ポータブル電源・バッテリー

EcoFlow-EFDELTAがリコール回収/交換~火災事故発生を受けて全機種回収・交換を2025年2月に実施!

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EcoFlowが2019から販売したポータブル電源「EFDELTA 1300-JP」の全製品リコールが発表されました。

今回は、筆者自身も保有・利用しているEFDELTAのリコールについての情報です。

KAZ
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実際にEFDELTAが原因で建物を全焼する火災も発生しているので、もしEFDELTAをお持ちの方はスルーせずに重大関心事としてお読み頂ければ…と思います。

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2023年10月に販売期間限定のリコールを発表済

今回のリコールはEFDELTA全製品が対象ですが、実は、EcoFlowでは2023年10月に「EcoFlowポータブル電源EFDELTAをご使用中の皆様へ」として、リコールを発表しています。

その際にリコール対象となったのは「2019年11月から2020年1月までに販売致しましたポータブル電源EFDELTA」ということで、同じEFDELTAでも販売期間が異なればリコール対象外でした。

冒頭にも述べたように筆者もEFDELTAを保有・利用していたので心配でした。

「販売期間」で区切るのが少々納得がゆかなくて…。

「製造期間」で区切るなら、製造や部品などでまったく変わるかもしれませんが、販売期間だと、あまり「芳しくない」製品が、2020年1月以降に販売された可能性はないの?と気になりました。

というのも、筆者がEFDELTAを購入したのは2020年6月だったからです。

でも対象外と言われてしまえばそれ以上どうしようもないのでそのままになっていました。

その2023年10月のリコールでは、『消費者保護ならびに事故再発防止の観点から事故製品同一生産ロット対象製品の自主回収を行う』こととし、当該製品は「DELTA2への無料交換」を行うとしていました。

意外に発火事故が多いEFDELTA

こちらの表は「独立行政法人 製品評価技術基盤機構」のWEBサイトに掲載されているEFDELTAの発火事故のデータです(検索窓に「EFDELTA」と入れて検索すると事故報告が表示されます)。

意外に多いと思いませんか?やはり三元系リチウムイオン電池は発火・爆発の危険性が高いんですね。

特に2023年7月の事故では建物を全焼していて、かなりヤバいと感じます。

2025年1月6日のリコール内容~EFDELTA全製品対象

で、今回のリコールなんですが、リコール対象は販売期間によらずすべてのEFDELTAが対象です。EFDELTAをお持ちの方はもちろん当事者ですが、知人などに譲った、プレゼントした…と言う方も無関係ではないので、リコールが発表された旨を必ず伝える必要があります。

※経済産業省製品別リコール情報:https://www.meti.go.jp/product_safety/recall/file/250106-2.html

EcoFlowでは『EcoFlowポータブル電源「EFDELTA」に関するお詫びと 自主回収・交換プログラムのお知らせ』として以下を告知しています。

  • ポータブル電源「EFDELTA」において個別の異常発煙・発火事象が発生している
  • 消費者保護ならびに事故再発防止の観点から、自主回収・交換プログラムを実施する
  • 「EFDELTA」は回収、「DELTA 2」への無料交換プログラムを実施する
  • 交換プログラムは、2025年2月受付開始予定
  • 開始日や手続きの最新情報の詳細はEcoFlowウェブサイト「製品に関する大切なお知らせ」で確認できる

また、EFDELTAを保有している場合には、以下の対処を求めています。

  • 「EFDELTA」のバッテリー残量を0%まで放電を行うこと
  • 高温多湿を避け、風通しの良い場所に保管すること
  • 放電後の「EFDELTA」は自主回収・交換プログラムが開始されるまで使用及び充電しないこと

また併せて「避けるべきこと」として以下を案内しています。

  • ポータブル電源を台所の加熱装置、蒸気発生機器などの熱源に近づけての使用
  • 風通しの良くない場所やポータブル電源が閉じ込められた環境かつ湿度80%以上の環境での使用
  • 特に夏場に直射日光に照らす事
  • 改造された電気器具や破損の恐れのあるプラグ、ケーブルなどをポータブル電源に接続
  • 充電の際の蛸足配線の使用
  • 高温環境での車内常時保管及び使用

