冬の車内泊暖房を考える~積雪時、バンコン車内でセラミックヒーターは使えるか、他の方法は?

雪の中のアルトピアーノ快適化・改造・カスタム
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2020年3月執筆の記事を2021年10月18に追記したものです。

季節外れの降雪の中、自宅駐車場でキャンパーアルトピアーノの車内で雪見ランチを楽しみつつ、せっかくなので、冬季の車中泊向けにセラミックファンヒーターの暖房能力を確認してみました。
セラミックヒーターは、車載サブバッテリーやポータブル電源で稼働する事ができるのか、そして車中泊用暖房として実用性があるのでしょうか。

先日のアルトピアーノ初キャンプでは、選んだキャンプ地(箱根)も悪かったし、気温の低下もあって非常に寒く、夜中には氷点下となる中、持参した防寒対策ではまったく足りず、厳しい初キャンプとなってしまいましたので、寒さに対する対策を試してみたい事がありました。

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ホットサンドと淹れ立てコーヒーの車中ランチ

セラミックヒーターの暖房能力を確認するにはしばらく車内に居る必要があるので、いっそ、アルトピアーノに自宅から外部電源を引き込んでホッとサンドを作り、お湯を沸かしてコーヒーを淹れる事にしました。

ただ、残念ながら、アルトピアーノに搭載しているインバーターは1500Wですので、ファンヒーターと、ホットサンドメーカー(700W)、電気ケトル(1200W)を同時に使う事ができませんので、まずはホットサンドを焼き、コーヒーを淹れてから、ファンヒーターで車内を暖めながら2時間ほど滞在してみる事にしました。

自家製のゴマパンにももハムと両面焼きの目玉焼きを乗せ、マヨネーズとケチャップで味付けし、上にもゴマパンを乗せてサンドイッチメーカーで挟みます。

ここからは車内。

ちょうど良い焼き具合でスィッチがOFFになるので、直火で炙るホットサンドメーカーより全然手がかかりません。

◎きつね色に焼けました、おいしそう…

ゴマパンを焼くと、何とも言えない香ばしい香りがして食欲をそそります。

不思議なもので、自宅内にいるとランチにホットサンドを作ろう…などと滅多に思わないのですが、雪を見て車中ランチを思いつき、ランチメニューを考えた際に最初に浮かんだのが何故かホットサンドでした。

◎半分の切れ目でカットして三角のサンドに

これでホットサンドは完成です。冷めると美味しくないので、コーヒーを淹れるまでサンドメーカーの中で保温しておきました。

◎電気ケトルでお湯を沸かしてドリッパーでコーヒーを淹れます

ドリッパーは、キャプテンスタッグのドリッパーセットですが、ペーパーフィルターを使わないタイプです。電気ケトルは山善社製です。

こうやって車内でサンドイッチを作ってコーヒーを淹れていると、 場所は自宅の駐車場なのですが何だか楽しい感じがするから不思議です。何だろう…、秘密基地の中でオヤツを食べているような感じなんでしょうか。

何だか、自分で自分が微笑ましい感じです(笑)。

防寒対策としてセラミックヒーターを試す

◎筆者愛用のデロンギ・セラミックファンヒーター

2020年3月28日、川崎では前日からの降雨が朝には雪に変わり、市内でも2~3cmの降雪となりました。

3月の箱根芦ノ湖のキャンプで用意したのは、 普段は筆者がデスク下で足元を暖めるのに使って300Wの 小さなセラミックファンヒーターでした。

暖房能力が全く足りず暖かい風さえ出ないあり様でしたので、次回以降の防寒対策のために、もう1台のセラミックファンヒーターの実力を確認しておきたいと思っていました。

そこへおあつらえ向きに「雪」という事で、これはもう試さずにいられません。


試したかったのは、550/800/1250Wの3段階に切り替えられるデロンギのセラミックファンヒーターで、普段は4.5畳の書斎の暖房を担っています。

Siriによれば、その時点での筆者の住まいのある地域の気温は「1℃」との事で、前回キャンプの「-3℃」には及びませんが、暖房能力の見極め程度はできそうです。

ちなみに、今回のセラミックヒーターの暖房能力や、ホットサンドメーカー等の家電利用は、外部電源AC100Vに接続した状態での実験です。

車内滞在とセラミックファンヒーターの暖房能力

サンドイッチを食べ終わって以降は、持ち込んだスマホやタブレットでWEBや動画を見たり、ゲームをしたりして予定を少しオーバーして2時間半ほど車内で過ごしました。

その間、3段階に切り替えられるヒーターを一定の時間ごとに切り替えて暖房能力やその効果をチェックしてみました。

550Wで連続運転した場合の車内

500Wではほとんど気温は上がらず、ヒーターからも暖かい風はあまり出ておらず、暖房能力は、先日の300Wのヒーターを持ち込んだ箱根キャンプと同じ程度に感じました。

