今回のテーマは電子レンジでステーキを焼く…です。
あまり知られていませんが、実は電子レンジのレンチン(電磁波調理)でも、ジューシーでしずる感のあるステーキを焼くことができます。何なら「レアステーキ」だって可能です。

うそだあ、電子レンジのレンチンで調理したステーキは不味いよ!試したことあるけど、火が通りすぎてパサパサになっちゃうんだよ!
そもそも電子レンジで「焼くき調理」はできないので、所詮、車内ステーキは無理と思っていませんか?
今回は、電子レンジの電磁波調理(いわゆるレンチン)で、焼き色がついたステーキを焼くことができて、しかもレア、ミディアム、ウエルダンなど、好みの焼き加減に調整するレシピをご紹介します。
A5ランクのイチボをレンチンでジューシーに焼き上げる

今回用意したのはこちら。
和牛A5ランクの「イチボ」です。
もともと尻の赤身肉で肉のうまみが感じられる上に霜降りで旨い脂も味わえる部位です。
部位的に隣の「ランプ」に近い「ランイチ(ランプとイチボ)」って感じのお肉です。
ちょっと電子レンジ調理にはオーバークオリティかなあ~という気がしますが、どうせ肉を食うなら好きな部位を美味しく…ってことで、塩コショウ、ガーリックなどで下味をして2時間ほど寝かせておきました。
写真で200g弱ですが、最近は量を食えなくなっているのでこれで十分かと(白飯も食べるしね)。
電子レンジの電磁波調理で肉を「焼く」仕組みを解説

今回の肉を焼く道具は、鉄板でも網でもなく電子レンジ調理器「レンジクック」です。
レンジクックは、底面に設置されたセラミックシートが電磁波で発熱することで「焼き調理」を可能にする電子レンジ調理器です。
レンチンすることで特殊なシートが発熱、その熱で伝導のよいアルミ製の鍋(パン)の底が鉄板のように熱されて食材を焼く仕組みです。
調理器の上部はステンレス製の蓋で覆うことで、食材に直接マイクロ波を当てないようになっています。
食材(肉)を不味くするマイクロ波を食材に当てずに、セラミックシートが発熱して熱された底面の熱で肉を焼くことになるので、ステーキやハンバーグ、チキンソテーなどの肉はもちろん、野菜でも魚でも様々な食材を電子レンジで「焼く」ことができるというわけです。
何なら、加熱時間を調整することで肉の中部をレアで残すことも可能です。
通常のレンチンとは異なる「焼き具合」の調整方法

油分は肉から出た油で十分です。
レンジクックの内部は焦げ付かない加工がされているので、特に油をひく必要はありません。
ただ加熱の仕方は、通常の電子レンジのそれとは異なります。
例えば、電子レンジでお弁当を2個温める場合は、1個の時の1.5倍程度の加熱時間に設定しますが、レンジクックは鉄板で焼いているのと同じなので、1個でも2個でも焼き時間が長くなることはありません。
肉の大きさや厚さで個別に鉄板からの熱で焼けるので、肉2枚だから加熱時間を2倍にする必要はありません。
また裏表を焼く場合には、裏表は同じ加熱時間ではありません。
最初の面を焼く際には、レンジクックのセラミックプレート自体が温まる必要があるため時間がかかります。逆面を焼く際には、すでにレンジクックは熱くなっているので、単純に食材を焼く時間だけ加熱すればOKです。

肉は大きさや厚さが一定でないので「何分」と断定的に言えませんが、ちなみに、6枚切りの市販の食パンを両面焼きのトーストにする場合、最初の面は約3分で焼きあがり、逆の面は約1分で焼きあがる…そんな感じです。それぞれ10秒増やしたり減らしたり…で焼き具合を調整します。

レンジクックに蓋をして電子レンジ庫内へ。
蓋をすることで、電磁波が肉に直接当たることを妨げ、鉄板で焼くように肉を焼くことができます。
油飛びしないという副次的なメリットも

こちらが焼き上がり。
電子レンジ600Wで片面2分半、逆面は1分半程度加熱、両面焼いても約4分でこんな具合にステーキが焼けます。

いかがですか?電子レンジだけで調理したとは思えない「焼き具合」でしょ?
この肉の焼け具合を見ると、レンジクックがレンチンで加熱しているのではなく、鉄板のように焼いて調理しているんだということがよくわかりますね。

