今日は、割安に通話できる「通話アプリ」を探します。

楽天モバイルが料金プラン「UNLIMIT」のアップグレードに伴って、データ使用量1GB以下無料の制度を廃止し、すべての契約者が最低1078円の基本料金がかかることになりました。これまで「無料通話かけ放題」だったRakuten Linkも基本料が上乗せになり、完全無料での利用ができなくなります。さらに12/5からの規約変更を受けて「有料化」される可能性もなきにしもあらず…な状況になってきました。さらに今年5月31日には「LINE out」もサービス終了を発表しました。ますます存在感が増す『G-Call』を紹介します。
Rakuten Linkによる通話は今回のアップデートでは変更はなく、一部の対象外を除いて国内通話無料かけ放題は継続するのですが、プランそのものに基本料がかかるようになるため、例え1秒間の通話であっても最低でも1,078円かかるようになります。
1秒の通話で1,078円はやはり割高ですので、他サービスでできるだけ割安に通話できる方法を探さなくてはなりません。
でも多くの方は、データ通信のことばかり考えて乗り換え先を探しているようですが、他社に乗換えて何の工夫もせずに通話したら、22円/30秒の通話料が課金され通話料金負担がハネ上がることは目に見えています。
そこで、今回は、各社の格安通話サービスをチェックして、他社に乗換えた際にどのサービスが最安通話を実現できるのか、を検証します。

楽天モバイルは無料通話ツール『Rakuten Link』の規約の改定を発表しました。120/5以降、通話料や基本料金がかかるなどの有料化へすぐに動くわけではないですが、この規約改定によって将来は有料化できる体制になったわけです。有料化の意思がなければ規約を改定する必要もないはず…と考えると、将来的に有料化へ進む可能性もあながち否定できません。
格安通話サービスとは
国内のスマホ通話料金は「22円/30秒」です。
これは大手キャリア共通の基本的な通話料金です。
通話に関しては大手キャリアも、格安SIMでも料金は変わりません。

格安SIM各社ではアプリ経由で10円/30秒が当たり前ですよ
と思うかもしれませんが、それは通常よりも割安な通話回線を経由させるなどして料金を下げているのであって、大手キャリア3社から卸売される通話回線は22円/30秒です。
「10円/30秒」など、通常の通話料金よりも割安な料金で利用できるサービスを「格安通話サービス」といって、MVNO各社が提供する「通話半額アプリ」などがこれに当たります。
大抵、自社のサービスの名を冠して「mineoでんわ」「OCNでんわ」等の名称となっています。
格安通話サービスは、前述のように割安な回線を中継するため「中継電話」と呼ばれたり、どの回線を経由させるかを指定する特定の番号を相手先電話番号の先頭に付けて発信するため「プレフィックス(先に付加する)電話」などと呼ばれます。
格安通話サービスの通話料金は、概ね「8円」~「10円」ほどが相場で、各社で微妙に料金が異なります。
また、電話専用の回線を経由させるサービスもあれば、データ通信回線を経由させるサービスもあるので、通話品質の良し悪しもさまざまです。
なので、今回は、通話品質もある程度重視しつつ、できるだけ実質的な通話料金が割安なサービスを見つけたいと思います。
格安通話サービスについては、ライターの仕事で数年前に一度調べたことがありますが、状況やサービス内容が変わっている可能性もあるため今回は「0」から調べ直しましたので、今現在に即したサービスを探せるはずです。

