今回はクルマの買い替えについてです。
我が家の愛車「アルトピアーノ」は、2017年式の中古車を2020年に購入して約5年間乗ってきましたが、いくつかの理由で買い替えを検討していました。
何台かの候補車に実際に試乗して、最終的に日産ルークスを購入した顛末をご紹介します。ルークスを選んだ理由や、他の候補車を選ばなかった理由などをまとめました。
アルトピアーノを買い替える理由
冒頭でも書いたように、現在の愛車アルトピアーノは2017年式の中古車を2020年に購入し、5年間愛用してきましたが、昨年後半から買い替えを検討していました。
買い替えの理由はいくつかあります。
- 経年劣化と経費増
2017年式なので今年で満8歳を迎える我が家のアルトピアーノは、ベース車両も旧型タウンエース(S402-412)で、各所に劣化が見られ、徐々に部品交換の頻度が増してきていました。
2024年の車検時に「次回はブレーキローターの交換が必須」と言われ、高額な修理・交換費用を負担するなら「いっそ買換え」と思うようになりました。 - 運転支援や安全機能
旧型タウンエースバンには、衝突時の被害軽減ブレーキ以外の安全機能や運転支援機能がないため、特に長距離移動の際の運転者依存が高く疲労度が大きいのが難点です。自分もそろそろ、運転支援を備えておいた方がよい年齢になりつつあることも要因です。 - 車中泊頻度の減少
購入当初は車中泊や車中泊キャンプに出かけましたが、だんだんと減少して2024年の車中泊はたった1回となっていました。 - あまりに非力
旧型タウンエースは非力なエンジンに4ATの組み合わせで、加速や特に登坂時にパワー不足を強く感じていました。サブバッテリーの交換(リン酸鉄リチウム化)などで軽量化していましたが、非力さを隠しきれずかなりストレスになっていました。
反面、買い替えに当たってはアルトピアーノの良さが失われる部分もあって、この点はかなり悩みました。
それはラゲッジルームの対面対座ダイネットです。
車中泊の機会は減少しましたがダイネットは高頻度で活用しています。仕事中(車通勤)の休憩や食事は平日毎日のことですし、ドライブ先での休憩も夫婦の楽しみの一つとなっていましたので、ダイネットが失われることにいはかなり抵抗がありました。
買い替えを検討する中で、軽&小型キャンパーも候補に挙げていましたが『車中泊はしないがダイネットは欲しい』という我が家の希望に見合う軽&小型キャンパーを見つけられませんでした。車中泊のための機能や装備が充実した車両ばかりで、それらのキャンパーを買っても無駄になるだけ…と予想できたことと、アルトピアーノで商用車の乗り心地に辟易していたことから、泣く泣くダイネットを諦めることにしました。
乗用の軽自動車のリアシートでいかに「車中食」や「くつろぎタイム」を演出してゆくかが課題です。
軽自動車を選んだ理由~今どきの軽自動車がすごい
まず第一にクルマでのお出かけ頻度が年齢を重ねるにつれて減少しており、そのために高額な車両や維持費用を負担するのがアンバランスに思えるようになり、購入価格も維持費も税金も割安な軽自動車でよいのではないか…と考えるようになりました。
しかし、実はこれまで軽自動車にはほとんど乗ったことがなく、知っているのは、まだ2速オートマの「ダイハツ・ミラ」という何の参考にもならない乗車経験だけだったため、とりあえず軽自動車がどんなものか…を知るために、まず試乗させて貰うことにしました。
そこで、買い物ついでに自宅の近所の日産ディーラーに立ち寄ったところ、「デイズなら試乗可能」とのことで、その場で試乗させて貰うことに…。
正直、驚きました。
「今どきの軽ってこんななの?」
