ポータブル電源・バッテリー

【ポータブル電源雑学】パススルーはポータブル電源が劣化する?パススルー充電で劣化させない方法

パススルーを使用しても劣化しないポータブル電源 ポータブル電源・バッテリー
この記事は約17分で読めます。
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今回はポータブル電源の『パススルー』機能について調べました。

KAZ
KAZ

機器に給電しながら自身も充電できる、あるいは逆に自分を充電しつつ接続した機器にも給電できる機能が『パススルー』です。停電時などに電力供給が停止すると困るケースなどに便利な機能ですが、パススルーは電源の劣化を早めるとして各社とも利用を積極的には推奨していないように感じます。

『便利な機能なのに何故使用が推奨されていないの?』と不思議に思いませんか?

というわけで、パススルーそのものの機能や、なぜ積極利用が推奨されないのか等の解説、さらにパススルーを使用しても劣化しないポータブル電源は存在しないのか、あるいは、パススルー充電しても電源を劣化させない条件などを調べてみました。

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パススルーってどんな機能で何に役立つの?

まずは『パススルー』についておさらい。

パススルーとは、ポータブル電源に充電しながら同時に接続した機器に給電(電力を供給)する機能、あるいは、危機に給電しながら自身の充電も行う機能です。

「充電しながら給電」なのか「給電しながら充電」なのかはメーカーによって表現が異なりますが、いずれにしても、充電と放電を同時に行う機能と理解しておけば間違いありません。

例えば、コンセントが1個しかないけど、ポータブル電源も充電したいし、スマホも充電したいといったシチュエーションでも、パススルー機能を利用すれば両方同時に充電できるわけです。

使い方は簡単で、ポータブル電源のAC入力から壁のコンセントに充電コードを接続したり、ソーラーパネルからの充電コードをDC入力に接続した状態で、ポータブル電源の出力端子に充電したい機器(例えばスマホ)を接続するだけです。

ポータブル電源の多くは、このパススルー機能を利用している最中に停電が起こった場合に、電力供給をポータブル電源に蓄えた電力からの出力に切り替えることで、停電時にも電力供給を途切れさせない「UPS(無停電電源装置)」としての機能を持っています。

このパススルー機能+UPSがどんな場面で役立つのか…というと、例えば、水槽で飼っている熱帯魚のエアー(ぶくぶく)です。留守中に停電になって何時間もエアーが停止してしまっては魚が死んでしまいます。

そこで、エアレーションのポンプの電源はポータブル電源に差し込み、ポータブル電源の充電コードを壁のACコンセントに接続しておくと、通常は壁のコンセントからの電力をポンプに流して(スルー)電力を供給し、停電になったらポータブル電源に蓄えた電力からの供給に切り替えることでエアレーションは途切れず(一瞬途切れる)魚たちが酸欠で死んでしまうことがない…そんな使い方が想定できます。

ただしポータブル電源のUPSは簡易的なもので、外部入力から内部蓄電からの供給に切り替えるのに若干時間がかかるため、精密機器や電子機器には使用できません。

パススルー機能を各社とも推奨しない理由とは

パススルー機能は多くのポータブル電源が標準的に備える機能ですが、製造メーカー各社ではパススルー機能の積極利用を推奨していません。例えば…

【EcoFlow】
パススルー使用によって消耗が大きくなる場合がございますので、頻繁にパススルー使用をしないようにお願いいたします。(→EcoFlow JP)→訂正

【Jackery】
何かの機器へ給電をしながらポータブル電源本体への充電を行うパススルー充電につきまして、使用は可能ですが、前提条件として充電電力より出力電力が小さくなくてはなりません。

デバイスの出力電力が充電電力より大きくなると、バッテリーが蓄電できなくなります。パススルーでの使用は、常時続けているとバッテリーに負荷がかかるため推奨はしません。
(→Jackery helpcenter)

