税金・維持費・燃費

キャンパーアルトピアーノ(タウンエースバン)の自動車税・重量税・自賠責/任意保険料などまとめ

キャンパーアルトピアーノ(タウンエースバン)の自動車税・重量税・自賠責保険料などまとめ 税金・維持費・燃費
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今回のテーマは、アルトピアーノの税金や自賠責保険料など法定費用についてです。

KAZ
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キャンパーアルトピアーノを所有することで「法定費用」やどうしても必要なコストが発生します。商法バン登録のアルトピアーノは年間どのぐらいのコストがかかるのでしょうか。

アルトピアーノはキャンピングカーとはいうものの、実際に使ってみるとどちらかと言えば「車中泊仕様のバン」に近い感じで、登録も8ナンバーキャンパーではなく商用車「4ナンバー」です。

つまり、ダイネット(ソファー)やテーブル、冷蔵庫、サブバッテリー等の「荷物」を積んだ商用バンだということです。

4ナンバーは自動車税や重量税など税制面で優遇されていますが、税金の他にも、自賠責保険料、任意保険料なども併せて調べてみたいと思います。

なお、乗用車・商用車・特殊車両で車検期間が異なるため、税金額はすべて1年間分に換算していますので、2年車検の場合は表示金額の2倍、3年車検の場合には表示金額の3倍の金額が必要となります。

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アルトピアーノの自動車税額は?他の車種区分と比較

ナンバーごとの自動車税(1年)は以下のように定められています。

排気量
(cc)
乗用車
~2019/9/30
乗用車
2019/10/1~
自家用貨客
積載1t以下
8ナンバー
キャンパー
自家用
軽貨物
~99929,500円25,000円13,200円23,600円5,000円
~1,50034,500円30,500円14,300円27,600円
~2,00039,500円36,000円16,000円31,600円
~2,50045,000円43,500円36,000円
~3,00051,000円50,000円40,800円
~3,50058,000円57,000円46,400円
~4,00066,500円65,500円53,200円
~4,50076,500円75,500円61,200円
~6,00088,000円87,000円70,400円
6,000~111,000円110,000円88,800円

軽自動車が圧倒的に安いのは当然として、次に割安なのは商用車、乗用車と特殊車両(キャンピングカー)の税額は大きな違いではありません。

乗用車はもちろん、8ナンバー登録のキャンピング車よりも4ナンバー商用車がかなり優遇されていることが分かります。

「乗用車」については、2019年10月1日以降登録の場合と、それ以前が税額が異なります。

自動車税をお得に支払うには

現金や口座振替でも自動車税を納付することはできますし、それがこれまでのごく一般的な納付方法でした。

しかし、現在はクレジットカードやQRコード決済(スマホ決済)で支払うとポイントが還元され、僅かでも「お得」に納付できるようになっています。

クレジットカードやQRコード決済はどれを使っても同条件ということはなく、選ぶ支払方法によってはまったく「お得」を得られない場合もあるので、お得に支払いたい方は要注意です。

車検ごとに納付する重量税額は?他の車種と比較

車両重量乗用車商用車8ナンバー
キャンパー
自家用
軽貨物
~500トン4,100円3,300円4,100円6,600円
~1,000 kg8,200円
~1,500 kg12,300円6,600円8,200円
~2,000 kg16,400円
~2,500 kg20,500円9,900円12,300円
~3,000 kg24,600円12,300円

こちらは、車種ごとの重量税額です。

2年車検の乗用車・8ナンバーキャンパーは、2年ごとの税額を1年分に換算してあるので、そのまま対比することができます。

ここでも4ナンバー商用車の負担が最も少なくなっています。


車検ごとに加入義務がある自賠責保険料を比較

車種24ヵ月12ヵ月
自家用乗用車20,010円12,700円
軽自動車検査対象車19,730円12,550円
自家用普通貨物2トン超36,710円21,130円
自家用普通貨物2トン以下32,730円19,120円
自家用小型貨物23,150円14,280円
8ナンバーキャンパー22,450円13,930円

こちらは車種ごとの自賠責(自動車賠償責任)保険の保険料です(2年車検車は1年分に換算済)。

一覧表で見ると、自家用普通貨物車を除いてどの車種でも大きな差異はないように見えますが、実際の負担額では、自家用小型貨物は、14,280円を毎年車検ごとに支払うので2年では28,560円となり、乗用車や8ナンバーキャンパーよりも6~8千円ほど割高です。

