ポータブル電源・バッテリー

車中泊&キャンプ向けポータブル電源の選び方~大容量高出力だけじゃない使い方に合った選び方とは

ポータブル電源の選びかた ポータブル電源・バッテリー
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今回のテーマはポータブル電源の選び方についてです。

KAZ
KAZ

車中泊やキャンプに持ってゆく前提でポータブル電源を選ぶ場合、何を基準に選べばよいのでしょうか。また選ぶ際の注意点などはあるんでしょうか。今回は車中泊やキャンプ向けのポータブル電源選びについて考えます。

今さら?

と思われるかもしれないんですが、ポータブル電源を充電容量と定格出力だけで選んでいる方が多いような印象なので、ポータブル電源を選ぶ際に『何を基準に選ぶのか』『選ぶ際の注意点』などについてお話ししようというわけです。

今回は、車中泊&キャンプ向けのポータブル電源選びをテーマにしていますが、大地震や大災害など防災視点でのポータブル電源選びは以下の記事を参照してください。


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おさらい~家電の定格消費電力をチェックし容量と定格出力を想定

『自分の車中泊やキャンプのスタイルから容量と出力を考える』

このことは、過去記事でも何回か書いています。

ポータブル電源は、どういう場面でどのように使うのかによって、必要な容量と出力が違ってくるのでまずは容量と出力をチェックするのは当然でと言えます。

とりあえず大容量・高出力モデルを選んでおけば間違いない。

確かにそうなんですが、ポータブル電源は容量と出力の多寡で値段が決まってくるので、資産が有り余っている方は別に気にしなくてもいいのかもしれませんが、私を含めた一般の方は、使いもしない大容量・高出力モデルに無駄なお金は出したくありませんよね。

なので、自分の使途にあったポータブル電源を選ぶことが『コスパの良い買い物』だと言えますし、車中泊やキャンプで使った際にも使い勝手がよいことに繋がります。

電気製品は定格消費電力と使用時間で必要な容量が決まる

車中泊やキャンプで使用する家電の消費する電力はイメージと少し違う場合があります。

例えば、電子レンジは実はさほど多くの容量を必要としません。

自分が車内で使っている「山善YRL-F180」という電子レンジの定格消費電力は800W/50Hzです。

800Wも使うんだ…と思われるかもしれませんが、定格消費電力は1時間使用した際に消費する電力量を表しているので、実際に2~3分しか連続使用しない電子レンジは意外に消費する電力量は多くないんです。

800Wの定格出力の電子レンジで3分間加熱した場合の消費電力量は、800W÷60分×3分=40Wです。

3分間の加熱を5回繰り返した場合の消費電力量は200Wになります。

一方、筆者が冬場の車中泊で使用している電気毛布の定格消費電力は50Wです。

睡眠中に電気毛布を7時間使用したとすると、消費する電力量は50W×7時間=350Wになります。

どうですか?イメージと反対の消費量じゃないですか?

容量を食いそうな電子レンジが意外に消費電力量が少ないのに対し、あまり食わなそうな電気毛布の方が連続使用時間が長いために、トータルの消費電力量が多くなります。

もっと極端な事例を出すと、例えば冬場にIHヒーターで車内で鍋ものを作って食べた…と想定した場合、定格消費電力1200WのIHヒーターで、ぐつぐつ煮込んで食べる間も保温を続けて40分連続使用した場合の消費電力量は、1200W÷60分×40分=800Wとなります。

小~中容量クラスのポータブル電源だと、容量すべてを使い切ってしまうような消費電力量です。

消費電力量が少なくても高出力が必要な家電がある

ポータブル電源で給電して家電を使用する場合『家電の定格消費電力をポータブル電源の定格出力が上回っていなければならない』が鉄則です。

前述の電子レンジが好例ですが、1回あたりの消費電力量は僅か40Wですが、定格消費電力が800Wとい大きいため、最低でも800Wの出力が可能である必要があります。

逆に電気毛布は、7時間連続使用した場合の消費電力量は大きいですが、定格消費電力自体は50Wと小さいため、ポータブル電源も大きな定格出力は必要ありません。

このように、必要な容量や出力は『何をどう使うのか』によって異なるので、自身の車中泊やキャンプスタイルからポータブル電源の容量や出力を想定する必要があるわけです。

使用し始めに大きな電力を必要とする家電がある(起動電力)