【BLUETTI】
本製品はパススルー充電に対応していますが、バッテリー長持ちさせる場合は推薦しません。(→BLUETTI Amazon EB70

【EENOUR】
現在EENOUR製品の中で、ポータブル電源に充電しながら他のデバイスに給電することは出来ます。充電中の給電は電池の劣化に繋がりますのでご注意ください。(→EENOUR FAQ

EcoFlowとJackeryに関しては、「充電電力より出力電力がちいさいことが前提」であることを強調しています。

なぜ「充電電力より出力電力がちいさいことが前提」なのでしょうか。それはポータブル電源の電池の劣化を促進してしまうためなんです。

パススルーによるポータブル電源の劣化要因は2つ

パススルーはポータブル電源の劣化を早めてしまうというのには2つの要因が考えられます。

充電サイクルのカウントが進んでしまう

例えば、ポータブル電源を充電しながら出力の大きな家電を同時に使っていると考えてください。

家電への出力が大きいので、ポータブル電源の蓄電が進まずずっと充電・放電を続けている状態が続くわけです。

ポータブル電源の劣化は、充電サイクルのカウントによって充電可能な容量が減少する形で劣化が進み、当初の80%程度の容量を各メーカーとも目安に充電サイクルを設定しています(800回で残量80%など)。

充電サイクルは充電容量の100%を使い切った時点で1サイクルをカウントします。

ずっと充電・放電を続けている状態が続く…ということは、放電量が100%になるごとにいつの間にか充電サイクルのカウントが進んでしまうというわけです。

充電しながら…でなければ100%使い切ったところで給電がストップするので、充電カウントは1で止まりますが、充電しながらの場合はいくらでも放電できるわけで、充電サイクルもカウントし放題になってしまう感じでしょうか。

一度に大きな容量を充電するとダメージを受けやすい

「充電深度」という考え方があります。

充電深度とは一度に充電する容量の深さ(大きさ)のことで、例えば、一度に80~100%を一気に充電すると「充電深度が深い(大きい)」、20~30%を充電すると「充電深度が浅い(小さい)」等と表現します。

スマホのバッテリーを事例に取ると、以前はスマホのバッテリーは完全に使い切ってから充電した方がよい…とされていました。いわゆる「メモリー効果」という現象で、容量が余った状態から充電してしまうと、その余った部分は「不要なもの」として使えなくなってしまって、実質のバッテリー容量が目減りしてしまう症状です。

しかし、現在主流のリチウムイオン電池は、この「メモリー効果」に非常に強くなり、反面、フル充電・フル放電といった「満タン・すっからかん」といった状態や、一気に大容量を充電する「充電深度の深い充電」によってダメージを受けやすい性格を持っています。

このため、現在では以前はNG行為とされていた「継ぎ足し充電」(容量が残っていても少量ずつ充電する)がより良い充電方法とされるようになりました。

三元系でもリン酸鉄でも、同じリチウムイオン電池を採用している以上、ポータブル電源にもその性格は当てはまるので、空っぽまで使ったり、満タンまで充電したり、1→100%のような充電深度の深い充電はポータブル電源にダメージを与え劣化を早めます。

充電電力<出力電力は電源劣化の原因に

パススルー充電の際に、充電電力より出力電力が上回ってしまうと電源の劣化に繋がります。

というのは、「充電電力<出力電力」の場合は、前2項目の「劣化の原因」両方が電源にダメージを与えるためです。

というのは、充電電力より出力電力が上回ってしまうということは、電気製品が求める電力をACコンセントからの入力だけでは賄えないため、バッテリーに蓄電している電力を同時に出力せざるを得ないためです。

例えば、AC100Vコンセント(1500W)から充電しつつ、1800Wの電気製品をパススルーで使用した場合、コンセントからの電力だけでは300W足りないの、バッテリーの蓄電から300Wを出力します。すると、時間が経つにつれて電池の容量は減少してゆき、電気製品の使用を止めない限り最終的には電池の容量は枯渇してしまいます。

