今回は、折りたためて持ち運びが容易なポータブル型ソーラーパネルの出力ごとのベストバイを探してみようと思います。

昨今人気のポータブル電源が人気ですが、バッテリー(蓄電池)は貯めた電気を使ってしまえばただの重たい箱です。アウトドアユースはもちろん、災害時の停電対策、電力逼迫時の節電対策としてもソーラーパネルの需要が高まっています。太陽光発電で無料で発電できるソーラーパネルのうち、携帯可能で設置場所を選ばないポータブルタイプのソーラーパネルを探しました。
- ソーラーパネルはどうやって選べばいいのか
- ソーラーパネルを購入する際に何に注意すればいいのか
- 何ワット発電できるパネルが必要なのか
等々、ソーラーパネルを選ぶ際に気になることや注意点などのまとめ、そして、出力ごとのおすすめソーラーパネルを選んでみました。
ソーラーパネルの選び方とは?

ポータブル電源に壁のコンセントからは充電する場合、100V×15A=1500Wでの充電が可能です。
しかし、災害発生時などで停電となった場合には壁のコンセントには電気は送られてこないため、いくらポータブル電源に蓄電しておいても、電気を使用すればいずれは枯渇してしまいます。
長期間の停電時に電気の枯渇を防ぐには、ためておくだけではなく、新たに電気を生み出す仕組みが必要です。そういった意味で、天気がよければ(ほぼ)無限ともいえる太陽光エネルギーから発電できるソーラーパネルを用意しておくことは災害時対策の基本とも言えそうです。
さらに昨今では、電力需給のひっ迫によって節電が推奨されており、ソーラーパネルによる太陽光発電で生み出された電気を使用することは壁のコンセントからの電気使用を減らすことになり、節電にも効果があるとされています。

ソーラーパネルの必要性はわかったけど、いざとなると度のパネルを選べばいいのか分からないよ
という方向けに、以下にソーラーパネルの選び方について解説しました。ソーラーパネルで発電した電力をポータブル電源にためておく…というスタイルを前提に解説しています。
【大前提】「入力電圧」>「出力電圧」
ポータブル電源を充電するためのソーラーパネルを選ぶ際の大前提があります。
入力電圧 > 動作電圧
です。
「入力電圧」とは、ポータブル電源が受け入れられるに入力電圧です。ポータブル電源が何ボルトまでの電圧を受け入れられるかの数値です。
「動作電圧」は、「定格出力」「Vmp」とも表記されますが、ソーラーパネルが太陽光で発電した電力の出力電圧です。ポータブル電源に何ボルトの電圧で電気を送るかの数値です。
「入力電圧 > 動作電圧」とは、『電力を送る側の電圧が、受け入れる側の電圧を上回ってはいけない』ということです。
例えば、我が家の「EFDELTA」のソーラパネルからの入力は「最大400W DC10~65V 10A」となっています。これは65V以下の電圧(Vmp)のソーラーパネルなら使えますという意味です。同様に「最大200W DC10V-25V 12A」のRIVER Proは、25V以下のVmpのソーラーパネルから入力可能ということです。
一方パネルの方は、同じくEcoFlowの「400Wソーラパネル」の動作電圧(Vmp)は「41.0V」、「220Wパネル」のVmpは18.4Vです。
Vmp41.0Vの「400Wパネル」は、EFDELTAには使えますが、RIVER Proには使えません。「220Wパネル」はEFDELTAにもRIVER Proにも使える…というわけです。

できるだけ発電能力の大きなパネルなら効率よくどんどん充電できる…とおもいきや、実は使用可能なパネルの電圧が決まっているので、ポータブル電源の受け入れ可能な電圧の上限ギリギリのソーラーパネルが最も効率よく発電・充電できるのです。

