アルトピアーノ

【中古キャンパー】アルトピアーノ中古車を購入したから分かるメリットとデメリット実体験レポート

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我が家のタウンエースバン・アルトピアーノは、3年落ちの中古車として購入してからはや3年が経過して4年目になりました。中古車がいいのか、新車が良かったのかなど、今だからわかる中古キャンパーの功罪を検証します。

KAZ
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我が家のアルトピアーノは2017年式で、2020年3月の購入時にはすでに3年落ちの状態でした。2020年3月と言えば、まさにコロナが大流行をはじめる直前のタイミングでしたが、購入当時に考えていたことや、生活環境などの大きな変化などの中、3年間中古キャンパーに乗ってきた今現在の状況や考えを再検証します。

我が家のアルトピアーノは2017年9月の初年度登録です。購入時の走行距離は2万キロ少々で、この手の中古車としては少ない方と感じましたし、クルマは最低1万キロは走らないと馴染まない…と思っている自分にとって、2万キロは特に悪条件ではありませんでした。

それよりも、なぜその時に中古車を選択したのか、そして、その選択が今にどう影響しているのかなどをつらつら考えてみたいと思います。

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中古アルトピアーノを選んだ理由(メリット)

トヨタモビリティ神奈川戸塚U-Carセンター

いきなり本題ですが、中古車でキャンパーを購入するメリットってなんでしょうか。

「安い」以外に何かメリットあるの?

なんて思われるかもしれませんが、中古車のメリットって意外にあるものです。

  • 同グレード同装備を安く買える
  • 即納
  • 実車を見て買える

同グレード同装備を安く買える

中古車のメリットの筆頭はやはり「安さ」でしょう。

新車よりも割安に購入できるというメリットがないのであれば中古車が販売される意味がありません。そういう意味では「割安」であることは中古車の最大にして最も優先される要素と言えます。

ただ単に「安い」というだけではなく、「いいクルマ」「条件に合ったクルマ」が安いことに意味があります。安いなりの理由があるクルマが安い、自分の欲しい条件に合わないクルマが安くても、そこにはまったく価値がありません。

我が家のアルトピアーノの同仕様や同装備の新車価格を調べたことがありましたが、安めに見積もっても400~420万円ぐらいになる計算でした(社外品も取り付けられていたため正確には分からない)。

購入車のグレードは「GL」で4WD/4ATです。

グレードのGLや、4ATは複数の選択肢がありましたが、4WDについては選択肢は他にありませんでした。4WDを前提条件に加える場合には、中古車はなかなか見つけにくいかもしれません。ましてディーラー車ということになると、見つけたら即買いでないとチャンスを逸しそうです。

実は自分の場合も4WDは購入した1台のみで、自分は歴代4駆SUVに乗ってきていたので、その点でも他の選択肢は「新車」しかなかったと言えます。

その他の主だったオプション装備は以下の通りです(価格は購入当時の価格設定・税込)。

  • 基本電源ユニット(253,000円)
  • 18L冷凍冷蔵庫(88,000円)
  • 窓用4連排気ファン(88,000円)
  • 正弦波1500Wインバーター(165,000円)
  • フロントシートカバー(77,000円)
  • ナビ・オーディオ(約4万円)ダウンエースOP
  • ミラー型ドライブレコーダー(約5万円)社外OP
  • アルミホイール(約2万円)社外OP
  • AC100V外部電源(115,500円)購入時追加注文 サービス
  • 網戸(15,950円)サービス
  • 遮光スクリーン(42,350円)サービス
  • ツートーンカラー塗装キャンセル(▲209,000円)

車体は傷は若干あるものの塗装の光沢はしっかり残っている状態で、3年落ち、走行距離21,000kmで、299.2万円のプライスタグが付けられていました。

価格交渉の結果、追加注文の外部電源、網戸と遮光スクリーンのサービス、諸費用込みで総額308万円で購入しました。同条件の新車より100万円ほど安く購入したことになります。

実車を見つける前の段階、つまりカタログなどで検討している段階で、「基本電源」や「冷蔵庫」「排気ファン」「ナビ」「オーディオ」「ドラレコ」などは装備するつもりだったので、購入車両は欲しいOPがほぼ搭載されていて、不要な装備はない…ほとんど無駄のないOP構成でした。

