アルトピアーノの車内ダイネットテーブルをデフォルト位置から移動できるように改造しました。
ダイネットテーブルっていつも同じ場所に同じ向きで取り付けられていますが、反対側に設置できるようにならないかな…とか、縦横の向きを変えられたら便利なのに…等と思ったことはありませんか?自分は、車内の使い方によってもっとフレキシブルにテーブルが移動できればいいのに…と常々おもっていたんです。
テーブルのブラケットの取付方法や、取付位置にちょっとした工夫をしたことで、車内10か所もの位置や向きでテーブルを取り付けられるようになりました。
食事したり休憩する際にはここにこういう向き、リモートやワーケーションの時はこう、ソロ車中泊での就寝時にはこう…といった具合に、その時々でフレキシブルにテーブルポジションを選べます。
スチール製の折りたたみ脚を木製のねじ込み式脚に変更
最初に余談で申訳ないのですが、テーブルの脚をやっと木製に交換しました。
先日、テーブル天板を天然木に交換した際には、脚をどうするか決まっておらず、アルトピアーノオリジナルの、味気ない折りたたみ脚をそのまま取り付けていました。
新しい脚は、REVOシートをベッドモードにした際に短い脚を取り付けられるようにしたかったので、ねじ込み式を採用しました。
短い脚にも同じねじ込み式を採用することで、くるくる回す手間はかかりますが、単純構造で壊れにくく部品点数も少ない改造ができました。
相変わらず、丸くくり抜く道具がないので、ドリルで複数の穴をあけてボルト長を調整しているので、ちょっと見た目は美しくありませんが、脚を取り付けてしまえば見えないので良しとします^^;
通常モード~足長・短足・縦向き・横向きの4パターン取付け
元々、アルトピアーノのダイネット・テーブルが装着されていた位置でフロアまでの長い脚を装着した状態を「通常モード」と言うことにします。
普段はほぼこの状態で使っているという意味でも「通常モード」です。
こちらは「通常モード」の短足仕様で、ベッドモードの際に使用します。
足の天板側の受けを長脚と共用しています。
こちらは、天板を90度回転して横向きに取り付けた状態の長脚パターンです。
こちらは同じく横向きパターンの短脚パターンです。
以上、車体の進行方向右側の「通常モード」位置には、縦横の向きと、長脚・短脚で合計4パターンの取り付けが可能になっています。
こちらの画像は、天板の裏側を写したものですが、赤い矢印が「レールフック(白いプラ部品)」を取り付ける穴で1カ所に付き4個の穴が開いています。
ブラケットは2つなので、2カ所ずつ組で使用するため、3パターンの取り付け位置を設けています。
青い矢印は、足を取り付けるため強度を考慮し、少し太めの穴を合計3か所にあけています。脚は1本足なので、取付穴は1カ所1個となります。
赤矢印の穴は全て同じサイズなので、レールフックをノブ付きボルトで任意の場所に取り付けることができ、青矢印の穴も全て共通なので脚を任意の場所に取り付けられます。
脚は、長脚・短脚ともボルト径とボルト長が同じにしてあるので、3か所の脚用穴に長脚・短脚どちらでも取り付けられるようになっています。
逆サイドモード~足長・短足・縦向き・横向きの4パターン取付け
車体の反対側~進行方向左側に、縦向きで取り付けた場合の長脚・短脚それぞれのパターンです。
取り付けているパイプは、専用の部材ではなく一般的に販売されているアルミパイプを、同じく市販のブラケットで取り付けています(詳細は以下の記事でご覧ください)。
こちらは、天板を横向きに取り付けた際の、長脚・短脚のパターンです。
短脚を取り付けた場合にはベッドモードで使用することが可能ですが、脚の取り付け位置がはめ込みボードの上(リアシートよりも前側)になるため、リアシートを持ち上げてボード下の荷物の出し入れが容易になっています。
これは単にテーブルの取り付け位置や脚の長さだけはなく、アルトピアーノにオリジナルで取り付けられていた「物入の扉」の出っ張りをなくして「ツライチ」にしたことが大きく関係しています。
