幕張で開催された『ジャパンキャンピングカーショー2023』に行ってきました。
自分自身もアルトピアーノに乗っていて、夫婦二人での使用でサイズ感がピッタリくるタウンエースベースのバンコンを中心に見学してきました。キャンピングカーショーとしては(おそらく)最大規模の展示会で多くの車両が出品されていましたが、タウンエースベースのキャンパーが増えたなーという印象を持ちました。
幕張でのキャンピングカーショーは初めてでした。
過去に数回、キャンピングカーショーに参加したことがありますが、比較的小規模なショーばかりだったので、広くて多くて見て回るだけで疲れましたし、メーカーの方に話を伺ったり、1台1台をじっくり見学することはできませんでした。
メーカーの方に話を伺ったり、1台1台をじっくり見るならもう少し小規模なショーの方が向いているんだな…という点は勉強になりました。
ざっと…ですが、タウンエースベースの車両を見て、写真を撮れるだけ撮りましたのでズラズラと並べて紹介します。
AtoZ アンナ・モデルE リフトアップカスタム
こちらは、AtoZ「アンナ・モデルE リフトアップカスタム」で、ベース車はマツダ・ボンゴです。
前回行った横浜のショーで初めて見かけて、今いちばん気になっているタウンエースキャンパーです。
あのアルトピアーノを買っておいて何なんですが、自分は元々4駆乗りですしキャメトロなんかに憧れる人なので、アルトピアーノのポップで可愛い外装よりは、クロカン志向が強いのでやっぱりそっち系が好きなんです。
イメージで言うとこんな感じ(デリカスターワゴン )。タウンエースもこんな感じにできたらいいな…って思っているんですけど。
今回の展示車の内装はこんな感じでかわいらしくデコレーションされていたんですけど、
前回の横浜のショーではこんな感じで出品されていて、何も構造物がなくてドーンと広い空間を自由に広々使える内装にとても好感を持ったんです。
ちょっと余談になりますが…、
今現在の我が家のアルトピアーノが「ドーン」な感じなんです。
進行方向左側にあった冷蔵庫収納の構造物(チョイスによってはシンク)をDIYで撤去してしまって、自由に使える空間を幅30cmほど拡大して使っています。
構造物を撤去したあと、板張り(下にはインバーターが入っている)の部分にオーダーメイドの座面シートを作って置こうか…と思ったこともあったのですが、使途を座席に限定してしまうのは勿体ない、せっかく広がった空間をフレキシブルにその都度必要な使途で使おうと思うようになりました。
その結果、空いたスペースをどう使うかはその時しだいで、車内で寛ぐ時間はポータブル電源や冷蔵庫、クーラーボックス、カトラリーなどを入れたピクニックバスケットなど必要なものを置いておけるし、就寝時にはそれらをベッド下に移動させれば、スペースはすべて就寝スペースになる…というわけです。車内で寛ぐ際にも窮屈感がないし、車中泊の際にも二人就寝余裕です。
そんな空間の使い方がいいな…と思ったのですが、今回のアンナ・モデルEは左右に構造物を置く『タウンエースキャンパーのよくあるレイアウト』に変身していて、(かわいいとは思いますが)ちょっと勿体ない感じがしました。
小柄なタウンエースキャンパーに約3年乗ってみて、大事なのは装備(特に固定的な構造物)ではなく、自由に使える空間なんだという思うようになりました。
Instagramなんかで拝見する懲りに凝った車内デコレーションは、センスがないし面倒くさがりで諦めてしまいましたが、実は今の仕様にしてから「これはこれで使いやすくていいな」と思っているんです。
とはいえ、クッションで隠していますが、見た目はもう少し何とかならないものか…とは思っています^^;
RINEI コンパクトバカンチェスL MoMo
こちらは、RINEI「コンパクトバカンチェスL MoMo」というモデルです。
外観に特に大きな変更やデコレーションはありません。
内装では、進行左側だけにシンクや冷蔵庫、電子レンジを格納できる棚を設けていますが、それなりの幅をとっているので就寝スペースが広いというわけではありません。おそらく左右に振り分けているのと同等程度の就寝スペースでしょう。
