料理とレシピ、キャンプめし

アルポットvsメスティンでは美味しいご飯が炊けるのはどっち?実際に炊いて食べ比べてみた結果は?

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今回は、アルポットとメスティン、どちらで炊いたご飯がおいしいのか…です。

KAZ
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アルポットとメスティン、炊いたご飯はどっちが旨いんでしょう。それぞれで炊いたご飯を

けっこう究極的な「どっち」ですが、いずれもキャンプでの炊飯アイテムとして人気があり、炊き上がったご飯の評価もいずれも各々に定評があります。

今回は、手持ちのアルポットとメスティン、両方でご飯を炊いて、自分的な「どっち」に決着を付けようと思います。

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実際に炊いてみないとわからない「旨い白飯」

あらかじめお断りしておきますが、「どっちが旨いか」の結論についてはあくまでも個人の意見・乾燥ということでお読みください。自分は別にどこぞの研究機関の人ではないので、科学的根拠とか、何かに裏付けされたデータがある等ではないので念のため。

で、アルポットとメスティン、両方でご飯を炊いてみると「どっちがおいしいか」は意外に簡単に答えが出ます(自分的には出せました)。

アルポットで炊いたご飯は、粒立ちがしっかりしていて、芯までしっかり熱が通っているといった印象で、内釜の底に焦げた部分もできていかにも「炊いたご飯」です。

一方、メスティンで炊いたご飯も特に不味いとは感じませんし、逆にあれだけシンプルな道具で小細工なしに炊いて、これだけのご飯が食べられれば文句ない…というレベルですが、炊き上がったご飯を両方並べてみると、アルポットに比べてメスティンは「煮た米」という印象になりました。

単純に「食味」として比べた場合には、自分的にはアルポットに軍配を上げたいと思います。

アウトドア炊飯はアルポット圧勝か…というとそうでもない

ごく普通に炊飯したものを食べた結果は、アルポットの方が旨いと感じました。

でも、どっちが炊飯器として優れているか…は、それだけでは決められません。

例えば、炊飯時の手間のかかり具合、炊けるご飯のバリエーションなども加味して総合力として判断すべき面もあるでしょうし、さらに、他の用途への転用や、後片付けや保管のしやすさなども性能のうちだと思います。

食味の違いはアルポットの構造のせい?

「たぶん」ですが、食味の違いは、アルポットの構造による違いと感じます。

アルポットは、本体内の底部にアルコールバーナーを備えています。

メスティン炊飯でもアルコールバーナーを使えるので、熱源に関しては大差ないと思うのですが、アルコールバーナーの熱を逃がさずすべてを炊飯に使える点でアルポットが優れています。

アルポットは大きな筒の中にバーナーと炊飯釜(ポット)を閉じ込めて、その熱を逃がさず使う構造なので、米に届く火力というか熱量が強い・多いってことなんだろうと勝手に想像しています。

実際に加熱される温度などを測った事はないのであくまで自分の憶測にすぎませんが、風の影響を受けないし、蓋を閉じてしまえば断熱版が入っているので保温効果もかなり高いって考えると、炊飯時の火力、蒸らし時の保温など、ご飯を美味しく炊く条件が揃っているように思えます。

その点メスティン炊飯の場合は、いくら風防で囲うなどしてもどうしても熱は逃げますし、風の影響を全く受けずに炊飯することは不可能です。

炊き上がり後は保温容器に入れて蒸らす等の工夫はしていますが、製品自体に最初からそうした機能が備わっているアルポットと同じにはできません。

アルポット圧勝ではない理由は手間がかかって目が離せないこと

メスティンに比べて、米を炊くことに特化した構造を持つアルポットの方が、炊き上がったご飯が美味しいのは当然のことなのかもしれませんが、実はアルポット、炊飯時に目が離せません。

