今回は電子レンジでトーストと目玉焼きを作るレンジクック・レシピです。

電子レンジでトーストって焼けるの?

電子レンジで玉子調理は爆発しちゃうんじゃない?

そう思うじゃないですか。でも電子レンジ調理器『レンジクック』を使えば、普通のトースターで焼くより「こんがりふんわりトースト」を焼くことができます。また、黄身を半熟にした目玉焼きを作ることもできちゃうんです。
実は、トーストも玉子調理も電子レンジ調理にとっては少々手ごわい上に、車中泊の食事って前提で考えるとさらに難易度はあがってしまいます。
車内にトースターを積んでおけば問題ないのでしょうけれど、パンの粉が散らかりやすいですし、電熱系の家電は消費電力大きめだし、高温になるので化粧ボードとか心配だし、やっぱり車内で火気の仕様はどうなの?ってことで、車内でトーストって意外に難関です。
そもそも「焼く」機能のない電子レンジで「トースト」ってできるのかって話ですが、いつも当ブログでご紹介している『レンジクック』を使えば、普通のトースターで焼いたより美味しくトーストを焼くことができます。
さらに、電子レンジと玉子調理って天敵みたいにやっかいですが、『レンジクック』なら手軽に卵調理もできちゃいます。しかも、黄身半熟のトロトロです。
レンジクックの構造をおさらい
この記事で初めて『レンジクック』を知った方もいると思いますので、まずはレンジクックがどんな電子レンジ調理器なのか、おさらいしておきましょう。
一般的な電子レンジ調理器は、電子レンジのマイクロ波を食品に当てて「振動」による「摩擦熱」で食品自体が暖まります。なので、「焼き色」をつける、つまり「焼き調理」はできません。
そんな中、近頃では「焼くことができる電子レンジ調理器」が登場してきています。
魚や肉、野菜などが電子レンジ加熱で«焼きながら加熱できる»と謳っています。つまり焼くことはできるが、食品にマイクロ波を当てる加熱も同時に行っている…という意味になります。

こちらが『レンジクック』の仕組みです。
容器の底面に貼り付けたセラミック板が電子レンジ加熱で発熱し、その熱が底面から容器内に伝わって中の食品を「鉄板焼き」のように加熱します。
レンジクックは容器も蓋もすべて金属でできていて(取ってはシリコン製)、電子レンジのマイクロ波を通さないので、食品は底面の熱だけで「焼く」ことしかできないことになります。
この点が他の「焼くことができる電子レンジ調理器」との決定的な違いなんです。マイクロ波を直接食品にあてて加熱しないので、レアステーキを焼くことができるわけです。マイクロ波をあてる他のレンジ調理器では肉の中まで加熱されてしまうのでレアステーキは焼けないのです。
※『レンジクック』はマイクロ波を食品に直接当てて加熱しない…ということを念頭に以下の記事をお読みください。
電子レンジで「外かりかり・中ふんわり」のトースト
この「レンジクック」を使うからこそ、こんがり焼けているのにふんわりジューシーなトーストを焼くことが可能になります。
ただ焼くことができる…という事ではありません。
それどころか、レンジクックで焼いたトーストは、かなり高レベルで、表面はこんがり焼けてカリっとしているのに、クラム(白い部分)はふんわりしっとりしています。
下手なトースターで焼くよりぜんぜん旨いトーストになります。

レンジクックで約トーストは簡単です。画像のようにレンジクックの容器内に食パンをポンと置いて、蓋をしてレンチンするだけです。
加熱時間は最初の面を焼く際には、パンが常温の場合で片面約3分~3分30秒程度です。逆側の片面を焼く際には50秒~1分10秒ぐらいで「(少し濃いめの)こんがり」になります(写真の感じ)。薄焼きは少し時間を短くします。

最初の面を焼く時はレンジクックのセラミックプレートがまだ冷たい状態なので、熱く熱するために時間が多めにかかります。反対面を焼く時にはすでにプレートは熱い状態なので短時間で焼きあがります。
冷凍パンも凍ったまま焼くことができます。最初の面は3分30秒~40秒ほど、もう半面は1分ぐらいでOKです。
レンジクックのトーストが美味しいのはバルミューダと同じ理屈
パンを噛むとササクッと歯ごたえがあるんですが、水分が充分に残って中はしっとりでとても美味しいトーストです。実はレンジクックで焼くトーストが美味しいのには、『レンジクック』が金属製で蓋をして調理をすることが関係しています。
レンジクックでパンを焼く場合、マイクロ波を食品に直接当てないために「蓋」をしてレンチンするのですが、その副産物として、パンから出た水蒸気が容器の中に残ってパサパサにならずにしっとりしたトーストになるんです。
ご存じかと思いますが、昨今話題のお高い「美味しいトーストが焼けるトースター」は蒸気を加える仕様になっていますし、水が入った小鉢を置くとしっとりトーストが焼ける…って裏技がテレビなどでも情報発信されています。
それと同じことがレンジクックの中で再現されているわけです。しかもパンが元々持っている水分なので別途水を足す必要もありません。
さらにトースターではトーストから離れた熱源で焼くのでパン表面がササくれたようになりますが、レンジクックの場合には底面に置いて焼くので、フライパンや鉄板などでトーストしたのと同じように滑らかな表見になり食感もよくなるんです。

