今回はロッテリア(ゼッテリア)を取り上げます。
ロッテリアは何といってもこの世にえびバーガーを生み出した伝説的なバーガーチェーンということで、ロッテリアには感謝と共にリスペクトしかありません。
しかしそんなロッテリアですが、「すき家」や「はま寿司」を運営する『ゼンショーグループ』の一員となり、一部の店舗では「ゼッテリア」への看板の架け替えが進んでいます。
かく言う筆者自宅から最寄りのロッテリアも最近になって「ゼッテリア」になっていました。
果たして伝統の「えびバーガー」はロッテリアとゼッテリアで違いはあるのでしょうか。実際にゼッテリアを利用してみました。
ロッテリアのえびバーガーは47年のロングセラー

画像出典:lotteria.jp
ロッテリアのリスペクターなので最初にちょっと語らせてください。
今でこそ、メニューに「エビバーガー」をラインナップするファストフードチェーンは幾つかありますが、この世に最初に「えびバーガー」を生み出したのは実はロッテリアです。
ロッテリアのえびバーガーがこの世に誕生したのは1977年2月のことで、すでに46年もの長い歴史を刻んでいる由緒正しきバーガーなんです。発売当時の価格は200円でした。
同じ年の12月にはロッテリア100号店がオープンしているので、ロッテリア創業からのメニューではありませんでした。ロッテリア会社設立および1号店オープンは1972年なので5年で100店を達成したことになります。
いつごろだったか覚えていませんが、明治通りと青山通りが交わる原宿表参道店で最初に「えびバーガー」を食べた時の衝撃はそれはそれは凄いもので、こんなバーガーがあるのか…と驚いたものです。
その時の驚きや感動がリスペクトというカタチで自分の中に残って、それは未だに消えません。自分はバーガーキング推しですが、ロッテリアだけは「好き」なだけではない「リスペクト」が入り混じった不思議な感覚で捉えている部分があります。
以来ずっとえびバーガーのファンですが、えびバーガーは何度かリニューアルしているので、現在のものはオリジナルではありません。
- 1992.03 えびバーガーリニューアル
- 2000.07 さくさく衣のえびバーガー新発売
- 2010.03 ロッテリア史上最高のエビバーガー(※)
- 2012.04 40周年記念期間限定『絶品エビバーガー』
- 2015.04 エビ1.5倍に増量した『新エビバーガー』
- 2016.02 エビの品種と衣をサクサク食感に改良した『新エビバーガー』
- 2023.04 「紀州梅バーガー開発研究会」公認『紀州南高梅エビバーガー』
- 2023.04 『夏のアボカドエビバーガー』
数回のリニューアルと、新製品、期間限定製品などを加えながら常に「旨いえびバーガー」を模索して提案してくれてきました。
ちなみに2010年のリニューアルから「えび」が「エビ」に変わりました。初代オリジナルへのリスペクトからここまで「えびバーガー」と表記していますが、現在のロッテリアの正式な呼称は「エビバーガー」です。
ロッテリア以降、モスやマックでも海老のバーガーは登場していて、ロッテリアのリニューアルが自分の好みの味ではなくて「モスの方が旨いかも」なんて思ったこともあったのですが、現在の「エビバーガー」は少し酸味があって好きなソースです。
魚のすり身も推しポイント
エビバーガーの「エビポーション」は海老100%ではなく魚のすり身が「つなぎ」として使われているのですが、この魚のすり身の美味しさもロッテリアのエビバーガーの特徴の1つではないかと思います。
実は自分は「かまぼこ」などの魚の加工品も好きで、毎年年末には小田原の「かまぼこ博物館(鈴廣)」に、お正月用にちょっとお高いカマボコを買い出しに出かけます。また普段でも伊豆へ遊びに行くついでなどに鈴廣製品はよく購入します。
そんな魚なのすり身好きの自分的には、海老ももちろんですが、エビバーガーの「魚のすり身が詰まっている」ことも重要なポイントです。
カマボコって「どれでも一緒」みたいに思われている代表格だと思うんです(素麺もそういう仲間ですね)が、実はメーカーやお値段でまったく違っていて、旨いカマボコを食べるともうそんじょそこらのカマボコは食べられなくなります。
自分的には蒲鉾メーカーとコラボして、「つなぎも旨いエビバーガー」を作って欲しいと思っているんですが、ロッテリアさん、検討して貰えたら嬉しいです^^
ロッテリア時代のエビバーガー


