wh→768Whと微増しています。EB70Sになかった機能としてバッテリーの拡張が可能になっています(※)。

※ただし、AC60/B80のように専用ケーブルでつないで容量を一体化するものではなく、充電端子で接続し「外部充電」のような形での容量アップになりますので、厳密な意味での「拡張バッテリー」ではありません。かといって、もう1台のポタ電にACコンセントをさしてパススルーするのとも違うんだと思います。

KAZ
KAZ

AC70の充電プラグに拡張バッテリーを接続する方法だと、ACコンセントに接続したパススルーは約20%のロスが生じますが、DCの充電プラグ経由であればロスがかなり少ないのではないかと思います。また、AC60+B80を試した際、電源本体と拡張バッテリーの容量は同じだけ同時に減っていましたが、充電プラグでのパススルーであれば、まず拡張バッテリーの容量が使われ、0%になった時点でUPSで本体電源からの出力に切り替わるのだろうと思います。

定格出力が1000Wにアップ

消費電力1000Wの電気ケトルを動作中

これは重要なスペックアップです。

定格出力が従来の800W→1000Wに拡大し、旧モデルでは動作できなかった消費電力1000Wまでの家電を動作可能です。消費電力を抑えた家電は「消費電力1000W」が分岐点になっているケースが多いので、最大1000Wまで定格で出力できるのは大きなメリットです。

画像は、消費電力1000Wの人気の山善製電気ケトルで湯沸かししている際の出力です。電力リフト機能を使わずに「素」の状態で湯沸かしができています。わずか200Wの定格出力の違いですが、家電は1000Wが1つの区切りなので、EB70Sでは使えなかったがAC70でなら使える家電はかなり多いはずです。

AC70で何度か湯沸かししていますが、OVERLOADで停止したことは一度もありません。出力上限付近でも安定しています。

電力リフト

消費電力1350Wのドルチェグストの電圧を抑えて動作中
定格出力値を超えて出力している

旧モデルにはなかった定電圧機能「電力リフト」が採用されました。これにより、定格出力を超える1001W以上の消費電力の家電の電圧を抑えて動作可能です。最大消費電力2000Wまで対応可能です。

AC/DC入力値が大幅にアップ

AC100Vでの充電が最大200W→850Wに拡大、ソーラーパネルからの充電も200W→500W(12-58V)に拡大しました。これにより、より高速な充電が可能となっています。

ACコンセントからなら45分間で満量の80%まで充電が可能です。ソーラーパネルは、このクラスで400W級のパネルから充電できます(最速2時間でフル充電可能)。

余談ですが、リチウムイオン電池の性格として、フル充電・フル放電での劣化が大きいため、充電はできれば80%までで止めるのがおすすめです。あえて80%を超えて充電を強いるとバッテリー寿命を縮めます(※)。充電速度が早いのでうっかり満充電近くまで充電してしまいそうです。

アプリ遠隔操作

実際のアプリ画面のスクショ

こちらも待望の機能が付加されました。スマホアプリで、入出力の確認や各種設定が可能です。

EB70Sでは本体のところまで移動しないと容量や充電状態を確認できませんでしたが、AC70ではアプリから遠隔で確認・操作できるので非常に楽ちんになりました。

このアプリ操作をあまり重視しない方もいるようですが、筆者はかなり歓迎です。特に寒い夜の車中泊で寝袋を出る・出ないは大きいですから^^

入力端子の形状(変更)

大きく重いACアダプターが不要になりケーブル直結でAC充電できるようになりました。また、DC入力(ソーラーパネルやシガーソケットからの充電)のプラグが、EB70Sの「DC7909プラグ」から「XT60」に変更になりました。

実は、ポータブル電源の充電プラグに「5521/7909/7955」などのDC端子を採用しているメーカーが多く、XT60を採用しているのはEcoFlowだけだったのですが、今回、BLUETTIも採用となりました。

KAZ
KAZ

DC入力がXT60に変更になったことで、EB70Sとケーブルを共用できなくなりました。ところが、MC-4=XT60ケーブルは、なんとEcoFlow EFDELTAと共用できることが判明^^ ケーブルが共用できると余ったケーブルを車載用に積んで置けるので有難いのです。