こんな…とは、軽自動車じゃないじゃん、普通車と変わらないじゃん…という意味です。
苦も無く走るし、静かだし、乗り心地はいいし、騒音も抑えられてるし…で、1,000~1,500ccの小型車も検討候補に入っていましたが、この試乗で「軽で充分」と思い、それ以降は軽自動車だけを候補にクルマ選びを進めることとしました。
高い経済性 維持費の安さも大きな魅力
排気量 (cc) | 乗用車 ~2019/9/30 | 乗用車 2019/10/1~ | 自家用貨客 積載1t以下 | 8ナンバー キャンパー | 自家用 軽乗用 | 自家用 軽貨物 |
~999 | 29,500円 | 25,000円 | 13,200円 | 23,600円 | 10,800円 | 5,000円 |
~1,500 | 34,500円 | 30,500円 | 14,300円 | 27,600円 | – | – |
~2,000 | 39,500円 | 36,000円 | 16,000円 | 31,600円 | – | – |
~2,500 | 45,000円 | 43,500円 | ↑ | 36,000円 | – | – |
~3,000 | 51,000円 | 50,000円 | ↑ | 40,800円 | – | – |
~3,500 | 58,000円 | 57,000円 | ↑ | 46,400円 | – | – |
~4,000 | 66,500円 | 65,500円 | ↑ | 53,200円 | – | – |
~4,500 | 76,500円 | 75,500円 | ↑ | 61,200円 | – | – |
~6,000 | 88,000円 | 87,000円 | ↑ | 70,400円 | – | – |
6,000~ | 111,000円 | 110,000円 | ↑ | 88,800円 | – | – |
こちらは自動車税の一覧表です。自家用軽乗用は年間10,800円です。
車両重量 | 乗用車 | 商用車 | 8ナンバー キャンパー | 自家用 軽貨物 |
~500トン | 4,100円 | 3,300円 | 4,100円 | 6,600円 |
~1,000 kg | 8,200円 | ↑ | ↑ | ↑ |
~1,500 kg | 12,300円 | 6,600円 | 8,200円 | ↑ |
~2,000 kg | 16,400円 | ↑ | ↑ | ↑ |
~2,500 kg | 20,500円 | 9,900円 | 12,300円 | ↑ |
~3,000 kg | 24,600円 | 12,300円 | ↑ | ↑ |
こちらは車検ごとに必要な重量税です。軽自動車は6,600円です。
車種 | 36か月 | 24ヵ月 | 12ヵ月 | |
自家用乗用車 | 23,960円 | 17,650円 | 11,500円 | |
軽自動車 | 検査対象車 | 23,520円 | 17,540円 | 11,440円 |
自家用普通貨物 | 2トン超 | 30,980円 | 18,230円 | |
自家用普通貨物 | 2トン以下 | 28,370円 | 16,900円 | |
自家用小型貨物 | 20,340円 | 12,850円 |
こちらも車検ごとの自賠責保険料です。
この3つのコストを合計すると、普通車(1500CC/1500t以下)の場合は、3,0500円+12,300円+17,650円=60,450円なのに対して、軽自動車の場合は、10,800円+6,600円+17,540円=34,940円で、差額25,510円、普通車の約6割のコストで済む計算になります。
5年乗ったら、127,550円ものコストの差が生じます。


