車中泊はもちろんですが、災害避難時にもお役立ちのキャンプマットですが、コンパクトに収納できるのに得心地がよいと評判のインフレーターマットですが、中でもユーザー評価の高い「Vastland」と「WAQ」の8cmインフレターマットを実際に購入して使い比べてみました。
見た目・手触り・形状・寝心地・底づき感・断熱性能などを比較してみました。興味がある方はぜひご覧ください。
インフレーターマットは、車中泊やテント泊のキャンプ時はもちろん、災害避難時にも毛布だけで寝るよりも安眠できますし、身体が痛くなりにくいので重宝します。さらに断熱効果によって風邪をひきにくくなるので、さほど高価なものではないのでぜひ家族分のマットを用意しておくことをおすすめします。
最終的にはVastlandとWAQを選びましたが、これはAmazonなどの口コミ評価を参考にしました。ただやはり実際に使用してみないことにはメリット・デメリットは分かりませんので、そのあたりが伝わるように…と意識して比較しています。
マット選びの基準とは
車中泊やテント泊でのキャンプ時でも、災害避難所での就寝時にもある程度の厚みのあるマットがあると就寝時の快適性が大きく改善されます。
ベッド展開時にまっ平になるバンコンはもちろん、シートを倒して「フルフラット」にしてもシート形状によってまっ平にはなりにくいミニバンなどでの車中泊、さらに固い体育館などの板張りの上で眠る場合などでは、「まっ平でないこと」「固さ」「冷たさ」などを緩和してくれるマットは必需品です。
マットは3種類ある
一口に「マット」といっても大別して3つの種類があります。
(1)クローズドセルマット
上記画像の一番下(右)に映っている銀色のマットがクローズドセルマットです。
いわゆる銀マットで、製品は「Soomloom 寝袋用マット」で、安くて性能そこそこなので気に入ってはいて、柔らかな寝心地は期待できませんが断熱性に期待して常に車内に常備しています。コンパクトに収納できるので狭い車内に常備しておいてもあまり邪魔にならないのはこのタイプのマットの利点と言えます。
冬場の車中泊ではベッドからの冷たさの伝導(冷気ではない)に対して断熱性が重要ですが、クローズドセルマットは就寝用のマットとの組み合わせて、断熱性を高める役割を期待できます(というかある意味必須アイテム)。
ただクローズドセルマット単体で使うのは少々厳しいかもしれません。筆者の体験で言えば翌朝の身体の痛さはハンパではありませんでした。クローズドセルマットだけで眠るのは、想定していない緊急事態でのやむを得ない状況のみ…と考えています。
逆に、冬場はインフレータマットの下にクローズドセルマットは必須かな…と思います。冷たさを完全に遮断するには2枚遣いがおすすめです。
(2)エアマット
空気だけを入れて使用するマットです。
空気を抜くと小さく収納できるメリットはありますが、ビーチマットと基本的には同じ構造なので就寝時のマットとしては自分的にはふわふわすぎる印象です。
某アルペンで試座・試寝してみましたが、試し他製品だけの特性なのかは不明ながら、フワフワ、ユラユラして安定しませんでした。また長時間横になっていると腰が痛くなりそうな気がしました(あくまで個人の見解です。エアマットを支持される方、すみません)。
ピンホールでも穴が開くと一巻の終わり…というあたりを勘案すると、気軽に使えないのかなあという気もします。
(3)インフレータマット
インフレータブルマットという言いかたもしますが、空気を入れる点ではエアマットと同じですが、ウレタンの芯が入っているので寝心地は和らかい中にもしっかり感のあるものです。
写真の下から2番目(右から2番目)のマットもいちおうインフレーターマットですが、厚さ2~3cmなのでクッション性も断熱性も足りず、安いだけで正直全く役に立たないマットで、今回の新調に至りました。
クローズドセルマットとのセット使用を前提に考えました。
8cmインフレーターマットを選んだ理由
Amazonなどで探すと、様々な形状・素材のマットがありますが、「エアマット」と「インフレーターマット」で悩んでいる方も少ないないと思います。
筆者が今回、「8cmインフレーターマット」を選んだのにはいくつかの理由があります。まずは「インフレーターマット」である理由は以下となります。