じゃあ、開放電圧がポータブル電源の入力電圧の上限を超えている場合は、いくら「Vmp」が下回っていても使えないんでしょ?
という疑問が湧くと思います。

こちらは筆者が先日アルトピアーノのルーフに取り付けた定格出力200Wのソーラーパネルで、「開放電圧:31.5V/Vmp:25V」です。このソーラーパネルからBluetti「EB70S」に充電する場合、EB70Sのソーラー入力は「12V-28V、Max200W」です。
開放電圧は超えていて、Vmpは上限以内…という微妙な数値ですが、実はこれ問題ないんです。
ポータブル電源にそのパネルで充電できるかどうか…は、「Vmp」の数値で判断してください。
電力や電流は上回っていても大丈夫
ポータブル電源にそのパネルで充電できるかどうか…は「Vmp」で判断する。

でも、定格出力(W)や、電流(A)が上回っていたら使えないんでしょ?
と思うかもしれませんが、出力(W)や電流(A)は気にする必要はありません。
電流(A)は、充電する側のポータブル電源の要求値に従うので、出力側(パネル)の電流の数値が上回っていても問題ありません。電源の規定に従った電流で充電されることになります。
必然的に『電圧(V)×電流(A)』で求められる電力量も小さくなってポータブル電源の上限を超えることはありません。
つまり、ソーラーパネルを選ぶ際に必要なのは
ポータブル電源に充電可能なソーラーパネルは「Vmp」値が電源の入力上限以内であること
だけ…ということになります。
ポータブル電源の容量に見合った定格出力

現在我が家には4種類のソーラーパネルがあります。
先日AllPowersから提供頂いた400Wのパネル、EcoFlowの110Wパネル、そしてアルトピアーノのルーフに取り付けた200Wパネル、クラウドファンディングでスマホ充電用に購入した40Wパネルです。
この4枚のパネルを使って「EFDELTA(容量1260Wh)」を充電した場合に、0→フル充電に要する時間を計算してみます。
400W | 200W | 110W | 40W | |
充電量 | 280W | 140W | 77W | 28W |
1時間 | 280W | 140W | 77W | 28W |
2時間 | 560W | 280W | 154W | 56W |
3時間 | 840W | 420W | 231W | 84W |
5時間 | 700W | 385W | 140W | |
10時間 | 770W | 280W | ||
20時間 | 560W | |||
フル充電 | 4.5時間 | 7.9時間 | 16.4時間 | 45時間 |
日数 | 当日 | 2日目 | 5日目 | 12日目 |
表内について説明します。
【充電量】
表内の充電量は平均70%と見た実行充電量です。パネルと太陽が正対した時に最大効率で充電できますが、常に太陽に正対させておくのは至難ですし、雲や影がかかったりして常に最大量で発電し続けることはほぼできませんので、メーカー広報の方から『60~70%程度で見ている』と伺ったので、本ブログでもソーラーパネルの発電量は70%で計算しています。
また、日照時間は1日5時間で見ていますが、実際にはパネルに影がまったく落ちない時間はもっと少ないはずです。
【時間経過】
最大発電量の70%を出力した場合の1時間ごとの発電総量を表しています。
【フル充電】
1260Wまで充電するのにかかった時間を「容量1260Wh÷充電量」で算出しています。
フル充電に12日かかるなんて現実的じゃない
1日4時間の日照があった場合、400Wパネルであればその日のうちに電力を回復することが可能です。
一方40Wのパネルでは、時間当たり28Wの発電で1260Whをフル充電するのに11.3日かかる計算となりますが、こんなに時間がかかっては実用的ではありません。
災害で大規模停電が起こったと考えてみてください。
ポータブル電源に蓄電されていれば、その電力を使って照明を灯したり、スマホを充電したり、暖を取ったりすることが可能ですが、容量は補充(充電)しなければいずれ枯渇してしまいます。
「いずれ」といってもそう遠いことではありません。例えば1260Whで100Wの白熱電球を点灯し続けた場合、わずか12時間後には容量をほぼ使い切ってしまう…そんな程度の電力量です。
こうしたことを勘案すれば、使った電力はその日のうちに回復できるのが理想です。
ポータブル電源の容量の70~80%程度をその日のうちに回復できる発電量のソーラーパネルを組み合わせないと、あまり遠くないうちに電力は枯渇してしまうはずです。
大出力パネルは大きくて重い

