冬の車内泊暖房を考える~積雪時にバンコン車内でセラミックヒーターは使えるか実験してみた

積雪時にバンコン車内でセラミックヒーターは使えるか実験してみた 防寒対策・冬の車中泊
防寒対策・冬の車中泊
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今回のテーマは車内の防寒・煖房についてです。

KAZ
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多くの小型バンコンがそうであるように、我が家のアルトピアーノにはFFヒーターがありません。オプション装備としても用意されていません。当然、冬季には何かしらの暖房が必要になりますが、車内でセラミックヒーターって使えるんでしょうか。もし可能なら一酸化炭素中毒の心配がないセラミックヒーターをぜひ車載したいところです。

先日のアルトピアーノ初キャンプでは、選んだキャンプ地(箱根)も悪かったし、気温の低下もあって非常に寒く、夜中には氷点下となる中、持参した防寒対策ではまったく足りず、厳しい初キャンプとなってしまいましたので、寒さに対する対策を試してみたい事がありました。

それは、自宅にあるセラミックヒーターは車載のサブバッテリーやポータブル電源で動かせるんだろうか…ってことなんです。

※本稿は2020年3月執筆の記事を2021年10月18に追記・改訂したものです。

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防寒対策としてセラミックヒーターを試す

アルトピアーノ車外は季節外れの大雪

2020年3月28日、川崎では前日からの降雨が朝には雪に変わり、市内でも2~3cmの降雪となりました。

3月の箱根芦ノ湖のキャンプで用意したのは、 普段は筆者がデスク下で足元を暖めるのに使って300Wの 小さなセラミックファンヒーターでした。

暖房能力が全く足りず暖かい風さえ出ないあり様でしたので、次回以降の防寒対策のために、もう1台のセラミックファンヒーターの実力を確認しておきたいと思っていました。

そこへ「雪」という事で、これはもう試さずにいられません。

バンコン車内にデロンギ製セラミックヒーターを持ち込んでみた
◎筆者愛用のデロンギ・セラミックファンヒーター

試したかったのは、550/800/1250Wの3段階に切り替えられるデロンギのセラミックファンヒーターで、普段は4.5畳の書斎の暖房を担っています。

Siriによれば、その時点での筆者の住まいのある地域の気温は「1℃」との事で、前回キャンプの「-3℃」には及びませんが、暖房能力の見極め程度はできそうです。

ちなみに、今回のセラミックヒーターの暖房能力や、ホットサンドメーカー等の家電利用は、外部電源AC100Vに接続した状態での実験です。

デロンギ セラミック ファンヒーター DCH6031J
created by Rinker

車内滞在とセラミックファンヒーターの暖房能力

De'Longhiヒーターの切り替え
De’Longhiヒーターの切り替え

サンドイッチを食べ終わって以降は、持ち込んだスマホやタブレットでWEBや動画を見たり、ゲームをしたりして予定を少しオーバーして2時間半ほど車内で過ごしました。

その間、3段階に切り替えられるヒーターを一定の時間ごとに切り替えて暖房能力やその効果をチェックしてみました。

550Wで連続運転した場合の車内

500Wではほとんど気温は上がらず、ヒーターからも暖かい風はあまり出ておらず、暖房能力は、先日の300Wのヒーターを持ち込んだ箱根キャンプと同じ程度に感じました。

800Wで連続運転した場合の車内

少し時間はかかるが徐々に車内が温まる感じ。車内にいる時間がある程度の時間になるのであれば、550Wがちょうどよい煖房になるかもしれません。寝袋や毛布などとの併用で、実用性があるかもしれません。

1250Wで連続運転した場合の車内

暖かい空気がある程度のボリュームで噴出していて、風の当たる部分だけでなく全体の気温を上げるだけの能力があるようでした。車内全体が暖かくなり、特に天井付近ははっきりと分かるほど暖気が溜まっていました。

頭部は暑いぐらいになるのですが、ベッド下の足元空間の冷気はそのままなので、扇風機などを併用して循環させる必要がありそうです。

実際にキャンプ時にセラミックヒーターを使用する場合には、1250Wでの運転が必要で、その場合でも扇風機で風を循環させる、あるいは、荷物などでベッド以外の部分の空間を埋める等、ベッド下の空間の気温上昇、または冷気侵入防止の工夫が必要と感じました。

セラミックファンヒーターを車内で使う際の注意点

今回の実験で分かったのは、以下のような事柄です。

  • 1250Wであれば車内の気温はしっかり上昇させる事が可能な事
  • 寝袋や毛布などと組み合わせれば、800Wでも実用的な防寒が可能かも
  • ただしベッド下の冷気を暖める工夫が必要な事(扇風機での循環等)
  • セラミックヒータ利用時には外部電源からの電力供給が必須

FFヒーターは車両の燃料を使うため、航続距離が短くなってしまうと困ります。

アルトピアーノ(タウンエースバン)は42Lしか燃料が入らず、航続距離は高速で頑張って400~450km程度かと思うので、暖かさを取るか、航続距離を取るか…で、あまりよい選択肢とは言えないように思います。

ちなみに、アルトピアーノはトヨタディーラー制作で車体の構造には手を付けないため、後付けFFヒーターは、正規オプションとしての選択肢はありません。

セラミックヒーターは最大出力でないと車内の暖かさを一定に保てる動作が保証できないのかもしれませんが、大幅なコスト削減効果と、そこそこの暖房能力を備えている事もわかりました。

