今回はカップ焼きそばに野菜をたっぷり入れた「野菜ましまし焼きそば」を作ってみようと思います。ペヤングにキャベツましまし、UFOにモヤシましましです。

自分を含め、世には「カップ焼きそば好き」が少なからず存在します。好きじゃない人にとっては「どこが焼きそば?」「何が旨い?」と言われますが、焼きそばとカップ焼きそばは別ものですし、焼いていないから焼きそばじゃないという感覚はありません。自分的には。あくまで「カップ焼きそば」という食べ物のジャンルだと考えています。
ジャンクな食べ物は数々ありますが、「カップ焼きそば」もまたジャンクフードの代表格と言えます。
食べる時に一抹の罪悪感があったり、身体によくない的な記事も目にしますので、野菜を増量することで少しでも罪悪感を減じて、せめて身体に「さほど悪くない」程度にまで持っていけたら…と思います。
巷で話題のキャベツましまし焼きそば

最近、千切りキャベツを増量したダイエット焼きそばが話題だよね
「キャベツを増量してダイエット食にする」って記事は自分も読んだんですが、キャベツを加えて野菜もしっかり摂れる焼きそばってコンセプトはもろ手をあげて賛同しますが作り方が勿体ないとおもいました。
実際に自分はキャベツやもやし、変化球で小松菜やニラ、ゴボウ、ゴーヤ、オクラといった野菜を加えることで『ジャンクだけどせめて野菜は摂ってるよ』的なカップ焼きそばを良く作ります(ちなみにオクラはネバネバ焼きそばになっておすすめです)。
もちろん健康面を気遣ってのことなんですが、カップ焼きそば大好きな自分はカップ焼きそば1個では量的にもの足りないので、日ごろから野菜だけでなく様々なトッピングを加えたり、目玉焼きを乗せたり等、ボリュームアップしつつレシピ開発を楽しんでいます。
「足りないから焼きそばもう1個」は避けたいですからね。
というわけで、「勿体ない」と感じた部分を筆者なりに変更したレシピを紹介します。
大原則!野菜は麺戻しのお湯に浸さない
かのレシピだと、カップ焼きそばの麺をお湯で戻す際に千切りキャベツやカットキャベツを入れてお湯で柔らかくする(火を通す)という手順ですが、それは非常に勿体ないと感じます。
千切りにしたキャベツを戻し湯に浸しては、キャベツの栄養の中でも重要な「ビタミンU」や「ビタミンC」は水溶性なので、捨ててしまう湯の中にどんどん溶け出てしまいます。
汁を飲むような麺であれば流れ出てもいいんですが、カップ焼きそばの場合は麺を戻したお湯は捨ててしまうので、水溶性のビタミンBやCなどの栄養をみすみす捨てていることになるんです。
特にカット野菜を使う際には、カット野菜になる前に水にさらされていてすでに栄養がある程度抜けてしまっているので、それ以上、栄養が抜けないようにしなければなりません。

ソーセージなんかは逆にお湯入れ推奨です。余計な脂を落とせますし、香りが麺に行き渡って若干スモーキーな焼きそばになります^^
ちなみに筆者は『カップ焼きそばの戻し湯を捨てずに飲む』は大反対派です。単に好き嫌いに留まらない理由など詳細はこちらで。
キャベツましましペヤングソースやきそば


やきそばの麺とかやくを熱湯で戻します。
ペヤングの蓋を半分程度まで開いて、麺を手前に傾けると麺の下に「かやく」を入れやすくなります。
麺に熱湯を注いで1分ほど経ったら、麺がほぐれているのを確認(ほぐれなければ少し待つ)してからお湯を捨ます。お湯捨てが終わったら蓋は完全に取り除いてOKです。


湯戻しは1分~1分半程度でOKです。レンチンするので、3分湯戻ししてしまうと柔らかくなりすぎてしまいます。


麺を持ち上げてキャベツができるだけ麺の下なるようにします。
蓋をはがして上面が開いた状態で電子レンジで1分半~2分ほど加熱します。
この時、ソースはまだかけません。塩味の強いソースをかけてからレンチンすると、キャベツから水分が出てシャバシャバになる可能性が高いです。


キャベツを戻し湯に入れない理由はこの「しゃばしゃば」にもあります。麺だけでもシャバシャバになりがちなのに、キャベツもお湯に浸してしまってはシャバシャバ確定です。濃厚なソースを味わうにはできるだけ水分が残らないことが重要です。


