電子レンジでトーストと目玉焼きが焼けたら便利ですよね^^
今回は、電子レンジでトーストと目玉焼きを作るレンジクック・レシピを紹介します。
使うのは「レンジクック」という電子レンジ調理器。マイクロ波を通さないので「外かりっ!中ふわふわ」の絶品トーストと、黄身半熟白身固焼きのまんまる目玉焼きを簡単に焼くことができます。
電子レンジでトーストって焼けるの?
電子レンジで玉子調理は爆発しちゃうでしょ?
そう思うじゃないですか。でも電子レンジ調理器『レンジクック』を使えば、普通のトースターで焼くより「こんがりふんわりトースト」を焼くことができます。また、黄身を半熟にした目玉焼きを作ることもできちゃうんです。
実は、トーストも玉子調理も電子レンジ調理にとっては少々手ごわいメニューです。
簡単なようでおいしいトーストを焼くのは意外に難しいんです。ごく普通のトースターやオーブンで焼いたトーストは水分が飛んでしまってパサパサになりがち。でもレンジクックを使えば、某社の高級トースターのようなジューシーでふわふわなトーストを簡単にやくことができます。
さらに電子レンジが大の苦手とするのが「玉子」です。特に黄身半熟白身固焼きの目玉焼きは、電子レンジでは「爆発するのでNG」とされているメニューの1つですが、レンジクックなら特別な気遣い不要で、簡単に目玉焼きを焼くことができます。
電子レンジで外カリッ中ふわふわなトーストが焼ける
レンジクックで約トーストは簡単です。画像のようにレンジクックの容器内に食パンをポンと置いて、蓋をしてレンチンするだけです。
加熱時間は最初の面を焼く際には、パンが常温の場合で片面約3分~3分30秒程度です。逆側の片面を焼く際には50秒~1分10秒ぐらいで「(少し濃いめの)こんがり」になります(写真の感じ)。薄焼きは少し時間を短くします。
最初の面を焼く時はレンジクックのセラミックプレートがまだ冷たい状態なので、熱く熱するために時間が多めにかかります。反対面を焼く時にはすでにプレートは熱い状態なので短時間で焼きあがります。
冷凍パンも凍ったまま焼くことができます。最初の面は3分30秒~40秒ほど、もう半面は1分ぐらいでOKです。
ただトーストを焼くことができる…というだけではありません。
それどころか、レンジクックで焼いたトーストはかなり高レベル!表面はこんがり焼けてカリっとしているのに、クラム(白い部分)はふんわりしっとりしています。
下手なトースターで焼くよりぜんぜん旨いトーストになります。その理由は次項で。
レンジクックのトーストが美味しいのはバルミューダと同じ理屈
レンジクックで焼いたパンは、噛むとササクッと歯ごたえがあるのに、クラムには水分が充分に残っていてしっとりしていてとても美味しいトーストが焼けます。
その理由は、レンジクックが金属製であることが関係しています。
本体も蓋も金属製(つまりマイクロ波を通さない)のレンジクックでパンを焼く場合、マイクロ波を遮断して食品に直接当てないため、パン自身から出た水蒸気が蒸発してしまうことなく、レンジクック内に残ってしっとりジューシーな状態でトーストになります。
ご存じかと思いますが、昨今話題のお高い「美味しいトーストが焼けるトースター」は蒸気を加える仕様になっていますし、水が入った小鉢を置くとしっとりトーストが焼けるという裏技がテレビなどでも情報発信されています。
それと同じことがレンジクックの中で再現されているわけです。しかもパンが元々持っている水分なので別途水を足す必要もありません。
さらにトースターではトーストから離れた熱源で焼くのでパン表面がササくれたようになりますが、レンジクックの場合には底面に置いて焼くので、フライパンや鉄板などでトーストしたのと同じように滑らかな表面になり食感もよくなるんです。
レンジクック・トーストは片面焼きが旨い
なお、余談になりますが、レンジクックでトーストする場合、片面焼きが旨いです。
もちろん、両面焼きでもクラム(中)はしっとり、クラスト(耳)や外側はカリっと焼けて抜群に旨いですが、片面焼きにすると、焼かない面がまるで蒸しパンのようにふんわりしっとりとなります。
焼いた面はカリっ、サクっとして、焼かない面はふんわりしっとりの両方を一度に味わうことができます。
トースターの場合は片面焼きでも、焼かない面に熱が加わるのでどうしても若干の水分は失われますが、レンジクックの場合は、逆に水分を吸ってよりふんわり・しっとりになります。
まあお好みですけれど。
電子レンジで半熟目玉焼きを焼く
如何でしょう。これが電子レンジで焼いた目玉焼きって信じられますか?