MVNOが自社契約者専用に提供する通話サービスもありますが、通信会社に関わらず誰でも利用できる格安通話サービスをピックアップします。
格安通話サービスと格安通話アプリって違うの?
一般的には、格安通話アプリとして認識している方が多いと思いますが、構造は以下の通りです。
という流れなので、元々は「格安通話サービス」ありきで、利用者の利便性を向上させるためにアプリを作って配布している…という感じです。
なので、手入力で先頭に「特番」を付けても割引料金の対象になります。
また、複数の格安通話サービスを契約して各々のアプリをインストールしておけば、アプリを切り替えて使うことで、別のサービスを任意で利用することも可能ということになります。
実際にどのぐらい安くできるのか
皆さんここが一番興味があるところだと思いますが、ちょっと驚くかもしれません。
以下は、5分、10分、20分、30分ごとの通話料金のシミュレーションです。
基本料金 | 5分通話 | 10分通話 | 20分通話 | 30分通話 | |
22円/30秒 | なし | 220円 | 440円 | 880円 | 1,320円 |
5分かけ放題 22円/30秒 | 500~700円 | 0円 | 220円 | 660円 | 1,100円 |
10分かけ放題 11円/30秒 | 800~1000円 | 0円 | 0円 | 220円 | 440円 |
11円/30秒 | なし | 110円 | 220円 | 440円 | 660円 |
最上段が通常の通話料金です。
2段目は、大手キャリア系の「5分かけ放題」で、5分経過後は22円/30秒で課金されるパターン。
3段目は、MVNO等の格安SIMに多い「10分かけ放題」で、超過後は10円/30秒課金のパターン。
4段目は、かけ放題(月額基本料)なしで、11円/30秒で課金されるパターンです。
これを見るとよく分かるのは、通話料を抑えるために重要なのは「かけ放題」ではなく、通話料金の抑制である点です。
3段目のパターンは安そうに見えても、この通話料の他に「かけ放題基本料」が加算されるので、よほど回数をかけない限り「お得」にはならないのです。
1回ごとの通話時間が長めの方向けのシミュレーション
こちらは、1回ごとの通話時間が長めの方向けのシミュレーションになります。
まず、「かけ放題」を契約して通話する場合を見てみます。
大手キャリアのかけ放題は「5分かけ放題」で、5分経過後の通話料は「22円/30秒」です。
MVNOなどで提供するかけ放題は「10分かけ放題」で、10分経過後の通話料は「11円/30秒」です。
かけ放題を契約せず、通話した分数ぶんの料金を支払う場合、通常料金は「22円/30秒」、格安通話サービス利用時は「11円/30秒」として計算しました。
見てわかるように、通話料が最も安いのは、MVNOなど通話料が「11円/30秒」のかけ放題利用時ですが、請求額には通話料金のほかに基本料金(800~1,000円程度)が上乗せになるため、基本料金がない「11円/30秒」の格安通話サービスが最安になります。
5分でも、10分でも、無料になる時間に制限のある「かけ放題」オプションは、通話時間が長めの方には不向きということになります。
1回ごとの通話時間が短めの方向けのシミュレーション
通話時間が、5分以内、10分以内の短い通話を数多く発信する方の場合は、前項とは考え方が違い、「損:得」の分岐点を把握することが重要です。
大手キャリアで「5分かけ放題」を契約する場合、基本料が1,000円だった場合、1分間の通話料金(22円/30秒の場合は44円/1分)で、何回分の通話に相当するのかを計算します。
たとえば、基本料1,000円の5分かけ放題を契約した場合で、5分間の通話を10回/月かけた場合の本来の通話料は44円×5分の通話×10回=2,200円となるので、基本料1,000円だけで済めば「得」です。
しかし、3分間の通話を月2回しか書けない場合には、44円×3分×2回=264円の通話料金しかかかりませんので、かけ放題基本料を無駄に支払っていることになり「損」です。
MVNOの通話料11円/30秒で「10分かけ放題」(800円/月)を契約する場合、800円÷22円/1分=36.4分≒36分以上の10分以内の通話がないと、基本料をペイしません(「損」になる)。
つまり、「かけ放題」は無料となる規定時間内の通話が多い方向けだが、基本料金を上回るだけの通話をかけないとかえって「損」になる場合がある…ということになります。
電話回線を使う格安通話サービス~楽天でんわ・G-Call
まず検証するのは、電話回線を使用する格安通話サービスです。
電話回線を使用する通話サービスは「回線交換方式」という方式で、何より通話音質の良さが特徴になります。
いくら通話料金が安くなっても音質が悪いとか、ぶつぶつ切れる、途中で聞こえなくなるなどでは、大事な場面で使えないだけでなく、普通にイライラしますよね。
電話回線を使わない通話サービスで、もっと割安な通話料で提供するサービスはありますが、その辺はトレードオフなのかなあ…という印象です。
つまり、安さ優先で品質については多少は目を瞑る感じか、通話料では最安ではないけれど安定した品質で使うか、ってところだと思います。
電話回線を使用する格安通話サービスは2つあります。
「楽天でんわ」は、楽天が提供する格安通話サービスで、楽天モバイル以外のユーザーでも利用可能です。
料金は、通常通話料金の約半額の10円/30秒です。
基本料金がかからず使った分だけの通話料請求となります。利用金額100円に対して1P(1%)の楽天ポイントの付与があります。
「G-Call」も国内企業が提供する、回線交換式の格安通話サービスで、どの通信会社の契約者でも利用することが可能です(通信会社を乗り換えてもそのまま使えます)。
基本料金はなく、通話した分だけが請求されます。ポイントを持っている場合にはポイントが充当されます。
また、G-Callでは「10分かけ放題」も提供しており、月額770円の格安基本料金で10分経過後も8円/30秒の格安料金で課金されます。
G-Callも基本料金がかからず、利用した分の通話料金のみ請求となります。格安通話料金の利用電話番号を複数登録して置けます。
サイトの作りや専用アプリのデザインなどが垢抜けずちょっとダサいですが、サービスとしては使い勝手もよく通話音質も良好です。ちなみに筆者はG-Callユーザーです。
➡「G-Call」を実際に使ってみた&紹介制度については記事後半に