さらに、外部電源も追加装備可能(納期は3週間伸びた)だということで、まさに意味のある「安さ」であったことはラッキーでした。

3年落ちで約100万円割安なプライスをどう判断するかは個人個人違うと思いますが、自分としては十分魅力的だと感じて購入を決断しました。その魅力というのが下記の「納車が早い」です。

即納~納車までの期間が短い

我が家の中古アルトピアーノを購入した際に最も魅力的と感じたのは「即納」でした。

2020年春というと、前年2019年の夏あたりから徐々にキャンピングカー人気が高まり始めていた頃でしたし、新型肺炎(コロナ)が世界に伝搬しつつあった頃で、一部ではすでに「密」を避けられるレジャーとしてキャンピングカーが注目され始めていた時期でした。

そんな中での商談では『新車アルトピアーノの納期は約半年』と言われました(※)。

実はアルトピアーノは最初から中古車一本で検討したわけではありません。新車ディーラーも併設していたため、新車・中古車両方を睨んで商談していました。参考までに新型タウンエースにベース車が切り替わった後の2021年3月に見積もりを貰った時点での新車アルトピアーノの納期は1年ぐらいと言われました。

アルトピアーノ以外のキャンパーでも納期は徐々に延びていて、1年以上待ちなんて当たり前の状況ですが、中古車は追加注文しない限りナンバー取得と納車整備程度で納車できるため基本『即納』です。

自分の場合には「外部電源」を追加注文した(※)ため、約3週間納期が延びましたが、それがなければ現状渡しで1週間以内納車ということでした。

アルトピアーノのキャンパー仕様&装備は、神奈川県下のトヨタディーラーであるトヨタカローラ横浜現在のトヨタモビリティ神奈川)が企画・制作・販売する特別仕様車の位置づけです。従って、ディーラー系中古車の場合には、中古車であってもオプション装備を追加注文~装備することが可能な場合があります(当時は…です。今は存じません)。

KAZ
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この時の「即納」にこだわって中古車を選んだことが後に大きな意味を持ちます

「即納」にこだわりつつも、外部電源OPを追加注文したことで納期が3週間伸びた結果、実際の納車は3月の後半でした。実はこのタイミングが絶妙で、この約1週間後には、最初の「緊急事態宣言」が出て、外出が制限され飲食店などで店内飲食が難しい状況になりました。

「さあこれからアルトピアーノで色んな場所い出かけるぞ!」と思っていた矢先だったので、最初は『なんて悪いタイミングなんだ、最悪だ』と思っていたんですが、日が経つにつれて、車内でのテイクアウト飲食が可能だし、「密にならないレジャー」としてキャンピングカーやバンコンが注目されるようになり、一気にキャンパー熱が盛り上がり納期が最低1年等の状況になりました。

最初「最悪のタイミングだ」と思いましたが、間もなくそれは正反対の「絶妙な(良い)タイミング」と思うようになりました。中古車でなく新車を選んでいたら、納車まで6~7か月は外出できずに悶々としたかと思うと、自分があの時、よくぞ中古車を選んだ…と褒めたくなりました。

実車を見て買える

もう一つ、中古車を選ぶメリットは、実車(実際に自分が手にする車両そのものという意味)を見られることです。

新車はカタログや展示車・試乗車を見て触って運転してみて購入しますが、自分の手元にくる車両そのものを見たり触ったりすることはできません。

一方中古車は、車両1台1台コンディションも違いますし、グレードや装備の組み合わせはもちろん、色つやからシートのへたり具合、スイッチ類の操作感なども1台1台に個性があるいわゆる「ワンオフ」です。

前オーナーが費用充分にエンジンを回して乗ってくれていればエンジンは軽やかに回ってくれそうですが、大切に乗り過ぎてしまった場合は意外に回転が重い、吹けが悪いなんてこともあって、外観は抜群だけどどうも快適に走れない…なんてこともあり得ます。

中古車は、ナンバー付きでない限り滅多なことでは試乗なんてさせてもらえません(走行距離増えますしね)が、エンジンをかけるぐらいのことは可能ですので、エンジン音なんかも聞いた方がいいです。

その他、装備や外装・傷、塗装の色つや、内装のへたりなど実車を見て触って購入することができるので、購入後に「こんなはずじゃなかった」はむしろ新車より少ないのではないかと思います。

