防寒対策・冬の車中泊

真冬のバンコン車中泊~電力不足で長時間運転できないセラミックヒーターより電熱ベストが実用的

キャンプの防寒に電熱ベスト 防寒対策・冬の車中泊
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冬の車中泊の車内煖房は「電熱ベスト」じゃないか…というお話し。

KAZ
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アルトピアーノは、断熱材は一切入っていないので車内温度はほぼ外気温です。冬季の車中泊は通常のキャンピングカーよりもしっかりした防寒対策が必要です。

アルトピアーノには装備されていないFFヒーターに代わる暖房として、セラミックヒーターの使用を想定していましたが断念するに至りました。

サブバッテリー&ポータブル電源を駆使しても、どうやっても電力不足を解消できなかったためです。

自宅にあったデロンギのセラミックヒーターを使って、積雪時に車内煖房を試してみたところ、750Wで十分車内は温まりましたが、それは、あくまで外部電源からAC100Vを供給できた場合の話しです。

サブバッテリーやポータブル電源からの給電では、最大でも1時間+α程度しか煖房することができず、それは車中泊では実用性がありません。

そこで代替煖房として考えているのが「電熱ベスト」「ヒートベスト」と言われる製品です。

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キャンピングカー車内でセラミックヒータは無理だという結論に

我が家のアルトピアーノにはFFヒーターは装備されていませんし、オプションにも設定がありませんので、車内暖房として「セラミックヒーター」の使用を想定していました。

セラミックヒーターは「火」を使わないので、二酸化炭素が車内に充満して酸欠になる事もありませんし、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の心配もないので、車内での利用にはすこぶる都合が良いのです。

しかし、電源の問題がクリアできませんでした。

我が家のアルトピアーノには、105Aのサブバッテリーが搭載され、1500Wのインバーターが装備されています。

12.0V換算で1260Whの容量ですが、インバーターの変換ロス(8割で計算)を勘案すると、実質1,000Wh程度の電気を取り出す事ができます。

さらに、1260Wh容量・1600W出力のポータブル電源「EFDELTA」がありますが、こちらも変換ロス8割で実質1,000Wh程度の電気を取り出せます。

併せて2,000Whになりますが、片方(EFDELTA)は、コーヒーを淹れたり、LED照明を点灯させたり、就寝時の電気毛布用の電力も残しておく必要があるので、セラミックヒーター用にはサブバッテリーしか使えない事になります。

例えば、我が家にあるデロンギ製のセラミックヒーターの消費電力は強1350W/中800W/弱550W(50Hz)ですので、実質1,000Whのバッテリーでの実働時間は「中」で1時間少々、「弱」で2時間地区しか持ちません。

そもそも、持てる電力をギリギリまで使い果たすような使い方はしたくないので、外部電源で電気を供給できない限りは、アルトピアーノ車内でセラミックヒーターの使用は現実的ではないという結論に至りました。


セラミックヒーターに代わる暖房器具は「電熱ベスト」

まずはセラミックヒーターを使いたいシチュエーションについて考えました。

就寝時には、寝袋や毛布などがあって、最終的には電気毛布が最も実用的で電力消費も許容範囲である事を全開のソロキャンプで実証できましたので、就寝時の防寒については一応結論が出ています。

ではどんな場面でセラミックヒーターを使いたいのか…ですが、車内での飲食やパソコン・スマホを弄っている最中などに車内を全体的に暖めたいわけですが、「弱」運転で2時間弱という運転時間はいかにも短すぎます。

しかし、どうしても電力不足を解消できずに最有力候補のセラミックヒーターを断念しましたが、他の「火」を使う暖房器具は車内では使いたくないと思っていて、そこはセラミックヒーターを断念しても変わりません。

そこで、他の方法で温かく車内で過ごす方法を探して探して探した結果、ついに有力候補を見つけたのが「電熱ベスト」「ヒーターベスト」と言われるもので、腹や胸、背中、腰などに電熱線が仕込まれていて、モバイルバッテリーで発熱して温めてくれるベスト(チョッキ)です。