旧モデルよりスペックダウンした点

EB70Sよりスペックダウンしたのは4点です。

  • ACコンセント2カ所に減少
    4個あったACコンセントが2カ所に減少しました。確かに4カ所一度に使うことはなかったので問題ないのかもしれませんが、この点については使い込んでみないと分からないと思います。

    自分はACプラグは個別スイッチ付きのテーブルタップを介しています。本体に直接差し込むと「AC-ON」にした際にすべてに電気が供給され無駄なので、個別スイッチで必要な機器にだけ給電するようにしています。なので、ACコンセントが2個でもあまり影響なさそうです。
  • 5521DC端子廃止
    EB70Sには「5521」サイズのDC端子×2個が装備されていましたが、AC70では廃止されています。ただ筆者はEB70Sをずっと使っていて5521端子を一度も使ったことがないし、必要だと思ったことがないので廃止でも特に気になりません。
  • ワイヤレス充電廃止
    これも使わない機能の1つでした。USB-Cで充電すれば100Wなのに、ワイヤレス充電では15Wなので遅くて遅くて…。廃止でも特に気になりません。
  • LEDライト廃止
    こちらもほとんど使ったことがない機能で特に問題ないと思います。
KAZ
KAZ

コスト削減で、旧モデルや他モデルであまり使われていない機能を廃止したのではないかと思います。AC70の通常価格は84,800円ですが、1クラス下のAC60は発売当時の価格は99,880円でした(現在は79,800円に値下げ)。たぶん、AC60はスペックに対して割高感があったので、旧EB70Sと同価格帯に収めるために機能を省き、外装もAC60より簡素化してコストダウンしたんじゃないか…と想像できます。

AC70レビュー(メリット)EB70Sからの改善点

ここでは、AC70のおすすめポイントを7つ紹介します。

EB70Sで車内ワーケーション

コンパクトなボディに必要十分な性能を機能を詰め込んだ高コスパなポタ電…これが筆者の旧EB70S評です。日々、生活の様々なシーンで使用していてあまり過不足を感じずに使えるポタ電です。

ただ、長く使っているといくつかの不満を感じていたことも事実です。

EB70Sの不満ポイント
  1. 定格出力800W&電力リフトなし
    電気ケトルやコーヒーメーカーを動作させられない。その都度、出力の大きなポタ電を動かす必要があった。1台ですべてが賄えればいいのに…と感じていた。
  2. アプリ連携なし
    充電している際にもいちいち本体まで行かないと充電の様子が確認できない。アプリ画面で確認や操作ができればいいのに…と感じていた。
  3. 充電残量が不正確・不明瞭
    EB70Sの残量計は20%ごとの棒グラフだけなので、今何%残っているのかが把握できない。表示される残量が何%なのかまったくわからない。
  4. 充電中のファンの動作音が大きい
    100Wを超える入力があるとファンが大きめの音で動作。まあまあうるさい(他社製品でもっとうるさい機種は知っているが決して静かではない)。
  5. 大きく重いACアダプター
    AC100Vで充電する際に巨大なACアダプターが必要
  6. 安っぽい(筐体がチャチ)
    筐体の樹脂が薄ペラで「コンコン」するとチープさモロ出しのペコペコ音がする

書き出してみるとけっこうあるもんですが、それでも取り回しの良さ、携帯性の良さに比して容量・出力がそこそこあるので使い勝手がよくどこへでも持っていっていました。

以下では、これらの不満点がどう改善されたのかを見てゆきます。

定格出力が1000Wに拡大+電力リフトで2000Wまで出力可

最初のおすすめポイントは

  • 定格出力1000W/瞬間最大2000Wに拡大
  • 電力リフトで最大2000Wまで対応

の2点です。

電気ケトルやコーヒーメーカー、IHコンロやホットプレートなど、いわゆる電熱系の家電の消費電力の下限は1000Wのものが多いです。それ以下になると「加熱能力」が不足してしまうので、電気ケトルやホットプレートなどの多くは1200~1400W程度のものが主流で、消費電力が小さい製品を探しても1000Wが下限です。

そうなると定格出力800WのEB70Sでは「電熱系」家電は動作させられないという問題が起こります。現に、我が家の電気ケトル(1000W)やコーヒーメーカー(1350W)はEB70Sでは動かせず、1600Wの定格出力をもつEFDELTAで動作させています。