本稿で対象にしているのは、折りたたみ式のポータブル(持ち運び可能な)タイプのソーラーパネルですが、ソーラーパネルは出力が大きければ大きいほど、サイズが大きくなり重量も増します。
我が家のALLPOWERS400Wパネルは18.5kgもあります。
EcoFlowからも400Wパネルが発売されていますが、22.5kgとかなりヘビー級で、気軽に持ち運びできる重量ではありません(しかも形状が持ちにくいので簡単には移動できません)。
ソーラーパネルを選ぶ際にはできるだけ大出力のパネル…と考えがちですが、電圧の面でもんだいないとしても、手軽に持ち運べて設置・撤収が容易であることも重要な要素ですので、一考の余地がありそうです。
400Wパネルは、実効280~300Wもの発電能力には大いなる魅力を感じますが『折りたためるけれど実質据え置き』と考えた方が良いように思います。
そういった意味では、200Wクラスまでがポータブルとしては実用的、もし400W必要なら200Wパネル×2枚で検討した方がよいかもしれません。また、CIGS系パネルは軽量という点では結晶パネルと歯同列で比較できない軽さです。
変換効率はあまり気にしないでよい
(1)変換効率22%の200Wソーラーパネル
(2)変換効率18%の200Wソーラーパネル
(1)と(2)ではどちらが多く発電できるかわかりますか?
答えは簡単「どちらも同じ」で、時間当たり最大200Wを発電します。
「じゃあ変換効率ってなに?」と思うじゃないですか?
よくパネルの売り文句に「変換効率が良いので…云々」と書いてありますが、実は、この変換効率は、同じ発電量のパネルを比べた場合に、変換効率がよい方が『より小さいパネル』で発電が可能…という意味です。
例えば、家の屋根などにパネルを敷き詰める場合などには、おなじ面積をパネルで埋めた場合に発電量が異なってくるので変換効率が重要になりますが、ポータブルで考える場合には、よほど大きな差がない限り、携帯性や重量などに大きな差はでないので、あまり気にしなくてよいように思います。
とはいえ、バンのルーフにパネルを設置する場合などには、変換効率のよいパネルで同じ発電量でもサイズが小さければ2枚並列で載せられる等のメリットがあるので、発電効率を無視もできないですが…。
単結晶・多結晶シリコン、シリコン系とそれ以外の素材

よく耳にする「単結晶シリコン」という言葉は、セル(電池の単体)の状態を表します。
セルの原料である『ケイ素(シリコン)』が含まれたケイ石を溶解しセルを作りますが、単結晶シリコンは純度が高くセルが規則正しく配列している状態です。
これに対して多結晶は、単結晶のセルを作る際に生じる端材などを用いてパネルを形成しています。
多結晶は端材を使っているため安価に作れますが、見た目は「まだら」になることもありあまり美しくありません。多結晶より純度の高い単結晶の方が見た目にも美しく発電効率が良好ですが高価です。
ただし、純度の高い単結晶の方が高性能である場合が多いですが、最終的にはパネルとなった時の「Vmp/Imp(動作電圧/動作電流)」の数値が肝心ですので、一概に多結晶より単結晶が優れているとは断定できない部分もあります。
CIS/CIGS、CdTe