自分は楽天経済圏の人なので楽天ポイントが貰える「楽天でんわ」の方がいい…と思った方、ちょっと待ったです。楽天でんわとG-Callの通話料は2円/30秒の差があります。10円に対する2円の差額なのでつまり20%の差額です。もしかするとG-Callを使った方がポイント貰うより得かもしれませんよ。
IP電話(050番号)方式~050Plus・LaLa Call・SmarTalk
格安通話サービスには、電話回線ではなく、インターネット回線(データ通信回線)を使用して割安な通話料で提供しているサービスがあります。
「IP電話(050番号)」は、その名の通り局番に「050」が付く通話サービスですが、これは、通話品質や遅延速度などの基準を満たしたサービスだけに許されるもので、同じIP電話でも、品質は国が認めたレベルである…というわけです。
一般的に、データ通信回線を使った通話サービスは「音質が悪い」「雑音が入る」と言われますが、「050」局番のIP電話は、非常に音質がクリアで電話回線使用のサービスとあまり差が分からないほどですが、やはりデータ通信の影響を受けるのは皆無とは言えません。
電波の弱い場所、通信が集中・混雑する時間帯などでは影響を受ける場合があります。
「050Plus」は、NTTコミュニケーションズが提供する050IP電話で、携帯・スマホへの通話は17.6円/1分、固定電話への通話は8.8円/3分とかなり割安です(※)が、月額基本料金が330円かかりるので、通話回数が少ない場合には基本料金をペイすることができません。
悪名高い(できればかけたくない通話先No.1?)の「0570」へ通話可能な唯一の通話サービスです(同じNTTコミュニケーションズの運営だからでしょう)。かといって、いつかけるか分からない0570対策に、月額330円の基本料を払い続けるのは如何かと思いますが。
「LaLa Call」(ララコール)は、MVNOの「mineo」を運営するオプテージが提供する050IP電話です。携帯・スマホへの通話は8.8円/30秒、固定電話へは8.8円/3分です。こちらも110円/月の基本料がかかります。
「SmarTalk」(スマトーク)は、楽天グループの楽天コミュニケーションズが提供する050IP電話で、携帯・スマホ、固定電話いずれも8.8円/30秒で通話できます。固定電話への通話料金が競合他社よりも割高ですが、基本料金がかからないことも加味して検討すべきです。
※現在、新規登録停止中です。

通話料金の「○○円/×秒」や、「/△分」は料金単位を表しています。例えば「050Plus」の携帯・スマホ料金17.6円/1分は「30秒なら8.8円」にはなりません。あくまで1分単位の課金なので、1秒しか通話していなくても17.6円です。固定電話の8.8円/3分も、3分でも1秒でも8.8円です。最小課金単位なので、それより短い通話時間に換算して請求にはなりません。