- 設置・展開が楽なこと
エアマットはポンプなどで空気を送り込まなければなりませんが、インフレーターマットは吸気バルブを開けば勝手に空気を吸い込んで膨らんでくれます。マットが勝手に空気を吸って膨らんでいる間に他の作業に時間を使えるのは大きなメリットです。 - 凹凸吸収性・断熱性に優れる
厚さにもよりますが、空気しか入っていないエアマットに比べると、ウレタンを使用しているインフレーターマットは凹凸を吸収してフラット化しやすいことや、断熱性に優れています。車中泊やキャンプもそうですし、災害避難時などにも就寝時の寒さ・冷たさでトイレに頻繁に立つようなことも緩和できます。 - 寝心地や寝返り性の良さ
エアマットはふんわり受け止めて包み込まれるような寝心地です。エアを高めに入れると跳ねるような落ち着かない寝心地になってしまいがちですが、ウレタンと空気の両方で身体を支えるインフレーターマットは落ち着いた寝心地で、適度な軟らかさとしっかりしたサポート感が両立しています。
さらに「8cm」の厚みを推奨するのには以下のような理由があります。
- 冬でも固さや冷たさを伝えない
インフレーターマットは3~10cmほどの厚みを持った製品が数々ありますが、筆者の経験では3~5cmでは「底づき」感を感じる場合があり、底づきした部分は床の冷たさが直接身体に伝わります。凸部であってもウレタンの厚みで固さと冷たさ(※)を伝えないためには最低でも7~8cmは必要です。 - 収納性の限界
常設しておくマットではないので「携帯性」「収納性」を無視することはできません。8cmマットを収納状態では人間が徒歩で担いで持ち歩く限界の大きさという意味で、マット性能と携帯性のギリギリのバランス点が「8cm」ではなかろうか…と思います。
※「冷たさ」とは
「冷たさ」は「冷気」ではありません。薄いマットでも冷たい空気は遮断することができるのですが、冷たいものを直接触って伝わってくるような「冷たさの伝導」は薄いマットでは防ぎきれません。筆者も最初はそれを知らずに「携帯性重視」で3cmのマットを購入したのですが、腰骨やお尻、肩、背中などの出っ張った部分が冷たくて眠れなかったので、経験に基づいて8cmマットをおすすめしています。
断熱性はクローズドセルマット併用で
前項のように、「伝導」による冷たさが伝わることも寒さの要因の1つです。
例えば車中泊時、暖房して車内の空気を温めて気温を上げると寒くなくなりますが、外気と触れる車体の鉄板はずっと冷たいままなので鉄板に触れると冷たさが伝わります。就寝時に背中や腰がこの冷たい鉄板に触れていたら、いくら暖房して空気が温かくても「冷たさの伝わりによる寒さ」はしのげません。
8cm厚のインフレーターマットは、春~秋の3シーズンは単独使用でも十分温かさを保ってくれますが、厳冬期には断熱性に優れたクローズドセルマットと併用することで、床からの冷たさの伝わりを遮断しやすくなります。
8cmインフレータマットとクローズドセルマットの併用がおすすめです。
インフレーターマットを使用する上での注意点
インフレーターマットを使用する上で注意すべき点が3つあります。
- 穴あきに注意
- ダブルサイズはおすすめできない
- 1~2か月に1度は広げる
穴あきに注意
インフレーターマットは、エアマットほどではありませんが、空気の層を作っているので「穴」があくと本来の性能を果たせなくなります。尖った岩の上や、ハサミや包丁などの落下などに充分注意が必要です。
あとは焚き火の火の粉にも要注意です。宙を舞う火の粉より爆ぜて飛ぶ火の粉はやばいです。筆者はこれでした。
空気が漏れてもウレタンマットに寝ることはできるんじゃない?と思われるかもしれませんが、筆者の経験で言えば、寝心地は本来のマットと雲泥の差です。そりゃあ床や地面の上に直接寝るよりマシかもしれませんが、車中泊やキャンプにわざわざ穴あきマットを持参して使うほどの性能を残しているとは思えません。
ただし、補修キットのようなものは各メーカーで用意しているようですし、依頼すれば、修理を行ってくれるメーカー(国内メーカーなど)もあるようです。
ダブルサイズのインフレーターマットは取扱いが面倒?