とはいえ、自動車税や重量税での差額で十分埋まってしまう金額です。


任意保険料は補償内容や補償範囲、特約の有無で保険料が異なる

義務ではありませんが、任意保険に加入しないなど、事故の補償を勘案すればあり得ないことですので、必須コストに含めてよいと思います。

ただ、補償内容や範囲によって「掛け金」は異なりますので、「任意保険は○○円」と具体的な数字で比較することはできません。

筆者の任意保険を1つの事例として挙げてみます。

筆者の任意保険は「セゾン自動車火災保険の『おとなの自動車保険』」を使っています。

クラスは『20等級』(上限)ですのでかなり大きな割引率となっていて、家内の原付用の特約と、簡易型の車両保険、弁護士費用のオプションを付けていますが、車両保険の免責を大きくとって保険料を抑えています。

年間の保険料は38,460円です。

また、『おとなの自動車保険』は年間の走行距離によっても掛け金が代わりますが、コロナ禍の外出規制によって走行距離は極端に減ったため、昨季・今期は1ランク下の保険料額となっています。

ちなみに、以前は全労済が最安だと思って10年以上加入していたのですが、ある時に、保険会社の任意保険の保険料を調べたところ、必ずしも全労済が最安というわけではないことがわかり、その時に最安だった「おとなの自動車保険」切り替えました。

それ以降は毎年、切り替え日の3ヶ月前ごろに『自動車保険一括比較サイト』で自動車保険を比べるのですが、自分の補償内容だと、ここ数年間ずっと「おとなの自動車保険」が最安なので継続しています。

ただ、保険料を抑えるために、あまりに補償内容をショボくしてしまうと、いざという時に「役不足」では困りますので、任意保険はある程度は致し方のないコストかな…と思っています。

車検費用も必須コスト~ディーラー車検は割高!民間車検を活用

4ナンバー商用車の場合は『毎年車検』で、実はこの車検コストが年間コストを大きく左右します。

アルトピアーノはディーラーが制作・販売する簡易キャンパーであり、車両メンテナンスや車検をトヨタ正規ディーラーで受けられる…というのが「売り」ですが、コスト面で考えた場合、このディーラー車検こそがコストを食う原因となっている面があります。

ぶっちゃけ、ディーラーの車検は割高です。

そこで筆者は、毎年回の車検はディーラーに依頼せず、地元の民間車検(当日車検)場に持ち込んで車検コストを抑えるようにしています。

KAZ
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例えば高性能車であれば、メーカー独自の整備方法や正規ディーラーだから分かる整備のコツみたいなものもあるかもしれませんし、部品も一般には入手できない可能性もありますが、汎用性の高い商用バンであるタウンエースバンにそうしたことは当てはまらない~つまり一般的な整備知識・技術があればだれでも整備できる車種だろう…ということで『民間車検で問題なし』と考えています。

民間車検場の実際の請求内訳

ちなみにこちらは筆者が利用している民間車検場での支払い明細(2021年の車検)です。

自賠責保険料、重量税は法定費用ですので減らしようがないコストです。

印紙代も車検を受ける限り必ず必要なコストで、これらは民間でもディーラーでも違いはありません。

問題は『技術料』です。

名称は違うかもしれませんが、要は車検を受けるための点検や整備の基本料金です。

この車検場の車検基本料は9,000円ですが、この時は2枚目の画像にあるような「アクティブコース」という整備パックを注文したため、技術料は25,000円が計上されています。

購入初年度は基本料9,000円のみで通したので、2年目のタイミングで少し手を入れた感じです。

3年目の今年(2022年)は、オートマオイル(ATフルード)の交換をしようと思っています。

予算や都合を鑑みて自分で整備内容を注文できる上、そのコストがいちいち割安なので、割高でメンテナンスを見送ってしまうより車両にとってはマメに手が入るので良いのではないかと考えています。

ディーラーではただ車検を通すだけでも3~5万円もかかる場合があるため、年間コストの多寡に大きな影響があるコストです。

そういう意味では、アルトピアーノの年間ランニングコストを抑える最大のポイントは車検費用と言えます。

KAZ
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ちなみに筆者は『楽天車検』で地元の安い車検場を検索して予約しています。前々回・前回と「速太郎」という当日車検場を利用しました(上記明細は速太郎のものです)。

走れば走っただけかかる燃料費~気になる燃費は?