ちなみに、対象になる製品は、「EFDELTA全製品」となっていますが、シリアルナンバーの先頭が「SN:」であることを確認しておけば安心です。

KAZ
KAZ

2023年6月購入の我が家のEFDELTAは、2023年のリコールでは対象外だったわけですが、まあ1月までの販売がリコール対象で、筆者の購入が6月で、5か月も経過しているので「やばい製品」ではない…と信じるしかありませんでした。

それが今回、すべてのEFDELTAを対象にしたリコールが実施されることになって「この1年以上のブランクはいったい?」と微妙な感じがします。何ごともなかったから微妙で済みますが、その間に、我が家のEFDELTAで何かが起こる可能性も0ではなかったわけですから。

もちろん、100%充電はしない等の「バッテリーに優しい充電」を心がけてきたので、EFDELTAにとっては良いコンディションで過ごせていたはずですので、滅多なことは起こらない…と思いたいところですが。

※バッテリーに優しい充電について詳細はこちら

EFDELTA放電時の注意事項

「必ず下記の5項目を順守して頂けますと、安全に放電を行うことができます」とのことで、放電時の注意事項を記載しています。

  • 風通しの良くない場所やポータブル電源が閉じ込められた環境かつ湿度80%以上の環境で放電しないでください。
  • ポータブル電源を台所の加熱装置、蒸気発生機器などの熱源に近づけて放電しないでください。
  • 改造された電気器具や破損の恐れのあるプラグ、ケーブルなどを「EFDELTA」に接続して放電しないでください。
  • 放電時に、無人状態にて放置しないでください。
  • 直射日光、極端な温度や高温環境での車内にて放電しないでください。

特に難しかったり特殊なことはなく、「そりゃそうだろうな」という内容ですが、念のため読んで確認しておいてください。「破損の恐れのあるプラグ」は気を付けたほうがよいかもしれませんね。

筆者宅でも今まさにEFDELTAの「放電」中です。

継続的に、しかも比較的大きな消費電力で長時間稼働できる家電ってあまりなくて、しかも無人にするなとのことなので、1,000Wh(85%充電だったので)ほどを放電するのってけっこう手間どっています^^; 結局、テレビのコンセントを繋ぎ、つけ放しにして放電しました。

交換される「DELTA2」について

交換プログラムの実施によって、回収されるEFDELTAの代替品として「DELTA2」が提供されます。

DELTA2は、EFDELTAの後継機として2022年8月に発売されたEcoFlow製ポータブル電源です。

EFDELTAも採用する三元系リチウムイオン電池は、リチウムイオン電池の中でも発火・爆発のリスクがあるとして、近年では、温度上昇や発煙はあるものの発火・爆発しない『リン酸鉄リチウムイオン電池』を採用するポータブル電源が主流となっています。

交換品の「DELTA2」もリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているので、EFDELTAより安全性が高いとみてよいと思います。

※DELTA2をレビューしていますのでご参考までに…

交換機がDELTA2というもの自分的にはちょっと微妙です。三元系がリン酸鉄になりXboostやアプリ遠隔操作などの機能はプラスですが、スペック的にはEFDELTAより出力は100W小さい、容量は236Wh小さいんです。最新後継機のDELTA3ではないですねえ…。

交換品を拒否できるかは不明

  • 火災事故を起こした製品の後継機なんて欲しくない
  • EcoFlowの製品はもう信じられない
  • もうポータブル電源は使っていないので不要

等々で交換機のDELTA2を欲しくない場合に、交換を拒否できるのかどうかは現時点では記載がないので不明です。

たぶん拒否できるとは思いますが、その辺りもWEBサイトの更新を待つしかなさそうです。正直言えば、代替品の交換より購入費の返金で、自分で好きな電源を買い替えられる方が嬉しいですけどね。

もちろん、もっと積極的に動くことも可能です。

問い合わせ先はこちら

【メール受付】efdelta.support@ecoflow.com
【電話受付】050‐3355‐3196(平日9:30~17:30、土日祝祭日を除く)