上下バンズに千切りキャベツとタルタルソースというシンプルな構成のエビバーガー。
エビがゴロゴロ存在感があって「海老を食べてるなあ」と感じることができます。タルタルソースは酸味が少しあって海老の風味を引き立てています。
やっぱり旨いです。
一緒にエビグラタンも注文したのですが、自分的には「やっぱりエビバーガー」でした。

「○○はやっぱり××だね」という自分にとっての定番がある店って好きな証拠だと思うんです。自分的にはバーガーキングのダブルワッパーチーズのAllHeavyや、ケンタのチキンフィレサンド野菜マヨ増量、サブウエイのBLT全部増量などがそれですが、逆にモスやマックにはそういった自分的な定番がありません。「時々無性に食べたくなるんだよね」という自分定番あってこその「推しチェーン」かと思います。
ちなみにロッテリアは無料で野菜やソースを増量する制度はありません。「野菜とソースを増量できますか?」と聞くと「有料で増量が可能です」という答えが返ってきます。ケチャップは貰えます。


この日は、エビバーガーのセットと、期間限定終了間近だった「エビグラタンバーガー」のセットを注文。


オニオンフライとチキンからあげっとをチョイスしました。ロッテリアに「オニポテ」がないのはちょっと残念です。ポテトもオニオンフライも食べたいんですけどね。
我が家から行ける範囲にはロッテリアはほとんどありません。最も近い店舗でクルマで10分ほどかかります。商業施設のテナント店なので駐車場へ車を入れることを考えると、入店するまでに15~20分かかってしまいます。ただ駅前ロータリーに面した2Fなのでローケーションは悪くないです。バスの行き来をぼんやり眺めているのが案外好きです。

エビバーガーはぜひ店内で出来立てを食べてほしいです。揚げたて熱々のエビポーションは絶品です。サクサクふんわりでいい香りがします。エビのぷりぷり感も揚げたては別格です。
ゼッテリアのえびバーガーを食べてみた

こちらがごく最近のゼッテリアの「えびバーガー」です。ロッテリアの「エビバーガー」に対して、ゼッテリアでは最初の発売当時オリジナルの「えびバーガー」になっています^^

ポーションに千切りキャベツとタルタルソースの組み合わせはロッテリアと同じです。タルタルの味が違うかどうかは正直わかりませんでした。
WEB上では、ゼッテリアのえびバーガーの方が「ポーションが分厚い」「タルタルは酸味強めでコクがある」との記述も見つけましたが、2つを同時に食べていないので、正直何とも言えません。
自分の下の記憶では、ロッテリアのえびバーガーはもっと美味しかったような記憶があります。好きなのに店舗が少なくちょくちょく食べることができないので、もしかしたら自分の中で美化してしまっているかもしれないので、あくまで「感じ」としてとご理解ください。

1つロッテリア、ゼッテリアの不満を言えば店舗を選べない、両ブランドを食べ比べられないという点です。マックはもちろん、バーガーキングでさえ筆者がクルマ10~15分程度で行ける範囲に5店舗ありますが、一番近くの店舗がオープンしたてはバイトレベルが低く何かと不満があったので、少し離れるものの感じのよい他店舗を利用していました。同じオペレーションのはずですが、あきらかに新店のワッパーは美味しくなかったです。
複数店舗を使うという意味では、ロッテリア・ゼッテリアは店舗総数が少なく、両方を食べ比べたり、店舗を選んだりできません。だから、より高級志向だのプレミアム志向だの言われても、もともと食す頻度が低い上に、近くに両ブランドが併存していないので比べられないんです。何のためのリブランディングなんだか…という印象です。
期間限定エビグラタンバーガー


マックのグラコロはある意味「季節の風物詩」的な季節限定商品で、普段はほとんど利用しないマックですが、グラコロは年に1回は食べたくなるバーガーですが、今年は食べませんでした。
なぜなら「海老リスペクト」のロッテリアから「エビグラタン」が出てしまったから。