ポータブル電源の出力の記載を見ると、ほとんどの機種で、『定格出力○○W/瞬間最大出力◎◎W』や『定格出力○○W/サージ(出力)◎◎W』と表記されています。

家電の中には、使用し始めに大きな電力を必要とする製品があり、これを「起動電力」や「突入電力」と言います。

例えば、電子レンジは定格消費電力の約2倍の起動電力が必要とされていますし、エアコンでは定格消費電力の4倍もの起動電力が必要とされます。

この瞬間的な起動電力に対応するのが「瞬間最大出力(サージ出力)」です。

定格出力の2倍程度の瞬間最大出力を持っていないと起動できない家電があるとされています。

また、運転中の消費電力も一定ではなく変動しながら連続運転しているため、定格消費電力ぎりぎりより、定格出力が少し余裕があると安心だとされています。

ポータブル電源の定格出力は1500Wあれば安心

以上から、車中泊やキャンプにおいて『何をどのぐらい使うのか』によって、購入するポータブル電源の容量や出力を想定する必要があることがわかりました。

とはいえ、「アレとコレを使う」ではなく、一般的な家電を広く万遍なく…という場合、具体的にどの程度の定格出力が必要なのかの目安も知りたいところです。

その場合、家庭のACコンセントが目安になります。

家庭の壁のコンセントは、一般的に15A(アンペア)×100V(ボルト)ですので1500Wです。

言い換えると、家庭でコンセントに電源コードを繋いで使用している家電は、ポータブル電源の定格出力が1500Wあれば動かすことができる…ということになります。

起動電力はその2倍程度が必要なので、自宅にある家電をどれでもすべて車内に持ち込んで使いたい…という場合には、定格出力1500W/瞬間最大出力3000Wが目安となります。

もちろん、そこまで大きな消費電力の家電は使わない…というのであれば、定格出力1500W/瞬間最大出力3000Wまでの出力は不要です。

一般的に消費電力が大きい家電は

  • 調理家電(電子レンジやIHヒーター、電気ケトル、ホットプレートなど)
  • 暖房器具(熱くするものは概して電気を食います~ファンヒーターなど)

です。

車中泊やキャンプをする際に、これらの「加熱」系の家電を使わないのであれば、定格出力1500W/瞬間最大出力3000Wまでの出力は不要ということになります。

スマホやガジェットの充電と、電気毛布や扇風機など低消費電力家電のみであれば、200~500W程度の定格出力で十分と言えます。

車載前提なら大きさや重さやハンドルの有無もチェック

筆者のEFDELTAのサイズは40x21x27cmとまあまあ大柄で重量は14kgあります。

狭いアルトピアーノの車内では40x21x27cmのサイズはまあまあ場所を取るものの置けない大きさではないですが、問題は14kgの重量です。

14kgがどの程度か想像つかない方は、5kgの米袋を3つ一度に持ち上げることを考えると想像しやすいかもしれません。

持ちあがらないことはないが、ずっと持ち歩く(携帯性)ことはできませんし、車内で中腰での移動は腰をやられる可能性もないとは言い切れない重量です^^;

そういう意味では、もう少し気軽に移動できるもう少し軽量なポータブル電源が欲しいと思います。

DELTA miniのデモ機をお借りした事がありましたが、こちらは11kgでたった3kgしか違わないのに、車内で取り扱う際には重量の違いがかなりはっきりと意識しました。

さらに、RIVER MAXのデモ機もお借りしたことがありますが、こちらは7.7kgとEFDELTAの約半分程度と軽量で、本体上部にハンドル(持ち手)もせいもあって、取り回しがよかった印象です。

もちろん、車内で家電を使うとなれば優先するのは容量・出力ですが、同等性能の製品を比べるのであれば、軽量であることも車載前提の場合には重要な要素となります。

また「取っ手」も重要です。

前述のように、RIVERは最も重い機種でも7.7kgと軽量ですが、本体上部のハンドルも取扱いを楽にしている大きな要因でしょう。

リンサン鉄リチウム電池採用ポータブル電源に注目

現在、ポータブル電源に使われる電池はリチウムイオンが主流です。

一時期、某国のスマートフォンの電池が発火・爆発したとの報道がよく見られたことがあったように、実はリチウムイオン電池は、取り扱い方によっては発火や爆発の危険性があるので注意が必要です。