前述の通り、フル放電は苦手なリチウムイオン電池はダメージを受け劣化が進み寿命が短くなるというわけです。

もう1点、満充電に近い状態でパススルーを使うと、満タン以上の電力は放出せざるを得ないため、ずっと出力し続けることとなり、充電サイクルのカウントがどんどん進んでしまいます。受電サイクルは放電量の合計が100%になると1カウントなので、満タン状態のままパススルーを続けると、放電量の積算が何百%にもなって、どんどんサイクルのカウントを進めてしまいます。

ポータブル電源の寿命は、三元系で充電サイクル800~1000回程度、リン酸鉄リチウム系で2500~3500回程度です。一度や二度の繋ぎっぱなしのパススルーでは大した問題にならなくても、何週間、何か月と続けてしまうと充電サイクルはずっとカウントを進め続けて、一気に寿命を迎えてしまう危険性もなきにしもあらず…です。

パススルーを使用しても劣化しないポータブル電源

Ankerのポータブル電源は、明確にパススルー充電でも劣化しないと謳っていますが、他社製品でも明確に謳っていなくても、パススルー利用しても劣化しない条件があります。

パススルーを使用しても劣化しないと謳うAnkerに聞いてみた

画像出典:https://www.ankerjapan.com/products/a1750

こちらは「Anker PowerHouse II 800」の詳細ページの「パススルー」についての記述です。

『本製品はパススルー充電時にバッテリーを介さず直接家電製品に電力を供給することで、リチウムイオンバッテリーの劣化を抑える仕組みを採用』

『バッテリー劣化を気にせず、簡易的な無停電電源装置(UPS)としてご利用いただけます』と明記されています。

ただこの「Anker PowerHouse II 800」は旧ラインナップの製品なので、現行機種でも劣化しないのかをAnkerにメールで問い合わせてみました。

以下は筆者の問い合わせ内容とAnkerカスタマーサポートチームからの回答です。

【質問】
御社製品について伺いたくご連絡いたしました。

「パススルー」についてですが、「PowerHouse II 800」の詳細ページにパススルーに関する説明があり『本製品はパススルー充電時にバッテリーを介さず直接家電製品に電力を供給することで、リチウムイオンバッテリーの劣化を抑える仕組みを採用しています (バッテリー残量94%以下の場合) 。』とあります。

(1)こちらは「パススルーを使用してもバッテリー劣化しない」という理解でよろしいでしょうか。

(2)この場合の「劣化」とは、充電サイクルがカウントされることによる充電容量の減少という理解でよろしいでしょうか。

(3)「リチウムイオンバッテリーの劣化を抑える」とありますが、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用している767/757/555/535/521等の「Portable Power Station」シリーズにおいても同様でしょうか。

(4)「バッテリー残量94%以下の場合」とありますが、バッテリー残量95%以上の場合にはバッテリー劣化を伴うということでしょうか。「Portable Power Station」シリーズについてご教示ください。

お忙しいところお手数ですが、上記についてご教示頂ければ幸いです。

よろしくお願い申し上げます。

【回答】
お客様

お世話になっております。Ankerカスタマーサポートでございます。
この度はお問い合わせ頂き、誠にありがとうございます。

頂いたご質問へ下記にて回答させて頂きます。

(1)こちらは「パススルーを使用してもバッテリー劣化しない」という理解でよろしいでしょうか。

→ご説明にあります通り「リチウムイオンバッテリーの劣化を抑える仕組みを採用しています。」
全く劣化に影響しないわけではございませんが、ほとんど影響がない程度となっております。

(2)この場合の「劣化」とは、充電サイクルがカウントされることによる充電容量の減少という理解でよろしいでしょうか。

→仰る通りでございます。

(3)「リチウムイオンバッテリーの劣化を抑える」とありますが、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用している767/757/555/535/521等の「Portable Power Station」シリーズにおいても同様でしょうか。

→Portable Power Stationシリーズもおっしゃる通り同様の仕様となっております。

(4)「バッテリー残量94%以下の場合」とありますが、バッテリー残量95%以上の場合にはバッテリー劣化を伴うということでしょうか。

→バッテリー残量が95~100%の場合、本体の蓄電量から出力致します。こちらは100%状態を維持した場合、リチウムイオン電池の仕様上バッテリーに高負荷がかかり劣化が速まってしまう為、それを抑える仕組みとなっております。
100~95%の状態は少なからず本体バッテリーの劣化に影響を与えてしまいますが、通常使用よりも劣化は抑えられますので、ご安心頂きたく存じます。