料金単位の上限だけを見ていると割安に感じますが、通話を短く終えたからといって課金単位以下に換算しては請求されないので、課金単位にも要注意です。「/*秒」「/*分」にはそういう意味があるので注意してください。
050IP電話は、IP電話としては優秀ですが、電話回線を使用する「回線交換方式」の2サービスと比べると、やはり音質や雑音の面で不利であることは否めません。通話料金最優先であれば利用価値は十分あると思いますが、ある程度、通話品質も担保したい場合には慎重に検討してください。
基本料がある「050Plus」「LaLa Call」は、格安SIMの「OCNモバイルONE(NTTコム)」「mineo(オプテージ)」の契約者が利用するとお得になっています。
SmarTalkについては基本料金がないので、利用できる状態にして「050」の番号を1つ持っておくのも何かの役に立つかもしれません。自分は、本番号を教えたくない人、店やサービスの登録時に使っています。
IP電話通話サービス~LINE out・Viber out・Skype out
050局番のつかないIP電話で、こちらはアプリ間の通話が主で、他の電話番号へも「かけられる」サービスです。
通話品質については、「LINE無料でんわ」の利用で皆さんご存じの通りです。
人によって「悪くない」という方もいますし、筆者も家族との通話ならこれで十分と思います。反面、仕事や問い合わせとなると、これらのアプリから発信しようとはあまり思いません。
「LINE out」は、広告を視聴することで無料通話が可能なIP電話サービスで、広告を見ない場合や無料通話を使い切った場合には「コールクレジット」や「30日プラン」を購入することで有料で通話が可能です(→5/31終了)。
「Viber out」は、楽天傘下のViber Mediaが提供するIP電話です。IP電話でありながら、固定電話からの着信を受けられるのが特徴です。
Viberも使ったことがあります。特に音質が異常に悪いという印象もありませんが、特に使い勝手がよかった記憶もありません。まんまLINEの無料通話の感じでした。
「Skype out」は、マクロソフトが提供するIP電話です。スカイプクレジットを利用することでアプリ以外への通話が可能です。
正直言って、050局番でないIP電話を通常の電話サービスとして使うのは、料金が格段に安いわけでもないのであまり現実的ではないかもしれません。
アプリ間どうしの通話が無料というのが最大のメリットですが、それはすでにLINEの無料通話で多くの方が使っているので何も説明は必要ないでしょう。

ただ1点メリットがあるとすると、IP電話はWiFi通信でも電話ができるという点で、モバイル通信網の届かない僻地や、災害時や先日のauのような通信トラブル時にも通話ができる可能性があります。いざという時にうまく使えないのでは困るので、身近な「LINE out」で通話を発信できる程度の確認・予行演習はしておくべきでしょう。
LONE out 2023年5月31日終了
驚くようなニュースが飛び込んできました。上記でいざという時のために…とおすすめしていた『LINE out』サービスが今年5/31をもって終了するとのことです。
3月31日17時には「コールクレジット」と「30日プラン」の販売を停止するとのことですので、以降は残存したクレジットを消費するだけということになりそうです。サービスは5月31日をもって終了し、翌6月1日~8月31日の期間、払い戻し申請の受付期間が儲けられます(残高のある方には直接連絡があるとのこと)。
こうなると、基本料金がかからずに割安なコストで通話できる方法はかなり限られてきます。
ますます『G-Call』の存在意義が高まってくるのかもしれません。8円/30秒の通話料は他サービスと比べるとかなり割安ですし、基本料金がないので使用しない場合でもランニングコストがかからないのは大きいです。
『G-Call』が値上げやサービスの改悪をしないことを切に祈ります。
『LINE out』のサービス終了によって、完全無料での通話方法はなくなったと言えます。あとは以下に通話料の安いサービスを見つけて利用するか…しかありません。
実際にG-Callを使ってみた

