電子レンジで魚が焼けるの?
と不思議に思うかもしれませんが、当ブログイチオシの電子レンジ調理器「レンジクック」を使えば、電子レンジのレンチンでふわふわジューシーな焼き魚を作ることができます。
レンジクックが、電子レンジで「焼き調理」ができることは関連記事ですでに紹介済みです。ステーキをはじめ、電子レンジでやっちゃいけない筆頭の「玉子」でさえ、簡単に目玉焼きが焼けますし、トーストやチキンステーキなどは他の調理方法よりも旨く調理できる『最良の調理法』と言えるレベルです。今回は「レンチン焼き魚」を紹介します。
今回も、クッキングペーパーに包んでレンジクックでレンチンすることで、かなりハイレベルの焼き魚を焼くことができます。
焼き魚は「蒸し焼き」が一番旨い!
焼き魚を作る際の調理方法はいくつかあります。
- 直火で焼く
- ソテーする
- 蒸す(レンチン含む)
- 蒸し焼きにする
最も一般的なのは、ガスレンジの魚焼きグリルや七輪などを使って直火で焼く方法ですが、直火で焼いた魚はよほど上手に焼かないと、水分が飛んでパサパサになったり、焼き過ぎで硬くなったり焦げたりします。
フライパンに油をひいてソテーする方法は、筆者的にはかなり旨いと思うのですが、分厚い切り身などは中まで火が通りにくく、外側は焦げているのに中は生…なんてことが起こりやすい難しい調理方法です。
蒸す方法のうち最も手軽なのは、ラップに包むなどしてレンチンする方法ですが、水分が逃げないのでジューシーではあっても、焼きめがつかないので香ばしさがなく「焼き魚」とは言えない感じです。
筆者が最も旨いと思うのは、水分を逃がさず焼き目も付いて、ふっくらジューシーに仕上がる「焼き」と「蒸し」の良い処取りの「蒸し焼き」だと思うのです。
そう思うのは筆者だけではないようです。こちらの記事をご参照ください。
こちらの記事では「蒸し」ではなく「茹で」を試していますが、焼かないという点では「蒸し」と「茹で」は同じような仕上がりになるはずです(筆者的には茹でると旨味が逃げるのでは?という心配しますが)。
蒸し焼きが簡単にできるレンジクック
レンジクックは蒸し焼きが得意ですが、それはレンジクックの構造や調理方法に理由があります。
レンジクックの構造をおさらいしておきましょう。
レンジクックは、通常の電子レンジ調理器とは異なり、電子レンジのマイクロ波を通さない構造のため、通常のレンチンによる加熱は行われません。
レンジクックの底面に貼り付けられたセラミック板がマイクロ波によって発熱し、それが金属製の本体に伝わって、鉄板焼きのように食品を加熱します。
こうした構造・調理方法なので、例えばステーキを焼いても底面は焼き色が付いても、肉の中心部分はレアのまま…といった調理が可能になります。
また蓋をして調理するのはマイクロ波を通さないだけでなく、食品自ら出す水蒸気を逃がさない役割も担います。つまり食品自体の水蒸気で蒸し調理も同時進行する…というわけです。
だからレンジクックでの調理は、ふっくらジューシーに焼きあがるというわけです。
食品をクッキングペーパーで包むことでさらにメリットをプラス
レンジクックは蓋をして加熱するので水蒸気による蒸し調理が同時進行する…と書きましたが、ステーキやチキンソテー、トーストなどのように、そこまで水蒸気による蒸し効果が重要ではない(外側がパリッとしていた方がよいもの)場合には、蓋をして調理する方法で充分です。
しかし、もっと蒸し効果を食品に与えたい場合には、水蒸気を食品の周囲に閉じ込めるために「クッキングペーパー」で包むとさらに蒸し効果が顕著に加わります。
また、ソースと一緒に調理する場合にもソースが食品に絡みやすくなる効果もあります。
さらに、レンジクックに直接食品が触れないので、汚れないし匂いも付きません。食卓に出す際もクッキングペーパーを開いた状態で皿に盛りつけることで、食器洗いも不要になります。
クッキングペーパーを捨てるだけで、調理器具も食器も汚さないので後片付けが非常に楽ちんです。
また、干物などの「骨」のある魚の場合は、骨を捨てるのに気を使います(ポリ袋に穴が開きやすい)が、ペーパーに包んで捨てれば、穴が開きにくくなります(ペーパーと骨はいずれも燃えるゴミで分別不要です)。