その他ご不明点がございましたら、ご遠慮なくお問合せください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

Ankerカスタマーサポートチーム

というわけで、Ankerの現行のラインナップはシリーズ全モデルで『パススルー機能を使用しても(電池を介さないため)バッテリーの劣化はほとんどない』ということです。

ただし、充電容量が95%以上の場合には、高負荷による劣化を防止するために蓄電からの供給に切り替わる(つまり充電サイクルをカウントする)という新しい情報も得ることができました。

KAZ
KAZ

実はこの情報、Ankerの新しいシリーズである「Portable Power Station」の各機種には記述されていなかったのですが、この問い合わせから少しして、自分が確認した限りではほぼ全機種に「パススルーで使っても劣化しない」との記述がされるようになっていました。

パススルーを使用しても劣化しない条件とは

以下が、パススルー充電を使ってもポータブル電源が劣化しない条件です。この条件を両方とも満たすのであれば、Ankerでなくても、EcoFlowでもJackeryでも劣化を伴わないパススルー充電は可能です。

  1. 充電電力より出力電力が小さいこと
  2. ポータブル電源の充電容量が満充電フル放電でないこと

端的にいって、(1)と(2)を両方クリアする場合には、ポータブル電源でパススルー機能を使って、充電しながら放電しても劣化することはありません。

ただし、(1)の場合、充電電力が出力電力より大きいということは、電源の方にも一定の量の充電されてゆくことになるので、いずれ(2)に反する状態になります。

(2)満タン状態でパススルー機能を使うと、電源に充電し切れない分を電源から放出(出力)せざるを得ないので、電源からの出力によって充電サイクルのカウントが進むことになります。

満充電でのパススルー状態がずっと続くと、出力して減った分を充電、満タンになったらまた出力、出力で減った分をまた充電…を延々繰り返すことになるので、充電サイクルのカウントは一気に進んでしまいます。

一方、充電電力より出力電力が上回る場合には、ACコンセントからの入力では電気製品が求める電力に足りないため、電源からも出力することになりますが、これを長時間続けると、電源の容量はどんどん減って空っぽになってしまいます。

リチウムイオン電池は、フル充電もフル放電も嫌いますので、いずれにしても電源の劣化は避けられないことになります。

つまり、これらを総合すると(1)と(2)の条件を同時にクリアしていて、電源が劣化しない状態でのパススルー機能が使えるのはごく限られた条件下の短時間の利用であることになります。

充電電力と出力電力がまったく同じ…という稀有な状態を除き、さらに(1)と(2)を同時にクリアできる短時間を除けば、パススルーはいずれポータブル電源を劣化させる要因になることになります。

このあたりが、メーカーがあまりパススルー充電機能を表立って推奨しない理由なのかもしれません。

ポータブル電源でパススルー機能を使用する場合には、満充電やフル放電状態にならないよう十分に注意しながら、短時間の利用で済ませるべき…ということになりそうです。パススルー機能の利用中は、ポータブル電源の充電量をこまめにチェックすることが重要と言えそうです。

パススルーを使用しても劣化しないポータブル電源まとめ

本稿は、当初、他社が「パススルー機能」の利用に積極的でない一方で、Ankerや一部のメーカーが「パススルーで劣化しない」と明記していることを受け、パススルーでも劣化しない電源があるようです…という主旨で書かれました。

しかし、その後、各社の記載内容を精査した結果、言い回しは異なるものの、パススルーに関する記載は多くのメーカーが同様の内容を言っていることがわかりました。

その結果、現行Anker「Portable Power Station」シリーズも含め、EcoFlowやJackeryの製品でも、一定の条件下では「パススルー機能による電源の劣化はない」ことが分かりました。