上記で8種類の格安通話サービスを紹介しましたが、自分は、その中から「G-Call」を推したいと思います。
元々使用経験があることもありますが、以下のような理由によるものです。
何と言ってもG-Callの最大の特徴は「料金が安い」ことです。MVNO各社の半額通話を凌いで、通常通話料(22円)の約64%OFFの通話料です。それでいてIP電話と違って通話回線を使用しているので音質が良いのも〇です。
必要なら「10分かけ放題」も安い。さらに、家族で共用することも可能ですし、通信会社を変えて(MNP)もそのまま使い続けられるので、いちいち、乗り換え先のアプリをインストールし直す必要がないのも、目立ちませんが地味に効くメリットです。
楽天でんわも料金は「G-Call」よりも高めですが、同様に「回線交換方式」の通話サービスですので品質については問題ない(楽天でんわも過去に使用実績がある)ですが、楽天モバイルの代わりが楽天でんわってなんだか…ねぇ^^;
通話料(11円)もG-Callより少し割高なので、G-Callでダメなら「次の候補」って感じでしょうか。
050IP電話は、「050Plus」と「LaLa Call」は基本料がかかってしまうので、Rakuten Linkの代わりという限りはちょっと違うと思います。
実は、自分はSmaTalkも電話番号は取得していて、iPhoneにアプリをインストールしていますが、ほとんど使っていません。本チャンの電話番号をあまり教えたくない場面などに使うことがあります。050番号を1つ持っておくと便利ですが、SmaTalkは基本料がないので助かります。
LINE outや、Viber outは、メインの通話サービスという感じではないので検討もしていません。
アプリ画面はちょっとダサいが問題なく使える

アプリの発信画面です。
別に「こんなもんでしょ」な気もしますが、やっぱりどこかダサい感じがします。
下部のアイコンの「連絡先」から、スマホの電話帳にアクセスし通話先を選びます。そのまま発信すれば、自動的に「特番」を付加して電話をかけてくれます(普通の料金半額アプリと同じ)。
自分の今のメイン回線の料金プランは「Povo 2.0」で、データ通信に関しては、契約以降一度もデータ容量を購入せずに「0円生活」のままで高速通信を利用できていて満足度が高いですが、通話料金は22円/30秒なので、とても常用できません。
基本料金 | 1分通話 | 5分通話 | 10分通話 | 20分通話 | |
G-Call | なし | 16円 | 80円 | 160円 | 320円 |
「5分かけ放題」が500円とリーズナブルなのですが、かけ放題にするほど電話しないんで、基本料金がかからず、8円/30秒で通話できる「G-Call」は有難い存在です。
もし、月間の通話が合計49分以上になって、しかもその通話時間がほとんど10分以下なのであれば、月額770円の「10分かけ放題」の利用も検討してよいでしょう。
Povo2.0が「5分かけ放題」を月額550円で提供していて、単価としてはPovoの方が割安ですが、無料通話の上限が5分であることと、5分経過後の通話料が22円/30秒であることを勘案すると、どうせお金を出すならG-Callの「10分かけ放題」の方が高コスパと言えます。
Rakuten Linkは「無料通話かけ放題」でしたから全然及びませんし、他のサービス同様に3桁通話やあの悪名高い0570などは8円/30秒ではかけられませんが、それでもかなり割安に通話できそうです。