800Wで連続運転した場合の車内

ヒーターからは暖かい風は出ており、足先などに直接風が当たれば暖かいと感じましたが、車内全体の気温が上がったようには感じられませんでした。寒暖計を持ち込んでいなかったため、正しい気温は記録していませんが、感覚として車社内上部は暖かい空気が溜まっているように感じました。

寝袋や毛布などとの併用で、実用性があるかもしれません。

1250Wで連続運転した場合の車内

暖かい空気がある程度のボリュームで噴出していて、風の当たる部分だけでなく全体の気温を上げるだけの能力があるようでした。車内全体が暖かくなり、特に天井付近ははっきりと分かるほど暖気が溜まっていました。

ただ、ベッド下の空間の冷気は温まっておらず、シートの隙間等から冷気が上がってくる感じでした。

実際にキャンプ時にセラミックヒーターを使用する場合には、1250Wでの運転が必要で、その場合でも扇風機で風を循環させる、あるいは、荷物などでベッド以外の部分の空間を埋める等、ベッド下の空間の気温上昇、または冷気侵入防止の工夫が必要と感じました。

セラミックファンヒーターを車内で使う際の注意点

今回の実験で分かったのは、以下のような事柄です。

  • 1250Wであれば車内の気温はしっかり上昇させる事が可能な事
  • 寝袋や毛布などと組み合わせれば、800Wでも実用的な防寒が可能かも
  • ただしベッド下の冷気を暖める工夫が必要な事(扇風機での循環等)
  • セラミックヒータ利用時には外部電源からの電力供給が必須

アルトピアーノには「FFヒーター」のオプションの選択肢が存在しませんので、後付けで増備する場合には20~25万円の追加コストが発生します。FFヒーターを取り付けない場合には、1200W程度のヒーターが必要となり、実際には1250Wでぽかぽかする程の車内気温の上昇が見られました。



どうでしょう。FFヒーターの方が全然暖かいのは確かですが、これから後付けを依頼可能なのかも含めて「要検討」になろうかと思います。

ただし、FFヒーターは車両の燃料を使うため、航続距離に影響が出ないのか(出ない訳ないですが)気になるところです。ネット上では「大した消費量ではない」という記述も見受けられましたが、もともと42Lしか容量のないアルトピアーノ(タウンエースバン)の燃料を使うのは心配です。

ちなみに、アルトピアーノはトヨタディーラー制作なので、車体の構造には手を付けないため、当然、正規オプションとしての選択肢はありません。

セラミックヒーターは最大出力でないと車内の暖かさを一定に保てる動作が保証できないのかもしれませんが、大幅なコスト削減効果と、そこそこの暖房能力を備えている事もわかりました。

外部電源に接続していない場合の暖房にセラミックヒーターは使えるのか

いえ、結論から言えば「否」です。

上記の実験は、自宅駐車場で外部電源に接続した状態で行っていますので、800Wでも1250Wでも、W数には無関係に使用できていて車内を暖めることが可能でした。

しかし、問題は外部電源からの供給が供給されない状態での車中泊時、つまり、車載サブバッテリーや、ポータブル電源からの供給でセラミックヒーターが使えるのか…です。

アルトピアーノのサブバッテリーは100Ah×12V=1,200Whの容量を持っており、1500Wインバーターを搭載していますので、800Wでも1250Wでも稼働する事は可能です(インバーターは1500Wまで出力できるので、800Wでも1250Wでも動かす事は可能)。

しかし、1200Whの容量のサブバッテリーからインバーターを介してAC100Vで出力する場合、20%ほどの「変換ロス」を見込む必要があるので、実際に使用できるのは960Whほどになります。

このセラミックヒーターの定格消費電力は1,350W/1250W(60Hz/50Hz)ですので、1,350Wで稼働した場合の960Whの容量は、僅か42分余りで枯渇してしまい、まったく実用的ではありません。

1200Wh程度の容量のバッテリーでは、実質960Whの容量しかつかえないため、3月の箱根へ持ち込んで、全く暖房能力が追い付かなかった定格300Wのヒーターですら3時間ほどしか稼働させることができないわけです。