「CIS」は銅、インジウム、セレンを原料とする化合物半導体で作られたもの、「CIGS」は、銅、インジウム、セレンにガリウムを加えた4原料から作られる太陽光パネルです。
「CIS」は、原料が低コストでありながら発電効率も悪くなく、シリコン系と比べて光吸収効率が高く薄膜化が容易であることや、パネルの一部に影ができても発電効率が低下しづらいこと、温度計数が低く高温環境でも出力が低下しづらい等の特徴を持っており、次世代の太陽光パネルとして注目されています。
「CIGS」はガリウムを加えることで、CIS半導体に比べて太陽光エネルギーの吸収性がより高いことから、CIS系よりもさらに効率的な発電が可能なパネルです。
BougeRVから提供頂いてアルトピアーノのルーフに設置したパネルは「CIGS」系のソーラーパネルです。日々、EFDELTAの充電に使用していますが、平均して150~160Wの発電量で、湯沸かしや炊飯などで使用した電気をその日のうちに回復できています。
ちなみに「CdTe」は、カドミウムとテルルを原料とした化合物半導体で作られており、発電効率が良く欧米では普及が進んでいますが、「カドミウム」を含むため日本国内では生産されていません。
同じメーカーの製品を使った方がいいのか
ポータブル電源とソーラーパネルは同じメーカーでないと使えないということはありませんが、前述のVmp値のことも含めてメーカーがセット販売しているパネルなら、購入後に使えないといったことはありません。
我が家では、ポータブル電源はEcoFlow製とBluetti製、パネルはALLPOWERS製、EcoFlow製、BougeRV製を使っていますが、どの組み合わせでも「Vmp」以外の問題は特にありません(Vmpが超えないようにだけ注意して接続しています)。

電源とパネルと同じメーカーの製品にするメリットがあるとすればセールでの『セット購入』でしょう。ポータブル電源単品、ソーラーパネル単品より、電源とパネルのセットにより大きな値引が付けられているのはよくあることです。
接続は「MC-4」が基本

多くのソーラーパネルの端子はMC-4ですし、ポータブル電源には自社が採用するコネクタに変換できるMC-4コードが付属していますので、パネルの端子がMC-4であればほぼどのメーカーの電源にも接続できると考えて良さそうです。
見回してみると、中にはMC-4端子からの変換コードが付属しない電源もあるようですが、汎用品でも1000~2000円程度で購入できるので大きな問題にはならないはずです。
防水防塵性能の見方
防水防塵の表示は『IP68』といった記載で表されます。
「IP68」のIPとは防塵・防水規格を示す等級の表記であることを表します。先の数字が防塵性能、後ろの数字が防水性能を表します。
ソラーパネルの場合、防塵性能についてはすべての製品が「6」等級で『塵埃がはいらない』性能です。
以下は防水性能(8段階)の一覧です。

ソーラーパネルの防水性能は、「5」等級~「8」等級まで製品によって異なります。地面に寝かせたり、立てかけて設置した状態で降雨があっても、IPX5程度であればすぐに撤収すればもんだいないはずです。IPX7~IPX8であれば降雨中でも設置したままでも浸水はないはずです。
各々の設置方法や用途によって防水防塵性能を選んでください。