0570って本当に腹立たしいですよね。こっちが無料通話・格安通話を使える状態なのにみすみす高額な通話料を支払わなければなりません。でも最近ではあまりに利用者に不評なので、通常の電話番号を公開する企業や店舗が増えているようです。例えばヤマト運輸は基本0570ですが、サービスセンターは「0120」番号なども公開しています。
MVNO提供の「半額通話」より割安+通信会社に無関係に利用可能
MVNO各社が「○○でんわ」という名称で提供している半額通話サービス(アプリ)は、相手先電話番号の先頭に所定の番号を付加して発信する「プレフィックス電話」ですが、通話料は10円/30秒なので「G-Call」(8円/30秒)の方が割安です。
また、MVNOの「かけ放題」は、このプレフィックス電話を使用することを前提として月額基本料が決まっていますが、所定の時間(5分または10分)経過後の通話料は10円/30秒です。
実は「G-Call」も独自の『10分かけ放題』(月額770円)を提供していて、10分経過後は8円/30秒の課金となります。
また、「G-Call」は通信会社とは別会社なので、キャリアでもMVNOでもどの通信会社を利用していても「G-Call」を利用できるため、通信会社を乗り換え(MNP)ても電話番号が変更なければ、手続きも不要でそのまま継続して利用可能です。
もし電話番号が変更になっても、電話番号が増えても、追加登録すれば複数の電話番号で利用することが可能です(家族の電話番号を登録すれば登録番号全てで利用可能です)。
しかもG-Callは通信会社を跨いで利用できる(どの通信サービスでも利用できる)ので、SIMを乗り換えるごとに通話設定をしたり、かけ放題を申し込む等の手間がかかりません。電話番号を継続(MNP)している限り、通信会社に関わらずG-Callアプリから発信可能です。
通話着信への折り返しには要注意
これは格安通話サービスや格安通話アプリの「あるある」です。
通常の通話アプリだと、通話着信をタップすればそのまま折り返すことができますが、格安通話アプリの場合は、格安通話アプリに着信するのではなく通常の通話アプリに着信します。
通常の通話アプリの着信履歴からそのまま折り返しをしてしまうと、割安料金が適用されないので要注意です。
かならず、着信した電話番号をメモ(コピペ)して、格安通話アプリから発信する必要があります。
この点だけは気を付けてください、癖になっているのでついうっかりやってしまいます^^;
通常アプリから折り返してしまうと、1秒でも22円が課金されてしまい、悔しい思いをすることになります。
G-Callの紹介制度
G-Callには紹介制度があって、紹介した人・紹介された人それぞれに250P(通話料250円分=8円/30秒換算で15分ぶん)が貰えます。
どうせ利用するなら紹介を利用した方がお得です。
下記のリンクからお申込みになると紹介制度を利用したことになります。
G-Callと組み合わせるおすすめ格安SIMは?
通話料を割安にできる通話サービスについて、『基本料(ランニングコスト)無料』を条件に探した場合の選択肢は「楽天でんわ(10月まで)」「G-Call」「LINE out」しかありません。
実際に通話した際の通話料で比べると、8円/30秒の「G-Call」一択と言っても過言ではありません。
ではその「G-Call」と組み合わせるべきSIM(※)はどこがいいのでしょう。
※G-Call自体は通信機能はありませんので、通信・通話を行うための通信SIMをいずれかの通信会社と契約する必要があります。
自分は、自身で格安SIMが好きであることに加え、モバイル通信系のライターを6年間続けてきました。
この8年間に20社以上延べ50プラン超を実際に契約して利用してきていますが、その経験から言って、今現在契約可能な格安通信プランの中で、品質や速度と料金のバランスが最も優れていると考えているのが、「ahamo」「Povo2.0」「LINEMO」のキャリア系格安プランです。
Povo2.0+G-Call(基本料完全無料型)
Povo2.0はトッピングを購入しなければ(つまりデータ通信を使用しなければ)基本料金がかからないため、同様に基本料がかからない「G-Call」との相性は抜群です。月額無料で回線と通話アプリを維持できます。
筆者もこの組み合わせで月の通信料は基本0円です。何も使わなければ月額0円、通話する際には8円/30秒の最安通話…という『通話特化型』の組み合わせです。
何もしない…といっても最低限128kbpsでのデータ通信は可能ですので、メールなどは受信できますし、時間を選べばSNSトーク程度なら辛うじて利用可能です。しかもギガ活で高速通信も人に譲るほどゲットできていますのでまったく問題ありません。
もし高速通信を利用したい場合には、1GB/3GB/20GB/60GB/150GBから選んでトッピングすることも可能です
ただしPovo2.0は課金が一切ないまま180日を経過すると契約解除になるルールがあるため、最低限180日以内にトッピングを購入するなどの「課金」が必要です(ゆえに厳密には完全無料ではありませんが自分は半年間トッピング未購入でした~詳細は下記)。
おともだち紹介プログラム

申込時、「キャンペーンコード/紹介コード」の欄に「KZUV68TM」を入力してください。「24時間使い放題」が1個貰えます。さらに契約後30日以内にトッピングを購入すると、トッピングに応じた「24時間使い放題」のプロモコードが貰えます。
新規契約・MNP転入で7日間データ使い放題!


