ポータブル電源は欲しいけれど予算がない!そんな方に目を向けて頂きたいのがBLUETTI製品です。その理由は『リン酸鉄リチウムイオン電池採用』です!
EcoFlowだってJackeryだって「リン酸鉄リチウム電池」を採用したポータブル電源を発売していますよ?BLUETTIだけの特徴ではないでしょう?
と思うかもしれませんが、確かに『今は』そうです。各社とも2022年以降、「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用した新モデルを続々リリースしています。
でも、2021年までは「リン酸鉄リチウムイオン電池」採用のポータブル電源ってあまりなかったんです。特に4大メーカー(EcoFlow/Jackery/Anker/Bluetti)では唯一BLUETTIだけが「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用していました。
もう何が言いたいか分かりますよね。
そう、セールで値引きがついて割安になった旧モデルを狙うなら「リン酸鉄リチウムイオン電池」採用のBLUETTI製品がねらい目ってことなんです。
今回は「セールで狙うならBLUETTIのリン酸鉄!」ってことで進めたいと思います。
BLUETTIってどんなメーカー?
皆さんはBLUETTIにどんなイメージを持っていますか?
印象としては少し地味ですかね?メーカーとしてもEcoFlowやJackeryと比べるとあまり洗練されていないイメージがありますよね。
ただ実際に使ってみるとまた別の印象を持つようになります。
自分はこれまでに複数のBLUETTI製品を使ってきて思うんですけど、そうしたイメージとは違ってかなり堅実でしっかりした製品を作る企業だな…という印象を持っています。
自分的に名機だと思っている「EB3A」、手頃なサイズとスペックが使いやすい万能型の「EB70S」を使っていますし、デモ機として「AC60・B80」をテストさせて貰っていますが、悪くないんですよね。
いや、正直いってかなり気に入って使っていますし、お借りしたAC60&B80は従来からの基本性能の高さや使い勝手の良さに加えて、BLUETTIが少し苦手にしていた「質感」や「高級感」みたいな部分も大幅に進化していて驚いたぐらいです。
余談ですがマメ知識を。「BLUETTI(ブルーティ)」はポータブル電源やソーラーパネルなどのブランド名で、運営母体(企業)は『パワーオーク(PowerOak)』です。他のポータブル電源メーカーと同様に中国広東省深圳の企業で、2019年に設立されたまだ若い企業です。2021年には日本法人『株式会社ブルーティパワー』を設立しています。古くからリン酸鉄リチウム電池を採用したポータブル電源を開発・販売しており、4大メーカーの中でもリン酸鉄に関してはパイオニア的存在です。
BLUETTIはずっとリン酸鉄リチウムイオンバッテリー
自分がポータブル電源に目覚めたのは2020年3月に「アルトピアーノ」を購入して、ン十年ぶりにキャンプを再開したり、新たに車中泊という「遊び」を覚える中で、車内で家電を使うための必須アイテムとして意識した時でした。
この2020年にはBLUETTI「AC200P」が発売されているんです。もちろんリン酸鉄リチウムイオン電池採用です。当時から充電サイクル3500回(80%残存)を謳っていました。
けれど、右も左も分からなかった自分は「Makuake」で盛大にアピールしていたEcoFlow「EFDELTA」を購入したのですが、当時、今ほどの知識があればまた選択肢も違っていたのかな…なんて少し思うんです。
「EFDELTA」がダメ…と言っているわけではありません。3年経過した現在でもメインで使用していますし、その間何ら問題もなく利用できており満足度も高く、三元系リチウムバッテリーとしては名機だと思っています。ただ、今になって顧みて三元系リチウムとリン酸鉄リチウムの寿命と安全性を勘案するとどうだったかな…という意味です。
2020~2021年に発売された主だったポータブル電源を比較してみます。
AC200P | EFDELTA | 1500 | PowerHouse II 800 | |
メーカー | BLUETTI | EcoFlow | Jackery | Anker |
発売 | 2020/09 | 2020/06 | 2021/07 | 2021/02 |
容量 | 2,000Wh | 1,280Wh | 1,534Wh | 778Wh |
出力 | 2,000W | 1,600W | 1,800W | 500W |
電池 | リン酸鉄 リチウム | 三元素 リチウム | 三元素 リチウム | 三元素 リチウム |
2020~2021年当時は「リン酸鉄リチウム」のメリットなど誰も論じていませんでしたし、ましてBLUETTIがリン酸鉄リチウム電池を採用していて、安全性や長寿命というメリットを持ったポータブル電源を発売しているなんて知る由もありませんでした。
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なぜリン酸鉄リチウム電池がおすすめなのか
リン酸鉄リチウム電池のメリットは端的に言って「安全・長持ち」です。
まずは「安全」についてですが、Bluetti公式サイトには以下のような記述があります。
リン酸鉄リチウムイオン電池は、数あるリチウムイオン電池の種類の中でも、優れた熱安定性とそれによる安全性で知られています。
極端な環境での実験で、三元系/ニッケル酸リチウムバッテリーが発火したのに対し、リン酸鉄リチウムイオン電池はわずかな発煙のみでした。
リチウムイオン電池の中でも最もエネルギー密度が低く安定しており、酸素を発生しないため、発熱しても発火・爆発が起こらないため、三元系リチウムイオン電池よりも安全だとされています。
※
リン酸鉄リチウムイオン電池採用のポータブル電源の安全性については以下の記事でまとめていますのでよろしければご覧ください。