しかし、さらに深く見てゆくと、充電電力と出力電力が全く同等でない場合には、いずれ満充電になるか、逆にフル放電状態に至るわけで、そうすれば結局「パススルー機能で電源は劣化しない」はごく限られた条件下でのみ実現することが見えてきました。

筆者が当初感じた「メーカー各社が消極的じゃないか?」は、電源の劣化なしにパススルー機能を使っていられるのは、満充電やフル放電に至らないごく限られた条件と時間の中だけ…ということなのかもしれません。

※一部誤りがあったため内容の修正を行うとともに主旨を変更し改稿を行いました。

それでは今日はこの辺で。

EcoFlowのパススルーに関する記載について(追記)

本稿作成に当たって、ポータブル電源の各メーカーのパススルー機能についての記述を閲覧して、記述を引用しながら記述いたしました(改稿前の文面)。

コメント欄でご意見を頂く中で再度EcoFlowサポートの「よくある質問」を熟読してみたところ、記載内容の理解の上で誤解があったことがわかりました。

長いですが「よくある質問」の全文を引用します。

▽▽引用ここから▽▽

パススルーにてご利用いただけますが、前提条件として充電電力より出力電力が小さくなくてはなりません

デバイスの出力電力が充電電力より大きくなると、バッテリーが蓄電できなくなり、電源が切れてしまいます。

長期的にこのようにご利用すると、多少バッテリーのサイクル劣化、寿命短命化に繋がります。

電池の寿命を測る指標として「サイクル」というのがあり、1サイクルは0%の状態から満タンの100%まで充電して、その電気が0%になるまで放電し切った状態を指します。一般的なリチウムイオン電池は充電が約20%~80%の状態のときに最も性能を発揮するそうです。

過度な振れ幅(100%~0%)はバッテリーに負担がかかります。

例えば:スマホに充電しながら、ゲームなどを操作するのをおすすめしないと同様です。

パススルー使用によって消耗が大きくなる場合がございますので、頻繁にパススルー使用をしないようにお願いいたします。

△△ここまで△△

この一連の文章は、冒頭は充電電力と出力電力の大きさの件、後半は充電サイクルの件から「充電深度」が大きい場合には消耗が大きくなる…と途中で文意が切れて2つの文意があるものと理解して、最後に記載されている「パススルー使用によって消耗が大きくなる場合がございますので、頻繁にパススルー使用をしないようにお願いいたします。」を文中で紹介していました。

しかし、今回この回答文面を熟読してみたところ、全文にわたって冒頭の「前提条件として充電電力より出力電力が小さくなくてはなりません」を元にした1つの文意で成り立っていることが確認できました。

つまり、この文面で言っているのは「充電電力より出力電力が大きいようなパススルーの使い方をするとAC入力だけでなく電源からも電力を出力することになるので※)バッテリーのサイクル劣化、寿命短命化に繋がります」。よって「(充電電力より出力電力の方が大きいようなパススルー充電を頻繁に行うと)パススルー使用によって消耗が大きくなる場合がございますので、頻繁にパススルー使用をしないようにお願いいたします。

と理解するのが正しいことになります。

※部分を詳しく言うと、電源からも出力した場合には「充電サイクルのカウント」や「過度な振れ幅(100%~0%)」(つまり充電深度)の影響によって電源が消耗するという意味になります。

回答文面の言い回しにやや難しい部分があり読み違えが生じていたことをご報告し、「パススルー充電を行う際、充電電力より出力電力が小さい場合には、AC入力がそのまま電気製品に流れるため電源の消耗や劣化は生じないが、満充電になってしまえば劣化させる要因になる。また、逆に充電電力が出力電力を下回る場合には、電源からも出力が行われるため、充電サイクルのカウントが進み、一度に大容量の出力が行われること(充電深度)による電源の消耗が生じ、劣化を進める場合がある」が正しい理解であると修正いたします。