程よい焦げができた白飯をアルポットで炊くにはコツが必要

実は、アルポットを使いはじめた当初は焦げてばかりで、上手に炊く事ができませんでした。

試行錯誤をする中で、アルポットは自力で米や水を対流させる事ができない事に気づき、ゴムベラで上下を入れ替えるように混ぜる事で美味しいご飯が炊けることを発見しました

アルミの内鍋が細すぎるんですね。

底部のアルコールバーナーで加熱中のアルポットの状態は、火力を全て内側のアルミカップに集中させ、高火力でガンガン加熱しているのに対流しないので、アルミポットの上部には水分が残っているのに、滞留している底の方では米が水を吸ってしまってすぐに焦げてしまいます

そこで改善策として、ゴムベラで強制的に上下をかき混ぜることで、上部に残った水を底の方へ流して水分量を均等にしながら底部の焦げ付きを防ぎつつ、頃合いをみて火を止めて蒸らしに入る事で、粒立ちが良く甘味も出たご飯を炊き上げる「コツ」を発見しました。

アルポットでご飯炊くのって、美味しい代わりに手がかかります。

目を離して他の食事の準備…なんてできるもんじゃありません。

実はそれって、キャンプではかなり致命的な欠点ですよね。

レトルトカレーを温めてかけて食べるだけ…と言うなら問題なさそうですが、ご飯以外にも調理をしようと思っても、アルポットが蒸らしに入るまでは、別の作業がほとんどできないって事で、加熱している約15分間を他の事にまったく使えないんです。

いくら美味しいご飯が炊けても、こうした手間のかかるアルポットが徐々にメスティンのとって変わられてゆくのは致し方のないことです。

メスティンは、固形燃料などを使った「自動炊飯」が可能なほど手のかからない炊飯用具ですので、その差は歴然ですね。

メスティンはソロキャンプ向き

初夏~初秋にかけては奥さん同伴の「二人キャンプ」だったため食事作りも分業できるので、アルポット炊飯でも何とかなっていましたが、徐々に寒くなって奥さんが「寒いのやだ~」と同行しなくなると、ソロでアルポット炊飯しつつの食事作りは無理でした。

メスティンの良さは、加熱中も特に手をかける必要がなく、他の作業をする事ができる点です。

肉を焼くにしても、すき焼きを作るしても、炊飯中に作業が進められるのは、調理時間の短縮になり、調理時間を短縮する事ができれば、椅子に座って木々を眺めながらコーヒーを飲んでいられる時間が増えると言う事です。

キャンプ飯を作ることも楽しい作業には違いありませんが、のんびり「ぼっち」を楽しみに来ているのに、焦りまくってアクセク動いているのって何か違うな~って感じです。

そういう意味では、メスティンの自動炊飯はソロキャンプ向きと言えそうです。

そうして、徐々にアルポットをキャンプに持って行っても使わない事が増え、気づけばアルポットは調理器具のコンテナから外され「二軍落ち」、自宅で留守番の機会が増えました。

その一方で、メスティンは2個目・3個目を購入して、炊飯だけでなく、調理の基本はメスティンが担うようになっていました。

収納性も重要な性能の1つ

自分は車中泊キャンプ前提のオートキャンパーなので、荷物のコンパクト化はあまり切実ではありませんが、それでも、小柄なアルトピアーノに積める荷物には限りがあります。

タープ類、椅子・テーブル類、クーラーボックス、寝具なども積むため、コンテナは2個が限界で、炭やガスボンベ、アルコール、焚き火台など、「火力」を担うコンテナが1つ、メスティンやスキレット、コッヘル、食器類の「調理」を担うコンテナが1つです。

しかも車内構造の問題で、コンテナは平たいタイプしか積めないとなると、どうしてもかさ張るアルポットは出番が減ってしまって、「常備枠」から外れてしまいました。

アルポットで「スタキング」なんてあまり考えませんが、メスティンは必要な道具やアイテムを上手に詰めることでメスティン1つで炊飯道具一式をスタックすることも不可能ではありません。

コンパクトに収納できて、取り出してから使い始めるまでの準備が簡単という点もメスティンの方が使い勝手がよいと言えます。




今回は、実際にアルポットとメスティンで炊いたご飯を食べ比べてみたら、美味しいのはアルポットだったけど、実際のキャンプに持ってゆくのはメスティンだ…というお話しでした。