現在出回っているポータブル電源の多くは「三元素(ニッケル・マンガン・コバルト)」リチウムイオン電池を採用していますが、今年に入って徐々に「リンサン鉄リチウム」の採用が増えてきています。

BLUETTIのラインナップはほぼ「リンサン鉄リチウム」ですし、AnkerやEcoFlowでも最新モデルに「リンサン鉄」を採用し始めています。

「リンサン鉄リチウム」電池は、エネルギー密度が低く安定しているため、より安全性が高い上、三元素リチウムイオンの充電サイクルが500~800回であるのに対して、リンサン鉄リチウムの場合は2000~3500回と長寿命も特徴です。

充電サイクルは、放電(電気を使う)量の合計が100%ごとに1回とカウントします。充電コードを繋いだ回数や満充電にした回数ではありません。例えば充電サイクル2000回の場合、ポータブル電源を週1回の車中泊1泊ごとに容量100%を使い切ったとすると、2000泊の車中泊ができるわけです。

週1車中泊では、年間約52週間として充電サイクルは52回しかカウントされません。2000回カウントするには38年以上かかります。3500回だと67年以上かかることになります。リンサン鉄リチウムのポータブル電源は「一生もの」と言えそうです。



KAZ
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自分的には、今後はリンサン鉄リチウムの採用が増えるのではないかな…と考えています。ポータブル電源は決して安い買い物ではありませんので、できるだけ長期間使用できる「リンサン鉄リチウム」採用の製品がおすすめかもしれません。選択肢はまだ少ないですが、「リンサン鉄リチウム」にこだわって製品を選んでもよいかもしれません。


日本法人があり公式サイトに所在地や連絡先などが明記されている

自分的にはこのことはちょっと重視しています。

当ブログで紹介しているEcoFlow、Jackerey、Anker、BLUETTI、SmartTapはいずれも日本法人が登記されています。

やはり国内に日本法人を設置するということはそれだけ製品やサービスに責任を持つという意味合いが強まると思いますし、日本語が怪しくない公式サイト(日本人スタッフがいる)があり、所在地や連絡先などが明記されていることが重要と考えます。

ちなみに、Smart Tapは日本企業、Jackeryは米国企業、Anker、EcoFlowとBlueTTIは中国企業、「LACIRA」というブランドは「株式会社ポスタリテイト」という日本企業が運営しているようです。

これ以外で、日本法人があるポータブル電源のメーカーはほとんどない状況ですが、日本語の公式サイトがまあまあちゃんとしているのは「EENOUR」、海外サイトがあるのは「GOLABS」「ALLPOWERS」ぐらいです。

「EENOUR」は製品保証にも言及していますし、問合せフォームも用意しているので大丈夫かも…とも思いますが、いざとなると現地とのやり取りになるんだろうな…と思います。

何かあった時のことを考えるとやはり日本法人が設立されていて、日本人スタッフいるというのは大きな安心感にはなるんじゃないかと思います。

当然ですが、当ブログで紹介している5社は、製品保証やサポート体制などもしっかり明記されています。これって大事じゃないかな…と思っているので、当ブログでご紹介する製品もこの5社の製品が中心となっています。

KAZ
KAZ

余談ですが…。

個人的なことを言えば、EcoFlow社とは懇意にさせて貰っていて広報の方(日本人)とメッセージのやり取りができる状況にありますしデモ機をお借りすることもあるのですが、結構「お固い」印象で自分としては安心してお付き合いできる企業かなと思っています。

余談ですが、先日何かの話しの中で「社内文書は英語か中国語だ」と仰っていたので、その広報の方も英語と中国語が話せるってことになるわけでなんだかグローバルな香りがしました(笑)

製品が良いと感じているのはもちろんですが、企業を少しずつ知ることができて信頼というか安心感のような気持ちが強くなった部分はあります。

PSE認証について~認証を取得したポタ電を選ぶべき?