Jackeryにも同様の記載があったことを併せて報告いたします。

これまでコメントでご意見を頂戴した方にご報告及びお詫び申し上げます。

  1. KAZ KAZ より:

    根本さん、いつもご訪問&コメントありがとうございます。

    >ポタ電を日中太陽電池で充電し、出力は内蔵電池からだけを使っているんですね。

    そうなんです。
    日中に太陽光で充電して、夜間もしくは翌朝にガジェット充電やキッチン家電などへ出力して消費するパターンです。
    日中は仕事をしているので、あまりポタ電出力を使わないです。
    もうここ何か月もACコンセントに繋いだこと、ないです。ほぼ100%ソーラーパネルからの充電です。

    >うちではPC用のUPSとして使うため常時AC入力しています。

    パソコンが不意に落ちると困るお仕事なんですかね。
    自分はパソコンで仕事をしていますが、大部分がテキスト入力と画像加工(ブログや記事用)で、最近は自動保存もあるのでそこまでUPSを必要と思っていないです。
    同じポータブル電源でも使い方がまったく違うのですね。

    >お騒がせしてすみませんでした。

    いえいえ、楽しい議論をありがとうございました。
    すごく研究されていて刺激になりました^^

    ありがとうございました。

  2. 根本 徳幸 より:

    「節電ポイント5332Pゲット!月額約5000円の電気料金削減を実現できた我が家の節電対策を紹介!」を読みました。
    KAZさんはポタ電を日中太陽電池で充電し、出力は内蔵電池からだけを使っているんですね。
    うちではPC用のUPSとして使うため常時AC入力しています。
    なのでUSB出力を使えば必ずパススルーを使うことになります。

    「パススルーに対する疑問 その1」はAnker以外のメーカーは「内蔵電池への影響が嫌ならパススルーは使うな」というけど、じゃあどうやって使わずにUSB機器へ充電させるの? だったんですが、なるほど「ポタ電から出力させる時はポタ電へは入力しない」って事なんですね。

    それなら自分の場合はパススルー回避不可です。そういうものだと納得するかAnkerに買い替えるしかありません。

    お騒がせしてすみませんでした。 m(_ _)m

  3. KAZ KAZ より:

    根本さん
    ご訪問&コメントありがとうございます。

    またまた細かく書いて頂いてすごいですが、難解です^^;;
    何度読んでもよく分からなかったです、すみません。

    『満充電状態で電源にAC100V入力とUSB放電を両方繋いだ場合、RIVER2の容量が3%減った時点から電源への充電を開始するので、97%→100%の3%の間だけがパススルー充電が働いていることになる(ただしここで言う満充電は90%なので実際には87%→90%の間ということになる)』

    という理解でよろしいでしょうか。

    >機器への充電が完了するまで3%の充放電を短時間で繰り返すというのはどの程度内蔵電池に影響を及ぼすんでしょうかね?

    理屈だけで言えば、リチウムイオン電池は継ぎ足しや繰り返し充電ではあまりダメージを受けないことになっていますし、充電上限を90%に設定してお使いなので苦手なフル充電100%にもなっていないので、特にダメージの大きな充電方法ではないように思います。

    単純に100%÷3%=33.4回で1充電サイクルをカウントすることになりますが、これは少ない回数で大容量を一気に充電するより、充電深度が浅いぶんだけダメージも少ないはず…と考えると、同じ1充電サイクルをカウントするのでも、電池へのダメージは少ない充電ということになるのかもしれません。

    >いつ再充電を開始するかの指定は出来ないんですが仮に出来たとして残量10%を指定するのと、どちらがいいんでしょうかね?

    単純に充電深度で考えれば、3%の方が浅いですね。ただメモリー効果に強いってだけで「ない」わけではないと思うので、3%の充電を繰り返すのはあまりに頻繁過ぎるような気がしますが、根本さんはそんなに頻繁にパススルーを使用する機会が多いのですか?