次に「長持ち」についてですが、リチウムイオン電池の寿命は「充電サイクル数」によってカウントし、その劣化は充電可能な容量の減少というカタチで現れます。
三元系リチウムイオン電池の充電サイクルが500~800回なのに対し、リン酸鉄リチウムイオン電池では3000~3500回と5~6倍もの長寿命となっています。
充電サイクルやバッテリーの劣化を緩和する正しい充電方法については以下の記事を参照してください。
例えば、充電サイクル3500回の電源は、毎日全容量を使い切る(充電サイクル1回)ような使い方をしてもその寿命は9.5年です。週に1回キャンプに出かけて容量を使い切る使い方なら67年もの長期間にわたって使用できる計算になります。
セール値引きのポータブル電源狙うならBLUETTI
もう「なるほど」ですね。
現在セールの目玉「最大〇%OFF」の対象製品は、2020~2022年に発売された製品が多いのですが、実はその多くが三元系リチウムイオン電池を採用しています。EcoFlowしかり、Jackeryしかり、Ankerしかり…です。
唯一、2020年までさかのぼっても「リン酸鉄リチウムイオン電池」採用の製品を購入できるのがBLUETTIという訳です。
例えばこちら。現在、BLUETTI公式サイトでディスカウント価格となっているAC200Pですが、2020年発売なのでモデル末期であることは確かですが、基本性能・機能を押さえた高コスパモデルです。
AC200Pは容量2,000Wh/定格2,000W出力を備える大容量高出力ポータブル電源です。もちろんリン酸鉄リチウム電池採用で充電サイクルは3500回、拡張バッテリーと接続可能で購入後に容量拡張が可能です。
最新モデルは様々な面で進化し、新機能や性能・質感の面での向上も目覚ましいものがありますが、ポータブル電源の役割りを考えた場合、大容量の電力を蓄えておくことが可能で、すべての家電を出力不足なく動作できることが基本です。
であれば、AC200Pはその点ではまったく問題ありません。
ちなみに、EcoFlow「DELTA Max 2000」(2021年9月発売)もEcoFlowのセールを担う目玉機種で、容量2,014Wh・出力2,000Wでスペックとしては拮抗していますが、電池は三元系リチウムイオンです。
どちらが優れていてどちらがダメと言うことはできませんが、電源としての安全性や寿命の長さという観点で選べばBLUETTI AC200Pに軍配が上がるのではないでしょうか。
BLUETTIはセールにも積極的なメーカー
DELTA2Max | 2000Plus | 767 | AC200P | |
メーカー | EcoFlow | Jackery | Anker | BLUETTI |
容量 | 2,048Wh | 2,042Wh | 2,048Wh | 2,000Wh |
定格出力 | 2,000W | 3,000W | 2,000W | 2,000W |
容量拡張 (最大) | 6,144Wh | 12,252Wh | 4,096Wh | 8,144Wh |
AC入力 | 1,500W | 1,500W | 1200W | 500W |
DC入力 | 1,000W | 1,400W | 1,000W | 700W |
サイクル 残存容量 | 3,000回 80% | 4,000回 70% | 3,000回 80% | 3,500回 80% |
通常価格 | 254,100円 | 28,5000円 | 299,900円 | 169,800円 |
容量1Wh単価 | 124.1円 | 139.6円 | 136.4円 | 84.9円 |
出力1W単価 | 127.1円 | 95.0円 | 150.0円 | 84.9円 |
この表は、EcoFlow/Jackery/Ankerの「リン酸鉄リチウム電池」採用の容量2,000Whクラスの現行モデルのスペックと、「AC2000P」を比較しています。
スペック的にはほぼ同じで、容量拡張はEcoFlow/Ankerの最新モデルを凌いでいます。さすがに発売時期に2年状の差があるので、「AC/DC入力」に関しては若干見劣りする部分がありますが、ソーラー充電に関してはパネル1枚での充電を想定(※)するのであれば、MAX700Wで充分です。
(※)スペックとしては複数枚のソーラーパネルを組み合わせて最大1,000~1,400Wまで入力可能であっても、複数枚のソーラーパネルを購入する費用を勘案すれば、200W以下のパネル1枚購入というのが一般的ではないかと思います。
電源の寿命を表す「充電サイクル」でも最新モデルに引けはとりません。
また、コスパを見るため「容量1Whあたりの単価」と「出力1Wあたりの単価」に注目してください。Jackeryは新しい「Plus」シリーズで容量拡張時を想定した出力を持たせていますが、それ以外では「AC200P」に比べて1.4~1.8倍のコストがかかることになります。
価格に関して付け加えるなら、BLUETTIはセールにも積極的なメーカーです。旧モデルはもちろん、比較的新しいモデルでも折々にしっかり値引きをつけてセールが行われるので、機能機種を割安に購入できるチャンスは大きいと言えます。
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以下のリンクから、公式・アマゾン・楽天・ヤフーそれぞれの今の価格を確認してみてください。かならずどこかで「これは!」と思うような機種と価格に出会えるはずです。
今回は、セール価格でポータブル電源を狙っている方への提案として、旧モデルからリン酸鉄リチウムイオン電池を採用して、安全性や長寿命に秀でているBLUETTI製品をおすすめしてみました。
- 基本性能である「容量」と「出力」をしっかり確保できれば旧モデルでも構わない
- リン酸鉄リチウム電池採用のポータブル電源をできるだけ安価に購入したい
- 大容量、高出力のポータブル電源を高コスパで手に入れたい
という方にはおすすめの情報ではないかと思います。
それでは今日はこの辺で。