表内の「IPX●」の「X」は、IP性能が優れている…みたいに見えますが、さにあらず。防塵性能を表示していないことを表す「バツ」ですので誤解なきよう。
定格出力別おすすめソーラーパネル
ここでは定格出力別におすすめソーラーパネルをピックアップしました。
定格出力100W未満のソーラーパネル
品名 | セル | 出力 | VMP | 接続 | 防水 | サイズ(mm) | 重量 | 価格(円) | 1W | |
Ecoflow | 60Wパネル | 単結晶 | 60W | 18.2V | MC4 | IP67 | 537x815x20 | 4.0kg | 19,800 | 330 |
Jackery | SolarSaga80 | 単結晶 | 80W | 22.0V | DC8020 | IP68 | 528x906x27 | 5.1kg | 29,800 | 373 |
100W未満のソーラーパネルは、EcoFlowとJackeryの2大メーカーの製品を選びました。いずれもセルには単結晶シリコンを採用しています。
EcoFlowは60W、Jackeryは80Wと出力の差がありますが、20Wの差で1万円の価格差はどうでしょうか。何か余程のJackeryチョイスの理由がない限り、EcoFlow60Wパネルが順当かと思います。
このクラスのソーラーパネルは「RIVER」や「EB3A」などの最小クラスのポータブル電源とのセット以外ではなかなか使い道がないかもしれません。それでも2万円超はしますので、もう少し頑張って100Wクラスを購入することをおすすめします。
定格出力100Wクラスのソーラーパネル
100Wクラスのソーラーパネルは、「RIVER Max」や「EB55」「Anker535」など容量500Whクラスのポータブル電源と相性がよいでしょう。時間当たり70~80W発電すれば、1日5時間の日照で350~400W程度を充電可能です。
品名 | セル | 出力 | VMP | 接続 | 防水 | サイズ(mm) | 重量 | 価格(円) | 1W | |
Jackery | Solar Saga100 | 単結晶 | 100W | 20.0V | DC 8020 | IP65 | 535x1220x20 | 4kg | 34,800 | 348 |
Anker | 625 | 単結晶 | 100W | 26.5V | XT60 7909 | IP65 | 525x1446x45 | 5kg | 34,900 | 349 |
ALLPOWERS | 100W パネル | 多結晶 | 100W | 18.0V | MC4 | IP67 | 650x1220x10 | 3.6kg | 15,999 | 160 |
BougeRV | Yuma 100W | CIGS | 100W | 25.0V | MC4 | IP68 | 348x2175x15 | 1.9kg | 38,999 | 390 |
Ecoflow | 110W パネル | 単結晶 | 110W | 18.5V | MC4 | IP68 | 420x1785x25 | 6kg | 33,000 | 300 |
Bluetti | PV120S | 単結晶 | 120W | 24.8V | MC4 | IP67 | 550x1750x– | 6.8kg | 39,800 | 332 |
6メーカーの製品をピックアップしました。
セルは、ALLPOWERSが「多結晶」、BougeRVが「CIGS」です。「多結晶シリコン」製のパネルは見た目の面で不利ですが、価格が安く高コスパである点が魅力です。単結晶に比べてやや発電効率が悪いので同じ発電量の場合にパネルの大きさが少し大きめになります。最後の「1W(あたりの単価)」を見ると、多結晶パネルがダントツに割安になっています。
「CIGS」は柔軟性が高く設置場所が広範です。発電効率も良好で、影が落ちても発電量が一気に下がることがないのがメリットです。価格的には最も割高ですが、それだけのメリットを持っています。
単結晶シリコンのセル採用パネルでは、EcoFlow110Wパネルが最も高コスパです。
Jackery、Ankerの製品は防水性能が「5」ですので、設置方法や用途によっては注意が必要です。

