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車中泊マナー最低限の4か条~車中泊初心者にぜひお願いしたい!これだけは守って欲しい車中泊マナー

車中泊キャンパー Van-Dweller 無分類・雑記・その他
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今回は「車中泊マナー」について考えます。

KAZ
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最近、車中泊禁止を明確に打ち出す施設が増えているようです。もちろん車中泊をする人の絶対数が増えたことで施設も方針を打ち出さざるを得ない…という側面もあると思いますが、車中泊のマナーが悪くて締め出されるのでは困ります。

高速のSA/PAや道の駅で、サイドオーニングの下で椅子テーブルを出したり、BBQはじめてしまうケースもニュースなどで時々目にします。

深夜なのにずっとエンジンかけ放しだったり、大音量で音楽を流しているなど、自分自身が遭遇したマナーを守れない『Van-Dweller』(直訳するとバンの宿泊者=車中泊をする人)も確かにいました。

キャンプ場では管理人から「バンでの車中泊キャンプは断りたい」という話しも聞いたことがあります。

自分も『Van-Dweller』の一人として、車中泊マナーについて考えてみることにしました。

挙げればキリがないほど多種多様な守るべきマナーがあると思いますが、まだバンを買ったばかり、あるいは納車待ちとか、購入検討中といった『車中泊初心者』の方向けに「これだけは」という4つのマナーに絞り込んでみました。

その4つ以外は無視してよいという訳ではないのですが「まずかこの4つから」ということでお読み頂ければと思います。

追記:「Van-Dweller」という言いかたは、「車内生活者」のニュアンスが強い言葉で、バン生活を送っている方のライフスタイルを指す言葉のようです。たまに車中泊を楽しむような場合には「Stay in a vehicle」等の言いかたをするようですので、「車中泊をする人」だと「Stayer in a vehicle」でしょうか。

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『エンジン停止』は車中泊の鉄則~車止めたらエンジンは止めよう

これは基本中の基本です。

深夜なんてもちろんですが、昼間だろうが夜だろうが無関係にクルマを停車している間は『エンジン停止』が鉄則です。

騒音の問題もそうですし、排ガスの匂いも周囲の大きな迷惑になります。

自身のお財布を考えても無駄に燃料を消費して出費を増やしてしまいますし、地球温暖化やCO2の観点からもアイドリングは極力短くするべきです。

停車中にアイドリングを続けるのは『百害あって一利なし』です。

「いや、エンジン止めたらエアコン使えないし」
「エアコンで涼しく過ごせるなら「利あり」でしょ」

そんな「利」は「利己的な利」です。

車中泊に限らず公共の場(狭い意味で自分以外の他人がいる環境)では「迷惑をかけない」ことが大前提ですので、クルマを停車したらまずはエンジンを停止するのは鉄則です。

『エンジン停止』するだけで、マナーの第一歩はクリア…といえるほど基本中の基本マナーですので、ぜひお願いしたいところです。

「ちょっとの時間だからいいかな」
「すぐ出発するから大丈夫じゃない?」

良くないです。大丈夫じゃないです。

周囲の人はアナタがそこから去るか、エンジンが停止するまで待たなければなりません。

そのちょっとの時間でも、なぜ周囲の人はアナタの都合を受け入れなければならないのでしょう?

自分の都合で人を待たせている…という意識を持てば『エンジン停止』できるのではないでしょうか。

キャンパーや車中泊仕様車は、エンジン停止しても電源を確保するためにサブバッテリーを搭載しているはずです。もしサブバッテリーがないのであれば、周囲に迷惑と我慢を強いながらアイドリングで電源確保するより、ポータブル電源の準備をしておくべきでしょう。

場所の問題~車中泊が許可されている場所なのか

車中泊がはやり始めの頃によく使われていたのが「宿泊予約なしにいつでもどこでも自由に寝泊まりできる」というアピール文言です。

これがそもそもの元凶かな…と思うほど、この言葉を鵜呑みにしている方が少なくありません。

繁忙期には予約が取りにくい「宿」を予約をしなくても、比較的予約しやすいキャンプ場やRVパークなどで車内で自由に寝泊まりできるのが車中泊の良いところ。

そう理解すべきでしょう。

車中泊がブームになる前はオートキャンプ場もRVパークも予約が取りやすく、何なら、予約なしでも当日現場へ行けばサイトを貸して貰えることもありました。

それに車中泊が一般に知られていない時期には、まさか中で人が寝ているとは思わないのでバンが1台と待っていても「お構いなし」の時期があったのも事実です。

しかし、ここまでオートキャンプや車中泊がブームになってしまった現在は、キャンプ場もRVパークも決して予約しやすい状況ではなくなってしまったので、事前にキャンパーやバンを止める場所は予約しておく必要があります。