PSE認証を取得しているモバイルバッテリーを選びましょう

そんなことを耳目にしたことはありませんか?

モバイルバッテリーのPSE認証制度は、モバイルバッテリーの爆発や発火などの事故が相次いだことを受け、2019年12月1日以降は「PSE認証マーク」を取得していない製品は販売してはいけないことになりました。

電気によって動いている製品は「電気用品」として、経済産業省が管理している「電気用品安全法(PSE)」という法律によって規制されており、事故の多発を受けてモバイルバッテリーもその規制対象となったというわけです。

では、モバイルバッテリーの親分のようなポータブル電源もPSE認証を取得している製品を選んだ方がいいじゃん…と思って色々しらべたところ、なんと、ポータブル電源はモバイルバッテリーとは違うんだそうです。

経済産業省の電気用品安全法「モバイルバッテリーに関するFAQ」にこんな記述があります。

▽▽ここから▽▽
Q.4 交流100Vも出力できる、いわゆるポータブル電源の扱いは?
A.4 蓄電池の出力は原理上直流に限られており、交流が出力できるポータブル電源は蓄電池に該当しないため、モバイルバッテリーとして扱わず、非対象。
△△ここまで△△


ちょっと驚きませんか?

ポータブル電源は蓄電池じゃないんですって。

自分はポータブル電源こそが蓄電池で、その子分というか弟分がモバイルバッテリーなのかと思ってましたので、目からウロコでした。

なので、多くのポータブル電源は「PSE認証」を取得していない、というかそれを求められていないということのようです。

いや、Jackeryのポータブル電源はPSE認証を取得していますよ

と仰る向きがあるかもしれませんが、自分が調べたところ、Jackeryの「PSE認証」はバッテリーに取得したのではなく、充電時に接続する「ACアダプター」が電気用品安全法の規制対象なので、ACアダプターで取得しているようです(中には製品として取得しているものもあるかのしれませんが)。

EcoFlowの場合には、「X-Stream」技術によってACアダプター不要で充電可能なので、ACアダプターでPSE認証を所得する必要がないようです(EFDELTAやDELTA MAXのように製品として取得しているものもある)。

たとえポタ電であってもPSE認証があった方がいいのかもしれませんが、規制対象ではないので取得していない製品がほとんど…というのが実情のようです。

PSE認証については「取得」前提で探すと、かなり狭き門になってしまいそうです。

JackeryかEcoFlowか

あとは「Jackery」か「EcoFlow」か…って話しになるのかもしれませんね。

好みと言えば好みですが、例えば「急速充電」を考える時に、JackeryやBLUETTIはACアダプターを2個使って実現させようとし、EcoFlowはACアダプタ自体をなくしてしまって技術的にクリアしようとする…、まったく違うアプローチをしています。

小さな出力でも家電の消費電力を抑えて動作させることができる「X-Boost」機能もEcoFlowの小~中クラスの製品の大きな特長でありメリットですが、最近になってようやくBLUETTIが「電力シフト」という名称で最小モデルEB3Aに採用したのみで、EcoFlowの専売のような状況です。

あくまでも自分(筆者)のイメージですけれど、

Jackery」… オーソドックスで基本に忠実、よく言えばトラディショナル悪く言えば少し古臭い

EcoFlow」… 進歩的で技術革新を好み、よく言えば独創的・先進的、悪く言えば他社に事例がないからいいのか悪いのかよく分からない

といった感じでしょうか。

伝統的でオーソドックスなものに安心する人もいるし、新しいものや独創的なものに惹かれる人もいますが、そういう分類でJackeryとEcoFlowを選んでも面白いかもしれません。

自分的にはEcoFlowが好きです。

  • 定格出力以上の消費電力を持つ家電を動かしてやろう
  • 1時間で80%まで充電してやろう
  • 邪魔だからACアダプタなくしちぇ
  • スマホで遠隔操作できたら便利じゃない?

そういう発想や思いを実現しようとする姿勢とか、実現できる技術力とか、そういうものに交換を持ちます。

ここ最近のEcoFlowで言えば、「リンサン鉄リチウム」の採用に関しては少し慎重なようで、他社に比べてあまり目立った導入事例が聞こえてきませんが、RIVERクラスなどの普及クラスにも「リンサン鉄リチウム」電池を採用したモデルを投入してほしいなあ…と思って注目しています。

結論:いまおすすめのポータブル電源はこれだ!