食パンが美味しく焼ける…で思い出すのは「ランチパック」です。具材にもよりますが「焼いたら美味しいランチパック」は確実にあります。レンジクックはランチパックを焼くのも得意です。
レンジクック・トーストは片面焼きが旨い
なお、余談になりますが、レンジクックでトーストする場合、片面焼きが旨いです。
もちろん、両面焼きでもクラム(中)はしっとり、クラスト(耳)や外側はカリっと焼けて抜群に旨いですが、片面焼きにすると、焼かない面がまるで蒸しパンのようにふんわりしっとりとなります。
焼いた面はカリっ、サクっとして、焼かない面はふんわりしっとりの両方を一度に味わうことができます。
トースターの場合は片面焼きでも、焼かない面に熱が加わるのでどうしても若干の水分は失われますが、レンジクックの場合は、逆に水分を吸ってよりふんわり・しっとりになります。

レンジクック・トーストは、単にトーストを焼いても抜群に旨いですが、サンドイッチを焼く…つまりトーストサンドやクラブハウス的な「焼きサンド」も作れちゃいます。レンジクック内に直接おいても焼けますが、クッキングペーパーで包んで焼けば、ひっくり返す際に具材がこぼれる心配がありません。実際のレシピは以下の記事をご覧ください。
電子レンジで半熟目玉焼きを焼く

如何でしょう。これが電子レンジで焼いた目玉焼きって信じられますか?
レンジクックさえあれば、作り方は簡単です。

①丸い容器(小鉢や小皿、セルクルなど何でもOK=底が平らな方がやりやすい)にクッキングペーパーを敷き油をひいて卵を割り入れます。
※レンジクックに直接割り入れても問題ありませんが、大きく拡がってしまうのでペーパーで抑えている感じです。

②クッキングペーパーごとレンジクックに移し、黄身に何カ所か穴を開けます。
※レンジクックの中にはマイクロウエーブは届かないので爆発しないですが念のため(実際に何度か試して爆発しないことは経験済みですが念には念を…です)。

③レンジクックの蓋を閉じでレンチンで加熱します。
ぽつぽつ黄色い点があるのは、念のために開けた穴。穴から少し黄身がもれています^^; これは爆発を防ぐためなので致し方ないかと。
※ちょっと料理センス不足で、白身を真ん丸にする術を思いつきませんでした。なにか、カタチ良くまとめる方法があるといいのですが。

④裏返すと、ちゃんと焼けて焦げ目がついていることがわかります。

⑤もちろん加熱時間によって黄身の固まり具合がちがってきますし、卵の大きさや、冷蔵庫から出したばかりか常温かでも変わるので、好きな黄身の状態の加熱時間は自分で見つけてください。
どうですか?完璧じゃないですか?とてもレンチンで作ったとは思えないトロトロ具合です。
レンジクック1回でモーニングセットが作れる
例えばパン食の朝食ってどんなものを食べますか?
人それぞれ好みはあると思うのですが、オーソドックスなところで、「ソーセージやハム」「目玉焼き」なんて王道だと思いますし、「ハッシュポテト」なんかもいいですよね。塊の「ショルダーベーコン」も激ウマだし、茄子や玉ねぎなんかの野菜を焼いても旨いですね。
それらをレンジクックに入れて、一度に作れたら朝食作りはかなり楽になりそうです。
ワンプレーとならぬ、ワン・レンジクック&プレートです。
トースト+ソーセージ+目玉焼きをいっぺんに作ってみる

問題は、加熱時間の違いです。
パン、ソーセージ、目玉焼きの3つを一度に焼いて同時に作れるのか…です。
トーストは両面焼かなければならないこと、ソーセージも両面焼き、目玉焼きだけが片面焼きなので、焼き時間が微妙に違うのですが、とりあえず、レンジクックが冷えた状態から3つを並べて、600Wで3分20秒加熱しました。

3分20秒後、パンとソーセージを裏返しました。
パンは、外周にはみ出した部分に焼き色がついていませんが、許容範囲ではないかと思います(レンジクックは底面一杯が熱くならず外周の窪みの部分は焼けません~肉などの油が逃げる窪み)。

無事にトースト+焼きソーセージ+目玉焼きのモーニングセットが完成しました(あまりの空腹に完成時の写真を撮り忘れました)。

レンチンでこんがりトースト&半熟目玉焼き まとめ

目玉トースト、うまうまです^^
我が家は、トーストをトースターで焼くことはなくなり、100%レンジクックになりました。
レンジクック・トースト、普通にトースターで焼くより絶対に旨いのでぜひお試しください。
それでは今日はこの辺で。

お気に入りのレンジクックを使って色々なレシピを考案しています。興味のある方はぜひご覧ください。