さらに、電力リフトで2000Wまで対応したことで、1350Wのコーヒーメーカーも使用可能になったのは大きいです。

AC70だけで日々の使用をすべて賄えるようになりました。

アプリ連携可能~状態確認・遠隔操作

次のおすすめポイントは「アプリ対応」です。

EB70Sはアプリ連携機能がなかったのでスマホ画面での確認や操作ができませんでした。充電量を確認するにも、いちいち本体まで行って確認する必要がありました。

このアプリ連携によるスマホ遠隔操作機能の有無はあまり大したことではないと評価しない方もいるかもしれませんが、筆者的には使い勝手の良し悪しに大きく影響すると考えているので、AC70で採用されて有難い機能です。

アプリ画面

アプリ画面ではAC70の「入出力と残量」「バッテリー」「DC/ACのON/OFF」が確認・操作できます。

画面右上の歯車から設定画面に遷移します。

アプリ設定画面

設定画面では、「充電モード」「電力リフト機能(ON/OFF)」「ECOモード」が設定でき、「バージョンデータ」の確認と、「高級設定」では周波数(50Hz/60Hz)の切り替えが可能です。

充電モード

充電モードは「標準」のほか2段階「静音」「高速」を選べます(静音性については後述)。

ecoモード設定

エコモードは、AC/DC個別に設定可能です。

「高級設定」では、AC出力の周波数(50Hz/60Hz)を選ぶことができます。

ただ、1点アプリに残念ポイントがあるのですが、それはのちほど。

充電残量が1%刻みで実数で表示される

EB70Sのパネル~充電残量が正確に把握できない

次のおすすめポイントは「充電残量確認の正確化」です。

EB70Sの情報パネルの残量表示は20%おきのグラフしかありません。例えば画像のように80%と表示されていても、それが71%~90%なのか、61%~80%なのかわかりません。仮に71%~90%だとしても、充電残量が71%なのか90%なのかでは対応が全く違ってくるので正確な残量把握は重要です。

71%ならもう少し充電したいですし、90%であるならもう充電はやめるべきと判断しますが、20%もの幅のある残量表示は正直、あまり意味がないと感じます。

さらに充電中はゲージが1つずつ点灯してゆくのも困ります。「充電中」であることを表しているのだと思いますが、今何%充電されているのかは、充電ケーブルを外してみないと分かりません。

AC70ではこれら全てが改善されました。1%ごとのリアルタイムな残量表示となって明確な残量がはっきり認識できるようになりました。通常時でも充電中でも「今何%なのか」が正確に把握できるようになりました。

ちなみに、残量%の下の数字は「現在の状態で何時間動作するか」の表示です。画像の場合は充電中なので、満充電まであと2.9時間であることを表しています。また、数字の先頭の「電池マーク」の矢印は、入力中は「←」、出力中は「→」が表示されます。

静音性と質感が大幅アップ!

さらに、AC70では「ファン動作時の騒音低減」も実現しました。

静音時の騒音計測結果

こちらは充電中のファンの動作音を計測したものです。「静音」設定で22.1dbです。かなり静かでテレビの音でかき消されてしまう程度の音です。就寝中でも気になることはないはずです。音質もガサツな感じはなく、シルキーな音…というのか上質な音質です。

標準時の騒音計測
高速時の騒音計測

高速充電の計測はMAX850Wよりかなり少ない電力での充電中だったので、もう少し騒音レベルは上がる可能性はありますが、それでもおそらく50db以下には収まると思うので相当静かになったのは確かです。

ACアダプター不要でACケーブル直結

ACアダプター不要でAC充電可能になったこともおすすめポイントです。

EB70Sの弱点の1つが、AC充電の際に大きく重いACアダプターが必要なことでした。筆者はほぼ100%太陽光でしか充電しないのであまり大きな問題ではなかったですが、AC100Vがメインの充電方法の場合には必ず大きく重いACアダプターを使用しなければなりませんでした。

EB70Sではこんな大きなACアダプターが必要だった
画像はACアダプターを使ってB80に充電している様子

EB70Sでは、AC100V充電の際に写真のような巨大なACアダプターが必要でした。大きく重いので保管にも場所を取りますし、車中泊時に外部電源から充電したくてもACアダプターも持参しないと充電できませんでした。しかも充電中、かなりの騒音を発します。