ミディアムレアな感じで肉が焼けました。
加熱時間を短めにすることで、画像のように肉の中を少し赤く残すことも可能です。
しかも蓋をして電子レンジ庫内で加熱するので、煙や油跳ねがないので、車内も電子レンジ庫内も汚れることがありません。自宅で使えばキッチンを汚さずステーキが焼けます。
車内で使えば、大切なキャンピングカー車内を油汚れまみれにせずに肉調理が可能です。
レンジクックの電子レンジ調理がおいしい秘訣

レンジクックの仕組みは、この図の通りです。
レンジクックの内側・外側を半々にさつえいしたものです。
レンジクックは電磁波を通さないので「焼く」だけの調理が可能
レンジクックの本体はアルミニウムに外側には耐熱塗装、内側には焦げ付かないようフッ素加工されています(写真左)。
レンジクックの「肝」は写真右。本体底部に貼られたセラミック板で、マイクロウエーブを熱に変換して発熱し熱伝導の良いアルミ製の本体に熱が伝わって肉や魚を「焼く」ことができます。

蓋はステンレス製なので、電子レンジのマイクロウエーブが遮断されるため、いわゆるレンジ過熱が行われず、セラミック版が発する熱で下から「焼く」だけの加熱となるのが特徴です。

同じ電磁波で発熱して「焼き調理ができる」と謳う製品でも、本体が、磁器やシリコンのものは本体が電磁波を通してしまうため、焼くことも可能ですが、電磁波で食材の中も加熱してしまいます。そのため、レンジクックのように最初から最後まで「焼く」だけの調理ができないのです。
レンジクックはレンチンしても玉子が爆発しない

こちらは、レンジクックで目玉焼きを焼いた様子です(100均の「型」を使っています)。
もちろん、電子レンジのレンチンで加熱していますが、爆発することなく綺麗に目玉焼きができています。
レンジクックの本体や蓋は金属製のため電磁波を通さないので、タマゴを加熱しても爆発しないんです。
つまり、レンジクックは電磁波が食材に直接当たって加熱するのではなく、底面の熱で「焼き調理」をしていることがよくわかる事例です。
レンジクックは食材から出た水蒸気を逃がさない
もう1点、レンジクック調理が美味しいポイントがあります。それは「水蒸気」です。
肉でも野菜でも、そしてパンでも食材を加熱すると「水蒸気」が出ます。食材調理にこの「水蒸気」は重要です。
好事例として、バルミューダのトースターを挙げることができます。バルミューダのトースターで焼いたパンが美味しいのは、パンを焼く際に水分を加えることでパンをふんわりしっとり焼き上げる仕組みを採用しているためです。
また、普通のトースターでも、小さな容器に水を入れて庫内においてトーストするとパンがふっくらしっとりする…というアイデアも知る人ぞ知る…のトースト裏技です。
レンジクックは電磁波を遮断するためにアルミ製の蓋を使いますが、この蓋あり調理のおかげで、レンジクック内には食材が発する水蒸気が逃げずに留まっているんです。
だから、レンジクックで焼いた肉でもパンでも、ジューシーな出来上がりになるんです。

我が家ではレンジクックを買って以降、トースターでパンを焼かなくなりました。レンジクックに入れて蓋をしてレンチンするだけで、ふんわりしっとりの極上トーストが焼けちゃいます。詳細は別記事にまとめています。
電子レンジ特有の「ぱさぱさ」とは無縁で、レンジクックの中に閉じ込められた水蒸気のおかげで食材のジューシーさが失われません。
特に別記事で紹介しているトーストに関しては、かなりのレベルの焼き上がりになります。

パンを焼く…と言えば、ヤマザキの「ランチパック」や、フジパンの「スナックサンド」も焼くと旨いのはご存知ですよね。ランチパックやスナックサンドもレンジクックで焼くと、パンがふんわりでカリ&サク、フィリングが温まってめちゃ旨いです。ぜひお試しあれ!
レンジクックと同等製品
金属製のボディでマイクロ波を遮断して、セラミック製の底面プレートで焼き調理をする…という構造の電子レンジ調理器はいくつか発売されています。レンジクックがちょっと品薄傾向にあるので、代替品として紹介しておきます。
「レンジメート」も同じ仕組みの電子レンジ調理器
最近、ジャパネットなどでも紹介されて人気を博している(らしい)「レンジメート」という商品があるのですが、実はこの商品もレンジクック同様に、マイクロ波を遮断して「焼き」だけで調理する電子レンジ調理器です(もちろんAmazonで購入可能)。

この解説図からも分かるように、マイクロ波を遮断して底面の熱と食材自身が出す水分(水蒸気)で調理する製品です。ちなみに韓国製のようです(レンジクックは中国製造)。
このレンジメートのメリットは底面が「波型」であることと、丸型と角型が選べる点です。実際に使っていると丸型ではスペースが無駄になる場合があるので、角型が使いやすい場面もありそうです。
ただ、レンジクックよりもちょっと値段がお高めなのが気になります。最近はレンジクックにも波型バージョンが発売されていますので、底面のアドバンテージはないですかね?角型は使い勝手がよさそうです。
ただし「レンジクック」に比べるとかなり強気で割高な価格設定なのが残念なところ…。
ファミラ電子レンジ用調理器レンジグリルパン new!