キャベツを好みの固さはレンチンの時間の長さで調整します。
キャベツがしんなりしたら、付属のソースを絡ませて出来上がりです。


ソースを混ぜる際に「揚げ玉」を加えると旨さアップです。健康面で考えるとあまり良いトッピングとは言えなさそうですが、どこかレトロな焼きそばを感じます。時々売ってる「イカ揚げ玉」「海老揚げ玉」だとさらに旨いです。さらに目玉焼きを乗せると最高です^^


揚げ玉の代わりに「イカフライ」でも旨いです。揚げ玉よりもかなり自己主張が強く、ガリガリボリボリの食感がペヤングと妙にマッチします。お試しあれ。
キャベツましましペヤングソースやきそば実食


もともとペヤング好きってこともあるんですが、自分的には高評価。
電子レンジで加熱することで、お湯だけで調理するよりも麺がもっちりしていて「麺ランク」が1つ上がったような印象です。ペヤングの麺は細目で硬めの食感ですが、水分を中に含んだ感じでなかなか良い出来といえます。
キャベツを増している分だけ味が足りなく(薄く)感じるかもしれませんが、その場合には、塩胡椒で調整するなり、マヨネーズやケチャップ、ソースなどをトッピングすることで補ってください。
3色入りのマルちゃん焼きそばの粉末ソースが残っていればソース味強化に使ってもよいですが、純粋なペヤング味ではなくなりますので、できれば塩・胡椒程度で調整できるのが一番です。


実はわたし、マルちゃんの「焼きそばソース業務用」を購入して常にストックしています。この粉末ソースさえあれば、いつでもマルちゃんの焼きそば味が作れます。単に野菜炒めの味つけでも白飯がどんどん進みますし、カップ焼きそば野菜増量時の味不足の解消にもピッタリです(純粋なペヤング味ではなくなってしまいますが薄味の焼きそばよりマシです)。「ペヤングの液体ソース」もあれば購入したいんですけどね。
蛇足:ペヤングとペヨングの違いとは?
ペヤングって結構お高いじゃないですか。
我が家の買い物は「Everyday Lowprice」でお馴染みの「オーケー」ストアで済ませることが多いのですが、実は「オーケー」ではペヤングソースやきそばを売っていません(超大盛はある)。
というのも、ペヤングが値引をあまりしないので「オーケー」側が置きたい値段にならないから…なんだそうです。ドラッグストアなんかでも最安で128円が限界、通常だとセールでも138円止まりです。
で、ペヨングは少し割高なペヤングを手頃な値段で消費者に食べてほしいと「マルカ」が考えて作ったカップ焼きそばなんです。なので、内容量は少し少ないですし、かやくの「肉」が入っていません。キャベツの量も少ない感じがします。
味については「ほぼ同じ」らしいですが、完全に同じものではないようです。筆者が食べ比べたところでも、微妙に違う味がした覚えがあります。何というか、パンチがないというか、コクがないというか…、やはり味的にはペヤングに軍配です。
とはいえ、100円前後で手に入るペヨングは、ペヤング好きの「おやつ」には最適で、ペヨングで少しずつたまった欲求不満のエネルギーが限界を超えるとき、満を持して「本家」を食べる…って感じです。
野菜を増量してソースが足りずマルちゃん焼きそばソースで味付け…なんてオリジナルから離れても良いなら、いっそ安いペヨングで作るのも手かもしれません。
まったく本編に関係ない話しで蛇足でした。
モヤシたっぷりUFO焼そば


次は、日清UFO焼そばにモヤシを1袋入れた、モヤシたっぷり焼そばを作ってみます。
作り方は基本的に一緒で、まず、UFOの麺をお湯で戻しますが、規定時間戻してしまうと出来上がった際に麺が柔らかすぎてしまうので、お湯での戻しは短め(1分半ほど)にしておきます。
麺がほぐれたらモヤシ1袋をUFOのカップに入れ、上に麺を載せて、蓋を外した状態でレンチンします。モヤシ1袋って「定食」の量ですから、栄養価はあまり高くありませんが食物繊維は十分な食事です。。
レンチン時間は1分~1分半ぐらいですが、シャキシャキモヤシが好きなら短め、くたくたモヤシがすきなら長めのレンチンがおすすめです。硬めに戻した麺もここで芯がなくなります。