【新着キャンペーン情報】お得なチャンス!
Povoでは新規契約・MNP転入で契約すると『データ使い放題/7日間』のプロモコードが無料で貰えるキャンペーンを実施中です。対象は「新規契約」のほか、他社からの「MNP転入」や、au・UQmobile・Povo1.0からの乗り換えも対象です。
※プロモコードで貰ったトッピングは、入力期限内であれば自分の好きなタイミングで利用できま
LINEMO+G-Call(LINE使い放題+最安通話)
昨今では、MVNOから割安な通信プランが各種リリースされていて、いったいどの通信会社のどのプランがいいのかわからない…という方もいるかもしれませんが、そういう場合には「LINEMO」(ラインモ)がおすすめです。
特徴は何と言っても「LUNE利用時の通信料無料」です。LINEのヘビーユーザーにおすすめの組み合わせです。実はウチの奥さんが利用中のパターンです。
奥さんに言わせると、同じ990円/3GBでもPovoの方が減りが早いそうで、それはLINEの通信料がかからない分だけ容量が減らないのではないか…と言うことです。奥さんは月間3GBでは足りないぶんをPovoのギガ活で補っていますが、筆者の使いきれない分のプロモコードの多くが奥さんに流れています。
「LINEMO」はSoftbank自身が運営する格安プランで、Softbankの通信網をそのまま使用できるので、通信品質や通信速度はSoftbankやY!mobileと同等です。
MVNOのプランは魅力的ですが、自社通信網を持たず大手キャリアから借りている以上、どうしても最も品質が低下する時間帯、通信速度が低下する時間帯を基準に通信回線量を持つことができないため、昼12時台をはじめ、日に数回は品質・速度が低下する時間帯があるのが実情です。
速度が低下する時間というのは、通信が集中する時間帯ですが、通信が集中する時間帯というのは、みんなが通信を使いたい時間帯なんです。
よく「通信集中の時間帯を避ければ…」などと書かれているのを見かけますが、正直、自分には広告収入を得たいための「方便」にしか見えません。
みんなが使いたい時間帯に品質や速度が低下するサービスなんて、よっぽど料金が激安でない限り使いたくないとは思いませんか?
その点、キャリア自身が運営する「ahamo」「Povo2.0」「LINEMO」は料金が安くても品質はキャリア同等であることが非常に重要なポイントです。
「ahamo」には小容量のプランがないので、20GB以上を毎月消費する方にしかおすすめできませんが、「Povo2.0」と「LINEMO」には3GB/月のプランがあるので、小容量派の方におすすめです。
【半年間『LINEMOミニプラン実質無料』】
現在、LINEMOはミニプランの『8か月ずっと実質無料』キャンペーンを実施中です。
このキャンペーンは、ミニプラン(3GB/990円)を新規契約またはMNP転入で契約すると、6か月間料金同額の「990円分のPayPayボーナス」が貰えるというものです。
キャリアの格安プランがおすすめの理由
通信品質や通信速度の低下・劣化を心配する必要がない…というのも「Povo2.0」や「LINEMO」をおすすめする大きな理由ですが、キャリア系格安プランがおすすめの理由はもう1つあります。
手数料コストです。
MVNOのほとんどは、初期費用(軽焼事務手数料等の名目で契約時に課金される手数料~3,300円程度)や、SIM発行手数料(契約時や、紛失・破損時の再発行など~400円前後)、MNP手数料(MNP転出する際の予約番号発行など~3,300円程度)など、手数料が意外にかかります。
例えば、MVNOからMVNOへ乗り換える際には、転出するMVNOに『MNP手数料3,300円』、転入するMVNOに『契約事務手数料3,300円』『SIM準備料400円』などがかかり、乗り換えるだけで7,000円ものコストがかかります。
そのMVNOを2年間利用する場合、月にならすと«7,000円÷24か月»で、プラン料金が291.7円/月上昇したのと同じコストになります。
その点、Povo2.0/LINEMOにahamoも加えたキャリア系格安プランは、初期費用もSIM発行も、MNPで他社へ転出する際にも手数料がかからないので、乗り換え時に余分なコストが発生しないというメリットもあります。

今、乗り換えるなら、通信品質や通信速度がキャリア同等で、余計な手数料コストがかからないキャリア系格安プランがおすすめというわけです。
おすすめ通話サービスまとめ
今回は、無料維持できなくなった「Rakuten Link」、2023年5月31日でサービス終了となる「LINE out」の代替通話サービスとして『G-Call』をご紹介しました。
キャリア系格安プランとのカップリングで検討してみてはいかがでしょう。
それでは今日はこの辺で。