もちろん悪徳業者でネガティブな部分を隠されてしまえば逆に怖い部分もありますが、正規ディーラー、ましてや自社で製造販売する特装車ですので、モビリティ神奈川系のディーラー中古車はその辺りは安心かと思います。トヨタの手前、融通は利かないですけどね(苦笑)。

中古キャンパーのデメリット

トヨタモビリティ神奈川戸塚U-Carセンター

メリットがあれば当然、デメリットもあります。

中古車、中古キャンパーを購入する上でのデメリットはこんなことが考えられます。

  • 自分が最初のオーナーではない
  • 100%自分の希望通りのクルマには出会えない
  • 装備や設備の劣化具合がわからない
  • 外観の劣化

自分が最初のオーナーではない

これは多分に感情的・情緒的な問題ですが、自分が最初のオーナーではない、自分以外に使用した人がいる、いわゆる「おふる」といったことが、どうしても嫌だという方がいます。

このことは、中古車に限らず中古品を嫌う人の最大の理由ではないかと思います。

古着が好きな人と嫌いな人がいるように中古キャンパーでも特に気にしない人もいます。逆にメリットで述べたようなことを重視すれば、逆に中古車を優先選択するケースもあるはずです。そういう意味で突き詰めると、中古車とは『おふる感』と『値段の安さ』のせめぎ合いなのかもしれません。

こればっかりは感性の問題なので、嫌だという人にいくらメリットを力説しても納得はしないでしょうし、逆に気にしない人は「何をそんなに嫌がるのか」「安い方がいいじゃないか」と思うでしょう。

自分の場合は、過去に10台以上乗換えた中で、すでに中古車でしか入手できなかくなっていた『平目セリカ1800GT-T』と、購入してもSUVが気に入るかどうか分からなかった自分の最初のSUV『トラック+シェル架装のハイラックスサーフ』だけが中古車でした。

あと、並行輸入のV8グランドチェロキーも国内では中古車扱いでしたが、あとはすべて新車を購入してきました。

特に中古車が嫌という意識はありませんし他の人が使っていた事も特に気にしませんが、クルマを買う時には「新車」がデフォルトで、何か理由があって中古車が選択肢に入ってきます。

例えば過去2台の中古車のように、すでに新車で購入できない車種とか、新車価格は出したくないという理由がある時に中古車が選択肢に入ってきます。グラチェロの並行輸入車の場合は、1~2か月の間に為替レート(円高)の関係で、プライスタグが130万円ほど値下がりしたのが最大の理由でした(実質走行2ケタの新車ですし)。

現在のアルトピアーノもそうで、バンコンというか、ライトキャンパーというか、その類のクルマが初めてだったし商用バンも初めてでしたので、『長く乗るかどうかが分からなかったので最初は中古車で』が最大の理由でした。

「バンコンなんて常用する?」
「すぐ飽きちゃわない?」
「商用バンでしょ?乗り心地悪そう」
等々の心配もありましたし、奥さんの反応も読めなかったので、最初は安い中古車で様子を見た方がよいのでは?と考えてのことでした。

『おふる』であることに大きなマイナスを感じない方、感じても、他の条件を優先できる方なら中古キャンパーは十分に「あり」じゃないでしょうか。

100%自分の希望通りのクルマには出会えない

これも中古車のデメリットです。

前述の通り、自分の場合には購入したアルトピアーノがほぼ完ぺきな装備を持っていて、無駄な装備がないまさにベストコスパな状態でしたが、それでも100%希望通りではありませんでした。

それは「ツートーンカラー塗装」です。

当時の自分は「ツートーン塗装」こそ、このクルマのアイデンティティ…と考えていたのですが、「ツートーンカラー塗装キャンセル」の『ただの白いバン』仕様だったんです。

実は、購入車両以外にも2~3台の中古アルトピアーノが入庫していましたが、ツートーン塗装車だけどグレードや装備が思い通りでないクルマばかりで、唯一ツートーンカラー以外はほぼ完ぺきだったが購入したアルトピアーノでした。

自分の場合は希望と違っていたのは「ツートーンカラー」だけだったので購入判断は比較的容易でしたが、いくつか相違点があると悩みはそれだけ大きくなりますね。

でもそれは割り切るしかありません。

自らが望む通りのクルマしか買いたくないのであれば、中古車を選択肢に入れていること自体間違っています。優先順位の問題で、自分にとって些末なことなのであれば許容する気持ちがないと中古車は選べないと思います。

