DIY・改造・快適化

タウンエースキャンパーをソロ車中泊モードに改造~テーブルを取り付けたまま一人分の就寝場所を確保

アルトピアーノカスタム DIY・改造・快適化
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アルトピアーノの室内カスタム第11弾は「ソロ車中泊モード」です。

『車中泊は暑いし寒いし…、わたしはお留守番しているよ』そんな衝撃告白を受けてしまいました(笑)。だったら寝たい時にすぐに一人分の就寝スペースが作れるように車内を改造しちゃおう…というわけです。出入口となるスライドドアとの兼ね合いを考えました。

自分で勝手に「ソロ車中泊モード」って呼んでいるんですが、要は、テーブルを出したまま眠くなったら、ベッドメイキングなど不要でその場ですぐに横になれるレイアウトのことです。

アルトピアーノ車内で就寝する場合、ダイネット・テーブルを取り外しベッドボードを取り付け、REVOシートをベッドモードに展開してフラットなベッドを作らなければなりません。

パソコンしたり寝る前にお酒を飲んだり等々、やはりテーブルがあった方が何かと便利なため、ついつい就寝時までダイネットのままにしてしまうことが多いですが、ディナーも終えてお酒も入ってあとは寝るだけ…という状態でベッド展開は正直面倒くさいの一言です。

そこで、テーブルを出したままでもすぐ横になれるよう就寝スペースを確保しておけるレイアウトにしよう…というのが今回の快適化となります。

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テーブルを縦向きに取り付け可能に+取付場所も新設

とても説明しずらいので、先に完成品を見て頂きます。

この写真に写っている状態を「ソロ車中泊モード」と勝手に呼んでいます。

  1. 進行方向左側(通常の逆)に新たにパイプを取り付けてテーブルの取付場所を新設した
  2. テーブルを進行方向に対して縦向きに取り付けられるようにした
  3. ベッドモードに合う短足を取り付け着脱可能にした
  4. テーブル脚は1本足とし中央寄りに取り付けた
  5. これによりテーブルを出したままでも幅65cm超の就寝スペースを確保できる
  6. テーブルを設置したままでも後席座面ボードを持ち上げられる


ソロ 車中泊モードとは、就寝前からフルフラットの状態にしておいて、マットや寝袋を車体右側に設置してしまって(出入りは左側のドアから…が前提)、就寝前に寛いだり、お酒を飲んだりしていて、眠くなったら即、寝袋に入れる状態を指しています。

(2)の「縦向きの取り付け」が必要な理由がここにもあります。

電源パネルと冷蔵庫収納の間のスペースは1100mmですので、短くしたとはいえ横向き設置で640mmのテーブルを置くと残りスペースは460mmしかなく寝返りも難しいですが、縦向き450mmだと、就寝スペース幅を650mm確保できる…ということなんです。

以下で(1)~(5)について順番に説明してゆきます。

テーブル受け用のパイプを新設・テーブルを逆側設置可能にした

本来のアルトピアーノのテーブル取付位置は進行方向右側で乗降は左側のスライドドア…が、左側通行の日本ではスタンダードと言えますが、ダイネット使用時はそれでいいんですが、就寝するには乗降する側ではない方が落ち着きます。

つまり、就寝時に寝る場所は乗降口とは逆側の進行方向右側にするためには、テーブルの取り付け位置が逆側にしなければならないわけです。

また電子レンジがこちら側にしか置けないという理由もあります。

もちろん、左右どちらにでも、縦横いずれの方向でもテーブルを取り付けられるようにするので、状況に応じて就寝位置が左で乗降が右という場合もあると思いますが、左右どちらのパターンでも対応可能にしておこうというわけです。

そこで、テーブルのブラケット(テーブルサポートパイプ ロック)を支えるパイプを新設したいわけですが、Amazonでは見つからなくて、楽天市場で見つけた「テーブルスライドレール」は1本5,495円となかなかのお値段。お試し的に設置してみるには少々割高です。

テーブルスライドレール 950mm 1本
created by Rinker
想定していた部品は楽天市場でしか見つかりませんでした。この部品を使えば、ダイネットテーブルは簡単に別の場所に設置することが可能ですが、高価なので今回は代用品で対処しました。