レンジクックさえあれば、作り方は簡単です。
①丸い容器(小鉢や小皿、セルクルなど何でもOK=底が平らな方がやりやすい)にクッキングペーパーを敷き油をひいて卵を割り入れます。
※レンジクックに直接割り入れても問題ありませんが、大きく拡がってしまうのでペーパーで抑えている感じです。
②クッキングペーパーごとレンジクックに移し、黄身に何カ所か穴を開けます。
※レンジクックの中にはマイクロウエーブは届かないので爆発しないですが念のため(実際に何度か試して爆発しないことは経験済みですが念には念を…です)。
③レンジクックの蓋を閉じでレンチンで加熱します。
ぽつぽつ黄色い点があるのは、念のために開けた穴。穴から少し黄身がもれています^^; これは爆発を防ぐためなので致し方ないかと。
※ちょっと料理センス不足で、白身を真ん丸にする術を思いつきませんでした。なにか、カタチ良くまとめる方法があるといいのですが。
④裏返すと、ちゃんと焼けて焦げ目がついていることがわかります。
⑤もちろん加熱時間によって黄身の固まり具合がちがってきますし、卵の大きさや、冷蔵庫から出したばかりか常温かでも変わるので、好きな黄身の状態の加熱時間は自分で見つけてください。
どうですか?完璧じゃないですか?とてもレンチンで作ったとは思えないトロトロ具合です。
100均アイテムで真ん丸目玉焼き
こちらは100均のダイソーで購入したシリコン製の「丸型」です。
型を使うと真ん丸できれいな目玉焼きが焼けます。
黄身の固さもレンチン時間で調整できます。
レンジクックで型を使って目玉焼きをする際にはちょっとしたコツがあって、最初にレンジクックを空のままレンチンして底面を熱くしておく必要があります。
冷たいままで型に玉子を割り入れると下から漏れ出てしまいますが、熱くしてから割り入れれば瞬間に白身が固まって型内に収まってくれます。
写真では2個ですが、最大3個までは同時に焼けそうですし、形が多少イビツになってもよければ4個いけるかもしれません。
これで600W約2分の加熱です。ちなみに通常電子レンジは同時に加熱する個数が増えるとレンチン時間が長くなりますが、レンジクックの場合はマイクロ波で加熱しておらず底面の熱で焼くので、2個でも時間延長は不要です。
写真でわかると思いますが、この調理では黄身に穴をあけていません。タマゴを割り入れた状態のままでレンチンしていますが爆発せずにきれいに目玉焼きが焼けています。必ず蓋をすることを忘れなければ、レンジクックは穴なし玉子も調理可能です。
トーストと目玉焼き、ウインナを一度に調理
例えばパン食の朝食ってどんなものを食べますか?
人それぞれ好みはあると思うのですが、オーソドックスなところで、「ソーセージやハム」「目玉焼き」なんて王道だと思いますし、「ハッシュポテト」なんかもいいですよね。塊の「ショルダーベーコン」も激ウマだし、茄子や玉ねぎなんかの野菜を焼いても旨いですね。
それらをレンジクックに入れて、一度に作れたら朝食作りはかなり楽になりそうです。
ワンプレーとならぬ、ワン・レンジクック&プレートです。
トースト+ソーセージ+目玉焼きをいっぺんに作ってみる
問題は、加熱時間の違いです。
パン、ソーセージ、目玉焼きの3つを一度に焼いて同時に作れるのか…です。
トーストは両面焼かなければならないこと、ソーセージも両面焼き、目玉焼きだけが片面焼きなので、焼き時間が微妙に違うのですが、とりあえず、レンジクックが冷えた状態から3つを並べて、600Wで3分20秒加熱しました。
3分20秒後、パンとソーセージを裏返しました。
パンは、外周にはみ出した部分に焼き色がついていませんが、許容範囲ではないかと思います(レンジクックは底面一杯が熱くならず外周の窪みの部分は焼けません~肉などの油が逃げる窪み)。
無事にトースト+焼きソーセージ+目玉焼きのモーニングセットが完成しました(あまりの空腹に完成時の写真を撮り忘れました)。
レンジクックの構造をおさらい
この記事で初めて『レンジクック』を知った方もいると思いますので、まずはレンジクックがどんな電子レンジ調理器なのか、おさらいしておきましょう。
一般的な電子レンジ調理器は、電子レンジのマイクロ波を食品に当てて「振動」による「摩擦熱」で食品自体が暖まります。なので、「焼き色」をつける、つまり「焼き調理」はできません。
そんな中、近頃では「焼くことができる電子レンジ調理器」が登場してきています。
魚や肉、野菜などが電子レンジ加熱で«焼きながら加熱できる»と謳っています。つまり焼くことはできるが、食品にマイクロ波を当てる加熱も同時に行っている…という意味になります。
こちらが『レンジクック』の仕組みです。
容器の底面に貼り付けたセラミック板が電子レンジ加熱で発熱し、その熱が底面から容器内に伝わって中の食品を「鉄板焼き」や「ホットプレート」のように加熱します。
レンジクックは容器も蓋もすべて金属でできていて(取っ手はシリコン製)、電子レンジのマイクロ波を通さないので、食品は底面の熱だけで「焼く」ことしかできないことになります。
この点が他の「焼くことができる電子レンジ調理器」との決定的な違いなんです。
つまり、マイクロ波を直接食品にあてて加熱しないので、食品の内部まで熱が伝わらないのでレアステーキも焼くことができるわけです。シリコン製や陶器製の「焼ける」調理器ではマイクロ波を直接あてるので、食品の中まで加熱されてしまうためレアステーキは焼けないのです。
レンチンでこんがりトースト&半熟目玉焼き まとめ
我が家では、トーストはもっぱらレンジクックを使っています。パサパサにならないのでトースターや電熱オーブンより確実に美味しいので。
また目玉焼きもレンジクックで作ることが多くなっています。例えば焼きそばやハンバーグに目玉焼きを乗せたい場合、ガスレンジで焼きそばやハンバーグを作りながらタイミングを見計らって傍らで目玉焼きを焼く…って結構難易度高いですが、電子レンジで2分レンチンすればよいので計算が楽なのと、ガスレンジが1口開くのもメリットです。
レンジクックのトースト、普通にトースターで焼くより絶対に旨いのでぜひお試しください。
それでは今日はこの辺で。