※当ブログは個人ブログでありEcoFlow社の運営ではありませんので念のため。問い合わせ時に当ブログを持ち出しても通じません^^;

購入元Amazonからも連絡が

EFDELTAのリコールにかんする件は、筆者のEFDELTAの購入元Amzonからもメールが届いています。

曰く『当該製品について、火災事故が発生したため、販売元での対応が行われています。お客様が購入された商品が該当する可能性がございますので、お手数ですが、該当・非該当及び対応方法などの詳細は下記公式サイトにてご確認ください。』とのことで、経産省リコール情報のWEBサイトのリンクが掲載されています。

同じAmazonで購入したポータブル電源でも、下記のニュースのような酷い対応でないことに安堵しますが、それでも、やはり「三元系リチウムイオン電池は怖いんだな」という思いを改めて実感します。

別記事にも記載していますが、同じAmazonでの購入品を購入するのであっても、日本の法律やルールの手が届く日本法人を設立しているメーカーであることは最低ライン…と感じます。

ポータブル電源の安全性を考える必要性

三元系からリン酸鉄に移行して少なくとも発火や爆発と言ったリスクは減少し、より安全な方向へ進んでおり、現在販売されているポータブル電源の多くが「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用しています。

ただ、リン酸鉄リチウム電池といえども、温度上昇や発煙などは起こり得るため、最近ではさらにその先として「半固体電池」を採用した製品も散見されるようになっています。

「半固体リン酸鉄リチウムイオン電池」は、釘刺し実験でも、発火・爆発はもちろん、温度上昇や発煙さえないといったさらに上の安全性を備えていると言われています。

↓は、Dabbsson社による半固体リン酸鉄リチウムイオン電池」の釘刺し実験の動画です。

半固体電池の安全性や、半固体電池採用ポータブル電源のレビューは以下をご参照ください。

EcoFlow EFDELTA全製品リコール まとめ

【リチウムイオン電池搭載機器の製品別の出火件数】東京消防庁調べ

上記データは半固体電池採用電源のレビューにも載せていますが、ポータブル電源に限らず「三元系リチウムイオン電池」を原因とする火災は少なくありません。

特にモバイルバッテリーがダントツですが、ポータブル電源も年間7件の火災が発生している現実があります。しかもこのデータは都内に限ったものですので、「なんだたかだか7件」なんて言える数字ではありません。

今回はEFDELTAのリコールの話しですが、EFDELTAに限らず三元系リチウムイオン電池を採用しているポータブル電源をお持ちであれば、早い時期に買い替えや廃棄を検討されてもよいのかな…と思います。

2022年以降は徐々にリン酸鉄に切り替わっていますので、三元系のポータブル電源は製品の製造からの年数も2~3年経過しているものが多いのではないかと推測されます。

EFDELTAの発火事故も「独立行政法人 製品評価技術基盤機構」のデータを見る限りでは2022年から発生しており、製造から2~3年経過後に発火リスクが増加するような印象も受けます。

転ばぬ先の杖…じゃないですが、EFDELTAのことだ…と対岸の火事と見なさず安全性の確保を検討されるべきかと思いました。

それでは今日はこの辺で。

記事へのご意見・ご質問等はメールではなくコメント欄にお書きください。
※コメント欄は最下段にあります。
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■ 著者紹介 この記事を書いたのは…
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「喜田宗彦」としてWEBライターをしています。ライター歴は10年超です。本ブログの記事は、自分自身の実際の体験や経験、ライターとして取材や調査で得た知見、懇意にしてくださるメーカーさんなどから得た知識・情報等を反映した記事を執筆・掲載しています。アウトドアについては1982年ごろからオートキャンプを開始しキャンプ歴は40年超になります。2020年にはバンコンタイプの小型キャンパーを購入し車中泊の楽しさに目覚めました。
また食べることが好きで食べ物関連の記事多めです。特に安くて美味しいものに目がありません。地元グルメやチェンめしも好物です。
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