    自分は月に1回あるかどうか…なので、そこまでこだわって考えたことはないです。どちらかというと、フル充電・フル放電を避ける(EFDELTAはアプリ操作不可ですし、充電上限設定もできないので目視で)、充電深度を浅く…ぐらいしか気にしていないです。

    前回も書きましたが、細かく考えて実験もされていてちょっと尊敬します(笑)

    >次回は「パススルーに対する疑問 その1」です。

    次回もあるのですか^^;;
    コメントで書いてもあまり多くの方の目にとまらないと思うので、何なら、記事にしてみませんか?
    せっかくこれだけのデータをお持ちなので、根本さんなりのパススルー論とか、所見とか記事にまとめてみては?と思います。

    ありがとうございました。

  4. 根本 徳幸 より:

    返信ありがとうございます。

    追記分も読みました。そして前コメント後もパススルーについて考えていて書きたいことは色々あるんですけども一度に書くと、とっ散らかるので1つずつ。
    今回はRIVER2(以降、ポタ電)のUSB出力時の挙動についてです。

    前提条件として、
    ・AC入力(マルチ入力には対応していないため同時にTYPE-Cに入力しても無視されます)
    ・「放電/充電レベル」は10%~90%に指定、0%~100%にしていないのは内蔵電池の劣化を抑えるため。なので今後「満充電」と書いた場合それは90%を指します。

    さて、満充電になったところでUSBにスマホやモバイルバッテリーなど電池内蔵機器を繋ぐとポタ電の電池から充電し始めます。「バイパスモード」(EcoFlowによる表現、UPS機能と同義だと思われる。が、HPでの説明ではEPS機能となっておりややこしい)が対応しているのはAC出力だけなので。

    そのためこの状態ではパススルーではありませんね。このあと電池容量が減っていき、再充電が始まるとパススルーになるわけですが、いつ始まるのか?
    3%減った時点です。
    ちなみに「AC充電スピード」は100Wから350Wまで50W刻みで指定でき、250Wから冷却ファンは一層うるさくなります。

    つまり減った3%を充電する間だけがパススルーしている状態となります。
    ということはですね、大容量モデルほど有利だってことですよね、3%以内で充電完了する可能性がありますから。
    ということで実験してみました、

    ・USBポートを全て使い23W出力、AC充電スピードは100W
     6分後に再充電が始まり5分で満充電に
    ・AC充電スピードを200Wにアップ
     2分で満充電と短縮。
    ちなみに再充電開始までの時間は14分、16分と伸びました。出力が減ったからでしょうね。

    結果は以上です。
    機器への充電が完了するまで3%の充放電を短時間で繰り返すというのはどの程度内蔵電池に影響を及ぼすんでしょうかね?
    いつ再充電を開始するかの指定は出来ないんですが仮に出来たとして残量10%を指定するのと、どちらがいいんでしょうかね?

    長くなりましたので今回は紹介で終わります。
    次回は「パススルーに対する疑問 その1」です。

  5. KAZ KAZ より:

    根本さん、ご訪問&コメントありがとうございます。
    色々と調べて実験もされていて、研究熱心で頭が下がります。

    本件については、皆さんのご意見と私の記事の齟齬の原因がわかりましたので、本文に追記いたします。
    https://enjoycamper.info/camp-goods/battery_pass-through/#revision

  6. 根本 徳幸 より:

    はじめまして
    とても良く出来た記事で思わずブックマークしてしまいました。

    さて、EcoFlow製品のパススルーについてなんですが、
    「よくあるご質問」には「UPS機能が利用できますか」という項目があり、こう書かれています。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    UPS機能が利用できますか。
    ①ご自宅の壁にございますACコンセントからポータブル電源本体にAC充電中

    ②ポータブル電源本体のACコンセントから他の端末に給電

    上記2つを同時に行っている場合、電流は壁のACコンセントから

    ポータブル電源を通過して端末に行くため、端末に電力供給しているのは

    ポータブル電源ではなく、壁のACコンセントとなります。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    そして、
    パススルー機能を備えているモバイルバッテーリーがありますね、例えばエレコムのHPには

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    パススルー対応モバイルバッテリーとは、モバイルバッテリーとスマートフォ
    ンなどのデバイスを同時に充電できる製品のことです。
    ~ 略 ~
    パススルー未対応の製品では、モバイルバッテリーが満充電されるまでスマー
    トフォンには給電されません。
    そんなとき、パススルー対応のモバイルバッテリーであれば、モバイルバッテ
    リーとスマートフォンを同時に充電してくれるのです。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    https://www.elecom.co.jp/pickup/mobile_battery/basic12.html