KAZ
KAZ

とはいえ『ツートーン塗装』については購入後に心境の変化がありました。街でも行楽地でも注目を浴びずに行動でき、中を覗き込んだり話しかけられたりしない「隠密感」が逆にいい…と思うようになりました。2023年にはタイヤ交換もしましたが、あえてインチアップやホワイトレタータイヤを選ばず、ごく普通の商用タイヤをチョイスし「ただの白いバン」ルックを継続しています。

装備や設備の劣化具合がわからない

中古車は、実際に乗ってみて買うことができないので、目で見える範囲以外のクルマの状態を把握するのが難しい面があります。エンジンだって始動ぐらいは許されても、実際の走行をして不調や不具合を見つけるなんてできません。

ある意味、販売店の言うことを信じるしかありません。我が家のアルトピアーノも中古車である以上、タウンエースバンの部分にこれが当てはまります。

さらに、アルトピアーノには特有の問題もあります。

と言うのも、アルトピアーノはトヨタ正規ディーラーのトヨタモビリティ神奈川が製造販売していて、現車はトヨタモビリティ神奈川(当時はトヨタカローラ横浜)の中古車センターで購入しました。

そのため、タウンエースバンとしての点検はしっかり実施されていると感じます。

もう何百台も販売して、それぞれを点検整備してきたタウンエースバンについては手慣れていて、実際、未だに不具合は生じていません。

でもアルトピアーノの装備となると話しは別です。

というのも、サブバッテリーの劣化が激しいようで表示される容量ほど使えないんです。もしかすると1回か2回か、フル放電してしまったのではないか…と予想しています。

でもそうだとして、サブバッテリーの劣化チェックが甘かったのは、トヨタモビリティ神奈川がキャンピングカー専門のビルダーじゃないからかな…と思うんです。つまりタウンエースバンとしての点検チェックはできても、サブバッテリーも含めてキャンピングカーの装備については専門外と言う意味です。

では劣化したサブバッテリーをどうするのか、交換なのかチャージで何とかなるのか等々の提案はディーラー側からは皆無です。メインのバッテリーが弱っていたら交換を勧めてくるはずですよね。そういうことです。

アルトピアーノ横須賀や武蔵小杉に行くと、キャンピングカーとしてのアルトピアーノをちゃんと説明してくれるスタッフはいますが、購入後に実際に点検やメンテナンスを行うのは、各所のディーラーでタウンエースを販売してきたスタッフなんです。

普段タウンエースを取り扱っているセールスやメカニック全員が、キャンパー独特の装備や機能に明るいとは思えないのでどうしてもチェックが甘くなる(というより知らない)可能性はあると思います。

購入度3年経った今、アルトピアーノの最大の弱点はこの部分だと感じますが、キャンピングカービルダーが取り扱っている自社製の中古キャンパーであれば、そういうことは起こらないのではないかと思います。

外観の劣化をどう考えるか

中古車で一番気になるのは車体に傷があるんじゃないかってことじゃないでしょうか。

特に我が家の中古アルトピアーノは、トヨタ正規ディーラーの中古車センターで購入していて、走る・止まるなどの車両に対しては1年間の保証が付いていたため、エンジンやブレーキ、駆動関係、足回り、オイル類などは最低限の品質は担保されていました。

我が家のアルトピアーノは傷が多いです。

特に車内=居住空間(荷室の部分)は使い方が荒いなあと感じるような傷や劣化がいくつかあり、車体の塗装剥げが何カ所もあります(前オーナーは男の子のお子さんがいるファミリーだったかなと想像できる感じです)。

でも自分はそういう部分は「傷があるな」という認識はしますが、だから「失敗した」「騙された」とは思わない人で、中古車なんだからそのぐらいは当たり前と考える人です。

これが、車両としての走る・止まるに関わるような部分がダメだと、そんな悠長なことは言ってられないですし、実際に修理や補修にお金も時間もかかるはずですが、車内の居住空間の目立たない場所の傷なんて、正直、全然気になりません。

もちろん人によりますが、小さな傷も気になってしまう方は中古車は向いていないかもしれません。

中古車は改造着手のハードルが低い?