AC70ではアダプターが内臓型となり、AC100Vコンセントとケーブル直結で充電できるようになったのはいいですね。設置の手間だけでなく、保管や移動(外出時の携帯)を考えても有難い変更と言えます。

質感向上

AC70の筐体

EB70Sと比べると大幅な質感向上(※)が見られます。

筐体の樹脂が厚くなった印象で指で「コンコン」するとその違いが明確に分かります。EB70Sのような「ぺこぺこ」した感じはなくなりました。

筐体下部の斜めのリブはAC60やAC180にも採用されているBluetti新世代シリーズのアイデンティティのようです。

※質感向上については後程デメリットでも言及します。

AC70レビュー(デメリット)残念ポイント

EB70Sに感じていた不満をほぼ解消してくれたAC70は、筆者的にほぼ完ぺきなポタ電と言えますが、それでもいくつか残念に感じた部分がなかったわけではありません。

ハンドルの位置

AC70のハンドルは固定式に変わりましたがそれはいいです。可動式でも固定式でもそこには文句はないのですが「取付位置」は大いに不満です。

奥側にオフセットされたハンドルで本体を持ち上げると傾きます。壁際や物と物の間に置いている場合、壁や隣の物にぶつかります。持ち上げる際に気を使うので真ん中に設置して、垂直に持ちあがるようにして欲しかったです。

置く時もデメリットになります。最初に一番下になっている「辺」が設置してしまうので、置きたい場所よりズレて置くことになるので、毎回場所を修正する必要があります。置く際も限られたスペースに置く場合にはハンドル以外(本体とか)を持って置かないと思った場所に置けません。

AC60のハンドルは中央に設置~垂直に持ちあがる

RIVER 2も同様にオフセットの固定ハンドルになりましたが、ライバルだけに参考にしたのかもしれませんが、正直、まっすぐに傾かずに持ちあがるEB70Sのハンドルの方が使い良かったと感じます。

ワイヤレス充電を廃止したので、天板を広く開放する理由はないので、オフセットした理由がわかりません。単なるデザイン上のことならこれは失敗だったのでは?と思います。あまりに実用性を無視したデザインかと…。

質感向上するも今一歩

AC70の筐体~ゴム素材は使われていない
AC60の筐体~縁にゴム系素材を使用

AC70になって、EB70Sよりも質感がかなり向上しているのは確かですが、AC60には及ばない感じです。AC60では縁にゴム系素材を使用していて高級感がありましたし、「コンコン」してもデッドニングしたような硬質なコンコンでしたが、AC70では少し共振感があり、AC60と比べると今一歩という感じです。

質感はあきらかに1クラス下のAC60の方が上です。さらに言うと、EcoFlow EFDELTAは「コツコツ」とAC60よりもさらにしまった音質で、この辺りはもっともっと頑張ってほしいと感じます。

AC60はやり過ぎ?

あくまで筆者の想像ですが、新世代として最初にリリースされた「AC60」はちょっとやり過ぎたんじゃないかと思います。AC60は当初99,800円と値付けされていましたが、製品づくりの面からはその価格が妥当なのだとしても、容量や出力などのスペックからするとやはり割高感は否めませんでした。

そこで後続のAC70では若干質感を落として、性能・機能・使い勝手と、前モデルとのマッチングなどから84,800円という「妥当性」のある価格に落ち着かせた…ということではないかと思います。

実際に使ってみるとわかりますが、筐体の質感や静音性能はAC60はかなり高レベルです。AC70は、EB70Sから見れば大幅な進化と向上が見られますが、AC60ほどではない…という感じです。

スマホ操作で充電上限が設定できない

AC70は、スマホアプリによる遠隔操作が可能になりましたが、残念なことに充電の上限設定機能はありません。

画像はEcoFlow 初代RIVERのスマホ操作画面ですが「充電設定」という項目があり、充電上限を設定できます。画面では90%を上限に設定していますので、充電をして放っておいても90%までで充電を終了してくれる機能です。

筆者は、ポータブル電源にダメージを与える「満充電(フル充電)」を防止する上でこの機能をとても重要だと考えています。

AC70にも是非是非この機能は欲しかったです。アプリに詳しいわけではありませんが、もしかするとアプリのバージョンアップで対応できないですかね?もし可能なら早急にアップデートで是非取り入れてほしい機能です。

AC70を購入した理由~なぜ大容量モデルじゃなかった?

