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タウンエースバン・アルトピアーノが高速主体で14km/L超の好燃費!燃費が良い理由はなに?

タウンエースキャンパーの実測燃費 税金・維持費・燃費
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奈良の実家に遊びに行くついでにアルトピアーノの燃費を実測してみたところ、14km/L超という想定以上の高燃費で驚きました。意外な低燃費を叩き出した時に意識していた走り方や高燃費に寄与しているであろう車体の仕様などまとめます。

KAZ
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年に2回、関西圏にある嫁実家に遊びに行きます。片道460kmほどの距離があります。CX-5の時は往復できるかも?というほどの低燃費でしたが、アルトピアーノになって日ごろの燃費も芳しくないし、燃料タンク容量が少ないこともあって満タンで辿りつけるか不安だったのですが、なんと「お釣りがくる」(燃料残に余裕がある)ほどの低燃費で驚きました。

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タウンエースバンの日ごろの燃費と長距離の想定燃費

ふだんアルトピアーノを使っていて、買い物や家族の送迎、たまのドライブなどでは「燃費がよい」と感じた事がありません。

燃費はあまり良好とは言えず、普段の街乗りだといいところ7~8km/1L、三浦・湘南・伊豆箱根などへの高速と一般道ミックスの100~300km程度のドライブでも10~11km程度です。

また高速走行でもあまり良い燃費は期待できないと考えていました。

  • 箱型で「前面投影面積」が大きく風の抵抗を受けやすいこと
  • 4速ATで適切なギアが選びにくいこと
  • (我が家の車両は)フルタイム4WDであること

逆に燃費にプラスに働く要素としては、

  • (我が家の車両は)軽量化している(※)
  • 燃費性能のよいタイヤに変更している(空気圧も高めにした)

マイナス要素の方が大きすぎて低燃費は期待できそうもありません。

なので、例え関西までの道のりが高速主体の長距離走行であってもせいぜい11~12km程度じゃないか、よくて13km/Lに届くかどうか…程度に予想していました。

タウンエースバン(S412)の燃料タンクは43Lですので、12km/Lで計算すると

12km/L×43L=516km

最大516kmの走行が可能ですが、高速を走行していて燃料警告灯がつくほど攻める意味はないので、使える燃料は全量-10Lの33Lとして計算すると最大≪最大走行距離は396km≫ということになります。

そんな訳でドライビングプランとしては、燃料タンクに10L残せる33Lを使うとして、走行距離350kmを超えたら給油をする…という計画にしていました。

そのため往路では東名青葉ICからだと伊勢湾岸道路の刈谷PAが約290kmにあたりますが、小休止のタイミングを考慮して「浜名湖PA」で10~15Lほど給油すれば奈良まで走れるだろうと考えました。

実際の浜名湖PAでの給油レシート

こちらが往路・浜名湖PAでの給油レシートです。給油量は17.4L(満タン)で、走行距離は261.0km、燃費は想定をはるかに超える15.0km/Lで驚きました。

アルトピアーノを購入以来、こんな高燃費ははじめてで驚きました。やっぱり高速を低速走行すると伸びるんだなあと感心しました^^

それにしても高速道路上でのレギュラーガソリン「196円/1L」は高いですよねえ^^;

浜名湖PA~伊勢湾岸道~東名阪~名阪国道~西名阪自動車道+市街地

往路後半は、浜名湖PAを出て東名高速~伊勢湾岸道~東名阪自動車道を走り亀山ICで一般道へ降り、西名阪国道~西名阪自動車道を経由して、目的地の法隆寺ICに到着しました。

到着後は残った燃料で市街地走行をしてから給油したので、すべてが高速走行ではありません。

浜名湖PA以降の往路後半と、実家到着後の市街地走行で総走行距離397.0km、給油量29.77Lで、燃費は13.3km/Lでした。

このうち、浜名湖PA~亀山IC間139km、西名阪自動車道・天理~法隆寺間9.2km、合計148.2km(37.3%)が高速道路で、残り248.8km(62.7%)が名阪国道と市街地走行になります。

自宅~浜名湖PAまでの15km/Lに比べると、燃費は1.7km/L悪化しています。往路後半の名阪国道と市街地走行の燃費は12.3km/Lだったことになります。

ただし、名阪国道は一般道ですがバイパス的な道路で、どのクルマも高速?と思うほどの速度で走行していて、しかも信号もほとんどなく、さらに夜中だったこともあり燃費的にはまずまずの燃費が稼げそうな道路です。