我が家のアルトピアーノには、居住スペースを自分が居心地よいように徐々に改造を施してきました。

最初はカーテンを取り付けたり、テーブルの天板を替えたりと小さなことから始めて、特に今年に入って(つまり4年目になる年)からは、かなり大掛かりな改造を積極的に進めています。

収納庫の扉をツライチに

オリジナル
加工後~ツライチになりベッドボードが持ち上がるようになった

最初にオリジナルの構造に手を付けたのは収納庫の扉の出っ張りでした。この出っ張りがあると、ベッドボードが上に持ち上げられないので、荷物の積み下ろしなどが非常にやりにくかったのですが、ツライチに改造して以降はベッド下の収納が出し入れしやすくなりました。

当時はまだ収納庫ごと撤去してしまう…なんて考えていませんでしたが、使い勝手の向上と、構造物を加工してしまうことで葛藤がありましたが、最終的には使い勝手を優先し2021年9月に施工しました。

冷蔵庫収納庫を撤去~車内スペース拡大

アルトピアーノのラゲッジルームには左右に収納棚が設置されていて、ベッド展開した際の横幅は110cmと決して広い就寝スペースではありません。その収納棚(写真左サイド)に収納されていた冷凍冷蔵庫も使い勝手が悪くほとんど利用していなかったので、思い切って収納棚ごと撤去してしまいました。

画像は現在のアルトピアーノのラゲッジの様子ですが、就寝マット(幅約60cm)を横並びで敷いてもさらに余裕があります(利用可能幅は130~135cmぐらいになりました)。

ただし収納棚は保管しており、もしアルトピアーノを手放す際には元通りに戻すことが可能なので、改造レベルとしては初心者レベルと言えるかもしれません。

こちらは2022年5月の改造で、この時、初めて大掛かりな改造を施しましたが、この頃ようやくアルトピアーノを乗り潰す気持ちになってきていたように記憶しています。

サブバッテリーをリン酸鉄リチウム化

先ほども書いたように、サブバッテリーの劣化は明らかだったので、昨年来、交換も含めてサブバッテリーの機能改善・回復を検討していましたが、タイミングよくメーカーからバッテリー提供の申し出があり、DIYでサブバッテリーを交換を行いました。2023年1月の改造です。

電気の知識などほとんどないので、走行充電器のメーカーも含めあらゆる方面に問い合わせたり、調べたりして自分なりに交換可能と判断し、メーカーに提供受け入れの連絡をしました。

従来のディープサイクル電池よりも若干サイズが大きいため、単なる置き換えではなく、バッテリーの収納ケースの加工や取付位置の変更なども伴ったので、手放す際にはオリジナルではないという点でマイナス査定必至です。

それでも車内の快適性アップのため、自力交換に踏み切りましたが、こちらはサブバッテリーの収納ケースの小変更・加工のみなのでレベルとしてはまだまだハードルの低い改造です。

ソーラーパネルをルーフに直付け設置

車の屋根で発電してポータブル電源やサブバッテリーに充電できたらいいな…ということも少し前から考えていました。電源は蓄電は得意ですが発電はできません。電気は使い切ったら自然には湧きだしませんので、何らかの方法で発電して蓄電量をかいふくしないとサスティナブルとは言えません。

ただ問題は我が家のマンションの駐車場入り口にはゲートがあって、最大で230cmまでの高さ制限があり、しかも手前がスロープになっている関係で、実質的には210~220cmぐらいの車高しか通過できないため、ルーフキャリアを組んでその上にパネルを固定する方法は採用できませんでした。

そこで、BougeRV社製のフレキシブルソーラーパネルを、アルトピアーノのルーフに直貼りで取り付けることにしました。

直貼りなので、一旦貼ったら剥がすことはかなり難しい(事実上不可能)ので、改造のハードルとしてはかなり高かったのですが、思い切って直貼り設置に踏み切りました。もう完全に「再販」なんて気にしてないも同然です(苦笑)。

中古車だから思い切った改造ができた

「再販」なんてないも同然というか、たぶん中古車なので次に自分が手放す時には2度目の再販なのでもうほとんど値がつかないだろう、であれば乗り潰すしかない…という意味で、「中古車だから思い切った改造ができた」と言えると思います。

最初はいろいろな部品やアイテムを設置したり取り付けるなどしましたが、元に戻そうと思えば戻せるようなことから始まり、ぱっと見には見えない部分の改造、さらには、元には戻せないルーフの改造まで徐々にハードルが上がってきましたが、最後のボディそのものに手をつける決心をしたのは中古車だったから…です。