夫婦や恋人と使うのでどうせならダブルサイズのマットを買おう…なんてお考えの場合はちょっと思いとどまった方がよいかもしれません。
というのも、シングル2つよりダブル1つの方が圧倒的に取り扱いが面倒だし手間がかかります。特に収納時には絶対に「やめとけばよかった」と思うこと必至です。
それに汎用性や、穴あき時の買換えを想定しても、シングル2つの方があきらかにフレキシブルです。
1~2か月に1回は広げてみる
ずっと巻いたままにしているとウレタンが固まります。カチカチというわけではないですが自然吸気で膨らみにくくなってきます。自然吸気で膨らんでくれないとなると、これは少々やっかいです。
これも体験談ですが、寒い時期を挟んで5か月間ほど放置した際に、使おうと思ったらあまり膨らまないので穴あきか?と疑ったのですが、どうやらウレタンに「型」が付いてしまって膨らまないようでした。
体重をかけて空気を隅々まで行き渡らせて強制的に膨らませましたが、当初ほどの膨らみは際限できていないように感じます。「もっと膨らんだんじゃなかったかなあ」と感じます。
春~秋にかけては使用頻度も高いので、さほど心配する必要はありませんが、冬季は使わないこともあるので、冬の間に1~2度、吸気させてやるとよいと思います。
VastlandとWAQのインフレーターマット8cmを購入
最初にWAQ製の8cmインフレーターマットと2点、追加でVastlandの8cmインフレーターマットを1本購入しました。
ウレタンマット+空気で膨らむ構造や、大きさや厚みもほぼ一緒なんだから、インフレーターマットなんてどれでも同じでしょ?
と思うかもしれませんが、実際に使ってみると驚くほど違います。
単純に言えば、Vastlandは「硬め」、WAQは「軟らかめ」とのことになるのですが、そう単純なものでもないので、どこがどう違うのか、どの程度硬いのか、どの程度軟らかいのか等々を確認してゆきたいと思います。
WAQキャンプマット8cm
実は購入時、WAQとVastlandで悩んでいました。
車中泊の予定が間近のタイミングだったのですが、納期的にVastlandが欲しい期日までに手元に届く保証がなかったため、在庫があったWAQのキャンプマットを夫婦2人分2個を購入しました。
・サイズ:190cm×60cm×8cm 2.2kg
・収納時:65cm×φ20cm
・材質:ポリエステル、ウレタンフォーム
・2バルブ自動膨張
・R値:2.0
・強度:軟らかめ
・4カラー
「ひし形打ち抜きウレタンフォーム」を採用したWAQのインフレータマットで、3分で80%まで自動膨張するとのこと。ルーズな寝心地が良ければそのまま、パンと張った状態が良ければ空気を足せば好みの張り具合にすることができます。
本当に8cmまで自然吸気で膨らむのか?
最初は吸気の実証テストです(テストはWAQで行いました)。
吸排気を兼ねたバルブは2カ所にあり、片方ずつでも両方同時でも使えます。
2枚を広げて自然吸気で膨らませます。他社製品では強制的に空気を送り込む(ポンプ等)タイプもありますが、WAQはバルブを緩めて放置しておくタイプです。最初は時間がかかるとのことなので、空き部屋で放置です。
当然ですが、バルブを開けた直後はまだペッタンコです。
約1時間後と、翌朝まで放置した状態の写真です。
一晩放置した結果、自然吸気だけで7.3cmにまで膨らんだので、公称8cmにあと一息といったところ。
何回か使ううちに膨らみやすくなるようなので8cmになるかもしれません。
Vastlandを追加購入~WAQキャンプマットと比較してみる
WAQを2個購入したものの、どうしてももう一方の候補だった「Vastland」が気になって頭から離れなくなってしまったので、Vastlandを1個、追加で購入しました。
・サイズ:192cm×65cm×8cm 2.7kg
・収納時:63cm×φ22cm(φファイは直径を表す)
・材質:ポリエステル、ウレタンフォーム
・2バルブ自動膨張
・R値:記載なし
・強度:硬め
・5カラー
外観はほぼ同じです。
太さが違って見えるのは、この時、Vastlandは新品の「工場出荷時」の状態だったためです。WAQは何度か使っているので巻きが緩いのです。
カラーは、WAQは「タン」をチョイス、Vastlandにも「タン」はありましたが、区別しやすくするために「オリーブ」を選びました。
いずれも収納時には、めのゴムバンドで留めています。
