今回は、タウンエース・アルトピアーノに設置するスマホホルダーについて考えます。
大型化・重量化した昨今のスマホは車内での置き場所に困りますが、今回は、ダッシュボード上にマグネット式のスマホホルダーを設置してみました。
筆者はiPhone愛用者ですが、6.7インチの大画面モデルを使っていますが、その重量は軽く200g超です。車内に設置する際にはしっかりホールドできるホルダーが必要です。
運転中にスマホ画面を見られるスマホホルダーは必需品
筆者のクルマには、カーナビを装着していますがほとんど使いません。
遠出をする際には、出発前に自宅で「Google Map」や「Apple Map」を使ってルート検索してしまう事が多いですし、車内でルート検索するにしても音声入力ができるiPhoneの方が使いか手がいいためです。
車載のカーナビとスマホの連動機能もありますが、別に連動させなくても、スマホ単体でナビゲーションさせればいいだけですし、まして、音楽を聴いたり、電話の着信に出て通話したり等々でも、特に車載ナビと連動する必要性をあまり感じません。
余談ですが、「Google Map」がクルマ専用ではないため、時々、とんでもないルートをおすすめしてくるのは困りものですが…^^; これまでも、車で通れない道や車幅ギリギリのルートを案内されて、バックで戻ったり、車幅ギリギリの山道を何キロも走らされたり…という事があったので要注意です。
スマホホルダーに求める条件
自分が考えるスマホホルダーの条件がいくつかあります。200g超の大画面iPhone利用が前提です。
たかがスマホホルダーですが、「どんな製品がよい?」と考えると条件は少なくありません。
どれも細かいことですが、どれもみな大事な要素です。
エアコンの風が本体に直接あたらないこと
Appleサポートによれば、iPhoneは0℃~35℃の間で使用するように…と書かれています。
クルマのエアコンから出る風が0℃以下である可能性は低いですが、例え、風の温度が適温の範囲だとしても、ずっと冷たい風が当たり続けて機体が冷たくなった状態で、いきなり暑い場所へ持って出た場合に「結露」が心配です。
スマホ内部の結露は水没と一緒ですからね。最近のiPhoneは防水機能付きですが、スマホ内部で結露してしまっては防水は機能せずに水没状態になります。
iPhone修理の専門業者さんの話しでは、実際に水に浸したり落としたことがないのに急に調子が悪くなり本体を開けてみると「水没」していた…という「いつの間にか水没」が少なくないそうです。
人によって原因は様々ですが、中には結露も原因の1つかもしれないとのことですので、自分はこれまでそうした経験はありませんが、エアコンの風は当たらなければ当てたくないな~と思っています。
乗降の際に、ホルダーへの脱着が楽に行えること
これはかなり結構重要なポイントです。
一時取り付けていたホルダーが、「脱」は問題ないものの、「着」にちょっと手間とコツが必要なクリップタイプでした。1回1回は大した手間ヒマではないのですが、毎回毎回車に乗るごとに両側からクリップを締め付けて挟むのは意外に面倒でストレスになっていました。
「ワンタッチで脱着が容易に行える」は優先順位「高」です。
シガーソケットから充電が行えること
iPhoneの充電口は本体底部にありますので、iPhoneの下側を覆うような形状のホルダーはNGです。
ホルダーに電源を取っておいて、ホルダーにiPhoneを置くたびに充電されるタイプも、不要な充電機会を増やしiPhoneバッテリーの寿命を短くするのでNGです。
任意のタイミングで充電プラグを装着できる構造である事が必要です。
運転席からの視認がよく運転中に向きを変えられること・勝手に変わらないこと
ホルダーにiPhoneを置いた際に、運転中の前方・側方の視界を遮るようなものはNGです。
視界確保は、ホルダーの取り付け位置の調整でかなり違ってきますが、ホルダー自身のガタイが大きくて視界を遮ってしまうのはNGですので、ホルダー自体は小さくて目立たないことが肝要です。
でも、ホールド力と大きさが比例するようなところもあるので、その辺のバランスに要注意です。
