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車載+コーヒードリップ前提で山善電気ケトルYKG-C800購入~細口・温度調節、消費電力1000W以下

山善電気ケトルYKG-C800 家電・グッズ・アイテム
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車載用電気ケトルを買い替えました。電気ケトルを調べた過去記事にも登場していた山善「YKG-C800」です。消費電力1000Wなのでポータブル電源でもサブバッテリーでも湯沸かしできる車載に最適な電気ケトルです。

1300~1500Wの電力を消費するケトルが大きい中、消費電力1000W以下の製品は少し小型のポータブル電源でも湯沸かしができるので車内で使うのに最適です。お茶やコーヒーを淹れるのは元より、カップ麺なども車内で簡単に食べられます。

YOUTUBEなどでも山善の電気ケトルは絶賛を得ていますが、多くは消費電力1200Wの「EGL-C1280」に対するものですが、今回は車載前提なのでサブバッテリーやポータブル電源からの給電でも使いやすい消費電力1000Wの方を選びました。

自分のポータブル電源の定格出力は1600Wなので、1200Wタイプでも問題ないのですが、レビューの少ない1000Wタイプにしてみました。

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ケトル選びの条件

今回のケトル選びにはいくつかの条件を設けました。

車載用ケトルの条件
  • 電気ケトルであること
  • 消費電力は1000W以下
  • 容量は500ml以上でできるだけ小型
  • 注ぎ口は細口であること
  • 温度調節機能があること
  • ケトル内部が樹脂製でないこと

これらの条件にはそれぞれ理由があります。

電気ケトルであること

この条件は車内で「火気」を使わないためです。自分はアルトピアーノ車内で調理にしても暖房にしても「火気を使わない」という自主ルールを決めていますので、それに沿ったものです。理由はもちろん「安全」のためです。火災や酸欠などの事故を起こさないための最低限の自主規制です。

消費電力1000W以下

これは、ポータブル電源の対応可能な間口をできるだけ広く取るためです。

ポータブル電源は容量と定格出力の大きさでおおよその価格が決まり、定格出力1000Wが一つの区切りとなっており、定格1000Wを超えるポータブル電源は価格帯がぐっとあがります。したがって1300W前後のケトルでは1000Wクラスのポータブル電源では動かせないため、消費電力1000Wにこだわりました。

容量は500ml以上でできるだけ小型

車載前提である以上、できるだけコンパクトな製品が良いのですが、湯量はお茶やコーヒーを1杯分250mlとした場合の夫婦二人分で500ml、また大好きで車中泊でも良く食べる『ペヤングソースやきそば』の必要湯量が460mlであることなどを勘案して500mlを最低ラインとしました。

車内では「捨てたい水」の処理に困ることが多々あります。カップ焼きそばの麺を戻したお湯も「捨てたい水」ですが、そうした水はできるだけ少ない方が処理しやすいので、逆にあまり大容量でないことも意識しました。

※ちなみに車中泊でのペヤングは自分だけです。奥さんは食べないのでソロ車中泊限定の条件になります。

注ぎ口は細口

これはコーヒーの抽出を最優先した条件です。お茶を淹れる、カップ麺にお湯を注ぐ等では必要のない条件です。逆に、カップ麺のお湯は一度に大量に注げた方がいいのですが、その辺りは使用頻度や自分の中の好みや優先度で決めました。

車内のテーブルや棚上に置いていてもサマになるかな…という思いもあります^^

温度調節機能があること

コーヒーは約90℃、お茶は60℃、カップ麺は沸騰…と、必要なお湯の温度は様々なので温度調節機能(最低限湯温が確認できること)を条件に加えました。

湯温調節機能は不要?

これは実際に使い始めて分かることですが、温度調節機能はいらなかった…と思います。単に湯温が確認できるだけで良かったと思います。その理由はレビュー内で後述します。

ケトル内部が樹脂製でないこと

これは経験則に基づく条件です。

実は過去にも同じ山善の電気ケトルを購入したのですが、ポット内部が樹脂製で独特の匂いがとれず、香りを楽しむコーヒーにはまったく向いていないポットでした。「臭いが消える」とされる対策を様々行ってみましたが、最後まで樹脂臭は消えませんでした。

今回はその辺りの反省を活かし「内部金属」を条件にしました。



以上のような条件をすべてクリアした製品として、山善「YGK-C800」を選びました。

山善YKG-C800をチェック

山善電気ケトルYKG-C800とEFDELTA

今回は「白」を購入しました。

大した理由はないのですが、基本的に白い家具や家電が好きなのと、アルトピアーノは車内の明るさがメリットだと思っているので車内に置いた時に暗くならないように…といった程度のことです。Amazonでの価格は色による違いはありませんでした。

