今回はメスティン弁当を蒸気で蒸して温めようと思います。100均のメスティン用網とクッキングペーパーを使って、メスティン内に入れた水を加熱して温めよう…というわけです。
メスティンはアウトドア調理器具として絶大な人気を誇りますが、実は普段使いでもお弁当箱として利用するとアウトドアっぽさ満載で見た目も可愛いし、お弁当の量としてもちょうどいいんです。でも温めようと思うと意外に難しい…。そんなメスティンの温めについて考えます。
キャンプなどアウトドアでの炊飯にお役立ちのアイテム「メスティン」を弁当箱代わりにすると、見た目のフォルムも可愛いし、アウトドア愛好家である事をアピールできるので、ぜひ弁当箱として使いたいですよね。
というわけで、水蒸気を使って簡単にホカホカに温める事ができるので、メスティン弁当の温め方をご紹介します。
メスティン弁当を作りたいタイミングとは
メスティンを使うのはほとんどキャンプの時です。
ブログや記事の画像用に自宅で使う事は時々ありますが、車中泊等では使った事がありません。
ではキャンプのどのタイミングでメスティン弁当が欲しくなるのか…と言うと、キャンプ2日目~撤収日の昼食の際です。
キャンプ場が12時までに撤収完了のルールだとすると、10時半~11時には撤収作業を開始しなければなりませんので、その時点で、新たに火を燃やして調理する…というのは無理があります。
撤収日の火の使用は朝食作りが最後ではないでしょうか。
先日のソロキャンプでもそうですが、撤収後の昼食はコンビニでオニギリやパンなどを購入して運転しながら摂るということになりがちです。
でも、できれば朝食時に弁当を一緒に作っておいて、見晴らしの良い場所などで食べられたら最高ですよね。
ただ、冷めた弁当はあまり旨くないので、できればホカホカな状態で食べたいですが、メスティンは電子レンジNGですので温めが難しいです。
電子レンジOKの容器を持参して弁当を作ればよいのかもしれませんが、それはそれで、キャンプの最後を飾る食事としては少々寂しいものがあります。
やはりメスティン弁当が雰囲気最高で締めにピッタリ…、と言う訳で何とかメスティンを温める方法を考えていました。
メスティンを直接温めても大丈夫…という動画を拝見して試してみましたが、弁当全体がホカホカになるには、相当時間加熱しなければならず、そうすると、メスティンの底に触れているご飯やおかずが焦げたり固くなったり…。
で、ついに発見しちゃったんですよ、焦げず固くならず全体をホカホカにする方法を。私が知らないだけですでに実践している方もいるかもしれませんが、気づいてみれば「コロンブスの卵」的に「そりゃそうだ」な方法です。
メスティン弁当をつくってみよう
実際にメスティン弁当を作って、何時間か置いてからホカホカにして食べてみようと思います。
ネタバレなので方法はギリギリまで明かしません^^;;が、とりあえず炊飯~弁当作りをしてゆきます。
まずはセオリー通り、無洗米を水に浸して1時間置きます。
メスティン弁当の1つ目のポイントは、メスティン内にクッキングペーパーを敷くことですが、いわゆる「メスティン折り」ほど丁寧でなくて構いません。自分も面倒くさがりなのでかなり適当です。
アルコールバーナーに火をつけ炊飯を開始、15~20分でご飯が炊きあがります。クッキングシートを敷いているので、少し長めに加熱した方が水分が飛びやすいと思います(自分が若干焦げがあるご飯が好きだ…という理由もあります)。
約15分間蒸らしたメスティンのご飯~今回は1合炊きましたので、朝食用に半分取り、残り0.5合分をお弁当にします。
2つ目のポイントは、炊きあがったご飯をクッキングシートごと持ちあげて、メスティンの底に「網」を置く事です。ダイソーでは、3種類のダイソーメスティンに合わせて「網」も3種類あります。メスティンのサイズに合わせて用意しましょう。
好きなおかずを載せて出来上がりです。今回は鶏唐揚げ3個、ソーセージ2本、目玉焼き(固焼き)、トマト、茹でオクラです。
完成したお弁当は、夏場であれば粗熱をとってからクーラーボックスへ入れてもいいですし、夏以外なら常温のままでも大丈夫だと思います。
こちらも別機会に作ったメスティン弁当です。ソーセージと紫蘇葉の豚肉巻、舞茸のソテー、茹人参、ゆで卵、鮭フレークのお弁当です。
メスティン弁当って、佇まいがもう可愛いですもんね^^ キャンプ最後の食事を飾るにふさわしい雰囲気満載の弁当…って感じです。
メスティン弁当をホカホカに温める方法
若い方はご存じないかもしれませんが、まだ電子レンジなんて便利なものが世の中に登場する前は、冷えたご飯を温めるのは「蒸かす(ふかす)」「蒸す(むす)」という方法が使われていました。
私の実家でも、母が冷めたご飯を「蒸かし器」で蒸気で暖めて食卓に出していました。
その方法を流用したのが今回のホカホカメスティン弁当の温め方です。
ポイント1の「クッキングシートを敷く」こと、ポイント2の「網を置く」ことでメスティンの底に空間が生まれますので、そこに水を入れて加熱する事で、蒸してお弁当全体を温めよう…と言う訳です。