当初は、ずっと飽きずに乗り続けられるか…が自分でも分からなかったので「とりあえす中古車で様子見」なんて気持ちがありましたが、徐々に「長く乗りそうだな」と思うようになり、「ぶっ壊れるまで乗ろう」に自分の気持ちが変化するととも、クルマの改造が進んだ印象です。

ラゲッジルームの内装はオリジナルのまま

アルトピアーノオリジナルのダイネットテーブル
パイン集成材に交換した現在のダイネットテーブル

テーブルの天板を変更した以外、ラゲッジルームのデコレーションは全く手つかずでオリジナルのままです。美的センスがないのと、面倒くさがりなので、細かいことはやりたくないのが本音です。

上手にデコレーションしている方のアルトピアーノを拝見していると、「いいな」とは思うのですが、とても自分でやる気にはなれずにいますし、この先もたぶんやらないと思います。

中古キャンパーはどんな人におすすめ?

キャンパーアルトピアーノの中古車
最初に我が家のアルトピアーノを見つけた時に偶然撮影していた写真

で、結局のところ、中古キャンパーを購入をおすすめできるのは、こんな人かと思います。

新車・中古車にこだわらずコスパ重視でキャンパーを買いたい人

自分が欲しい装備や機能が搭載されていなければ嫌だけど、できるだけリーズナブルに購入したいと考えている人で、自分以外のオーナーがいたことを気にしない人です。

車体はもちろん、装備や機能についても新車よりも中古車の方がコスパは良いですから、後は、自分が望む装備や機能、仕様の中古車に出会えるかどうか…です。

欲しいと思ったら長期間待てない人

中古車のメリットの1つは『即納』です。

今ある在庫の中で気に入った物件があれば、それを最短で納車してもらう事ができるのは中古車ならではのメリットです。

注文して1年も待ってられるか…という方に中古車はおすすめの選択肢です。

自分好みに改造・快適化を積極的に施工したい人

新車だって別に気にしないよ…と言う方はいいんですが、筆者のように貧乏性の人間は、車両の構造にまで手を加える改造はなかなか勇気がいります。実際に改造してみると、改造したことを後悔することはないのですが、最初はやはり「大丈夫かなあ」「ヤバいかなあ」などと心配してしまうものです。

そんな時、筆者の迷いを吹っ切った要素が「中古車」でした。「所詮中古車だから」「下取りも大した金額付かないだろう」「それなら手元にある間は自分好みに改造して使い倒そう」と思えました。

筆者は最初からそう思っていなかったので、OP装備満載車を選びましたが、改造前提であればタウンエースとしてのOP(エアコンやナビ、ドラレコ、バックモニターなど)は付いていた方がいいですが、ラゲッジ装備は簡素な方が逆に改造しやすいかもしれません。

自分のクルマは自分以外が運転されたくない

自分の前に自分以外のオーナーがいる、他の人のものだった等が嫌な方は中古車は向いていませんし、そもそも選択肢に入れていないはずです。

真っ新の状態で自分のところに来て欲しいと思えば、新車しか選択肢はありません。

何から何まで100%自分好みの自分仕様でないと嫌な人

中古車の場合は、どうしても「帯に短し襷に短し」で、すべてが自分の希望にフィットするクルマはまずあり得ません。

どんなに的中率が高くても、何かが外れている…、それが中古車じゃないでしょうか。

自分もかなりドンピシャでしたが、それでもツートーン塗装がされていなくて残念に思いました(のちに白いボディでよかったと心変わりしましたが)。

何か足りなくても、「その分、○○円安いからいいや」と思える人なら中古車おすすめです。




今回は中古キャンパーについて書いてみました。

実際に中古キャンパーを購入して3年以上乗ってみての感想を率直に述べたつもりですが、基本的に今のアルトピアーノに充分満足していますし、中古車であったことに後悔はまったくありません。

逆に新車だったら、勿体なくて改造ができなかったかもしれないと思うと、中古車でよかったんじゃないか…と思えます。

もし、キャンピングカーやアルトピアーノの購入を検討中で、中古車ってどうなんだろうとお悩み中の方に少しでも参考になればと思います。

それでは今日はこの辺で。