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定格出力200Wクラスのソーラーパネル
時間当たり140~160W程度の実行発電量であれば、5時間/1日の日照で700~800Whの容量を回復できます。「RIVER Pro」や「EB70S」クラスのポータブル電源と組み合わせるとよいでしょう。
メーカー | 品名 | セル | 出力 | VMP | 接続 | 防水 | サイズ(mm) | 重量 | 価格(円) | 1W |
Ecoflow | 160Wパネル | 単結晶 | 160W | 18.2V | MC4 | IP67 | 680x1570x24 | 5.0kg | 42,900 | 268 |
Jackery | SolarSaga 200 | 単結晶 | 200W | 18.0V | DC 8020 | IP67 | 540x2320x25 | 9.6kg | 86,600 | 433 |
Bluetti | PV200 | 単結晶 | 200W | 20.5V | MC4 | IP65 | 590x2265x– | 7.3kg | 59,900 | 300 |
ALL POWERS | 200Wパネル | 多結晶 | 200W | 18.0V | MC4 | IP66 | 650x2230x10 | 6.3kg | 39,999 | 200 |
ALL POWERS | 200Wパネル | 単結晶 | 200W | 20.0V | MC4 | IP66 | 525x2230x10 | 5.0kg | 49,999 | 250 |
BougeRV | Yuma200W | CIGS | 200W | 25.0V | MC4 | IP68 | 660x2175x15 | 3.2kg | 75,999 | 380 |
Ecoflow | 220Wパネル | 単結晶 | 220W | 18.4V | MC4 | IP68 | 820x945x25 | 9.5kg | 69,300 | 315 |
やはりこのクラスでも最も高コスパなのはALLPOWERSの多結晶シリコンセルのパネルです。定格出力200Wで4万円を切る価格はかなり魅力的です(セールでの値引も大きい)。
ちなみに、同社の単結晶パネルも並べてありますので、サイズや重さと価格の違いを見比べてみてください。どうしても同じ出力を得ようとすれば多結晶パネルはサイズを大きくする必要があるようです。ただ大きさが問題ないなら価格の安さは注目に値します(ALLPOWERS製は単結晶でも割安です)。
単結晶パネルでは、EcoFlow160Wパネルが4万円台前半と2番目の高コスパとなっています。ただしEcoFlowのパネルは製品によって防水性能が「7」と「8」があるので要注意です(「7」だからダメという意味ではありません。長時間水没させるような使い方をしなければ問題ないはずです)。
価格で言えば「CIGS」パネルのBougeRVは割高です。車両ルーフへの取り付けなど、薄さや柔軟性、軽量性などが必要な場合でなければ、まだ結晶シリコンパネルが高コスパです。
Bluetti PV200は防水性能が「5」ですので、設置や用途に注意して選んでください。
【おすすめ】ALLPOWERS 200W多結晶パネルを2枚購入しても400Wクラスのパネルよりも割安です。400W1枚より、直接・並列のつなぎ方で幅広い電源に入力でき、別々の電源に充電もできるので使い勝手はかなりいいのではないかと思います。置き場所は2枚分必要ですが。

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定格出力400Wクラスのソーラーパネル
定格出力400W、実行発電量240~320Wあれば、5時間/1日日照で1000~1500W程度の電力を生み出すことができ、1500Whクラスのポータブル電源をフル放電しても1日で回復することが可能です。その代わりサイズや重量はとても扱いやすいとは言えないので、気軽に移動させるのは厳しいサイズです。
メーカー | 品名 | セル | 出力 | VMP | 接続 | 防水 | サイズ(mm) | 重量 | 価格(円) | 1W |
Bluetti | PV350 | 単結晶 | 350W | 37.5V | MC4 | IP65 | 905x2400x– | 13.9kg | 99,800 | 285 |
Ecoflow | 400W パネル | 単結晶 | 400W | 41.0V | MC4 | IP68 | 1068x2390x24 | 22.5kg | 126,500 | 316 |
ALL POWERS | 400W パネル | 多結晶 | 400W | 37.4V | MC4 | IP67 | 1048x2660x50 | 18.5kg | 119,999 | 300 |
実際に使ってみたALLPOWERSの400Wパネルは本当に重くて困りましたので、それ以上に重いEcoFlow400Wパネルはちょっとお勧めする気になりません。
Bluetti「PV350」は定格出力は350Wと控えめですが、コスパも3機種の中では良い方ですし、13.9kgの重量が最も使い勝手がよいのは目に見えています。ただしPV350は防水機能が「5」である点は要注意です。

ポータブルソーラーパネルの選び方 まとめ
今回は折りたたみ可能なポータブル式ソーラーパネルを定格出力別にピックアップしてみました。
基本的にはポータブル電源とのセット購入や、追加購入で電源とパネルは同メーカーの組み合わせで使用するケースが多いですが、実は必ずしもメーカー推奨のセットが最も効率よく発電×充電を行ってくれる組み合わせとは限りません。
最も効率の良い充電を行うには、自分でVMP値をチェックして、ポータブル電源で許容できる最大効率で充電できる組み合わせを見つけることをおすすめします(推奨セットでないと値引が付かないケースもありますが)。
もし最適な組み合わせが見つからない場合や、電源と別にパネルを追加購入する場合などは、他メーカー製品との組み合わせも検討してもよいのではないかと思います。
それでは今日はこの辺で。
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