サブバッテリーやポータブル電源でセラミックヒーターは使えるのか

いえ、結論から言えば「否」です。

上記の実験は、自宅駐車場で外部電源に接続した状態で行っていますので、800Wでも1250Wでも、W数には無関係に使用できていて車内を暖めることが可能でした。

「煖房」=暖かくできるか…だけを考えればOKですが、キャンパーにはもう1つ重大な問題があります。「電源」です。

問題は外部電源からの供給が供給されない状態での車中泊時、つまり、車載サブバッテリーや、ポータブル電源からの電力供給です。

アルトピアーノのサブバッテリーは100Ah×12V=1,200Whの容量を持っており、1500Wインバーターを搭載していますので、800Wでも1250Wでも稼働する事は可能です(インバーターは1500Wまで出力できるので、800Wでも1250Wでも動かす事は可能)。

EFDELTAも、容量1260Wh、出力1600W/3100Wですので問題なく動かすことができますが、問題は稼働時間です。

このセラミックヒーターの定格消費電力は1,350W/1250W(60Hz/50Hz)ですので、EFDELTAを50Hzに設定して少ない方の1,250Wで稼働した場合でも、よくて1時間、変換ロスなどを勘案すると、40分程度しか煖房することができないのでまったく実用的ではありません。

ちなみに箱根では外部電源に接続していましたので、デロンギの方を持っていれば凍死寸前なんてことはなかったと思いますが、それはあくまで外部電源ありきの話しです。

容量1260WのEFDELTA+300Wのセラミックヒーターの場合(追記)

EFDELTAで300Wの小型セラミックヒーターを動かしてみた

(この章は2021/10/18に追記しています)

1260Whの充電容量を持つポータブル電源「EFDELTA」と、Amazonの激安セラミックヒーター(300W)の組み合わせです。

容量1260Whといっても、100Vに変換する際のロスを20%見込むと、実際に利用できる電量は約1008Whということになり、300Wの小型セラミックヒーターでも3時間21分程度しか運転できません。

ドライブ途中に休憩してテイクアウトで一服…といったシチュエーションでの使用を考えても、ただ暖かな微風がでているだけで、正直、車内が暖かくなることはありません。もちろん、車中泊で一晩中車内を温めておくのこともできない相談です。

ecoflowからリリースされる「DELTA MAX」であれば、2000Whの容量を持っていますので、20%ロスを勘案しても約5時間の連続運転が可能ですが、車内を温めるという目的は達せないと思います。

車中泊の就寝時の暖房と考えると、車内を温める能力が最低でも6時間、できれば7~8時間は欲しいところですので、やはり車内でセラミックヒーターを使って暖房する…という方法は現実的ではないと、自分的には結論付けました。

冬の車中泊、ポータブル電源で賄える現実的な車内の暖房防寒とは

それでは車中泊キャンプ等宿泊前提の場合の暖房・防寒はどうすればいいのか、を考えなければなりません。

条件は

  • サブバッテリーまたはポータブル電源のバッテリー容量で賄えること
  • 煖房・防寒だけでなく、調理やスマホ充電、就寝時の防寒にも電力が必要なこと
  • 車内で「炎」を使わないこと

以上を踏まえて、現実的に考えると、選択肢はあまり多くありません。

まずその方法の1つとしてすぐ思い浮かぶのは「電気毛布」です。

就寝時には下に敷いたり上に掛けたり、様々な利用方法で就寝時に暖を取ることができますし、就寝前であっても、腰下に撒いておけば「炬燵(こたつ)」に入っているような感覚で暖を取れます。

毛布を腰から下に巻き付けておけばそれだけでも暖かいですが、通電すればもうぬくぬくで最早「炬燵」です。足先まで暖かくなるのがいいですね。足りなきゃ「湯たんぽ」併用でばっちりです。

電気毛布は消費電力が50~70Wと小さいので、500~700Whクラスのポータブル電源でも8~10時間ほど持たせることが可能なので、就寝時以外に炬燵で使っても、就寝時も十分暖かく眠ることができます。

まして、1000Whクラスであれば、活動時間中の暖房に加えて、調理や就寝時の防寒にも電力を使うことができそうです。

電気毛布 電気ブランケット 電気ひざ掛け 160x130cm
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さらにもう一つ候補となるのは、「ヒーティングベスト」「電熱ベスト」です。電熱線が入っていて腹や背中・腰をあたためられるベスト(チョッキ?)です。

実際、昨シーズン(2020年)に購入して使ってみましたが、上半身に関しては十分な暖かさが得られました。弱・中・強が選べるので、ほんのり暖かい~ぽかぽかまで調節が可能です(強でも暑いまでにはなりませんでした)。

電気毛布炬燵+電熱ベストは、たぶん汗をかくと思います。

電源はモバイルバッテリーを使用するので、ベストのポケットに入れておけば邪魔になりませんし、ポタ電の蓄電量を消費しないのもメリットです(自宅で充電してきた場合)。

電熱ベスト、今シーズンも自分の暖房・防寒の1つのメインアイテムになりそうです。

※ワークマンでもちょっと話題の製品が出ています


今回は冬の車中泊の暖房について考えました。

結論としては、セラミックヒーターは外部電源が利用できるなら車内煖房には十分ですが、サブバッテリーやポータブル電源からの給電を前提とする場合には、利用可能時間が短く実用的とは言えないことがわかりました。

今のところ、車中泊での防寒は電気毛布が最強ではないでしょうか。

それでは今日はこの辺で。


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