進行方向左側の「逆サイドモード」場合も、「通常モード」と同様に縦・横それぞれ長脚・短脚パターンの合計4パターンの取り付けが可能です。
進行方向、左右合わせて8パターンの取り付けが可能になりました。
特殊なモードが2パターン
ここまでの8パターンであれば、実は③と④の穴は必要ありません。
説明のために同じ画像を再掲載しますが、この③④の2カ所の穴は、ある場所にテーブルを設置するために加えています。
それがこちら。
テーブルを車体後端までズラすことで、リアハッチを開放した際に「半露天」状態になるモードです。
リアハッチを開放した状態で車体最後尾に腰かけて足を外に投げ出せば、外気に触れながら海を眺めたり、川や山や谷を眺めながら食事をしたりお酒を飲んだりと、車内にいながらオープンエアを味わえる、究極のモードじゃないか…なんて思っています。
棚の後端は物入の扉があって、レールパイプを通すことができないため、扉の手前までのパイプにかなりオフセットした状態でレールフックが噛んでいる状態です(電子レンジの下あたりのテーブル上に白く見えている2個のブラケットが③④に取り付けられています)。
そこで、短脚を取り付けるところを工夫してバランスをとっています(ブラケットなしでもバランスする位置)。
傍らにコーヒーやら、ハイボールやらを置いて寛げそうです。
座椅子が欲しいですね。寄りかかってのんびり外が見たいです。
オープンエア・モードの時だけ、新テーブルとオリジナルテーブルの両方を設置して「ダブルテーブル」にすることができます。
リモートやワーケーションなどの際には役に立ちそうです。
また2ndシートに腰かけることもできるので、奥さんと二人の時に、一人は片方のテーブルでノートパソコンなどを使って、もう一人は別のテーブルで食事したりお茶したり…と使い分けもできそうです。
ただしオリジナルテーブルには短脚を取り付ける改造をしていないので長脚モードでしか使用できません。
こちらはベッドモードに展開した際に、セカンドシートの背もたれを立てた際に手元にテーブルがきます。
車中泊の際の食後のまったり時間にお酒を飲んだりするのにいいかな…と思います。
リラックス・モードはオリジナルのレールパイプを使うので、テーブルがかなり前方に設置できますが、後方に寄っている新設のレールパイプではリラックス・モードの設置はできません。
これでトータル10パターン+1となります。
ダイネットテーブル改造 まとめ
夏から始めたダイネット・テーブルの改造が完了ました。
振り返ってみると、何が一番大変だったかというと「部品の名前」です。
「鬼目ナット」「テーブルスライドレール」など、現物は家具などで見知っていたので「あれが使える」「あの時見た部品が使いたい」と思うのですが名前がわからず、その部品名を調べるのに時間がかかりました。
Amazonでも、モノタロウでも「品名」でしか探せないので、品名がわからないと前へ進まないんですね。
お金がかかったのは工具でした。
普段、DIYなんてしないので、基本的なドライバーとカッター、のこぎり程度で、10年以上前に自作スピーカーボックスを作った際に購入した電動ドライバーがあったのが奇跡的…、そんな状況だったので、木工用ドリルの歯やカンナ、ノギスなど色々買い足すのに少々お金がかかりました。
そんなに高い工具は買っていませんが、なんやかんやと購入した点数は多かったです。次も使うかどうか…という点で無駄遣いにならないとよいのですけれど。
また、今回の改造で一番変化があったのは自分の気持ちでした。
今までは「面倒くさい」「かったり~」でDIYなんてやりたくないと思っていました(でも昔はSPボックス~しかもバックロードホーン~を自作してたりしたんです)が、今は、「次はどこを弄ろうかな」と考えているのは、大きな変化です^^
それでは今日はこの辺で。
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