数あるポータブル電源の候補からなぜ「AC70」を選んだの?もっと大容量・高出力の最新モデルが発売されているのに、ちょっと中途半端な感じがするけど…。

そんな風に思われる方もいるかもしれませんね。

予算がなかったんだろう?

まあ、それもあります(笑)。

自分が今回AC70の購入を決めたのは、発売日当日(10/17)でした。ほとんど迷うことなくAC70の購入を決めました。支払方法や手持ちのポイントが使えないか等々を調べたので実際の注文は10/20になりましたが、購入の意思は即決でした。なぜ即決で購入を決めたんでしょうか。

ソーラー充電の能力は平均300W~500W/日程度

自分も最初は「次のポータブル電源は大容量高出力モデル」と考えていましたが、日々、ソーラー充電しつつスマホ充電や家電を使う中で、我が家でのソーラー発電能力は多いときで500W、少ないと300W/日程度だと分かってきました。

アルトピアーノのルーフに取り付けた200Wパネルが我が家の最大出力のパネルですが、日照時間と実際の発電能力から、1日に発電できる電力は夏場で500~700W、太陽が真上にゆかない冬場は300W程度のこともある…ということがわかってきました。平均するとだいたい300~500W程度でしょうか。

しかも毎日晴天という訳ではないので、曇天・雨天も考慮に入れると週間で平均すると少な目にも積もって300W程度になりそうです。

だとすると、例えば2000W超の大容量電源を購入したとしても、フル充電するにはソーラーパネルだけでは追い付かずAC100Vから充電する必要が出てくるので、逆にポータブル電源に充電しておく意義は何だ?ということになってしまいます(ACからそのまま使えばいい話し)。

仮に大災害で停電が何日も続いた場合ではACからの充電はできないので、ソーラーパネルで回復できなければいずれ電力は枯渇してしまうので『回復可能な蓄電量が持続可能な蓄電』と思うようになったというわけです。

自分的には「自家発電」にる電力自給は、省エネの面からも、脱炭素化の面からも、さらに国のエネルギー安全保障(※)の面からも多くの家庭で取り組みべきと考えていますが、持続的に回復できないほどの大容量はあまり意味がない…と考えています。

エネルギー安全保障とは

筆者がライターとして請け負う執筆の中には、エネルギー問題や脱炭素化、省エネといった分野での依頼も少なくありません。そうした題材での執筆を請け負う中で、家庭レベルで再生可能エネルギーによる自家発電・電力自給は、化石燃料に依存した火力発電が主体の我が国において、火力発電量を減らし、エネルギーの輸入量を減らすことに通じ、地勢リスクや円安によるエネルギーリスクを軽減することに繋がり、火力発電量を減らすことは脱酸素化にも貢献することがわかり、多くの家庭が太陽光発電で電力を自給することは非常に重要なのだ…と思うようになった次第です。

充電サイクル3000回の長寿命

繰り返し使用できる寿命(充電サイクル)が800回程度だった三元系リチウムでは、高価な電源をできるだけ長持ちさせるためには、同じ電力使用量でも充電サイクルの消費がゆっくりになる大容量バッテリーの方が有利でした。

しかし、3000回の充電サイクルを持つリン酸鉄リチウムでは、毎日100%充電した場合でも8年以上の長寿命になります。

であれば、1日の発電量で賄うことができる充電容量の電源、つまりミドルクラス(700~800Wh)クラスの電源で必要十分ということになります。

複数のソーラーパネルで複数電源に同時充電できる

現在、我が家にはメインで使用している車両ルーフ取付の200Wフレキシブルソーラーパネルを含めて5枚のソーラーパネルがあります。

例えば、大容量電源×1台で充電容量4000Whと、1000Whの充電容量のミドルクラス電源4台では、どちらも合計容量は4,000Whですが、どちらが充電時間が短いでしょうか。

大容量電源の場合は、複数パネルがすべて同じ仕様でない限りは連結して大出力充電を行うことはできません。しかし、電源が4台別々であれば4枚の仕様の異なるパネルを各々に接続して同時進行で充電をすすめることができます。

