今回は新型ルークスの試乗記です。
我が家のB44Aルークスも、昨年夏の納車からはや半年ととなり「点検」の時期となりましたので、クルマを預けるタイミングで新型ルークスの試乗をお願いしました。
希望は、我が家のルークスと同グレードの「ハイウエイスターX プロパイロットエディション」でしたが、販売店に用意がないとのことで、同じノンターボの素の「X」を借り出しました。
人気車とのことで、1時間半程度の短い試乗時間でしたが、旧ルークスと明確な違いを感じられましたので、あくまで素人の感覚レベルですが、レポートしたいと思います。
まずは基本スペック比較
新旧ルークスの基本スペックを比較してみました。グレードはいずれも「X(2WD)」です。
| 旧型(B44A) | 新型(BB1A) | |
| エンジン | BR06 NA+モーター マイルドハイブリッド | BR06 NA |
| 車体寸法 | 3395×1475×1780mm | 3395×1475×1785mm |
| 車両重量 | 960kg | 960kg |
| 燃費(WLTC) | 20.9km/L | 21km/L |
軽自動車は規格内で最大限の大きさで作られているので、車体寸法は、新型で全高が5mm高いことを除けば、全長×全幅とも同寸です。
車両重量も同じ960kgで、WLTC燃費も僅かに0.1kmの差でしかありません。
最も大きな変化は、マイルドハイブリッドだった旧型に対して、新型ではモーターなしのNAエンジンとなった点ですが、時々「重いモーターが無くなったので軽量化された」なんて言っている記事を見かけますが、実際の車両重量は同じなんですね。
モーターのパワー&トルクは、「2.0kw/1200rpm・40N-m/100rpm」です。パワーはともかく「+40N-m」のトルクは走りには影響ないんでしょうか。体感としてはエンジンだけではなく、CVTのセッティングにもよると思うので、その辺りは興味深いところです。

実は筆者がモデルチェンジ直前にも関わらず旧型を購入した理由は「モーター」の存在でした。新型はモータを積まないと噂されていましたが、自分はターボの加速感が嫌いなのでNAエンジンを選ぶことは決めていたのですが、やはりNAの非力感は否めないでしょうからモーターによるアシストが期待できる旧型を選んだというわけです。その辺も新型NAの試乗でのチェックポイントです。
新旧ルークス比較~外観
外観を比べてみましょう。


まずはフロントビュー。
だいぶデザインが変わりました。旧型ハイウエイスターの一番の特徴はセレナ譲りの「Vモーション」グリルですが、新型は「キューブ」を思わせるような四角をモチーフにしたデザインでまとめています。
新型の方がハイウエイスターではないですし、ボディカラーによる印象の違いもあるので、グリルのデザインを単純に比較はできないのですが、よりファミリー向けなデザインになった感じがします。自分的には旧型の黒と橙のメリハリの効いたコントラストの強さが気に入っています。

このVモーションの顔を引き立てるという観点でこのカラーを選びました。黒とシルバーとオレンジの組み合わせが渋い感じで好きです。


リアビューの比較です。
自分的には旧型の外観デザインの弱点はリアビューだと思っていて、グリーンハウスが大きい上に黒いガーニッシュが加わって「頭でっかち」な印象が否めず、アンバランスさを感じます。
新型は上ばかりを大きく見せずにうまくまとまったデザインと感じます。スーパーハイト系はどれもリアビューが格好悪いですが、新型ルークスは全体のスクエアモチーフに合わせて真四角なイメージにまとまっていると感じます。車幅があるようにも見えますね。


サイドビューで目立つのは、新型のフロントウィンドウが旧型に比べて立っていることです。
このことは運転席に座ると良く分かりますが、旧型よりかなり広いと感じられるのです。Aピラーと窓を立てたことがそういう部分に大きく影響している感じです。
ファミリーユースだとボクシーでファニーな感じの新型が受けるかもしれませんが、パーソナルユースであれば、旧型のスポーティなサイドビューも捨てたもんじゃない感じですが。
新旧ルークス比較~内装デザインや使い勝手
| 旧型(B44A) | 新型(BB1A) | |
| 車体寸法 | 2200×1335×1400mm | 2315×1335×1400mm |
上記は、室内長×室内幅×室内高の比較です。
室内幅と室内高は同寸ですが、室内長が新型では115mm伸ばされています。前後方向に広くなったということです。
これは新型ルークスに乗り込んですぐに実感としてわかります。フロントウインドウやダッシュボード等の前方にある構造物までの距離が長く感じます。簡単にいうと目の前が広いんです。


新型の画像には座席が映っていないので距離感が分かりずらいですが、囲まれ感があってコックピットのような雰囲気の旧型に比べると、開放的で抜けのよいイメージに生まれ変わっています。
筆者的には囲まれ感のある旧型も好きですが、何といっても目の前の広さや解放感は段違いです。
【エアコンのコントロールパネル】
非常に使いづらく、操作ミスを誘発する旧型のエアコンパネルは当然ですが廃止され、新しいデザインになっています。そもそもエアコンパネルの上に物入れなど配置されていないので、物の出し入れの際に触れてしまう…というミスタッチ自体がありません。
ただ、タッチパネル式なのは継承していて「目視しないと操作できない」というデメリットは引き継いでいます。
【ナビ画面】

