今回はちょっと懐かしい「CampingGaz」について。
昔々、今から30年以上も前の話しですが、まだ私が20代後半~30代前半の時分、流面形セリカやトラックだった頃のハイラックススサーフに道具を詰め込んでキャンプに出掛けていました。
その当時、最もよく使ったストーブが、キャンピングガスの「ポケット型」という折りたたみ式のコンパクトなストーブでした。
黄色やモスグリーンより、快晴の空のような明るいブルーが印象的だったのが「キャンピングガス」でした。
30数年後に帰ってきて驚いた~すでに日本から撤退済み!

キャンプから遠ざかって30数年、2019年になって急にアウトドアやら、キャンプへの興味が再燃し、昔の道具たちも復活させてやろうと取り出してみたら、風防は錆びているもののしっかりしてるし、これなら現役復帰間違いなし…、しかしボンベのガス残量がほとんどない。
そこで新たにボンベを買おうとして衝撃の事実を知ることに…。
キャンピングガスが日本から撤退していたなんて…。
そう言えば、アウトドア売り場にあの青い缶がない事ことは視界に入っていたような。調べてみたら日本から撤退(キャンピングガスはフランスのメーカー)したとか、コールマンに買収されたとか。
30数年ぶりにキャンプ復活しようと思ってこっちの世界へ帰ってきたら、メーカーがとっくに日本から消えていましたとさ。
お気に入りでよく使っていたメーカーだったけど…

当時、使っていた熱源はいくつかあったと記憶しています。
かのコールマンのホワイトガソリンを使う2バーナーも持っていたんですが、小さくて軽量で、組み立ても手早く、火力もまあまあだったので、使用頻度はCG(CampingGaz)のストーブが圧倒的に多かった記憶があります。
しかもシンプルな構造だけに故障しない(故障する程複雑じゃない)し、耐久性もあるので、使いっぱなしでバッグに放り込んでいても特に問題なしでしたしね。
それに安かったしね^^
すでにCV250缶は市場には存在しない!

店頭では青い缶を見かけないものの、Amazonなんかでは細々とボンベが売られていて、「あな嬉しや」と買おうと思ったが、念のため互換を調べると、手元にある「ポケット型」には「CV250」という缶しか使えないそうな。
名前が似ているCV450でさえ使えないなんて、そりゃそんな身勝手な商売してたら撤退を余儀なくされても当然かもしれませんね。
だけど、残されたユーザーはどうするの?
2006年にはCV250は出荷が止まったらしく、フリマ等にたまに出品があるようでも、今さら気づいた浦島さんでは後の祭りのSOLDOUT。
なんか、調べてゆくとツワモノどもは、ガスを自分で充填して使っていて、専用のアダプターも売られているみたいだけど、怖くない?いや~、知らないが故の恐怖なのかもしれないけど、やっぱり自分で充填するのは怖いなあ。
だったら、ポケット型は今あるガスがなくなったら終了ね…

って事になるよねえ。いやあ慣れ親しんだ道具だし、試しに掃除も何もせずにいきなり着火してみたたけど、つい昨日まで使っていたかのように普通に着火してくれて、ガスさえあれば…とより強く思ってしまった次第です。
青い炎が青いタンクとよくマッチしているでしょ?
残り少ないガスを温存するため、写真を撮って速攻消したけれど…。
キャンピングガスのランタンもある~予備マントル付き

実は、CGのランタンも持っているんですが、これもポケット型ストーブとボンベ共用で使ってたって事は、これもCV250専用ってことでしょ。
CV250がなきゃお手上げじゃん^^;

しかもご丁寧に予備のマントルが2つもあるっていうね、ガスボンベさえあれば「ラッキー」「物持ちいいよね~」となる処が、何の意味もないもんねえ。
CampingGazのポケットストーブでメスティン飯を炊いてみた

「使えるのかな」
というわけで、何年かぶりにキャンピングガスのポケットストーブを使って炊飯をしてみました。

だいぶサビサビですが、きれいに燃えますね^^
はじめチョロチョロ、なかパッパで基本に忠実に飯炊きをしました。

余談ですけが、「重し」なんだと思います?
100均の包丁研ぎ用の砥石です。
重さや大きさがちょうどいいので良く使います。副次的なメリットとして、石なので蓄熱性がよく火と消した後でもずっと熱いので、米を蒸らす間はずっと乗せています。

なかなかいい感じに炊けました。
ポケットストーブ、久々に使いましたがまだまだ全然現役で使えます。

適度に焦げて香ばしく美味しいご飯が炊けました。
現役復帰か完全引退か…さてどうする?

どうしますかね。
バーナー自体は錆は浮いているものの、ちゃんと使えるし綺麗に燃焼してくれますが、問題はぼんべですよね。
ボンベの問題は「充填」と「耐久性(=安全性)」です。
アダプターを入手して自分で充填するか。
あるだけのガスを使い切ったら「我がキャンプの歴史」の遺物として保管するか、フリマで売りはらうか。
充填すること自体には危険はないのかなあ。いや、無いわけないよね。
どうしてもCampingGazを使おうと思えば、怪しい「かの国」の部品を購入して自分でCB缶から移すことになるが、メーカー純正品や正規部品はないのであくまで自己責任だし、何かあっても一切補償がはない…。
ボンベの中からどれだけの圧力がかかるか知らないけれど、購入から30年以上経過していて、所々錆が出ているボンベにガスを充填して大丈夫なのかという心配・不安も拭いきれないし。
何よりも、復活したアウトドアは当時のスタイルとは異なり、BBQコンロでの焚き火や炭火、アルコールバーナーを使うことが多い上、さらに、最近ではもっぱら車中泊メインで車内で火気を使わないことに決めているため、イワタニのコンパクトバーナーもほとんど出番がない状態。

そんなことを考え併せると、怪しげな道具でリスクを冒してまでガスを移す必要はあるのか…思案のしどころかもしれません。
単なる結論の先送りに過ぎないかもしれないけれど、とりあえず今残っているガスを使い切ったら、その時にどうするか決めることにするのはどうだろう…。おそらく、現時点の想像では、ガスバーナー自体の使用頻度が低いことから、きっとずっとこのままなんじゃないか…なんて思います。
そのうち、ボンベが保管できないレベルに劣化してそのまま廃棄…。
そんな未来が見える感じです。
今もし、ガスを充填して使えるようにしたとしても、ガスボンベの耐久性の限界が来るのは同じなので、ここで無理にガス充填することもないかな…という感じです。
やはり安全を優先すれば、早めに使い切ってしまうしかなさそうです。
と言う訳で、今後どう対処すればよいやら決めかねているキャンピングガスのポケット型ストーブについて書いてみました。
残り少ないガスを炊飯で使ったので、ますます「どうする?」状態ですが、やはり使い勝手が良いという印象を持ったものの、だからといって現役復帰してメインの熱源にできるわけでもないし。
本文中にも書きましたが、ガスバーナーをあまり使わないスタイルに変化した事と、ぼんべの耐久性が心配~今は良くても近い将来には限界が来るのは確実~なので、現役復帰は難しいんじゃないかと思います。
あと、あるとすれば誰かに譲る…って方法ですかね。メルカリとかで(ボンベは出せないけど)。
なんで撤退しちゃったかなあ。。。
Camping Gaz、悩みがつきません。
それでは今回はこの辺で。