高速料金も比べてみます。地元の「横浜青葉IC」から帰省時の経由地・三重県の「亀山IC」までの一般通行料金の比較では、普通車8,670円に対して、軽は7,010円と片道1,660円も安く、往復では3,320円もの差になります。
ちなみに3,320円という金額は、東名川崎IC⇔静岡IC間の通行料金と同じです。

今年は高速道路の深夜割引のルールが変更になり、従来割引後料金を出口で支払っていましたが、変更後は支払い料金は通常料金のままで、後日割引分を返還する方式になりますね。より料金が割安な軽自動車にしたメリットがありそうです。

さらに燃費の違いを比較。比較対象は人気リッターカーの「ルーミー(トヨタ)」と「ルークス(日産)」のNAエンジン車の『WLTCモード』の比較です。
ルーミーは18.4km/L、ルークスは20.9km/Lで、リッターあたり2.5kmの差があります。レギュラーガソリン178円として1000km走行時の燃料費は、ルーミー≒9,674円、ルークス≒8,517円で、1,157円の差となります。
年間10,000km走行する場合の差額は11,570円、5年で57,850円となります。
様々な面で軽自動車の高い経済性は大きな魅力です。
スーパーハイトワゴンを選んだ理由
結論から言ってしまいますが、最終的には日産ルークス・ハイウエイスターGプロパイロットエディションを購入するに至るのですが、いわゆる「スーパーハイトワゴン」を選んだ理由は実はたった1点です。
当初は、スズキ・ハスラーやダイハツ・タフトなどSUVテイストのクルマに食指が動いたのですが、徐々に主に使い勝手の面からハイトワゴン系にターゲットが移ってゆきました。
そして最初に偶然的に試乗した「デイズ」がベンチマークとなり、その後のクルマ選びをしてゆきましたが、希望条件に「リア・スライドドア」を加えたことで、一気に選択肢が絞られました結果、スーパーハイトワゴンがメインターゲットとなりました。
アルトピアーノで初めてスライドドアを経験した結果、自分のクルマの利用方法にはスライドドアの方が有用だと思うようになったことが大きかったです。
その他の候補車絞り込み条件
候補車を絞り込む際に、スライドドア以外にもいくつかの条件がありました。
- レカロシートを装着できること
アルトピアーノに装着しているレカロシート「SR-7F」を移植して装着できることが重要な条件です。
スライドドアの条件に合致するスーパーハイトワゴンの中で、左側スライドドアにピラーがないダイハツ車(タント系)は候補から外れました。 - 燃費(最低でも航続距離500km)
年に2回、川崎の自宅から関西の実家にクルマで帰省しますが、走行距離は465kmほどです。そのため最低でも500km程度の航続距離が必要です。できればもう少し余裕があるとモアベターです。 - 全車速対応ACC
今回の買い替えの大きな目的に「運転支援」機能がありました。特に停止・再発進まで行ってくれる全車速対応のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は必須装備に位置付けていました。 - アラウンドビューモニター
車両の周囲360度をモニターできる機能を購入条件に入れていました。 - 後席左右独立スライド
後席が左右独立して前後にスライドすることも条件に入れていました。これで試乗した車種のうち「デイズ」が脱落しました。 - 本革巻きステアリング
本革ステアリングも条件に入れていました。
買換え候補の絞り込みと試乗
「軽自動車のスライドドア装着車」を含め、候補車の購入条件がまとまったので、実際に試乗する車種を選びました。前項で述べたように、レカロシートを運転席・助手席とも装着できないダイハツ車(タントファンクロス等)は候補から外したうえで、実際に試乗する車を選びました。
試乗した車種は以下の通りです。
- 日産ルークス(NA車・ターボ車)
- マツダフレアタフスタイル(NA車・ターボ車)
- マツダフレアカスタム(ターボ車)
- ホンダN-BOX Joy(NA車)
他にも乗ってみたい車種があったのですが、年度末(決算期)であることや、納期の問題(アルトピアーノの次回車検が9月)であることから、上記の4車種に試乗して購入車を決めることになりました。
ちなみに、スーパーハイトワゴンの人気車「デリカミニ」を試乗せず候補に入れなかったのは、1つには「燃費が悪い」というデータ、2つには「子供っぽい」デザインです。確かに可愛いんですけどね、おじさんが乗るにはちょっと気後れしてしまいます。「ムーブ・キャンパス」も同様です。
以下は試乗した順に感じたことを記しています。
日産デイズ・ハイウエイスターX(NA/2WD)