やはり基本は『何をどう使うのか』です。


スマホやガジェットへの充電・給電が中心なら

スマホやガジェット(タブレットやノートPCなど)への充電・給電が中心であれば容量300Wh

クラスがおすすめです。

260~290Whの容量と、このクラスでは破格の定格出力600W/最大瞬間1200Wの出力が可能な「RIVER(EcoFlow)」「EB3A(BLUETTI)」がおすすめです。

「RIVER(EcoFlow)」はエクストラバッテリーを別途購入・合体することで、容量を2倍のポータブル電源に変身させることが可能です。

「EB3A(BLUETTI)」は、長寿命の「リンサン鉄リチウム電池」採用です。

いずれの機種も、家電の消費電力を抑えて小さな出力で動かす技術を搭載した先進的なモデルです。

EcoFlow RIVER 288Wh 600W/1200W X-Boost 遠隔操作

電気毛布や扇風機など小出力の長時間利用を想定するなら

スマホやガジェットへの充電・給電のほか、電気毛布や扇風機など、定格消費電力は小さいものの利用時間が長めの家電の利用を想定しているのであれば、もう1クラス上の容量500Wh前後の製品がおすすめです。

500Whあれば、消費電力50Wの電気毛布や扇風機を8時間使用して、残り100Whをスマホ充電やガジェット給電に充てる…といった使い方が可能です。

ちなみに、5,000mAhバッテリーのスマホは18.5Whなので、100Whで5.4台充電可能です。

候補は「RIVER Max(EcoFlow)」「EB55(BLUETTI)」「535(Anker)」の3台です。

「RIVER Max」は「X-Boost」によって定格出力600Wながら、消費電力1200Wまでの家電を動かすことができます。ありません。

「EB55」「535」には同様の機能はなく、定格出力を超える消費電力の家電は動かせません。

「EB55」は「リンサン鉄リチウム電池」採用です。

EcoFlow RIVER MAX ポータブル電源 576Wh 600W/1200W

電気毛布や扇風機など小出力の長時間利用×複数人向け

さらにもう1つ上のクラスになると、容量が700~800Whほどになりますが、このクラスは人気はあるのですが、筆者的には中途半端に感じるクラスです。

それは、1つ下のクラスと定格出力/瞬間最大出力が同等のまま容量だけを増やしたようなモデルが多いためです。

従ってできることに違いはありませんが、それを複数人で使える=つまりファミリーユース向けのキャラクターを与えられているのかな…と感じます。

「RIVER Pro(EcoFlow)」「EB70(BLUETTI)」などが候補となりますすが、容量700Wh台で価格は7万円後半と、横一線です。

出力はEB70が700Wと最大ですが、RIVERには「X-Boost」があるので1200Wまでの家電が使用できるのは強みで、この3台の中では最もおすすめの1台です。

容量だけで言えば、882Whの「DELTA mini(EcoFlow)」もこのクラスと言えますが、出力は1400W/2100W、価格は10万円超と同クラスとは言いにくいものの、1400Wの出力であれば家電のほとんどが技術なしに使用できるのは大きなメリットです。

容量を抑えて価格を下げ1つ下のクラスと競合させよう…そんな役割を担っているような戦略モデルの位置づけかもしれません。

X-Boostで2000Wまで動かせ、急速充電やスマホ遠隔操作などにも対応しているEcoFlowの新世代モデルですが唯一のネックが価格です。

セールなどを狙って10万円以内で買うことができればこのクラス最強と言えるでしょう。

EcoFlow RIVER Pro 720Wh 600W/1200W X-Boost 遠隔操作
Bluetti EB70S リンサン鉄リチウムイオンバッテリー 716Wh 定格800W
DELTA mini EcoFlow 882Wh 1400W/2100W X-Boost機能 遠隔操作

1台持っていれば1~2泊でも十分カバーできる

わらに上のクラスになると、容量は1000Wh超、出力も家庭のコンセント(1500W)と同等かそれ以上となるので、電子レンジや電気ケトルなど高出力を求められる家電も含め、車中泊やキャンプで使用するような家電なら余裕で使用できるクラスです。