鮭の切り身をレンジクックで焼いてみた
こちらは、クッキングペーパーに包んでレンジクックで調理した鮭の切り身です。ジューシーな感じが見た目でもわかりますよね。しかもしっかり焼き目もついています。
簡単にレシピを紹介しておきます(といっても包んでレンチンだけですが)。
切り身をクッキングペーパーで包んで、身がレンジクックの底面にピッタリくっつくように置きます。
ペーパーで包む際は、切り身を中央に置いてペーパーを二つ折りにして、何回か折りたたんで口を閉じ、両サイドをひねって開かないようにすればOKです。しっかり口を閉じて密閉状態にすることで、水蒸気を逃がさずしっかり蒸し焼きになります。
レンジクックは、使用していない状態から加熱する場合は、セラミック板が熱くなるまでに少し時間がかかります。600Wでレンチンした場合、最初の面は3分~3分40秒ぐらいでこんがり焼き目がつきます。反対側を焼く際にはセラミック板はすでに熱い状態なので、1分~1分30秒程度で焼き目をつけることができます。
蒸し焼きの状態で加熱しているので、両面加熱するだけで中まで充分火が入るはずです(冷凍魚をそのまま調理する場合は、最後に20~30秒ほど蓋を外して加熱すると、通常のレンチン加熱が行われ生焼けを防げます)。
焼きあがったら、切り身を取り出して食器に盛り付ければOKですが、ペーパーのまま(ホイル焼きの感じで)食卓に出しても、さほど違和感はないと思います。
ペーパーを皿の上で開いて食べれば、骨などをペーパーに包んで捨てれば、汚れも匂いもついていないので食器洗いがごく簡単になるメリットがあります。
鮭の味噌だれ焼きもレンチンで作れる
こちらもサケの切り身をレンジクックで調理したもので、味噌だれと一緒に調理しています。
通常はホイル焼きで作ることが多いですが、クッキングペーパーで包んでレンジクックすることで、味噌だれが切り身に絡んだ状態で加熱されるので、味がしっかり鮭に入るのが特徴です。
こちらも作り方はいたって簡単です。
クッキングペーパーに、鮭の切り身としめじ、味噌だれを一緒に包んで焼きます。
味噌だれは、味噌を味醂や砂糖などで甘く味付けしたもので、少しだしの素を加えてコクを加えています。
加熱すると、ペーパーが膨らんで密閉されているのが分かります。甘くした味噌は焦げやすいので電子レンジの出力(500Wで加熱するなど)や加熱時間などを調整してください。タレ焼きの場合は焼き目が付く必要はないので、加熱時間は短めにできますので。
ブリカマや干物もお手のもの
こちらはブリカマの揚げ焼きです(カマを半分にカットしています)。
ブリカマに塩コショウして、粉(片栗粉)をまぶしてオリーブオイルを回しかけてレンジクック調理しました。
ころもはパリッ、サクっとした食感で蒸し焼きされた身はふんわりホクホクです^^ 少し甘めの醤油がよく合います。
こちらはアジの干物です。
レンジクックでの魚調理の唯一の欠点は、大きな魚は調理できない(器に入りきらない)ことですが、干物は頭や尾を落とすことでサイズダウンさせることができます。あまり見た目はよくありませんが、パサパサの干物にならないメリットは大きいです。
脂が少なく、水分が飛びやすい小さいサイズの味の干物でも、ジューシーさを取り戻して調理することができます(場合によっては霧吹きで少量の水分や料理酒を吹きかけるのもよい手です)。
他のレンジクック・レシピ
電子レンジで魚を焼く まとめ
過去記事で、ステーキやトースト、目玉焼き、果てはお好み焼きや焼きおにぎりなど、様々なレンジクックレシピを紹介してきましたが、中でも魚焼きはかなりメリットが多いと思います。
もちろん、蒸し焼きによってふっくらジューシーに焼きあがるのも大きなメリットですが、調理中に匂いがキッチンや部屋に充満しないとか、調理器具や食器の後片付けが簡単とか、ポリ袋に穴を開けやすい骨をペーパーに包んで捨てられるなど、「これに勝る調理法ある?」ってぐらい有益な方法だと感じています。
レンジクックをお持ちの方は、ぜひ「魚焼き」にも活用なさってみてください。また電子レンジ調理器で「焼き調理」をしたいと購入を検討中の方には『レンジクック』おすすめですよ^^
それでは今日はこの辺で。