でも、アルポットのご飯って自分的にはとても好きなんですよ。メスティンの「煮た米」とはまったく違って、高火力をかけて炊いたご飯って感じが好きです。

なんて思っているそばから、車載用の小型炊飯器を買って、これまたスグレモノなのでハマってしまい、アルポットはもとより、メスティンでさえ使わなくなりつつあります^^;

それでは、今回はこの辺で。

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■ 著者紹介 この記事を書いたのは…
KAZ

「喜田宗彦」としてWEBライターをしています。ライター歴は10年超です。本ブログの記事は、自分自身の実際の体験や経験、ライターとして取材や調査で得た知見、懇意にしてくださるメーカーさんなどから得た知識・情報等を反映した記事を執筆・掲載しています。アウトドアについては1982年ごろからオートキャンプを開始しキャンプ歴は40年超になります。2020年にはバンコンタイプの小型キャンパーを購入し車中泊の楽しさに目覚めました。
また食べることが好きで食べ物関連の記事多めです。特に安くて美味しいものに目がありません。地元グルメやチェンめしも好物です。
ブログ運営者について

  1. KAZ Enjoy Camper より:

    こんにちわ。

    アルポット、了解です(笑)。
    「旨い」と言っている自分がキャンプに持参しなくなっていますからね~^^;

    へぇ~川崎なんですね、自分も川崎ですよ。
    うみかぜ公園って、アルトピアーノ横須賀がある施設の脇ですか?

    栃木遠征、お疲れ様です。
    「狩り」は大好きですが、リンゴはやったことがないです。
    先日、みかん狩りをしてInstagramにアップしました。
    今年の「狩りおさめ」です^^

    「断熱材」、それですよ、それ^^;
    ほんと、外気温と一緒ですもんね。
    3月の箱根で夫婦で死にかけました。防寒対策、必須ですね。

  2. A A より:

    お返事 ありがとうございました。
    アルポット もう少し考えてみます。(笑)
    車中泊は 土曜日の午後から日曜日にかけて行く事が多く 近場で(川崎在住)よく行くのが 横須賀の うみかぜ公園です。
    釣りをやっている人達が多く来てますよ。
    BBQスペースもあり 料金はかかりませんが 賑やかです。
    24時間やっている 大型スーパーもあり 店の お刺身は毎回 購入するほど大好きです(*´ω`*)
    ただ 駐車場にトイレがあるのですが 自分は公園内の方を利用しています。
    静かに車中泊を希望なのでしたら お勧めはできないかもしれませんね…
    つい最近の連休に RVパークがあり温泉に入れる場所を求めて 初めて栃木に2泊し りんご狩りも体験してきました。アルトピアーノは寒かった!断熱をしっかりしなければと 今1番の課題です。

  3. KAZ Enjoy Camper より:

    こんにちわ>AAさん

    ご訪問&コメントありがとうございます。
    アルトピアーノのお仲間ですね、どうぞよろしくお願いいたします。

    >神奈川 千葉 埼玉と道の駅やオートキャンプなどを少々 楽しんでいます

    先輩ですね。神奈川県内の車中泊スポット、教えてください^^
    「ぼっち」になりたくて山間部の森林系キャンプ場ばかり行っていますが、
    こう寒くなってくると、山間部はどこも閉鎖で…。
    車中泊ドライブ、行きたいな~と思っているのです^^

    >アルポットも気になってました

    あくまで個人の感想ですが、自分はアルポットの方が旨いと思います。
    でも、メスティンの何倍も手間がかかって、後始末も大変です。
    手間を楽しめる方なら逆におもしろいかも…です^^

  4. A A より:

    こんにちわ。
    最近 車中泊やキャンプなどを趣味に持ち、楽しそうなブログを見つけてしまい コメントをさせていただきました。
    去年 アルトピアーノを購入し 神奈川 千葉 埼玉と道の駅やオートキャンプなどを少々 楽しんでいます。
    我が家も キャンプ飯に 道具を揃えている最中でして メスティンで ご飯は準備してますが アルポットも気になってました。とても参考になり助かります。ありがとうございました!