特に予約もなく買い物ついでにフラッと立ち寄った神奈川日産の店舗にたまたま置いてあった試乗車が「デイズ・ハイウエイスターX」でした。ノンターボの2WDでした。
自分が知っている軽自動車は、2速オートマのダイハツ・ミラが最後ですので、もう数十年も前の車です。その感覚で乗ったデイズは、自分的には最早「軽自動車」の括りのクルマではありませんでした。
乗り心地・騒音・静粛性・動力性能など、どこをとっても「自家用車」としてメインを張れるクオリティと感じました。
ただし、予備知識なしにいきなり乗ったので、感じたのは感覚的な部分のみで、機能面にはほとんど意識が向いていませんでした。ただただ「好印象」を抱いて試乗を終えましたが、これ以降、このデイズの好印象が候補車選びのベンチマークとなりました。
日産ルークス・ハイウエイスターGターボ(ターボ/2WD)
最初に試乗した流れから、ターボ車の試乗車が「ルークスしか用意がない」とのことで、NAデイズ以外で最初に試乗したのはルークスのターボ車でした。グレードは「ハイウエイスターGターボ2WD」でした。
つまり、NAの試乗はデイズ、ターボ車の試乗はルークスということになります。
自由に時間を気にせず走ってよい、との事だったので、普段走り慣れている道路を中心に、アルトピアーノが2ndギアでしか登れない坂道、有料道路、舗装の荒れた道など、様々なシチュエーションで試乗させてもらいました。
デイズで感じた「最近の軽自動車ってすごんだな」は継続していましたが、ターボの「ヒュイーン」という稼働音が耳についてあまり好きになれませんでした。ただし加速時の段付き感は他社のターボ車ほど大きいとは感じませんでした。またデイズよりゴツゴツ感が強めでした。
それよりは、NAデイズの自然な加速感や遮音性の良さの方に好印象を持ちました。足回りというか、乗り心地の面ではコツコツと小さな振動を拾いやすい感じですが、硬めの足で悪くない印象でした。最悪、アルトピアーノでも施した「ネオチューン」で乗り味は劇的に変えられると思い、あまり大きなマイナス要因とは捉えませんでした。
ただ、NAデイズと比べても、デイズの方が素直な乗り味で交換を持ちました。試乗後に気づいたのですが、ルークスはターボ車なので15インチタイヤ、デイズはNAなので14インチだったことがわかり、これが乗り心地やゴツゴツ感が違う理由ではないかと思いました。

試乗を重ねるうちに「ターボ車」を候補から除外することになるのですが、やはり、加給音や加速時の段付きなどに違和感を感じて好きになれませんでした。高速や登坂などでは力不足を感じることになるかもしれませんが、やはり加速感の素直なNAに絞ることにしました。
マツダ・フレアワゴン(NA/2WD)

スズキ・スペーシアギアが候補だったのですが、CX-5に乗っていた当時に懇意にしていた関東マツダの営業マンがいて、OEM社ならマツダで購入できるから…と、マツダの店舗へフレアの試乗を依頼しました。
たまたま当日あった試乗車が、ベーシックなフレア(スペーシア)のNA(グレードはXS)でしたが、正直、印象はあまり芳しくありませんでした。
エンジン回転数に関わらず全体的に非力感があって、車体が重く感じられました。またロードノイズが酷く、常に「ゴー」というロードノイズが聞こえていました。さらに、加速しようとアクセルを踏み込むと、エンジン音が高まりそれが車内に籠る感じで、ロードノイズ+エンジン音で「非常にやかましい」という印象でした。
さらに、高速道路も走ってみたのですが、ロードノイズ+エンジン音に加えて「風邪きり音」が加わり、正直、自分の脳内には「音の三重苦」という言葉が浮かんだほどです。一口に軽自動車だ、ハイトワゴンだといいっても車によってキャラクターがまったく違うことに驚かされました。
タフスタイル(スズキでのギアに相当)も、14インチタイヤは共通で内装も同等とのことで、タフスタイルに乗ったとしても、騒音の点では違いはなさそうでした。
この試乗で、フレア(スペーシア)の可能性は一気に小さくなりました。
ホンダ・N-BOX Joy2トーン(NA/2WD)

デイズとフレアの試乗から1週間、この日は朝から雨天でしたが、雨天なら雨天で確認したいことはあるので、予約した通り「ホンダ・N-BOX Joy」の試乗に出向きました。
N-BOX Joyは、顔つきが好きで事前の購入意欲は高めでした。それに販売数ナンバーワンの実力にも期待していました。
時間制限はないとは言われましたが、雨の土曜日で交通の流れが全体的に滞りがちで、各所で小さな渋滞が起きている状況だったので、一般道で自宅周辺の走り慣れた道のみを試乗しました。
実際に試乗したN-BOX Joyは、非常に静粛性が高く、軟らかめの乗り味でフラットライドが快適なクルマでした。軟らかといってもグニャグニャと言うことではなく、しっかり腰のある柔軟さといった感じです。ハンドリングも素直で初めて乗っても違和感なく思い通りのラインをトレースできました。さすがにナンバーワンだけのことはある…と感じましたが、この軟らかさというかしなやかさは高速ではどうなのかな?と高速を試乗しなかったことをちょっと後悔しました。
が、実は高速を試乗しなかったのには理由があります。
試乗予約を入れてからN-BOX Joyの事を調べたのですが、購入条件の「運転支援」の面で少しネガ情報を得ていたので、試乗して余程の良さを感じない限り、N-BOX Joyのチョイスはないかな…と思っていたためでした。
特に新型は、あれもこれも省略や廃止が多く、あまりにも「グレードダウン」な印象が強いので、いくら顔つきやスタイルが気に入っていても、候補車として選ぶのは難しいと感じました。
いちおう、人気ナンバーワンのN-BOXにも乗った…という事実だけで検討は終了と思いました。ラゲッジルームのシートアレンジ(フラット・テラス)は魅力的でしたので残念でした。
日産・ルークス ハイウエイスターXプロパイロットエディション(NA/2WD)