このクラスでは「EFDELTA(EcoFlow)」「Anker 757」が候補になりますが、EFDELTAはX-Boostやスマホ遠隔操作に対応しておらず「新世代」ではない点が惜しいところです。

筆者も利用していますが、1260Whの容量と、1600W/3100Wの出力は不足を感じたことがなく、基本性能がしっかりしていて気に入っていますが、新世代機能が欲しいと常々思います。

その点、「Anker757」は、今年(2022年)5月に発売になったばかりの最新モデルで、リン酸鉄リチウム電池採用で、1500W/2400Wの出力はほとんどすべての家電を利用可能です。

このクラスでは「Anker 757」をおすすめ機種といたします。

この上のクラスはアウトドア利用も可能だが基本的には据え置き利用

自宅から車に積んで、現地で車外へ持ち出す…。

そういったシチュエーションを想定できるのは、1つ下のクラスまでと考えてよいかもしれません。

「DELTA Max 1600/2000(EcoFlow)」「AC200(BLUETTI)」「Jackery 1500/2000」などが候補となりますが、重量20kg超のポータブル電源の車内移動は厳しいので、基本的には一旦置いたら据え置いたまま使うようなイメージになります。

なお、災害用・緊急用のポータブル電源選びは別記事がありますのでご参照ください。

EcoFlow DELTA MAX 1600 1612Wh 2000W/4200W
BLUETTI AC200P リン酸鉄リチウム電池 2000Wh 2000W/4800W
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今回は、ポータブル電源の選び方について考えました。

今やレジャーの定番となりつつあるアウトドアはもちろんですし、大地震や大規模自然災害の事なども考え併せると、ポータブル電源は一家に1台は持っていた方がよいと思います。

また、電力需給のひっ迫対応のための『節電』を考えても、太陽光で発電してポータブル電源に蓄えておく…という方法は最も手軽で効果のある節電方法だといえます。

自分も、庭のフェンスにぶら下げたソーラーパネルから、自宅内に置いているEFDELTAに充電して、小型炊飯器やノートパソコン、スマホ充電などに日ごろから使っています。

それでは今日はこの辺で。


  1. KAZ Enjoy Camper より:

    こんばんわ>156さん
    清書ありがとうございます^^
    なんと、素人目線のころから…ですか、感謝感謝でございます。

    10日でポタ電2台ですか、なかなかやりましたねえ。
    でも、DELTAとRIVERはよいチョイスだったんじゃないかと思います。
    DELTAが出張るほどではないシーンではRIVERは手軽でよいですし、逆のシーンもありそうです。
    洗脳できたなら「やりぃ」ですけれど(笑)、確かに1-2でのフィニッシュですね^^

    いま、EcoFlowは人が足りないみたいですよ、担当の方が人を募集しているようなこと仰ってました。
    たぶん、ですけれど、日本人スタッフが足りないんじゃないかなと思います。
    折りがあればそんな声もあったことはお伝えできればと思います。

    今後ともよろしくお願い申し上げます。
    ローソンかしこまりました。ゆっくりお待ちいただけますように…。

  2. 156 より:

    清書(ハードル↑)ですw

    はじてまして。
    素人目線のスマホライフからROM専門でしたが、垂らされた釣糸にパクっと、させていただきました。

    年末の黒金セール案内の記事に導かれw、素のRIVERを楽天黒金セールで購入。好感触なれど(好感触ゆえ?)容量がもっと欲しくなり、増設バッテリー追加でMAX化を思案。そこにAmazonタイムセールがあり、ついDELTAminiを…
    いくら貴サイトで洗脳(失礼)されてたとはいえ、僅か10日でEcoFlow2台も購入するとは、やり過ぎてしまいましたw

    そんな中、お勧めでの1-2(MAXではありませんが)。投稿ネタができた、と大喜びしました次第ですw

    ただ個人的にはEcoFlowさんのサポートはもう少し頑張ってほしいな、という感じです。人気があり中の人が足りないのかもしれませんが、もう少しレスポンスが早いといいなと思います。(EENOURさん、対応早かったです。)

    それはさておき、2022年も楽しみに拝読させていただきます。
    (2番ローソンでお願いします。)