「いや大丈夫、高速のSAや道の駅などで車中泊できるから」

それそれ、それです。

今の車中泊のマナーが悪いと言われる原因の1つにもなっているのが「SA・PA、道の駅、施設駐車場などでの車中泊」です。

高速道路のSA・PA、道の駅は宿泊施設ではありません。

安全な走行を確保するために必要な「休憩」や、状況によっては数時間程度の「仮眠」ができる場所を提供するために設けられた施設であって、「車中泊禁止」が明示されていれば当然ですが、「車中泊可」が明記されていない場合には、原則通り「休憩」「仮眠」までしか許されていないと考えるべきです。

何時間までが「休憩」「仮眠」なのか明確な規定はありませんが、逆に必要な「休憩」や「仮眠」が取れたら、できるだけ早くそこから離脱する、ってことでいいんじゃないでしょうか。

「クルマの数が少ないのでサイドオーニングを出してゆっくり休憩」
「美味しそうな食材を買えたので迷惑にならないようにBBQした」

もう何を言ってんだか…です。

「休憩」「仮眠」の範疇をはるかに超えていますし、利用方法としても問題です。

SA・PA、道の駅、施設駐車場には必ず駐車スペースの区画が描かれていますよね。

クルマ1台に対して「休憩」「仮眠」で使っていいのは1台分の区画だけであって、隣まで越境してオーニングを出したり、椅子テーブル、まして調理器具を広げるなんてあり得ません。

先に述べたように「休憩」「仮眠」の本来の使途の範囲で、1台分の区画を超えないように使わなければなりません。

現在、一部の『Van-Dweller』のマナーの悪さによって、車中泊できる場所が徐々に減り続けている現実があります。最初は「いいんじゃない」と思ってくれていた施設でも、あまりにマナーの悪さに辟易して車中泊禁止にするケースも珍しくありません。マナーの悪さは結局、車中泊できる場所を減らし、自分たちの首を絞めて車中泊文化を根付かせないことに繋がります。

音の問題~どこまでいいのか?ではなく「可能な限り静かに」を心がける

次は「音」の問題です。

最初の項の「エンジン停止」も騒音をまき散らさないために重要なマナーですが、キャンプや車中泊では他にも「音」に関するマナーがたくさんあります。

中でもこちらはよくありがちな「音」に関するマナー違反です。

  1. 音楽を大音量で流している
  2. 時間を気にせず大声で話し大笑いしている
  3. 車のドア音(特にバンのスライドドア)
  4. 常識外の時間のペグ打ち
  5. サンダルや靴を引きずる音(特に夜間)
  6. 動物の鳴き声

(1)~(3)はキャンプや車中泊でよく問題になっている騒音問題の代表事例です。

自分にとっては心地よい音楽でも他人にとっても同じとは限りませんし、話し声や笑い声は意外なほどよく通って周囲に聞こえます。

また、これはキャンプ場の管理人さんから直接聞いた話しですが、車中泊キャンパーの「ドアの開け閉めがうるさい」とのクレームが非常に多いとのことです。

KAZ
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我が家のアルトピアーノもタウンエースバンなので、基本後席居住部への出入りはスライドドアになるのですが、ガーっとスライドして最後にバタンと閉まる音は確かにうるさいです^^;

そこで夜間はシートを乗り越えて助手席のドアから出入りするようにして、車外に出たら、ドアをそっと閉じて最後にドアをグっと押し込んで閉める(つまり勢いでバタンと閉めない)ようにして極力音を出さないようにする周囲への迷惑を回避できそうです。

(4)~(6)もキャンプ場の騒音「あるある」です。

自分が体験したのは、キャンプ2日目の朝6時ごろ、空いていた隣のサイトでテント設営が始まり、無遠慮な話し声と犬の吠える声、金属製ペグを打ち込むキンキンという打撃音、さらにサンダルをつっかけて作業しているので、ズルズルと足音までデカい…^^;

管理人が常駐するキャンプ場であれば、朝6時からテント設営はさせないと思いますが、その時は管理人は朝8時にならないと来ないキャンプ場だったせいもあるのですが、もう騒音のオンパレードでした。