1200Wモデルとの外観上の違いは、本体下部と蓋のつまみに金色の枠の有無です(1000Wの方にはない)。

容量は最大800mlですが、実際に軽量して見るとケトル内の「MAX」の印は、800mlよりも若干少ないようです。

この「MAX」表示はケトル内に水滴がつくとほぼ見えません^^;

また、取っ手側に刻まれているので自然な角度で確認しにくいです。あとどちらかに90℃ずらして刻んでくれればよかったのに…って感じです。

最小は300ml入れるように取説に書かれていますが、コーヒー1杯が150~200ml程度なので、ちょっと多いかな…という感じです。車載では余ったお湯の処分も気を遣うので、できれば200mlで使えるといいのですけれど。

本体手触り

山善電気ケトルYKG-C800の質感

ちょっと思っていたのと違ったのはケトル本体の表面で、写真で分かるかもしれませんが、つるつるしておらずザラザラでした。

本体汚れると、布巾などでさっと拭う…では落ちない可能性がありそうです。

大きさに関しては最大800mlなので当然かもしれませんが、思っていたより小さいと感じました。

ポータブル電源「EFDELTA」との対比は写真の通りです。

蓋の脱着

蓋に関しては、色々なところでいわれている通り「キツめ」で、赤丸部分の突起をペンチで少し押し込んでやることで開け閉めがスムーズになります。

本体と蓋の遊び

蓋がパカパカなんですね。ポッチを押し込むこととは無関係にパカパカです。湯を注ぐ際に蓋が落ちてしまうほどではなく、ちゃんとポッチで止まりますが、写真程度の遊びがあります。

余談ですが、赤丸の部分、新品なのにキズが…^^; 写真拡大して気づきました。
(でも本機能に影響ないし交換が面倒なのでこのままにします)。

残り水

山善電気ケトルYKG-C800

もう1点気になったのは、ケトルを逆さにして水を捨てた際に、最後にこれだけ水が残ります。

ケトル上部の折り返しに溜まって捨てきれない水で、注ぎ口からも出せません。

この残った水、どうにか全て排出しないと水が悪くなったり、カビが出そうで嫌ですね。

この水の出し方は要検討です。

このことに触れている記事や動画は見たことがなかったので「あれれ?」って感じですが、自宅でコーヒー淹れる用の場合と、毎日は使わない(であろう)車載用途では、同じ「残り水」でも感じ方がちょっと違うのかもしれません。車載前提だとけっこう大事なことのように思います。

操作部

山善電気ケトルYKG-C800

操作部はタッチパネル式で、ぴ、ぴ、と感度よく反応します。

60・70・80・85・90・95℃の温度指定が可能で、別に「沸騰」機能があります。

温度を指定すると5回点滅後に、現在の湯温に表示が切り替わり湯沸かしを開始します。

指定温度(または沸騰)の手前で加熱をやめてすでに熱くなった加熱部分の熱で温度を設定温度にするので、吹きこぼれることはありません。

これは良い機能だと思いました。自宅で使っている無印良品のケトルは100度まで加熱し続けるので、吹きこぼれがすごいので、それが普通と思っていたので吹きこぼれず静かに設定温度まで到達するのが新鮮でした。

保温をしてしておけば、冷めたら加熱して指定温度を保ちます。

温度調節不要と思ったワケ

前々項で温度調節は不要と思ったと書きましたが、その理由は自分が「せっかち」だからです(笑)。例えば90℃に設定して湯沸かしすると、80℃を超えたあたりから何度も加熱を中断して温ヒーター余熱で温度が上昇する分で設定温度を超えないような動作をします。

何度もそれを繰り返してピッタリ90℃に合わせるので温度設定を使って湯沸かしすると時間がかかるのです。「沸騰」に設定しておいて温度上昇を目で見て確認する方が断然早いんです。コーヒー1杯分を90℃にする場合は「沸騰」で加熱し84℃の時点でケトルを持ち上げるとヒーター余熱で92~93℃ほどになります(経験則)。

あとは「節電」という側面もあるかと思います。それは別項で。

実際の消費電力は956~958W程度

湯沸かし中の消費電力は、設定温度や沸騰機能に関わらず常に1000Wをわずかに下回る956~958W程度でした。これなら定格出力1000Wのポタ電でも十分に使用可能です(保証はできません。定格出力は少し余裕がある方が無難です)。

常温の300mlの水を90℃まで沸かすのにかかった時間は実測で2分19秒52≒2分20秒かかりました(ポタ電は50Hzに設定、ケトルは50/60Hz共用)。

958W÷60分×2.4分=38.32W(約3%容量消費)