「見えルークス」を実装するためには所定のナビをチョイスしなければならないそうですが、正直、見にくい!画面というか、地図が見にくく分かりにくい。慣れの問題もあるかもですが、見慣れない立体的な市街図は一瞬では何がなんだか把握できませんでした。
旧型の大きな画面に見慣れた2D表示のナビが使いやすかったですけどね。
【ドアの装飾が目障り】

試乗車は、ドアトリムに白いパネル(グレージュ)を加飾しているんですが、これが運転中に視界に入ってきて目障りで邪魔でした。プレミアム(グレー?)やチャコールグレーもあるのですが、それは確認していません。自分的には、これは是非ともやめて頂きたいと感じました。
他では、ハザードスイッチの位置が使いにくかったり、旧型よりもさらにスマホホルダーの取付位置がないなど、新型の運転席周りはちょっとデザイン先行で、使いこなしに慣れが必要かなと感じました。

短い試乗だったので、後席や荷室は全くチェックしていません。
新旧ルークス比較~走行フィール 走り始めてすぐ気づく違い

新型ルークス「X」を借り受け、走り出してすぐに乗り味がまったく違うことに驚かされました。
剛性が格段に上がったというか、骨太なしっかり感を強く感じました。
特にブレーキング時に剛性不足を露呈する旧型に比べると、がっしり感が全く違いました。
遮音性のも良好で、耳に聞こえるロードノイズが小さいことと、ブレーキング時のしっかり感と相まって、1ランクも2ランクも上位車格のような感覚がありました。
日ごろ、仕事で使うことが多い「ルーミー」や「トール」などのリッターカーに比べても、しっかり感や上質感は勝っているんじゃ?と感じました。
新型の骨太のしっかり感・高剛性感は行ってみれば男性的とも言えるかもしれません。新型と比べると、旧型は、線が細く華奢な印象ですが、シャープなイメージがあります。
【モーターアシストの有無】
全体的に新型が大きな進化を遂げていて、高剛性感や静粛性などかなりしっかり煮詰めてきた…と感じますが、微視的な話しですが、唯一、自分的に旧型の方が印象が良かったのが『出足し』です。
アクセルを踏んだタイヤの「ひと転がり目」の軽快感というか、シャープさは小さいながらもモーターアシストがある旧型の方が「すっ」と動き出すような印象でした。
新型は出足もどっしりとしていて、少し回転が上がらないと前に進まない感じがしました(最初のひと転がりだけですよ)。
とはいえ、アクセルを踏み込んでも音だけであまり前へ進まない旧型に比べ、同じような傾向はあるものの、幾分前へ出て加速する点でも新型が勝っていると感じました。
【硬めの足、車ごと揺れる印象】
新型ルークスのしっかり感や高剛性感自体は非常に好感が持てるのですが、足の柔軟性という面では旧型の方が軽快に感じます。
段差やうねりを乗り越える際に、旧型は足(タイヤとサス)が動いてうまくイナしてくれますが、新型はちょっと硬めでゴツゴツした感じ、さらに乗り越え時に車ごと揺れるというか、乗員の身体ごと揺すられるような感覚がありました。
そういう味付けなのか、グレードの問題なのか、まだ新車状態だからなのかはわかりませんが、タタン…と軽快に乗り越えてゆく旧型に好印象を持ちます。ただし軽快であっても、しっかり感や剛性感は不足しているので、どちらが良いとは明確には言い切れないものがあります。
【ステアリング、ごつ過ぎ】

試乗車が下位グレードで、ウレタンステアリングだったのですが、太くてゴツい。
形状もちょっと特殊で、楕円なのですが自分の手には合わず、ステアリングを握っている親指の関節が少し痛くなるほど…。
革巻きだとまた違うのかもしれませんが、こんなに太くなくてもいいのに…と感じました。
ターボグレードにも乗ってみる予定
来週もまた日産に行く予定(何と釘刺さりで半年にしてタイヤ交換^^;)なので、その際に、ターボ車にも試乗させて貰おうと思っています。また短い試乗だと思いますが、ここに追記したいと思います。
新型ルークス試乗まとめ
一言で言ってしまえば「いい車に進化していた」でいいと思います。
高剛性感や静粛性は1~2クラス上の印象でしたし、運転席・助手席の前方の広さも快適でした。
一方で、自分が新型登場を知っていながら、あえて旧型を選んだ「モーター」の存在は、やはり出足の部分で軽快な印象に繋がっていることが、新型と比べて実感できました。一旦走り出してしまえば、パワーも充分でモーターの必要性はあまり感じませんが、出足のひと転がりの軽さだけは旧型に軍配…といった感じでした。
また、「ゼログラビティシート」というのか、自分の旧型ルークスは400km超を走ってもほとんど身体が痛くなることがないほど、自分に合ったシートですが、短い試乗ではそこまでは分かりませんでした。
自分はターボが嫌いで、旧型の「X(プロパイロット)」を選びましたが、実際、日々の使用での不満はほとんどありません。十分に速く軽快で低燃費、タウンエースに比べれば何から何までアップグレードでお気に入りです。
なので、今回もあえてノンターボの「X]と借り出して試乗・比較したわけですが、いくつかの特殊な項目を除いて、全体として旧型を大きくしのぐ進化をしていると言ってよいと思いました。日々の街乗りにはノンターボで十分以上と感じました。
それでは今日はこの辺で。