この程度の大きさであれば、納戸などにしまっておいて災害時などに引っ張り出して使っても、なんとかなるサイズ感かと思います。
バルブはまったく同じもの(に見える)を使用。マット下端の左右に1個ずつ配置されています。
連結用のホックの位置も同じ。異なるメーカーのマットでも連結して使用可能のようです。
VastlandとWAQ、吸気や膨らみ方の違いはあるか
バルブを緩めると、VastlandもWAQも「シュー」という音をたてて吸気し始めます。
ただ膨らみ方は全く違います。
Vastlandが目に見えるほどの勢いでグングン膨らむのに対して、WAQは静かでゆっくり膨らんでゆく印象です。ただし、Vastlandの方が膨らみ終えるのが早いのか…というとそんなことはなく、VastlandもWAQも自然吸気しなくなるまでの時間に差はありません。
膨らんだマットはまったく違いました。
Vastlandが平らでマットのフチに角度がくっきり出ているのに対して、WAQは全体的に丸くカマボコ型です。
形状からしてこんなに違うとは予想外でした。こうしたことは実際に膨らませてみないと分からないですね。
ただ、実際に横になってみると、必ずしも隅々まで平らなVastlandが良い…というわけではないのは面白いところです。かまぼこ型のWAQが端に横になると外に転げやすい…なんてことはありませんので念のため。
Vastland製8cmインフレーターマットの寝心地
では実際に横になってみたらどうなのか…。ここが一番重要です。
Vastlandは自然吸気でもパンっと表皮が張ったようになって、どちらかと言うと硬めの寝心地です。身体を横たえると、その重みで押しのけられた空気がより強く押し戻してくる感じで、パンパンに張ったエアマットに寝ているような感覚です。
中のウレタンマットでしっかり支えるのでフワフワして不安定ということはありませんが、ウレタンの上の空気の層がWAQよりも少し厚めで、強めの力で押し返してくるような感触…といったらわかるでしょうか。必然的に寝返りもしやすいです。
WAQ製8cmインフレーターマットの寝心地
WAQのインフレーターマットは、表皮が張っていなくてルーズな感じで軟らかめです。
自然吸気の状態では、写真のように押し込まれると押し戻す力はあまり強くなく、凹んだ状態のままになる場合もあるぐらい柔らかです。
ウレタンの上の空気の層が薄めでウレタンの上に横になって、空気がサポートしているような感覚です。どちらかというと低反発マット的な感じ…でしょうか。
もちろん、ウレタンマットが入っているのでクタクタに軟らかいわけではなく、ある程度のところ(マットの部分)で受け止めてくれるんですが、空気がパンパンではないので身体のラインにフィットしてくる感じです(硬めのマットレスの上に低反発のトッパーを敷いた感じ)。
メーカーの商品説明にも『3分で80%まで自動膨張しルーズな寝心地が良ければそのまま』と記載されているので、そのままの印象です。
空気を足す・引くで寝心地は変えられるか
Vastlandは、自然吸気のままで横になると、仰向けではお尻が下がらないので頭が下がるような印象で、少し高めの枕が欲しい感じです。こういう部分も実際に寝てみないと分かりません。
Vastlandの空気を少し抜くことで軟らかめにすることはできますが、おそらくウレタンマット自体が硬めなんだと思うんですが、やはりWAQと比べると硬めだし高反発な印象はそのままで、WAQ独特のルーズさは出てきません。
空気を抜くことでパンパンな感じが少し薄れますが、あくまで硬めのマットだな…という印象は変わりません。
WAQは、例えば「横寝」をした際にも、方や骨盤の部分で沈み込んでくれるので楽な姿勢を保つことができ安定感があります。表面は軟らかく受け止め、深部ではしっかり支える…といった印象です。また前述の「かまぼこ型」も、身体が沈み込むので転げ落ちるような感覚はありません。
WAQも一旦横になって内部の空気を端々まで送り込んで、再度バブルを開くことで空気が追加されて少し張った感じが出ますが、自分の感覚ではあえてそうするメリットはなくそれならVastlandの方がいいかな…、WAQはあくまで自然吸気のままの空気量で軟らかくルーズに寝るのがベストな気がします。
逆にVastlandも、あえて空気を抜かずに自然吸気のままのパンっと張った寝心地がVastlandなんだと思います。いずれも自然吸気のまま使うのが、その製品らしさが出る感じです。
結論:どっちが車中泊マットとしておすすめ?