N-BOXはダメ、フレアワゴン(スペーシア)もダメ…となると、だんだん候補が少なくなり、残すはルークスのみとなってしまいました。試乗していないのは、ルークスのNAのみとなり、急遽市場を依頼すると、運よくプロパイロットエディションの試乗車が用意できるとの回答。
N-BOXの試乗後、フレアの再試乗までの短時間に「ルークス・ハイウエイスターXプロパイロットエディション(NA/2WD)」に試乗しました。
これでダメなら、次に試乗するフレアの如何に関わらず、今回の候補車の中からは購入車を選べない…という最悪の事態に陥ることになってしまいます。
NAのルークス、いいです!
乗り味は少し硬めでコツコツを拾う感じはターボ車と同じですが、タイヤが14インチのためか、ターボ車よりはマイルドな印象で、街中でもコツコツがさほど目立たず「きっと高速ではフラットライドになりそう」という期待を持ちました。
高速走行(特に登坂)ではパワー不足を感じるかもしれませんが、なにせタウンエースバンからの乗り換えなので、その点では「耐性」がついていると思います(笑)。
もちろん、全車速対応ACC・LKAS、革巻きステアリング(寒冷地仕様OP)もクリアできるので、消去法でどんどん候補車が選択外になる中、唯一、候補車として残りそうなのが「ルークス・ハイウエイスターXプロパイロットエディション(NA/2WD)」でした。
あとは、オプションの選択や価格の交渉ということになります。
マツダ・フレアワゴン カスタムスタイルXT(ターボ/2WD)
急遽ルークスのノンターボモデルを入れたので、この日、3台目の試乗というタイトスケジュールです。
前週のフレアワゴンの騒音の問題のうち、エンジン音の籠りについては「もしかするとターボでパワーを補えばアクセル開度が小さくなり、その分、エンジン音も低減するのでは?」と考え、ターボ車の試乗をお願いしてありました。
翌週になって、タフスタイルではなく、カスタムスタイルのターボ車を用意してくれたので、N-BOX試乗の後でマツダに向かいました。
予想通りというか読み通り、ターボ加給で加速がよくなりアクセル開度が減ったことで、エンジン音のうなりが減少し車内での籠りもかなり軽減されました。さらにオマケ的に、タイヤが15インチになって銘柄が異なるせいか、ロードノイズまで大幅に低減していて、同乗していた家内が「全然別のクルマじゃん」というほど違いが顕著でした。
ただ、タフスタイル(ギア)では15インチの設定はないし、カスタムの顔は好きではないし、騒音の面ではかなり良い方向へ変化したカスタムですが、ターボの段付きの加速感が嫌いなことは変わりませんので、カスタムスタイルのターボ車という選択はありません。
必然的に、ここで「マツダ・フレア」(=スズキ・スペーシア)の検討は終了することとなりました。ルークスの対抗馬として残ることはありませんでした。
ルークス・ハイウエイスターXプロパイロットエディション購入!