こちらも金属製の本体でマイクロ波を通さずに、底面の熱で「焼き調理」ができる製品です。
レンジメートに比べるとかなり価格が割安なのがいいですね。
それとシリコン製の「蒸しプレート」が付属しているので、水を張って加熱して蒸気を発生させれば「蒸し調理」もできるとのことです。通常のレンジクックでも「蒸し調理」は可能ですが、専用の調理プレート付きなので手軽に蒸せそうです。
レンジで焼けるくんについて

本記事を『レンジで焼けるくん』の検索結果で訪問してくださる方がいらっしゃいますが、レンジクックと『レンジで焼けるくん』は加熱方法がまったく異なります。
前述の通り、本体が金属製ではなく電磁波を遮断できないタイプは、電磁波で食材が温まってしまうので、底面の熱だけで「焼き調理」ができるレンジクックとは全く別物です。
本体=陶器、蓋=磁器でできている『レンジで焼けるくん』はマイクロ波を通します。つまり容器内の食材は、底面の発熱で焼かれながらも、同時に陶器磁器を通過したマイクロ波でレンチンされて温めていることになりますので「レアステーキ」は無理だと思います。タマゴも爆発すると思います。

金属製の「レンジクック」「レンジメート」はマイクロ波を通さないので、目玉焼きをレンチンで焼くことも可能です。
本体や蓋が金属製か、陶器やシリコンなのとでは、調理の仕組みが全く異なります。
レンジクックで多彩な肉料理
レンジクックはマイクロ波を遮断し、底面の熱だけで「焼き調理」をするため、鉄板焼きと同様の肉調理が可能です。牛肉のほかにも、鶏肉・豚肉など多彩な肉料理がこんがり焼けます。
チキンソテーはレンジクックの最も得意なメニュー

チキンガーリックソテー、旨そうでしょ?
実は、レンジクックは鶏もも肉を焼かせたら右に出るものがいないほどの名手なんです^^


肉を取り出したあと、溢れた肉汁でタレを作ります。
これ、皮目3分、反対側3分の電子レンジ加熱(600W)だけでできてしまうんです。
皮パリパリで鶏皮好きには堪らんです。
身もふっくらジューシーで芯までしっかり火が通っています。
鶏肉は火が通りにくいですが、もし生焼けの恐れがある場合には、レンジクックの蓋なしで数十秒加熱することで肉の中までしっかり火が入るのも電子レンジ調理器ならでは…です。
実はこのチキンソテーは油を使っていません。鶏肉が自身で出す脂でこんがり焼けるんです。はじめに皮目から焼いて脂を出させるのがコツです。レンジクック内部には焦げ付かない加工がされているので油を使わずに鶏肉をそのまま焼いてもこびりつきません。
豚肉の脂抜きもレンチンだけでできる

こちらはスペアリブをレンジクックで焼いたところです。
レンジクックは豚肉料理も得意で、ポークソテーを焼いてタレを加熱しながら絡める…なんてことも普通にできてしまいますが、スペアリブやバラブロック(角煮)などの脂抜きにも適しています。
「脂は油に溶ける」といいます。スペアリブや角煮はいくら煮込んでも芯に脂が残って口当たりも味も油臭さが残りますが、油をひいたフライパンや、このレンジクックなどで「焼く」ことで、脂身の脂が脂に溶け出して脂身がコラーゲンの塊に変わります。
この日は、レンジクックで脂抜きしたスペアリブを土鍋で1時間ほど煮込んでカレーを作ってみました。
脂身の脂が抜けコラーゲン化しているのでしつこくなく、肉はスプーンで簡単に崩れるほど軟らかくなって、抜群に旨いカレーができました。
レンジクックは使い方やアイデア次第で、手軽においしい肉料理が作れるレンチンアイテムです。
レンジクックは蓋付きで加熱した場合は、底部の熱だけで焼き調理をしますが、蓋なしで加熱すれば、下から焼き調理、上からマイクロ波加熱も可能です。
例えば「生」がNGの鶏肉や豚肉を調理する際には、片面は蓋をして焼き調理、もう片面は、途中から蓋を外してマイクロ波を当ててやれば、肉の内部までマイクロ波で加熱されるので、生焼けを防げます。ちょっとしたコツです。