ネットもリアル店舗も探し回ってやっと見つけた「テーブルスライドレール」ですが、購入しませんでした。

うまくゆくのかどうかも分からない状態で5,500円を捨てるのは惜しい…ってことで、もっと安く似たような部品で代用できないかと考え、いろいろ物色した結果、120φのアルミ製パイプと、タオル掛けなどに使用するブラケットで代用することにしました。

その完成形がこちら。

そこで、市販のアルミ丸パイプで代用することにして、取付ステーと共に購入しましたが、ここでもすんなりとはいかず、 テーブルサポートパイプロックにぴったりサイズの12φのパイプが売ってないんです。

Amazonや楽天はもちろん、近隣のホームセンターも探しまわった結果、やっとみつけたアルミ丸パイプは、直径12mm、肉厚1mm、長さ1000mmのものをパイプカッターで540mmに切断の上、両端と中央にステーを取り付けて完成です。

余談ですが、この120φの1000mmのパイプは、パイプ自体は279円でしたが税・送料含めた支払額はなんと1,407円にもなってしまいました。それでも専用品よりは割安ということで購入しました(モノタロウ)。

その他、タイル掛けブラケット(端は「横受けブラケット(片)」中央は「横受けブラケット(通)」というらしい)は3個で530円でした。

パイプ直径は12mm(12φ)、受け直径は13mmでピッタリではないので、マスキングテープを巻いて隙間を埋めています(ブラケット内径の白い部分)。

ブラケットは、アルトピアーノの冷蔵庫が入っている部分の板にビス止めしているように見えますが、木材が柔らかいのでいずれバカになってしまうと思い、裏側(冷蔵庫が入っている側)に固い木材を木工ボンド留めしてネジを効かせています。

それでもしっかり固定できたので、まずまずの出来…と満足しています。

テーブルを進行方向縦向きに設置できるようにした

前回、天板を交換した際に大きさを変更しています。

オリジナルのテーブルが700mm×400mm×20mmだったのに対し、新たな天板は長さを60mm短くし、幅を50mm、厚みを5mmアップし、640mm×450mm×25mmとしましした。

アルトピアーノの室内は、後半部分は電気系コントロールパネルや、冷蔵庫やシンクが設置されるため横幅で1100mmしかありません。

テーブル長が700mmでは、テーブルを出したままの状態で確保できる就寝スペース幅は僅か400mmしかなく、寝返りもできません。

そこで、縦向きにテーブルを設置できるようにすることで、就寝スペース幅を650mmまで確保できるようになります。650mmあれば一人分の就寝スペースとしては十分かと思います。

緑丸の4カ所に鬼目ナットを埋め込むことで、ブラケットを着脱式にしてあったので、縦向き使用時にマッチした位置に鬼目を埋めることで、横方向使用から簡単に縦方向使用に変更できるようにしています。

これによって、車両の進行方向左右両側で、状況や必要に応じてテーブルの長辺・短辺を自由に付け替えることができます。

ベッドモードにした際にテーブルが水平になる短い脚を取り付ける

アルトピアーノで車中泊で就寝する場合、ダイネット・テーブルを取り外しベッドボードを取り付け、REVOシートをベッドモードに展開してフラットなベッドを作らなければなりません。

パソコンしたり寝る前にお酒を飲んだり等々、やはりテーブルがあった方が何かと便利なため、ついつい就寝時までダイネットのままにしてしまうことが多いですが、ディナーも終えてお酒も入ってあとは寝るだけ…という状態でベッド展開は正直面倒くさいの一言です。

そこで、ベッドモードの際でもテーブルが出して出しておけるよう、「短い脚を取り付けよう」ということは以前から考えてはいたのです。

60mm×60mmのパイン集成材の角材を脚に使う

前回記事で購入した天板は、パイン集成材にBRIワックスが施されなかなか味のある雰囲気だったので、せっかくなら簡易的な折りたたみテーブルの金属脚ではなく、足も雰囲気重視の天然木の方がいいなと思いました。

色々「脚」を物色する中で見つけたのがこちら。

天板と同じくパインの集成材で60mm×60mmの角材です(ただし無塗装)。

これなら天板に取り付けても違和感がないし、使い込んでゆくうちに天板とも色が馴染んでくるのではないか…と期待が持てるので、一目ぼれで購入してしまいました。

同時に、脚用の角材にボルトを埋め込むために購入したこちらは「ハンガーボルト」というものです。

ネジの終わりの位置までナットを入れるとそこで泊まり、レンチで足にタッピング部分をねじ込める…というもので、よくコタツの脚などに使われています。

ただネジの部分が取り付けて、木ねじになっている部分を角材に埋め込むことで、反対側がボルトとして突き出した格好になり、天板の埋め込む鬼目ナットでねじ止めできるようになるわけです。