同時進行で複数台に充電できた方が、全体容量を満たすのは早いのは自明の理です。

ソーラーパネルは複数あるが、最大発電量は300~500Wh/1日である等の我が家の事情を鑑みれば、ここで大容量電源を買うより、ミドルクラスの電源を買い足してゆく方が効率がよいと考えたわけです。

大容量電源1台より複数台同時使用が現実的

ポータブル電源を使う場所は1か所とは限りません。あっちこっちで同時に様々な家電を使用する状況を考えれば、大容量電源がどんと1台、1か所にあるよりも、小~中容量の電源を使いたい場所に各々持って行って使う方がより現実的ではないかと考えました。

自室でスマホを充電したりガジェットを使いたい場面と、今でお茶やコーヒーを淹れて家族で寛ぎたい場面、屋外でBBQをしたい場面など、様々な場面に複数のポタ電が出動した方が使い勝手は良いのではないかと思ったわけです。

できれば、2000~3000Whクラスの災害用の蓄電池がもう1台あれば完璧なんですけれど。

EB70Sの使い勝手がよくお気に入りだったから

AC70は背が高いのでもうシート下には入らないですが…

そしてこれが最大の理由かもしれませんが、本当にEB70Sの使い勝手が良くて、日々の使用はもちろんドライブや1泊の車中泊にも十分(サブバッテリーありきで)なので、出力が足りない湯沸かしとコーヒーメーカー以外の利用シーンはほとんどEB70Sを使っていて信頼感抜群でした。

EFDELTAは、容量1260Wh・定格1600W/最大3100W出力で我が家で最大の電源ですが、電池が三元系リチウムなので寿命が短い(800サイクル)のがタマにキズで、2020年の購入から3年使用しているのでそろそろ充電量の減少も気になる頃合い…というわけで、ますますリン酸鉄リチウムで2500サイクルのEB70Sの使用頻度が増える…という感じでした。

そこで、使い勝手抜群で、故障も不具合もない、ソーラーパネルとの相性もいい…とお気に入りだったEB70Sの後継モデルということで即決した部分が大きいです。

また、お気に入りということには「前面集中配置」ということも含まれます。狭い車内で前にも後ろにもスイッチや端子が配置されているのは使い勝手が悪くて好きになれません。そういう意味ではDELTAシリーズなどは(すでにEFDELTAを持っていることもあって)対象にはなりませんでした。

実を言えばJackery 1000Plusに決めかけていたのですが、電撃的にAC70が登場し価格もスペックもフレンドリーだったので即決に至った…という感じです。

Bluetti AC70実機レビューまとめ

AC70は自分にとって本当に待望の1台でした。

実際に過去記事「AC60/B80のレビュー」にも『愛用している「EB70S」に電力リフト(1500W程度)と拡張バッテリー機能が乗ってくれれば、それが「一番欲しい電源のスペック」になる』と書いていて、それをAC80と仮称していましたので、本当に自分的には「待望」のポタ電だったんです。

即決で購入して使い始めてから4か月以上が経過し、ソーラー充電しなふがら節電目的で毎日使用しています。容量がもう少しあったらな…と思わないことはないですが、でも充電能力が追い付かないので、やはりAC70の768Whの容量で充分なんだと思い直します。

実感として、ミドルクラスNo.1だと感じます。大いにおすすめできるポータブル電源でと言えます。

それでは今日はこの辺で。

記事へのご意見・ご質問等はメールではなくコメント欄にお書きください。
※コメント欄は最下段にあります。
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■ 著者紹介 この記事を書いたのは…
KAZ

「喜田宗彦」としてWEBライターをしています。ライター歴は10年超です。本ブログの記事は、自分自身の実際の体験や経験、ライターとして取材や調査で得た知見、懇意にしてくださるメーカーさんなどから得た知識・情報等を反映した記事を執筆・掲載しています。アウトドアについては1982年ごろからオートキャンプを開始しキャンプ歴は40年超になります。2020年にはバンコンタイプの小型キャンパーを購入し車中泊の楽しさに目覚めました。
また食べることが好きで食べ物関連の記事多めです。特に安くて美味しいものに目がありません。地元グルメやチェンめしも好物です。
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