余談ですが…
ステーキとソテーの違いってご存じですか?
肉の焼き具合(レアとかミディアムとか)が選べるのがステーキで、ソテーは完全に火を通る調理法を指すんだそうです。レアを選べる牛肉はステーキで、生食できない鶏や豚はソテーになるのだそうですよ。
レンジクックレシピのバリエーション
肉料理が得意なのはわかったと思うのですが、実はレンジクックは肉料理以外にも色々と活用することができます。
もっちりふんわりトースト

某バルミューダのトースターで焼いた食パンが美味しいと話題になったことがありましたが、実はレンジクックはそれに匹敵するほど美味しいトーストを焼くことができます。
再三述べているようにレンジクックはマイクロ波をあてずに焼き調理することが可能で、しかも蓋をして水蒸気を閉じ込めることが可能なため、加湿しながら焼くトースターと同様な水分量の多いしっとりふっくらしたトーストが焼けるのです。詳細は↓
ランチパックを焼いても旨い!

パン繋がりで言えば、そもそも旨い市販の総菜パンを焼くというのもレンジクックの活用方法の1つです。パンを焼いてとても美味しくなる事例として「焼きランチパック」を紹介します。
色々なランチパック(ヤマザキ)やスナックサンド(フジパン)を試してみましたが、もちろん好みはありますが「焼きランチパック(スナックサンド)」に向いているもの、あまりむかないものがありましたが、普通にサンドイッチの定番メニュー(タマゴやツナなど)はトーストサンドになるわけでかなり旨くなります。
ランチパックではないですが、焼きそばパンを焼いても旨いんです。やきそばパンをひっくり返して焼きぞばの部分と周辺のドッグパンを焼くと香ばしさが加わって、ワンラックアップ!って感じです。
電子レンジで半熟目玉焼き

レンジクックはマイクロ波を遮断するので、玉子の黄身が爆発しません。写真では念のため爪楊枝で数カ所穴をあけていますが、こんなにトロトロの目玉焼きが焼けるんです。しかも油を使わなくてもこびり付きがないのでヘルシーな目玉焼きです。詳細は↓(前項と同じ記事です)
電子レンジでトロトロお好み焼き

電子レンジでお好み焼きを作ろうとすると、焼き目は付かないしタネが固まってしまいますよね。
マイクロ波を遮断するレンジクックは、種を固まらせずにトロトロ状態でお好み焼きを焼ける上、しっかり焼き色もついて香ばしく焼き上げることが可能です。
筆者は車中泊のランチによくお好み焼きを作りますが、肉でもパンでも、さらにお好み焼きでも道具はレンジクックと電子レンジだけなので、荷物が多くならないのがメリットです。詳細は↓
前日の残りご飯やコンビニおにぎりで焼きおにぎり

冷めたご飯を温めるのは電子レンジの得意技の一つですが、一ひねりしてたまには「焼きおにぎり」なんてメニューも「あり」だと思います。
前日の残りご飯でも、コンビニおにぎりでも、醤油や味噌があればおいしい焼きおにぎりができます(クッキングペーパーがあると中までふんわり温められて旨いです)。詳細は↓
電子レンジで餃子を焼く

この餃子、レンジクックを使って電子レンジで焼いたって信じられます?これは筆者が車中泊で実際の夕食用に焼いた餃子です。
レンジクックにまるく生餃子を並べてレンチンするだけです。並べるのは生餃子が楽ですが冷凍餃子でも全然OK!餡が凍ったままにならないように、調理最後に蓋を取ってマイクロ波を当てるといいですよ。
餃子もレンジクック向きの食材です。水蒸気の「蒸し」が加わることでふんわりジューシーに焼きあがります。
実際の様子は別記事で↓
魚もふっくら焼ける


レンジクックは魚焼きにも重宝します。
画像のようにクッキングペーパーで包んで焼くことで、水分が逃げずにふっくらジューシーに焼きがる上、さらに臭いも閉じ込めるので。室内や車内が魚臭くなることがありません。
しかも食器(皿)も魚が直接触れないので後片付けも簡単なのもメリットです。
我が家ではレンジクックで魚を焼くようになって以降、ガスレンジの魚焼き器をまったく使わなくなりました。おすすめのレンジクック活用法です。
レンジクックで魚を焼く際にはクッキングペーパーで包んで焼くのがおすすめです。レンジクック底面の熱で焼き目がついて、ペーパー内で魚自体の水分で蒸し焼きになるのでふっくらジューシーに焼きあがります。生魚でも干物でも同様です。匂いが外へ出ないのもメリットです。我が家ではレンジクックの魚焼きは、何かの代用ではなく、メインの調理方法として活用しています。
カップ焼きそばをグレードアップ~野菜増量&オム焼きそばに