ちなみに箱根では外部電源に接続していましたので、デロンギの方を持っていれば凍死寸前なんてことはなかったと思いますが、それはあくまで外部電源ありきの話しです。

キャンピングカー車中泊の防寒対策~秋冬シーズンに向けて対策強化

容量1260WのEFDELTA+300Wのセラミックヒーターの場合(追記)

(この章は2021/10/18に追記しています)

1260Whの充電容量を持つポータブル電源「EFDELTA」と、Amazonの激安セラミックヒーター(300W)の組み合わせです。

容量1260Whといっても、100Vに変換する際のロスを20%見込むと、実際に利用できる電量は約1008Whということになり、300Wの小型セラミックヒーターでも3時間21分程度しか運転できません。

ドライブ途中に休憩してテイクアウトで一服…といったシチュエーションでの使用を考えても、ただ暖かな微風がでているだけで、正直、車内が暖かくなることはありません。もちろん、車中泊で一晩中車内を温めておくのこともできない相談です。

ecoflowからリリースされる「DELTA MAX」であれば、2000Whの容量を持っていますので、20%ロスを勘案しても約5時間の連続運転が可能ですが、車内を温めるという目的は達せないと思います。

車中泊の就寝時の暖房と考えると、車内を温める能力が最低でも6時間、できれば7~8時間は欲しいところですので、やはり車内でセラミックヒーターを使って暖房する…という方法は現実的ではないと、自分的には結論付けました。

冬の車中泊、ポータブル電源で賄える現実的な車内の暖房防寒とは

それでは車中泊キャンプ等宿泊前提の場合の暖房・防寒はどうすればいいのか、を考えなければなりません。

条件は、

  • サブバッテリーまたはポータブル電源のバッテリー容量で賄えること
  • 煖房・防寒だけでなく、調理やスマホ充電、就寝時の防寒にも電力が必要なこと
  • 車内で「炎」を使わないこと

以上を踏まえて、現実的に考えると、選択肢はあまり多くありません。

まずその方法の1つとしてすぐ思い浮かぶのは「電気毛布」です。

就寝時には下に敷いたり上に掛けたり、様々な利用方法で就寝時に暖を取ることができますし、就寝前であっても、腰下に撒いておけば「炬燵(こたつ)」に入っているような感覚で暖を取れます。

毛布を腰から下に巻き付けておけばそれだけでも暖かいですが、通電すればもうぬくぬくで最早「炬燵」です。足先まで暖かくなるのがいいですね。足りなきゃ「湯たんぽ」併用でばっちりです。

電気毛布は消費電力が50~70Wと小さいので、500~700Whクラスのポータブル電源でも8~10時間ほど持たせることが可能なので、就寝時以外に炬燵で使っても、就寝時も十分暖かく眠ることができます。

まして、1000Whクラスであれば、活動時間中の暖房に加えて、調理や就寝時の防寒にも電力を使うことができそうです。

EcoFlow DELTA MAX 1600 容量1612Wh/出力2000W X-Boost機能
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さらにもう一つ候補となるのは、「ヒーティングベスト」「電熱ベスト」です。電熱線が入っていて腹や背中・腰をあたためられるベスト(チョッキ?)です。

実際、昨シーズン(2020年)に購入して使ってみましたが、上半身に関しては十分な暖かさが得られました。弱・中・強が選べるので、ほんのり暖かい~ぽかぽかまで調節が可能です(強でも暑いまでにはなりませんでした)。

電気毛布炬燵+電熱ベストは、たぶん汗をかくと思います。

電源はモバイルバッテリーを使用するので、ベストのポケットに入れておけば邪魔になりませんし、ポタ電の蓄電量を消費しないのもメリットです(自宅で充電してきた場合)。

電熱ベスト、今シーズンも自分の暖房・防寒の1つのメインアイテムになりそうです。

※冬の車中泊の暖房はこれで完璧!?
セラミックヒーターの車内使用断念!冬の車中泊の煖房は電熱ベスト+電気毛布こたつで

※寒い時期の就寝時の防寒対策は
キャンピングカー車中泊の防寒対策~秋冬シーズンに向けて対策強化



今回は冬の車中泊の暖房について考えました。

あとは、自分的には、冬の間は標高の高いキャンプ場やRVランドなどの施設を使わないことも1つの防寒対策だと思っています。

この件に関しては今後も継続して検討してゆきたいと思ってます。何か良いアイデアを思い付いたらまた記事をアップするつもりです。

それでは今日はこの辺で。