キャンプや車中泊では、人が普通に就寝する時間には極力音を立てないようにし、自分が使用しているサイト外へ音が聞こえないようにする配慮が必要です。
サイト外へ音が漏れないなんて無理?そう、だから極力静かにするんです。隣のキャンパーやVan-Dwellerに騒音迷惑をかけないように…。

ゴミの問題~ゴミを処分するにはお金がかかることを念頭に

キャンプだ車中泊だに関わらず、ごみ問題は大きな社会全体の問題です。

いまや、ごみを処分したり、リサイクルするにはお金がかかる時代です。無料(ただ)で捨てておけば誰かが何とかしてくれる…などという状況ではありません。

キャンプ場だって、SA・PA、道の駅、施設駐車場、コンビニなどのゴミ箱のゴミは、施設者がお金をかけて処分しているのだということを忘れてはいけません。

本来、自分が出したゴミは自分が処分費用を負担しなければならないはずです。

施設利用者で施設内での購入品から出たゴミなら、施設運営者・管理者が処分費用を負担してくれることはあっても、他から持ち込んだり、施設とは無関係のゴミの処分を押し付けるのは慎むべきです。

という観点から、ゴミは基本的に持ち帰って自分が税金を納めている自治体のゴミ回収に出すべきですし、粗大ごみは別途費用を負担して処分して貰うべきです。

ゴミは「持ち帰る」が基本です。
施設などで有料で処分を引き受けてくれる場合には利用すればよいですが『ゴミは持ち帰ってください』というルールの場合は、利用施設はもちろん、帰途の立ち寄った施設もアナタのゴミを受け入れる(つまりごみ処分費用を負担する)理由はありません。自宅まで持ち帰って税金を納めている自治体のルールに従って分別して出しましょう。




守るべきマナー、守られていないマナーは他にもたくさんあるのですが、それを細々と挙げていては読むのも嫌になってしまいますよね。

そこで、今回は絞りに絞って守って欲しいマナーを『4つ』だけにしてみました。

『エンジン停止』『場所』『音』『ゴミ』

車中泊に慣れてきたら自分で守るべきマナーも見つかるでしょうし、『他人のふり見て我がふり直せ』じゃないですが、他のマナーのないキャンパーやVan-Dwellerを見て自分のマナーを正すこともあるでしょう。

でも、車中泊初心者の方には、最低限この4つを守るところから始めて頂きたいと思います。

そうでないと、Van-Dweller(車中泊キャンパー)であるというだけで肩身の狭い世の中になってしまい兼ねませんし、社会のルールやマナーを守れないアウトロー的な目で見られてしまう可能性だってあると思うんです。

それって自分で自分の首を絞めていることになりませんか?

自分が良ければそれでいい…なんて世の中にはしたくないですよね。

ゴミを放置して押し付けられる施設側に立てば、そういったマナーのない利用者に車中泊のためのスペースなど貸したくないと思うのは当然じゃないでしょうか。どんどん車中泊禁止の施設が増えていることをもっと真摯に考えなければならない時期だと思います。

KAZ
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ちょっと個人的なオマケなんですけど、自分の領域に立ち入られるのって嫌なものなんです。例えば借りているキャンプサイトや車中泊の区切りの中を普通に歩いて通過する人いますけど、あれ、かなり嫌です。
本当にあった話し『沢沿いのサイトでキャンプしていたら、通路を歩いていた見ず知らずの家族が「あ、川だ」といってタープ下から車の脇を通過して沢に下りた』ってことがありました。
その時、自分は夫婦で食事中でしたが、まるで気にせずタープ下のテーブル脇を通過してゆきました。ちょっと飽きれてしまいました。そんなこと、まさか…と思うかもですが実際にそういう方がいました。同様のことにお心当たりのかた、ちょっとご配慮ください。

今回は、車中泊マナーについて考えてみました。

それでは今日はこの辺で。


コメント欄は最下段にあります。
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■ 著者紹介 この記事を書いたのは…
KAZ

「喜田宗彦」としてWEBライターをしています。ライター歴は10年超です。本ブログの記事は、自分自身の実際の体験や経験、ライターとして取材や調査で得た知見、懇意にしてくださるメーカーさんなどから得た知識・情報等を反映した記事を執筆・掲載しています。アウトドアについては1982年ごろからオートキャンプを開始しキャンプ歴は40年超になります。2020年にはバンコンタイプの小型キャンパーを購入し車中泊の楽しさに目覚めました。
また食べることが好きで食べ物関連の記事多めです。特に安くて美味しいものに目がありません。地元グルメやチェンめしも好物です。
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