UFO焼そばにも「揚げ玉」はよく合います(どちらかというと揚げ玉はUFOに合うと思います)。
モヤシたっぷり日清UFO焼そばを実食


元々麺がふと目でもっちり感のあるUFO焼そばの麺ですが、レンチンでさらにしっかりした麺になっているように思います。
UFOの濃いソースとモヤシの相性も抜群で、もともと「もやし焼そば」だったんじゃないか…と思えるほどのマッチングをみせていました。
ソースが濃いUFOにはキャベツよりモヤシが合っている感じです。普段は濃すぎるんじゃ?と思うほどソースが濃いUFOですが、モヤシをトッピングすることでちょうどいい感じになっているように思いました。
モヤシは栄養価はあまり期待できないものの、食物繊維を採れるのでダイエットを気にしている方向けのカップ焼きそばかもしれません(ダイエットする人がカップ焼きそばは選ばないかもしれませんが)。
UFO+キャベツ&卵で広島風(2023.11.08レシピ追加)


まず完成形からお見せしますね。UFOに千切りキャベツとタマゴをトッピングした「広島風」です。
このレシピは、当ブログで紹介して人気アイテムとなっている電子レンジ調理器「レンジクック」とのコラボメニューです(レンジクックがわからない方は↓のリンクから別記事をご覧ください)。




レンジクックにタマゴを割り入れます(黄身には爪楊枝で穴をあけています)。その上に太めの千切りキャベツを覆うように乗せます。


今回は肉は使っていませんが、もし豚バラなど加えたい場合には、まず肉だけをレンジクックで焼きその上にタマゴを割ってください。あとはこのレシピ通りに進めればOKです。レンジクックはマイクロ波を通さないので、鍋肌で焼かないと生焼けになる可能性大です。
レンジクックの蓋を閉じて500~600Wで約2分加熱します。




並行してUFOを通常通りに作りますが、湯戻しの時間は短め(1分半程度)にして湯切りしてソースをからめておきます。
レンチンしたレンジクックのタマゴ&キャベツの上に焼きそばを覆うように乗せ、蓋をしてさらに1分~1分30秒ほどレンチンします。焼きそばやキャベツなとをできるだけ中央寄りに寄せます。




レンジクックにUFOのカップをかぶせ、くるっと反転させてカップ内に落とし込めば完成です。
※レンジクックは底面のセラミック板が発熱して調理するため、肉が焼けるほど熱くなるのでうっかり触っちゃわないように要注意です!




カップの中は、レンジクックの乗せ順と逆の層になります。一番上がタマゴ、キャベツ、焼きそばの順です。今回はソースはおたふくを使いましたが、UFO焼きそばとのソースの違いが明確なので、普通のウスターや中濃ソースの方が好みの方もいるかもしれません。


粉は使っていませんがキャベツを100g加えているので、かなりボリュームアップになっていて満足感の高いアレンジ焼きそばです。完全に白飯が食べられる焼きそばになっています。UFOのカップとレンジクックしか使わないので車中泊でも簡単にできるのもおすすめポイントです。ぜひお試しください。
健康的な食事とは言えないまでも野菜は少しでも摂った方がいい
キャベツやもやしを大量に加えたからといっても、さすがにカップ焼きそばがダイエット食とは言えませんが、それでも、スズメの涙ほどの野菜(かやく)だけで食べるより野菜を摂れるのは絶対にポジティブなアレンジだと思います。
カップ焼きそば1個じゃ足りない…という時に、カップ焼きそばを2個食べるより、キャベツやモヤシを増量したことで1個で済むならぜんぜん健康的で「マシな食事」になります。
とはいえ、すぐに腹が減ってしまうのは難点ですけどね^^;
最近はコンビニやドラッグストアなどでもカット野菜が簡単に手に入りますし、車内食などでもし、刻む方法があるなら、水にさらされて栄養価が抜けたカットキャベツより自分でザクザクにカットした方が栄養を逃がさず取り込むことができます。
キャベツを加えることで、意外に油分が多いカップ焼きそばで「胸やけ」することも減るでしょうし、食物繊維も摂れますし、いいことだらけの「野菜ましましカップ焼きそば」です。『カップ焼きそば好き』に絶対の自信をもっておすすめできる「野菜ましましカップ焼きそば」レシピ2品でした。


ちなみに、余談ですがペヤングは「やきそば」、UFOは「焼そば」が正しい表記です。パソコンやすまほで「やきそば」を変換すると「焼きそば」になるので、『ペヤングソース焼きそば』や『日清焼きそばUFO』と記載されていることが多いのですが、カップ焼きそば好きであれば、そこはこだわって正しい表記をしたいものです^^
それでは今日はこの辺で。
当ブログの管理人KAZです。
モバイル通信やガジェット関連、アウトドア関連のフリーライターをしています。2020年3月、コロナによる緊急事態宣言直前に購入した小型バンコン「アルトピアーノ」でバンライフに目覚め当ブログを立ち上げました。