レンジクックはカップ焼きそばのグレードアップも可能です。
野菜(キャベツやもやし)を増量しつつ、玉子入りに変身させることができます。
カップ焼きそばの湯戻しの際に野菜を入れる方法が知られていますが、せっかくの栄養がお湯に溶け出し湯切りで捨ててしまうのは勿体ないです。レンジクックで蒸し焼きにすれば栄養を逃がさず摂れますし、「焼き調理」が可能なレンジクックならでは…で、オム焼きそばも可能です。
とろとろスペアリブの肉塊丼

レンジクックは肉の脂抜きに最適です。肉の脂は煮込んでもあまり抜けきれませんが、鉄板で焼くのと同じ効果のあるレンジクックならしっかり脂を溶かし出すことができます。
このレシピでは煮込みは土鍋を使っているのですが、最初の処理として脂抜きをレンジクックでやっています。
レンジクックは油飛びしないので周囲が汚れず匂いも少ない
油跳ねしない、煙が出ない、臭いも広がらない…もレンジクックの良さの1つです。
前項のスペアリブの脂抜きも、レンジクックのそういったメリットを生かした使い方の1つです。フライパンでやれば周囲に油が飛び散ってキッチンを汚しますが、レンジクックなら蓋をしてレンジ庫内での加熱になるので、油や匂いが外へ出ることはほとんどありません。
いくら美味しいステーキが焼けてもキッチンに油が飛び散って、壁や床が油まみれになったり匂いが内装に染み込むのは嫌じゃないですか?霜降り肉をじゅうじゅう言わせても。鶏肉や豚肉をソテーしても油跳ね・油汚れ・匂いつきの心配はありません。
レンジクックならアルミ製「メスティン」も加熱可能!new

前述のとおり、レンジクックは電子レンジのマイクロ波を遮断して底面の発熱体の熱だけで「焼き調理」を行う調理器具です。
この「マイクロ波を遮断する」機能を利用すれば、電子レンジ加熱できな金属製の容器や調理器具でもレンジ加熱が可能になります。金属製の調理器具と言えばキャンパー的にはすぐに「メスティン」が思い浮かびますが、筆者が実際に試したところ、メスティンにつめたお弁当をほかほかに温めることができました。
レンジクックには単に食材調理だけではない活用方法もアイデア次第であるというわけです。
※詳細は別記事をご覧ください。
【ご注意】
本記事は肉の生食を推奨するものではありません。
レンジクックが電子レンジ調理器でありながら「焼く」ことができること、加熱時間の調整によっては通常の電子レンジ加熱ではできない焼き具合の調節が可能で、レアにもできることを紹介しています。肉の生食については重大な健康被害が生ずる恐れがあり死亡事故も発生していることを念頭に利用して頂くようお願いいたします。当然ですがレンジクックはウエルダンの焼き加減も可能ですので上手に活用してください。
また、生肉の調理や下準備、食事に使用したまな板や包丁、食器、カトラリーなどの道具類は、使用後にそのまま他食材に使用せず、必要な洗浄・消毒などを行うようにしてください。
【ご参考までに】
表面・側面をしっかりと焼いて中が赤い状態のレアステーキを食すことは基本的には問題ないとされています。「レアステーキを食べてO157に感染」という事故のニュースのレアステーキは「ユッケ」であったようです。下記は「東京都福祉保健局」の見解です。ご参考までに。
電子レンジ調理器レンジクックまとめ
今回は、電子レンジ調理器「レンジクック」を紹介しました。
ステーキなど「電子レンジで肉が焼ける」ことで注目を集めていますが、実際に使ってみると、もっともっと様々な食品を電子レンジで焼くことが可能で、しかも、どれも「ふっくら」「ジューシー」に焼けるので、何かの代用ではなく、メインの調理器として充分使えるのが特徴です。
自分は車中泊時にも持参しますが、実は普段の自宅での食事作りにも活用しています(他のレシピも別記事で紹介しているので興味があればご覧ください)。
ランチパックを焼いたり、焼きおにぎりだって作れますし、チキンソテーやハンバーグなんてフライパン調理より旨く焼けてしまうので、我が家になくてはならない必須アイテムになっています。
1つ持っているとかなり重宝するキッチンアイテムです。絶対の自信をもっておすすめします。
それでは今日はこの辺で。




