これでポップアップルーフ付きなら立って作業ができるのでなかなか快適じゃないでしょうか。
色合いがシックでいいなあと思いました。天井照明周辺のボードが大きめでちょっと大人っぽくゴージャスな印象を醸し出していました。インバーターは2000Wを積んでいました。
KATO MOTOR メリル
こちらは、『カトーモーター メリル』。外観はマスク部のロゴのみでオーソドックスなものです。
内装は、タウンエースベースのキャンパーによくある両サイドに構造物があるタイプですが、リアに背もたれがある点と、ラゲッジ用のエアコン(クーラー)を装備しているのが特徴的でした。
床材が明るい色でいいなと思いました。
このタイプのクーラーは、ルクシオプロ(Stage21)を試乗した際に体験していますが、真夏の炎天下だったとはいえ、あまりガンガン冷えるタイプではなかった記憶があります。とはいえ、無いよりははるかにマシ…ということで、夏場の車中泊もこなせるのではないでしょうか。
キャンパー鹿児島 Libero
こちらは『キャンパー鹿児島 Libero』。フロントマスクが精悍なイメージです。
車内はシックで落ち着いた印象。こちらの床材や呼応贓物は少しダーク系の木材ですが、シート表皮を明るいグレーにすることで暗い印象を避けているようです。天井にボードを貼るとゴージャス感が出るようです。
フィールドライフ ROBBY Camper
こちらは『Field Life ROBBY Camper』です。ベース車はダイハツ・グランマックスでした。
こちらのレイアウトはベンチタイプでした。板張りの居住部分の足元と異なる素材に切り替えてエントランスを作っているのが使いやすそうでした。雨の日など、板張りの上に土足で…ってちょっと気が引けそうですもんね。
内装は天板以外はあえて白い塗装をしてオサレ感を出していました。シート生地の色味もあって、女の子のアパートの部屋みたいな印象でした。
キャンピングカーショーを見学してみて
今回ショーを見学してみて思うのは、キャンピングカーが特殊なクルマでなくなってきたかな…という空気感というか、雰囲気が一層強まったかな…ということでした。
うまく言えないんですけれど、もう一部のお金持ちや、いわゆる「好きな人」のためのクルマじゃなくて、ミニバンにするか、バンコンにするか…みたいな、クルマ選びの1つの対象車種という感覚というか…。
その一方で、例えばFIATデュカトなどの大型車をベースにした本格的というのか、上級グレードのというのか、そっち方面のクルマはますますそっちの方へ突き進んでいる感覚も感じました。
さらに、航空機体の製造が専門の会社がトレーラーを作っているなんて話しも聞けて、「え?ジュラルミンなの?」「いやいやさすがにトレーラーにジュラルミンまでは必要ないので」「そっか」「でも、お金はかかってもいいからやってくれと言うなら全然作れます」なんて、言い古された言葉で言えば「異業種からの参入」なんかも、ごった返す会場内でも感じることができました。
異業種参入は裾野が広がっている証拠だと思うので、一過性のブームで終わらずに、いつのクルマ文化、レジャー文化として定着しそうだと感じました。
ジャパンキャンピングカーショー2023幕張 まとめ
冒頭にも書きましたが、ゆっくり落ち着いて見学してメーカーの方とお話しするには幕張の規模は大きすぎる…と感じました。
普段、あまり出品されないキャンパーも見られるメリットはありましたが、本当に見るだけで、そのクルマの「アピールポイント」とか、メーカーの「こだわり」なんかは想像するしかなく、規模が小さなショーの方が性に合ってると思いました。
自分が乗っているから(=つまりしっくりくるサイズ)というのもあって、いつもタウンエースベースのバンコンだけを見て歩くのですが、今回はそれでも数が多くて疲れました(点在してますしね)。でも色んなキャンパーを見てあれこれ想像するのは楽しかったです。
それでは今日はこの辺で。