早速、最安値クラスの電熱ベストを購入して試してみる

なにも空間を温めなくても、身体が温まれば良い訳ですし、身体に密着した状態で電熱線を加熱するにはそんなに電気を食わないはず…という事で、最安値クラスのベストを1着、購入してみました。

電熱線が腰や胸に入っていないので「どうかな?」という感じでしたが、Amazonで2,000円クーポンが付いていたため、安さに釣られて購入してみました。

Prime会員なので、翌日には自宅に到着し、早速、手持ちのバッテリーを接続してお試し着用してみました。

ベストはフリース生地のものを選んだので、加熱していなくても普通に温かいです。左下のポケット内にバッテリーとの接続コードが入っていて、接続したバッテリーもポケットに収納しておけます。

胸の三角はスイッチ兼出力切換えです。

赤:強、白:中、青:弱の三食に光るので、使い勝手が良いと感じました。

試用でいくつか気づいた点があったので列記しておきます。

  • 腰・胸に電熱線がないことは、胸はあまり影響ない感じだが、屋外での使用では腰にないのは少々物足りなく感じるかもしれない。
  • 5V2Aのバッテリーが推奨になっていたが、手持ちのバッテリーが5V1.5Aのためか、「強」でも熱くならず、快適温度だった^^;
  • バッテリーが5V1.5Aのためかバッテリーが発熱し、ポケット内側の皮膚が低温火傷ぽい感じになった(ハンドタオルで包んだら大丈夫になった)
  • 「中」でも温度の違いをあまり感じなかった
  • 「強」「中」「弱」の切換えが左胸のボタンなのが使いやすい
  • ボタンが光るので、「強」「中」「弱」が把握しやすい
  • バッテリーをポケットに入れていると若干重い
  • 思っていたよりサイズがタイト(腹周りが苦しい~笑)



これ悪くないです^^

これなら車内だけでなく、屋外で食事を作っている際などでも温かくいられるんじゃないでしょうか。

商品を探す際に長袖のジャケットタイプもありましたが、暑がりの自分的に、あえてベストを選びました。

また、下半身も温かくなりませんが、腹や腰が温かければ案外平気じゃないかな~なんて思います。

下半身を温めたいなら、電気毛布で下半身を包めば「炬燵」のようにできるので、電熱ベスト+電気毛布こたつで車内の暖房は完璧(暑いぐらい)だと思います。

それに、電熱ベストはモバイルバッテリーで使用できますし、電気毛布はAC100Vで消費電力50~70W程度なのでサブバッテリーやポータブル電源の電力を枯渇させることがないのも大きなメリットです。



電気毛布については実績がありますが、電熱ベストについては現時点では、「なかなか良さげ」の印象ですが、しっかり寒い屋外で使ってみない事には本当のところは分かりませんよね。

近々、またソロキャンプに行こうと思っているので、その際に防寒対策の最終アイテムとして機能するのかどうかを確認したいと思います。

今日のところは、購入と試用の様子だけです。

◆後日談

実際にキャンプで使いましたが良かったですよ。というか、車内での使用向きだと思いました。自分が暑がりだからなのもありますが、屋外での活動中は暑くて電源を切っていました。起こした火の回りにいる時も前を開けて背中だけ温めるようにしていました(部分ヒートはできない)。

車内に入ると、身体も動かさず熱源もないのですぐに寒くなって、電熱ベスト+電気毛布こたつでぬくぬくして…。暖かくするコツは、尻のしたにも電気毛布を敷くこと。もうほわ~んと暖かくて眠くなってしまうのが難点かも…な状態でした。

ベスト着て、電気毛布炬燵に入って、リアハッチを全開にして冬景色を眺めながらコーヒーを飲むなんて、なかなかの露天風呂感覚でした。

今年はワークマンからも「着るこたつ」としてヒーティング系のベストやブルゾンが多めに発売されていますので、もしかするとヒートベストが浸透するかも?です。

それでは今日はこの辺で。


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