これは難しいです。好みの問題もあるので。
こちらの写真で見る限り、Vastland(右)の方が寝やすそうに見えませんか?でも実際には見た目ほどの上面の形状による違いは少ないです。
見た目フラットだけれど反発力が強いので、寝返りはしやすいけれどちょと落ち着かない感もあるVastlandと、見た目は寝にくそうだけれど、沈み込んでしっかりホールドしてくれるWAQ、甲乙つけがたい好勝負です。
筆者の個人的な好みを言えば、深部ではしっかり支えつつも表面は柔らかくうけとめるWAQの「腰のある低反発な感じ」や「安定感のある沈み込み」が好きです。『睡眠時無呼吸』なので「横寝」することも影響があると思います。肩が沈まないと寝にくいんですよね。
そうした経験上から言えば、横寝する方はWAQがおすすめと言えるかもしれません。
ただ家内はVastlandの方が好みだといいます。普段のベッドは、自分が硬め、家内は軟らかめが好きなはずなんですが、インフレーターマットではまったく逆の好みでおどろきました。
就寝中にトイレに起きることが多い家内曰く「横になったり起きたりがこっち(Vastland)の方がしやすい」とのことです。なるほど、確かに沈み込みの少ないVastlandならではの評価かもしれません。
硬い寝心地が好きな方や、仰向けで眠る方、体重の重い方や男性はVastlandの空気の押し戻しが強く、パンっと張った硬めの感じがおすすめかもしれません(寝返りしやすい反面身体が安定しにくい面があります)。
絶対に底づきするような感じが嫌な方はVastlandがベストチョイスと言えそうですし、腰痛対策としては高反発なVastlandの方がいいかも?と思います。
ゆっくり体を休めた感じが欲しいならWAQかな…と思います。柔軟に受け止めてくれるので気分的にも安らぐ感じが気に入っています。WAQは軟らかめですが、80kgの筆者が寝ても底づきすることはなく身体を支えてくれます。
撤収のしやすさは?かなりの差がある
全く違います。正直、撤収はWAQの方がかなり楽です。
ウレタンの硬さ・柔らかさの違いが巻き取りに影響しているようで、Vastlandは巻いている際にもパンっと張った状態で、手で握ることができずに力が入りにくかったです。力が必要ですし膝などで押しつぶしながら巻いてゆく必要があります。
WAQは軟らかいので手指が食い込みやすく巻きやすかったです。膝で押しつぶしながら巻けば女性でも簡単に撤収できそうです。
WAQ vs Vastland インフレーターマット比較まとめ
WAQ製とVastland製の8cmインフレーターマットを実際に使用してみて比較検証してみました。
単純に言うと、WAQは軟らかめで身体を沈み込ませてホールドするようなイメージで、Vastlandは硬めでパンと張ったエアマット的な印象もありますが、ウレタンが入っているぶんだけエアマットより安定性があると感じます。身体は沈み込まず寝返りがしやすいタイプです。
ではどちらがおすすめか?と問われると困ります。どちらもそれぞれに良いので、あとは好みというか、ぶっちゃけ寝てみないと分からない…かもしれません^^;(それじゃあ記事の意味がないかもだけど)
できるだけ違いが伝わるように…と思いながら書いたので、参考になれば嬉しいです。
8cmインフレーターマットまとめ
今回は、7000円以内で買える激安8cm厚インフレータマット7選を選びました。そしてその中から、人気の高い「Vastland」と「WAQ」を実際に購入して車内で使い比べてみました。
実際に使用してみたところ、8cmの厚さがあればまず「底づき」することはなく、床やベッドの冷たさも遮断してくれましたし、さらに寒くなればクローズドセルマット(銀マット)との併用でさらに防寒性はアップするものと思います。
暑い季節でも、サラサラ(どちらかというとカサカサ)な感触で、じっとりすることはないので汗をかいても問題ないように思いました。
実際に2つのマットを購入して比較してみて、『マットって使ってみないと分からないものだな』というのが率直な感想です。見た目や空気を入れる前には大して違いはないように思えましたが、実際に吸気して横になってみると、寝た感じは全く異なるものでした。
ご購入の際の参考になれば…と思います。
それでは今日はこの辺で。