また運転中にスマホを操作する必要があるケースで、簡単に向きが変わって、助手席の家内に操作して貰ったり、太陽の位置によっては、スマホの画面が光って見にくい等、画面の向きが簡単に変えられる事も重要な要素と考えています。
一方で、振動などで勝手に向きが変わってしまわないことも重要です。
ドライバーの意思による変更は容易で、意図しない変更は起きないこと、相反することを両立してくれることが必要です。
運転中の視線の移動が短いこと
スマホにナビをさせている等の場合、ホルダーを取り付ける場所によっては視線を大きく移さなければならず、これは安全運転の観点から大きな視線移動は避けた方が良いのは当然です。
どこにでも設置可能であれば問題ありませんが、ホルダーの構造によっては、取り付け位置が限定され、視線移動が大きくなるのであれば、そのホルダーは避けたいです。
スマホが音声認識できる距離・場所であること
前項に関連しますが、ルート案内や、地元のグルメ探しなど、運転中に音声でスマホを操作する機会は少なくありませんので、特別大声を出さなくても自分の音声を認識できる場所に設置できる事も重要です。
逆に、スマホが何か言ったときにも聞き取れる場所である事も重要です。
車載ホルダーから外した際に邪魔になる部品の取り付け等がないこと
車載ホルダーに取り付けるために、スマホ側に何か部品を装着する必要がある場合には、手で持って操作する、デスク上に置く等の際に邪魔になるようでは困ります。
取り付ける部品がある場合には、通常の取扱を逸脱しない最小限の大きさである事が必要です。
スマホ本体を傷つけないこと
ホルダーへの脱着、ホルダーに装着するための部品装着で、スマホ本体を傷つけるような仕組みや構造はNGで、スマホケースを利用する事で防ぐことができればOKとします。
たかがスマホを車内に取り付けるだけで、そんなに色々とこだわる必要があるのか…と思われるかもしれませんが、1つうう1つはごく些細な事ですし、前方視界の邪魔にならないことなど当たり前の事です。
しかし、探してみると意外に全ての条件を満たすホルダーはなかなかないもので、かなり迷いに迷って「これ!」と決めたのが、「UGREENマグネット式車載ホルダー」でした。
【初代】オンダッシュのマグネット式車載ホルダー UGREEN
悩みに悩んだあげく購入した車載ホルダーはこちら。
「UGREEN マグネット式 車載ホルダー」という製品で、本体前面(「UGREEN」と書いた部分)が強力なマグネットになっています。
スマホ側に取り付けた金属プレートをマグネットの磁力で固定します。
このホルダーを使用するにあたって、スマホケースの方も買い換えました。金属プレートを貼り付けホルダー側の磁力で固定するため、ケースの背面がハードタイプである必要があったのです。
このケースは、「TORRAS 」というメーカーの製品で、「TORRAS 」はiPhone XSでも利用していて一定の信頼を持っています。今回のiPhoneは新しいボディカラーをチョイスしたので、それが見えるように透明ケースにしたかったのと、側面や四隅は柔らかい素材で落下時などに守ってくれることを条件に探しました。
背面はハードタイプなので、金属プレートの貼り付け部分が変形したり、伸縮する事がなく安定しています。
タウンエースバンのダッシュボードは両面テープ貼り付けも問題なし
CX-5では、車載ホルダーや後付けのメーターなどの取り付けに困りました。
ダッシュボードも樹脂剥き出しではなく表面にソフトな素材が貼り付けてあって、両面テープの貼り付けは怖くてできなかったのですが、タウンエースはさすがに商用車、樹脂剥き出しなので恐れる事なく両面テープを貼り付ける事ができます。
ダッシュボード上に「両面テープが貼り付けられる」と言う事は、かなり車載ホルダーの取り付けに自由度が増す事になる…なんて車両購入時には意識しなかったメリットを発見しました(笑)。
両面テープは24時間待たないとしっかり接着しない
実は、UGREEN車載ホルダーを装着した初日に大惨事が起きました。