1回の湯沸かし(常温300ml)で消費する実際の電力は38W程度ということになるので、キャンプや車中泊での使用でも、サブバッテリーやポータブル電源の蓄電量を大きく減らすことはないはずです。ちなみにEFDELTA(1280Wh)の3%を消費することになります。

ただ湯沸かしの機会は案外多いものですので、気づいたら他で使用する必要量を割り込んでいた…と言うことがないよう、電気ケトルや電子レンジなど家電製品の使用には注意が必要です。

実際にコーヒーをドリップしてみた

山善電気ケトルYKG-C800でコーヒー用に湯沸かし

実際にコーヒーを淹れてみました。

注ぐ湯量や落とす場所をコントロールしやすい

山善電気ケトルYKG-C800の細口

水滴、連続水滴から細い流水まで、注ぐ量をコントロールしやすく注ぎ口からほぼ真下に落とすことができるので、小さなドリップバッグでも思った場所に落とすことができます。これはコーヒー抽出には非常に有難い機能です。

反面、コーヒーには良い細い注ぎ口ですが、カップ麺などへの給湯では大量には出ないので向いていません。非常にコーヒーを淹れることに特化しているケトルと言えます。

注ぎやすい角度でバランスする

山善電気ケトルYKG-C800

もち手の角を支点にしてぶら下げると、ちょうど注ぎ口からお湯がでてくるあたりの角度でバランスするので、注ぎやすいのかな…と思います。特に力をいれなくても注ぐ角度に勝手に傾いてくれるので重さが軽い事と相まって、使いやすいケトルになっていると思います。

逆に、お湯が入った状態で水平に持つ方が力がいります(といっても湯量が少ないので大して重くはありません)。

電気ケトル使用時の節電

電気ケトルは湯沸かしに大きな電力を消費します。

自分は、ポータブル電源からの給電による使用を前提としているので、消費電力1000Wの本製品を選びましたが、一般的に家庭で広く使用されている電気ケトルの消費電力は、1300~1400W程度の製品が中心です(ちなみに消費電力とは1時間に消費される電力量です)。

消費電力1400Wのケトルでお湯を沸騰させる場合に、例えば2分かかるとします(水量にもよるので仮に…です)。

すると、実際に消費される電力は1400W÷60分=23.33W(1分間に消費する電力)×2分≒47Wとなります。日に4回、湯沸かしするとすると1日の消費電力は188Wになります。1か月では5,640Wとなります(湯沸かしだけでです)。

では同じケトルを使って節電するにはどうしたらいいでしょう?

方法は2つです。

(1)水量を必要な分だけにする
(2)必要な温度までしか加熱しない

「(1)水量を必要量にする」は、無駄に加熱する水が少なければそれだけ早く温度があがるので、必然的に消費される電力も少なくて済みます。

「(2)適温まで加熱」は、コーヒーなら90℃、緑茶なら60℃といった淹れるのに適温とされる温度があるので、それ以上は飲みものも美味しくなくなるし、電気も無駄に消費してしまいますので、適温で加熱を止めることが節電になります。

ただそのためには、温度調節機能や、温度確認機能がついているケトルが必須になります。ちなみに「節電」を重視するなら、温度調節機能は使わず「沸騰」で沸かして、適温5~6度手前で加熱をストップすると狙った湯温に一気に過熱することができます。

調節機能を使うと、加熱⇔停止を繰り返しながら少しずつ温度を上げてゆくので非効率なんです。傍らにくっついていられる時には「沸騰」で目視で止める方が節電になると思われます。

また、さらにその電力を太陽光発電で得られれば、電気料金はまったくかからず湯沸かしができたことになります。

山善電気ケトル「YKG-C800」まとめ

今回は、山善電気ケトル「YKG-C800」をレビューしました。

相対的に言ってユーザー評価の高さにも納得できる使い勝手が良くコスパ良好なケトルだと言え、車中泊など車載利用に充分お勧めできる製品と感じました。

電気ケトルをお探しであれば、候補に加えて検討してみてはいかがでしょう。

それでは今日はこの辺で。


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■ 著者紹介 この記事を書いたのは…
KAZ

「喜田宗彦」としてWEBライターをしています。ライター歴は10年超です。本ブログの記事は、自分自身の実際の体験や経験、ライターとして取材や調査で得た知見、懇意にしてくださるメーカーさんなどから得た知識・情報等を反映した記事を執筆・掲載しています。アウトドアについては1982年ごろからオートキャンプを開始しキャンプ歴は40年超になります。2020年にはバンコンタイプの小型キャンパーを購入し車中泊の楽しさに目覚めました。
また食べることが好きで食べ物関連の記事多めです。特に安くて美味しいものに目がありません。地元グルメやチェンめしも好物です。
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