へのルート(片道32.8km)も郊外を渋滞なしに走行できていたので高燃費に貢献していると思われます。

復路は無給油走行~メーター表示500km超

往路でアルトピアーノの高速燃費が想定外に良好だったため、復路では中間地点での給油は取りやめ、行程終盤の「足柄SA」または「海老名SA」での給油、状況によっては無給油のまま地元GSまで走行する計画としました。

西名阪・法隆寺IC~東名阪・亀山PA

亀山PA

9月20日午後7時20分、帰途につきました。

法隆寺ICから西名阪自動車道~名阪国道経由で東名阪自動車道・亀山ICに到着(走行距離・燃料計撮影忘れ)。

亀山PA~東名高速・浜名湖SA

午後10時23分、浜名湖SAに到着。走行距離241.2kmでちょうど中間点。燃料ゲージは3個消費。残りの行程をゲージ6個分で走り切れるのか、この時点ではかなり不安を感じていました。

浜名湖SA~東名高速・日本平PA

午後11時48分、日本平PA到着。走行距離339.2km。ゲージ1個減少。

ゲージ1個で98km(約100km)走行できたので「もしかしたら無給油いけるかも?」と思い始めました。

この後、足柄SAに立ち寄るかをかなり迷いましたが、「ダメなら海老名で」とちょっと不安を抱えながら足柄SAをスルーしました。

日本平PA~東名高速・海老名SA

ついに海老名SAまで無給油で辿りつきました。

燃料系の撮影を忘れてしまいましたが、時刻は(写真データによれば)日付変わって9月21日午前1時40分でした。この時点でまだゲージ3個残っていたので、横浜青葉までならこのままで辿りつけると踏んで、休憩のみで給油せずに出発しました。

海老名SA~地元GS

なんて幸運な数字の連続「55・77・33」

ついに、地元のGS(自宅まで1.5kmほど)まで奈良から無給油で帰ってくることができました。オドメーターは初見の「500km」超えでした。33L給油して燃費は15.18km/Lでした。

日ごろのアルトピアーノからしたら驚異的と言える高燃費でした。復路も平均速度は音や振動の少ない80km弱をキープしました。オートドライブがないので速度をキープするのは少々大変でした(というかキープできないです。常に速度を気にしていないとすぐに増減してしまいます)。

オドメーター誤差疑惑

非常に好燃費だったことには満足ですが、ちょっと気になることがあります。走行距離の誤差です。

オドメーター誤差

「Mapアプリ」や「ドラぷら」などで今回通ったルートを検索すると走行距離はだいたい460~470km程度と表示されます。

また前車CX-5で同ルートで帰省した際に撮影・保存してあったメーター画像でも463.8kmを表示していますので、アルトピアーノが表示する走行距離には40kmほどの誤差があるのかもしれません(約8.7%の誤差に相当)。

2018年9月帰省時のCX-5(KF)の実際のメーター画像
463.8km走って半分以上の残量があります。かなりの高燃費です。

仮に距離が460kmだった場合の今回の燃費は「14km」となります。給油量は変わらないので正確に計算すると【463.8km÷33L=14.0545…】です。これでも十分に好燃費と言えます。次回の帰省の際には途中給油は考えなくても良さそうです。

ただ、ちょっと誤差が大きすぎるのは気になるところではあります。

【追加】2024年5月帰省時の実燃費

嫁実家には半年に1回帰省しています。上記は2024年5月の帰省時復路のオドメーター表示です。

走行距離492.4kmで燃料計は2メモリ残っています。

満タン方式による燃費は14.8kmでした。

好燃費の要因は?車両の特徴や高速道路の走り方

今回の好燃費の原因は何だったのか、ちょっと考えてみました。

前述のようにタウンエースバンは箱型で全面投影面積が大きいので空気抵抗をモロに受けますし、4AT/4WDと燃費の悪そうな仕様です^^;

第1には『高速道路主体で長距離を一気に走った』ということが挙げられますが、それ以外にも思いあたることがあります。

80km/h巡行~アクセルを開けない運転

おそらく最も低燃費に貢献したと思われるのはいわゆる「エコラン」です。

うる覚えの知識で申訳ないですが、たしか「車体前面に受ける空気抵抗は、速度の二乗で加わる」だったと思います。つまり、簡単に言うと「速度を上げれば上げるほど空気抵抗が増す」ので、速度はある程度抑えめの方が燃費的には好転するはずです。