アルトピアーノに限らず、クルマを走らせれば燃料費がかかります。

アルトピアーノは小柄で車内も狭く収納はほとんどありませんし、商用バンだけに快適性の面では不満に思うことも少なくありませんが、小さくて軽量であることがプラスに作用するのが燃費です。

タウンエースバンにはディーゼルエンジンの設定はなく、1500CCガソリンエンジン一択ですが、筆者の旧型タウンエースで、街中7~8km/L、高速で12~13km/L走ります。

アップダウンの多い山間部のキャンプ場へのアプローチを含めると、トータルで10~11km/L程度で次の給油を迎えるケースが多いです。

新型タウンエース(2021年以降)はエンジンパワーや燃費が向上しているようなので、これから購入する方は(もちろん乗り方次第ですが)、もう少し良い燃費で運用できる可能性があります。

コロナ禍やウクライナ問題、さらに円安など様々な要因によってガソリン価格が高騰していますので、「燃費×燃料費」は増加傾向にあります。


クルマの1年間の法定費用合計は

乗用車小型商用車8ナンバー
キャンパー
軽貨物
自動車税36,000円14,300円31,600円5,000円
重量税20,500円9,900円12,300円6,600円
自賠責保険料12,700円14,280円13,930円12,550円
合計69,200円38,480円57,830円24,150円

乗用車・商用車・8ナンバーキャンパー・軽自動車を購入した際の法定費用の合計(1年換算)です。

やはり4ナンバー商用バンは優遇されていますが、この優遇を活かすためにも車検時のコストは抑えられるところは抑えるべきでしょう。

車両の購入コストにも目を向けることでコストダウンが可能

コスト関連でもう1点あるとすれば、アルトピアーノを購入する際に余計な装備を排除して車体価格を抑える事が、全体的なコスト削減~つまり負担軽減に繋がります。

筆者の場合も、購入する際には『これは必需品だ』と思われた装備も、アルトピアーノと2年以上付き合ってきた中でほとんど使わない装備があり、『無駄な出費だったなあ、もっと別の効率的なお金の使い方もあったかなあ』などと考えることがあります。

例えば、冷凍冷蔵庫はキャンパーにとって「必需品」と思いましたが、実際には1回も通電することなく、今では防災用の飲料・食料ストッカーとなっています(さらにその後、取り外して車外に撤去してしまいました)。

サブバッテリーも取扱いが難しい部分があり、オールインワンで手軽に使えるポータブル電源ばかり使用する状態で、何万円もかける必要があったかどうか、はなはだ疑問…と感じています。

その辺のことは、別記事でまとめていますので宜しければご覧ください。





今回はアルトピアーノ(タウンエースバン)のランニングコストについてまとめました。

何が正解なのかは人によって違いますし、どこまでのコストが出せるのかという経済力でも違ってくると思いますが、アルトピアーノ(=4ナンバー商用バン)がいかにコスト面で優遇されているかは一目瞭然です。

とは言え『1年車検』はアルトピアーノのランニングコストにとって大きな要因です。

車検コストをいかに絞るか…で年間コストが大きく違ってしまうのは紛れもない事実と言えます。

アルトピアーノ購入の検討材料になれば…と思います。

それでは今日はこの辺で。

記事へのご意見・ご質問等はメールではなくコメント欄にお書きください。
※コメント欄は最下段にあります。
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「喜田宗彦」としてWEBライターをしています。ライター歴は10年超です。本ブログの記事は、自分自身の実際の体験や経験、ライターとして取材や調査で得た知見、懇意にしてくださるメーカーさんなどから得た知識・情報等を反映した記事を執筆・掲載しています。アウトドアについては1982年ごろからオートキャンプを開始しキャンプ歴は40年超になります。2020年にはバンコンタイプの小型キャンパーを購入し車中泊の楽しさに目覚めました。
また食べることが好きで食べ物関連の記事多めです。特に安くて美味しいものに目がありません。地元グルメやチェンめしも好物です。
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