すでに、点心を温めるなど網を使った蒸し料理は数多く紹介されていますが、私が探した限りではお弁当の温めの事例は見つかりませんでした。でも絶対誰かやってると思いますけどね^^
実際にメスティン弁当を蒸して温めてみた結果…
全然問題なしです。
ホカホカ、アツアツです^^
これなら、特に冬の寒い時期のキャンプ帰りでも身体が温まりそうです。
注意すべきは、蒸す際のクッキングシートの開き具合です。あまり広く開きすぎると蓋に着いた水滴が滴ってご飯がベチョってしまいますし、逆に閉めすぎていると蒸気が回らずに温めムラができてしまうようです。
中心部を少し開くような感じで蒸すと、全体がホカホカアツアツになります。
この方法なら、直接ご飯が振れないのでメスティンにこびりつく事もなく後片付けも楽ちんです。
ただ、クッキングシートの下が「網」だと言う事で、箸の先で簡単に穴が開きますので、食べる際には要注意です。
まあ穴が空いたところで、網の下に水が残っている場合には、落ちた弁当が水浸しになる可能性はありますが、特に重大な問題ではないと思います^^;;
メスティン弁当あたため動画
慣れない動画を作ってみました。
iPhoneアプリ「iMovie」だけで作っていますし、スキルもセンスもないので、なかなかYOUTUBERさんのようにカッコいい動画は作れませんが、今回メスティン弁当を温めた方法は最低限分かって頂けるのではないでしょうか。
この「温め方法」では、メスティン内に水を入れて直火で加熱する必要があり、使える場面が限られれていました。
そこで、第2弾として、メスティンをお湯の中に放り込んで「湯煎」で温める方法を考えました。直火加熱よりは使える場面が多いように思います。宜しければご覧ください。
メスティンinメスティンで温める(追記)
こちらは、ダイソー製メスティンで炊飯後、あり合わせのオカズを盛ったメスティン弁当です。
メスティンは電子レンジNGなので、冷めたお弁当を温めるには、直火で加熱するか、前回本記事でご紹介したように「蒸す」ことぐらいしか方法がありません。
ただ、蒸すにしても予めクッキングシートを敷き込んでおいたり、メスティンの大きさに合わせた網が必要だったりと、メスティンだけで温められない欠点がありました。
クッキングペーパーはどこでも売っていますが、メスティンサイズの網は近隣商店や100均などでは売っていないので、誰でも手軽にできる温め方法ではなかったかもしれません。
で、今回はこちら。
分かりますでしょうか。
メスティンの中にメスティンが入っています。
詳しく言うと、1人用のダイソー製メスティンのお弁当が、コーナン製のメスティンの中に入っている状態です。
大きいコーナンメスティンなら、小さいダイソーメスティンを入れて蒸せるんじゃないか?って思ったんです。
こんな感じでコーナンメスティンの方に水を入れ、その中にダイソーメスティンの弁当を置きます。
お弁当の方のメスティンには蓋をしません。
蒸し器になる方(外側)のメスティンには蓋をし、熱い水蒸気がお弁当に回るようにします。
そうすることで、冷めたお弁当でもほかほかアツアツに温める事ができるんです。
この方法なら、いちいちクッキングペーパーを敷かなくてもいいですし、特殊サイズの網を用意する必要もなく温められます。メスティンなんて2つや3つ持っていたって、何かと使うので無駄にはなりませんし、なかなか良い方法じゃないかと思います。
職場や学校に持ってゆくお弁当は少々無理がありますが、キャンプの帰り道のランチ用のお弁当だったら全然ありではないかと思います。
メスティンをガス台などの直火で温める事は可能ですので、会社だったら給湯室で温められたりするかもしれません(最近はIHですかね~だと無理ですが)。
お弁当メスティンを蒸し上がりで取り出すためのハンドルは、付けても付けなくてもどちらでも良いです。
写真では取り付けていますが、ハンドルの根元にアルミホイルを丸めて詰めて(分かりにくいが写真右端に写っている)あり、お弁当にはハンドルが接触しないよう、浮かせてあります。
もし、蒸す際にハンドルを外していても、蒸し上がりのタイミングで上からハンドルを取り付けられるので、アツアツ弁当を取り出す事は容易です。
別記事でも書きましたが、ダイソーメスティンはかなり小さいですし、逆に、コーナンメスティンは、記載サイズではトランギアと同等ながら、実寸は一回り大きいんです。
➡ 【ダイソー製とコーナン製】トランギアじゃないメスティンを使い比べ
こちらは、コーナン製とトランギア製のメスティンに、ダイソー製のメスティンを入れた状態の比較写真ですが、あきらかにコーナンの方が大きいのがわかると思います。
この写真での差は僅かに見えますが、実際にダイソーメスティンの弁当を入れて蒸す場合には、トランギアではハンドルを付けた状態では蓋を閉じることができません。コーナンの場合は少し浮き気味ですが、上記がダダ洩れになることはありません。
温め前提であれば、ダイソー製をお弁当箱にし、コーナン製で蒸す(※)…というのがお勧めの組み合わせかと思います。
※ ダイソーから、ラージサイズとレギュラーサイズのメスティンが出たので、これらを使えば、レギュラーサイズに詰めた弁当をラージサイズの中で蒸すことも可能になりました。
それでは、今日はこの辺で。