エビバーガーの海老ゴロゴロがホワイトソースに包まれているなんて『絶対に旨いに決まっている』と告知を見ただけで断言できました。

しかもビスクソース版もある…と聞けば弥が上にも期待は高まります^^ しかし好事魔多し。なんだかんだと年末年始の忙しさにかまけていたら、終了間近になってしまうという致命的ミス。なんとビスクソース版は終売となってしまいました。後悔先に立たず。悔やんでも悔やみきれません。再販してくれないですよねえ。
で、最後の望みを「エビグラタンバーガー」に託したというわけです。
専用のバーガーペーパーを作らず、通常のエビバーガー袋に手書きで「グラタン」ってなんかかわいいです。書いた人の字体が可愛いんですかね?
肝心の味は、期待通り海老の風味はしっかりあって、グロコロとは一線を画すロッテリア仕様でした。クリーミーさもバーガーで食べるにはちょうどよい緩さで、垂れる心配なく味わえました。
ただソースに関しては(好みの問題ですが)、マヨネーズ系の方がマッチするように感じました。グラタンとマヨネーズって相性善きじゃないですか。エビとマヨも相性抜群です。まして千切りキャベツが添えられているなら余計にマヨで食べたかったと思いました。
たぶん、ソースの関係だと思うんですが、自分的には「やっぱエビバーガーだな」と感じました。

あと欲を言えば、千切りキャベツをもう少し多めの仕様にして欲しいかなと思います。ロッテリアは野菜とソースの無料増量ができないので、元から少し多めにしておいて貰えると嬉しいです(というかポスター写真と違い過ぎです)。
過去にはエビごはんバーガーも

こちらは2021年に販売されていた「エビごはんバーガー」です。サクサクのエビカツにたまり醤油の風味とタルタルが不思議とご飯にマッチしていました。エビも好き、ご飯も好きの自分的にはかなりお気に入りのメニューでした。ぜひ復活してほしいメニューの1つです。

こちらは同じころに販売されていた(おそらく)明太子味のタルタルソースのエビカツだったと思います。
実はロッテリア、季節限定のエビカツのアレンジバーガーを出していて、その都度楽しめるのも魅力です。
ロッテリアも野菜やソースを増量できる?
エビバーガー&エビグラタンバーガー注文時に「野菜やソースを増量って可能ですか?」と聞いてみましたが、答えは「有料でトッピングが可能です」でした。
残念ながら、ロッテリアには「無料増量」のサービスはありません。
ちなみに有料トッピングのコストはこちら(レジ前に掲げられています)。
| 絶品チーズパティ | 250円 |
| リブサンドパティ | 150円 |
| ハンバーグパティ ベーコン ベーコン半熟タマゴ | 各100円 |
| プロセスチーズ レタス トマト ピクルス5枚 スライスオニオン | 各50円 |
名品えびバーガーを生んだロッテリア まとめ
基本的にロッテリアは好きです。
世界初のえびバーガーを世に送り出した存在としてリスペクトしていますし、40年以上に渡って進化熟成させてきた大ロングセラーのえびバーガーにもリスペクトを感じます。
いくらロングセラーと言っても美味しくないのでは意味がありませんが、現在でもエビバーガーは筆者の中で「旨いバーガー」に数えられる存在であることを再確認できましたが、一方で、店舗の少なさがロッテリア・ゼッテリアの良さを浸透させる妨げになっていると感じます。
ロッテリアの「エビバーガー」はこうこうだけれど、ゼッテリアの「えびバーガー」はこうだ…みたいな食べ比べや、「だからこっちが好き」のようなお気に入りを見つける的な楽しみ方ができないのが残念でしかたありません。
さらに、他チェーンが「増量」について幅の違いはあれど、ユーザーのリクエストには多少なりとも答えてくれるのに対して、ロッテリア、ゼッテリアは最初から「何もしてくれないのが分かっている」時点でカスタマイズの楽しみもありません(増量は可能ですがすべて有料)。
いくら、エビバーガーをリスペクトしていても乗り越えられない「面白味のなさ」は、筆者にとって、現在のロッテリア、ゼッテリアに行こうという気持ちになかなかなれないのは致命的なデメリットと感じます。
無料で増量しろ…と言っているのではないんです。企業側からお仕着せのメニューを選んで買うだけでなく、比べたり、お気に入りを見つけたりといった「楽しく利用」できる何かが欲しい…ってことなんです。その一つとしてバーガーのカスタマイズなどもあってもよいのかもしれません。
それでは今日はこの辺で。