それとは別に、タウンエースは走行中うるさいことも良好な燃費の要因です^^;

特に速度で言えば、80km/hを超えると途端にエンジン音が大きくなり、ロードノイズや風きり音なども増大する感じがします。自宅近辺の高速を走行する程度では我慢できますが、6~7時間かけて関西圏まで走行する間ずっとうるさいのは困ります。音だけで疲れてしまう感じがします。

そこで、自分はタウンエースバンで高速走行する際には80km/h前後で走行する場合が多く、無駄にアクセルを開けないようなアクセルワーク(踏み方)を心がけています。

簡単に言ってしまうと「ガバっ」と開けないということです。発進時はもちろん、低速走行時でも時々アクセルを気持ち緩めてみて、車速が落ちなければそのままにする…的な操作をしています。

80km/hまでであればエンジン音もさほど大きくありませんし、ロードノイズも風きり音もあまり耳障りにならない上に燃費もよい…となれば、高速80km走行はメリットがあると思います。

実は我が家のアルトピアーノの軽量化

第2には『車体の軽量化』が考えられます。

軽量化には2つ要因があって、「サブバッテリー交換」と「収納庫・冷蔵庫撤去」です。

サブバッテリーはディープサイクルバッテリー→リン酸鉄リチウムイオンバッテリーへの換装で、30.5kgもあったサブバッテリー重量が11.5kgとなり、なんと19kgも軽量化されました。これは大きいと思います。走行中、常に20kg軽いのですから燃費に影響しないはずはありません。

また、アルトピアーノは元々設置されていた収納庫と、中に収納されていた冷蔵庫を撤去しています。車内を広く使いたい、夫婦二人でゆったり就寝したい…ということで片側の収納庫を冷蔵庫ごと撤去しています。

重量は定かではありませんが、骨組みのアルミパイプはかなりの重量なので15~20kgか、もしかすると30~40kgは軽量化しているかもしれません。

両方で40~50kgは軽量化されていることになり、確実に燃費に好影響を与えていると思います。

タイヤの低燃費性能

さらにもう1つ考えられるのは「タイヤ交換」です。

新車装着タイヤが5年(中古車で購入したので所有期間とズレます)経過して、劣化や硬化が懸念されたことから、今年(2023年)春にタイヤ交換しました。

もともとタイヤ交換の目的は「乗り心地改善」で、選んだのは商用タイヤの中でもまあまあ乗り心地の評判が良かった「Kumho Portran KC53」です。

画像出典:tire-hood.com この画像は拡大できます

「乗り心地」「静粛性」でも評価が高いですが、低燃費性能が「5.00」の満点です。実際に普段から使っていて感じるのは、やはり静粛性と「転がり」の良さです。

このタイヤの燃費性能も今回の好燃費に影響したのかもしれません。

以上のようなことが原因として考えられますが、結果として満タンで500km走行、燃費15.2km/Lという想定を大きく超える高燃費を記録できたのかな…と思います(メーター誤差を勘案しても14km/L超は好燃費)。

タウンエースキャンパー燃費実測まとめ

今回は、奈良県の嫁実家への帰省の際にアルトピアーノの燃費を実測してみました。

できるだけ満タンギリギリまで給油してデータがバラつかないように心がけましたが、手動なので厳密には給油量は統一できていません。

そうした前提条件下であっても「15.2km(14.1km)」の燃費は優秀だと思います。

我が家のアルトピアーノはS412(4WD)ですので、旧型である上に常に4輪を駆動しているフルタイム4WDなので、同じアルトピアーノでも燃費は最も不利な車種です。新しいS403(2駆)であればもっと燃費は良いのではないかと思います。

これからタウンエースキャンパーを購入する方に少しでも参考になれば幸いです。

それでは今日はこの辺で。

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■ 著者紹介 この記事を書いたのは…
KAZ

「喜田宗彦」としてWEBライターをしています。ライター歴は10年超です。本ブログの記事は、自分自身の実際の体験や経験、ライターとして取材や調査で得た知見、懇意にしてくださるメーカーさんなどから得た知識・情報等を反映した記事を執筆・掲載しています。アウトドアについては1982年ごろからオートキャンプを開始しキャンプ歴は40年超になります。2020年にはバンコンタイプの小型キャンパーを購入し車中泊の楽しさに目覚めました。
また食べることが好きで食べ物関連の記事多めです。特に安くて美味しいものに目がありません。地元グルメやチェンめしも好物です。
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