最終的に購入を決めたのは『ルークス・ハイウエイスターXプロパイロットエディション2WD』(NA)です。
カラーは「プレミアムサンシャインオレンジ」を選択。たまたま駐車場に同カラーのデイズが止まっていたのでパチリ。
納車は8月になるそうで、アルトピアーノの車検の期限9月前には入れ替えができそうです。
NA(ノンターボ)を選んだ理由
おそらく、アルトピアーノに乗っていなかったらターボ車を選んでいたと思います。アルトピアーノの前車「CX-5」からの乗り換えだったら…と考えると、確実にターボ車というより軽自動車を選んでいなかったかもしれません。
アルトピアーノ(しかも旧型S402系)に乗ってきた5年間で、クルマの動力性能への期待は全くなくなりました(笑)。重くて非力なアルトピアーノでは「速い」や「きびきび」なんて言葉をまったく期待しなくなりました。
おそらく、最初のデイズの試乗で「これで軽自動車?」と驚いたのも、きっとアルトピアーノとの比較で驚いたんだと思います。
その上で、ターボ車の「段付き加速」や「タービン音」などのネガ要素も、動力性能に期待しているなら我慢したかもしれませんが、NA車の動力性能で過不足ないのであれば、ターボ車のネガ要素を排除しようと思ったわけです。
それともう1つは「マイルドハイブリッド」搭載である点でルークスを選びました。最高出力2.7PS、最大トルク40N・mのモーターが660ccエンジンのパワーを補ってくれることを期待して、ターボ車じゃなくても「そこそこ出足は良い」と感じられたからなのでした。
うな丼さんもこう言っているので、モーターの恩恵に期待しよう…というわけです。
プロパイロットに期待
我が家のアルトピアーノは旧型タウンエースバンがベースなので、ACCを含む運転支援はもちろん、自動ブレーキ等の安全支援もまったく付いていません。その類で搭載しているのは唯一「アンチロックブレーキ(ABS)」だけです。
我が家では年に2回、関西の嫁実家まで片道約460kmを走りますし、伊豆が好きなので月1~2回は250~300kmの走行機会がありますが、特に高速走行時のACCが欲しくて欲しくて…。それに年齢的にも反射神経も鈍ってくるころですし、衝突軽減ブレーキもあれば安心だな…と考えていました。
今回の買い替えは、ACCや衝突軽減ブレーキを含む安全運転支援が欲しい…ということがそもそものきっかけでしたので、全車速ACCはもちろん、レーンキープも全車速対応である点で他車より一歩リードではないかと思った次第です。
車中泊はしないけど車中食はどうしよう…
冒頭でも書いたように、我が家のアルトピアーノの使途の多くは「車中食」です。車中泊は購入当初こそ頻繁でしたが、ここ1~2年は、休日の道路混雑の回避のための「前乗り車中泊」が年に数回あるだけで、車中泊目的の利用は皆無となっていました。
それで今回の買い替えでもキャンパーや車中泊仕様ではなく、軽ワゴンをチョイスしたわけですが、最も使途の多い車内での休憩や飲食をどうするかについては、実は明確な対応策を見つけられていません。
一応、リアシートの片方を倒した状態にして電子レンジを置き、タイダウンベルトで固定しておき、電源はポタ電で…と考えていますが、果たしてそれで賄い切れるでしょうか…。
実車がくれば、自ずと使い方も見えてくると思うので、成り行きに任せるしかなさそうです。
問題はアルトピアーノの処分…
問題は、アルトピアーノの処分とレカロシートです。
納車までの間に、撤去しているアルトピアーノの内装を元に戻し、レカロシートを純正に戻し、引き取り(買取り)先を見つけなければなりません。

ラゲッジ左サイドの収納庫と、中に納まっていた冷蔵庫を撤去していますので、これを元に戻す必要があります。テーブルの天板も交換しているので戻さなければなりません。

まずは、ルークスに適合するシートレールを発注しておくことが最初です。
レールが届いたら、取り付け店でオリジナルシートに戻して貰い、外したレカロシートを預かってもらう必要があります。
ルークスが納車されたら再度出向いて、レカロとルークスのシートを交換、オリジナルシートを持ち帰り保管…となかなか大変です。
その上で「買取店」を探さないと…です。
アルトピアーノの後継を探す まとめ
集中して試乗したので、あまり時間をかけずにアルトピアーノ後継を決めることができました。
もしかすると、ターボでないことを後悔するかもしれませんが、ターボ車の段付きの加速が好きではないので、トルクのあるNAルークスは悪くないチョイスだと思います。
アルトピアーノの再販を頑張りつつ、ルークスの納車を楽しみに待とうと思います。
それでは今日はこの辺で。
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