Amazonから荷物が届いたのがキャンプ前日の夜だったので、プレートを貼り付けてから6~7時間後にはアルトピアーノのダッシュボード上のホルダーに取り付けて出掛けたのですが、途中でスマホケースとプレートの間の両面テープが剥がれて脱落してしまったんです。
常識なのかもしれませんが、両面テープってものは貼り付けてから24時間ほど待たないとしっかりと接着しないんだそうです。自分は知りませんでした。
その後、予備のプレートに交換、24時間以上待ってから使い始めたため、現在は剥がれることなくしっかりホールドできています。
諸条件をクリアして理想の車載状態に
現在の車載の状態はこんな感じです。
エアコンの風も当たりませんし、ノーズのないクルマである事も手伝ってこの位置に設置していてもあまり前方視界に影響はありませんし、視線移動も最小限、音声入力も問題ありませんし、スマホケースへの取付けなのでスマホ本体の傷の心配もありません。
こんな重量級のスマホを置いていても、走行中に向きが変わってしまったり脱落と言った事は一切ありません。しかも手で動かせば簡単に画面の向きを変えられますし、捻るようにすれば外す事も簡単…と、まさに理想的な車載ホルダーと言えます。
それもこれもアルトピアーノのダッシュボードが余計な装飾がされていないからこそ、ここに気兼ねなくホルダーを接着できたわけです。
ちなみに、スマホホルダーとダッシュボードの接着の際は、ホルダーに付属していたアルコールシートでダッシュボードを拭いて油分を除去しています。
二代目は失敗~設置面の角度に問題
実は、初代と二代目の間には失敗がありました。
初代が良かったので同じ「UGREEN」の製品を選んだのですが、この製品はマグネット部分が垂直にならないため、ダッシュボード上に設置した際にスマホが寝すぎてしまうんです。
垂直面への設置はホルダーごと落下が懸念されますし、そもそも、タウンエースバンに垂直面なんてないですし…^^;
シンプルなデザインで重量感があってかなりいい感じなんですが、運転時に見にくいのでは本来の目的が果たせません。泣く泣くお蔵入りです
T_T
【三代目】オンダッシュのマグネット式車載ホルダー JOYROOM
4年間使用したUGREENのスマホホルダーの固定が甘くなり三代目に買い換えましたが、3代目もウレタン製ダッシュボードに強力(3M)な両面テープで直貼りです。
今回の製品は、使用しない時には↑のように折りたためる上、マグネット部分と土台の間にアームを備えています。
マグネット部分を立ち上げるとスマホを任意の角度で固定でき、アーム部分の伸ばせば、設置場所を3cmほど近く、5cmほど下げることができます。
スマホ本体側には金属プレートを貼りつけることでマグネットで固定されますが、実はこの製品「magsafe」対応機種であれば、本体側の金属プレートは貼りつけ不要でマグネット固定可能です(金属プレートは2種類付属)。
筆者は非対応ケースを購入したので要金属プレートです。
マグネットも強力で走行中にズレたり脱落したりすることはありませんが、降車時に取り外す際には簡単に外すことができます。金属プレートとマグネットが「輪」状になっていて吸着している面が小さいためかと思います。
シガーソケットとUSB-C⇔USB-Cで接続可能に
シガーソケットを分岐してソケットを複数化、さらに買い替えたiPhone16向けにUSB-C⇔USB-Cでケーブルを接続、充電ができるようにしています(右側のプラグは探知機です)。
マグネット式車載用スマホホルダー まとめ
今回は、車載スマホホルダーについてでした。
タウンエースは元々商用車なので、ダッシュボードが樹脂製であることから強力両面テープでの直貼りでも問題ありません。これは数少ない商用車のメリットかもしれません。
初代は4年目に固定があまくなり走行中に向きが変わってしまう(それもかなりぶらぶら)ため三代目に買い換えました。今回も同様にダッシュボードに両面テープで直貼りですが、三代目にはアームが備わっていて、スマホの位置が多少変更できる点が進化しています。
それでは今回はこの辺で。
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