しかし、問題発生でねじ込めばすんなりOKとはゆきませんでした。

まず、購入した「ハンガーボルト」の外へ出ている部分の長さが20mmあり、これを厚さ25mmの天板にねじ込むわけですが、受け側の鬼目ナット用の下穴をドリルで誤差5mm以内に開けるのは難しいこと(ちょっと深くなれば穴が貫通してしまう)。

また、脚を付け替えるたびに20mmねじ込むのは時間がかかって面倒くさい…ということもあって、ネジ部分を実質短くするには、脚に埋め込むか、ハンガーボルトの周囲をカサ増しして突き出したボルトを実質短くするかしかありません。

ところが、たまたま購入した脚用の角材が必要な高さピッタリだったため、もしカサ増しした場合には、継ぎ足した分を脚の反対側で切断しなければならないこと。

60mm角材をまっすぐに水平にスパッと切断するのは容易ではない…ということで、ハンガーボルトを埋め込むことにしたのですが、今度は広めの穴を掘る道具がない(問題だらけで全然進まない…)。

ドリル用のアタッチメントを購入してもいいんですが、おそらくこの先使う予定もない…、ということで、無駄な買い物はせず手持ちの中でいちばん太いドリルで周囲をほじくって約10mm埋め込むことにしました。

見た目汚いですが、脚を天板に取り付けてしまえば見えないので、これで「よし」としました。

テーブルを設置したままで後席座面が持ち上げられる

単に脚を取り付けることだけ考えれば、折りたたみテーブル用のワンタッチで開閉する脚を両サイドに取り付ければ簡単ですし、実際、ネットでもリアルでも購入可能でしたが、中央1本足にこだわったのには理由があります。

アルトピアーノに乗っている方しか分からないかもしれませんが、1本脚にすると、中央のはめ込みのボードの方に脚が乗るんです(後座席面ボードには乗らない)。

後座席面ボードには乗らないと何がいいのかというと…

それは、脚が乗っていないのでテーブルを取り付けたままで、後座席面ボードを持ち上げることができるってことなんです。

それは、前回の収納庫の扉出っ張り問題を解消したのを活かすことでもあります。

つまり、テーブルの左右の隅に2本脚を取り付けると、後ろ側の脚が後席ボードの上に乗ってしまい、テーブルを外さないとボードが動かせない…というわけです。

1本脚なら、こんな風にテーブルを取り付けたままで後席ボードを上げて、座席下に積み込んだ荷物を出し入れできる…というわけです。

ちなみに、座面ボードを支えている「白い棒」は、テーブルのブラケットを支えているパイプを切断した残りです。

ソロ車中泊モード完成

さてこれで「ソロ車中泊モード」は完成です。

部品調達の面で難儀しましたが、幸運にも恵まれて、当初想定していた完成形とほぼ同じものができあがり、かなり満足度は高いです。

実際に「ソロ車中泊モード」を使う際にはこんな感じになるはずです。

就寝部分、かなりゆったりしていて想定通りです。なかなかいい感じでしょ?

テーブル右側には、クーラーボックスやポータブル電源が来るんだろうと思います。

飲んだり食ったりして、動画とか見ていて、眠くなったら寝袋に潜り込んで即寝られる…ちょっと理想形かもしれません^^




今回は、「酒飲んで眠くなったら即寝られる」をテーマに、「ソロ車中泊モード」(自称)を作ってみました。

それでは今日はこの辺で。

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■ 著者紹介 この記事を書いたのは…
KAZ

「喜田宗彦」としてWEBライターをしています。ライター歴は10年超です。本ブログの記事は、自分自身の実際の体験や経験、ライターとして取材や調査で得た知見、懇意にしてくださるメーカーさんなどから得た知識・情報等を反映した記事を執筆・掲載しています。アウトドアについては1982年ごろからオートキャンプを開始しキャンプ歴は40年超になります。2020年にはバンコンタイプの小型キャンパーを購入し車中泊の楽しさに目覚めました。
また食べることが好きで食べ物関連の記事多めです。特に安くて美味しいものに目がありません。地元グルメやチェンめしも好物です。
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