    とあります。
    ということは少なくともEcoFlowでは、

    USB出力は「パススルー」対応でAC出力は「スルー」(UPS機能)

    としているんじゃないでしょうか。
    そこでうちにあるRiver2にて上記の条件に沿って実験してみました。

    1000WドライヤーをRiver2のAC出力に接続
    ・冷風500W → INPUT/OUTPUT共に72W
    ・温風に切り替え → INPUT/OUTPUT共に510W
    ・冷風1000W → INPUT/OUTPUT共に78W
    ・温風に切り替え → OVERLOADにより給電停止

    サージ600Wなので流石に1000Wは落ちたんだと思いますが、300Wの出力を大きく上回る510Wでも使え続けられました。
    なのでPC用の無停電電源として使う程度だったら内蔵電池へのダメージはほぼ無いのではないかと思えます。

  7. KAZ Enjoy Camper より:

    >たかおさん

    コメントありがとうございます。

    議論の主旨がずれてきているようです。

    本稿は、実際にAnkerがパススルーによって劣化しないのか、EcoFlowも劣化しないのかを論じた記事ではありません。あくまでメーカー各社のパススルーに関する記載と、Ankerの記載やサポートからの回答において、Ankerは劣化しないと言っていますよ…という内容の記事です。

    仰るように『パススルーモード:本製品を専用AC電ケーブルで予用コンセントに接続して充電し、同時にAC出力ポートに電気製品を接続する場合、AC電源をオンにすると、電力はバッテリーからてはなく家庭用コンセントから供絡されます。』との記載がありました。

    しかし一方では、同じEcoFlowが「よくある質問」において公式に『パススルー使用によって消耗が大きくなる場合がございますので、頻繁にパススルー使用をしないようにお願いいたします。』とも記載しているのもまた事実です。

    EcoFlowを始めとする他社の「パススルーは劣化消耗のため多用を推奨しない」というスタンスを取っているのは事実ですし、対してAnkerは「劣化しない」レベルだと記載しており、サポートからもそういう回答が得られたこともまた事実です。

    言い換えれば、メーカー各社のいう事をそのまま受け取れば、他社は劣化し、Ankerは劣化しないということになる…ということです。

    それをどう受け取るかは読者個々の考え一つです。「Ankerのいう事は嘘で実際には劣化するに違いない」「Ankerが劣化しないならEcoFlowだって同じだろう」と感じるのであれば、前回コメントでも申したように、それはもう個人の感じ方というほかありません。

    ちなみに、たかおさんが根拠にされている「電力はバッテリーからてはなく家庭用コンセントから供絡されます」が全てであれば、パススルー説明やよくある質問に「頻繁にパススルー使用をしないようにお願いいたします。」と記載する必要はないはずです。あえて推奨しないのは、何かしら電池を消耗劣化させる事象が起こっていると考えるのが妥当ではないかと思います。

    つまり「推奨しないにはしないなりの理由がある」ということであり、そこが分からない限り、外部の素人がいくら議論しても無意味かと思います。

    たかおさんがEcoFlowも劣化しないし、Ankerだけが特別劣化しないとは思わない…とお考えになることは否定いたしません。

    ありがとうございました。

  8. たかお より:

    https://cdn.shopify.com/s/files/1/0412/3459/6001/files/EcoFlow_DELTA_2-_V1.0.pdf?v=1675323407
    マニュアルのP11に記載が有ります。
    100%充電でパススルーを多用すると100%がずっとキープされることによるバッテリーの劣化が起こります。
    アプリを使用すれば充電のパーセントを任意に設定してパススルーを実行できるのでこれを回避する事が、エコフローでは出来ると言う事です。

  9. KAZ Enjoy Camper より:

    たかおさん
    ご訪問&コメントありがとうございます。

    >パススルーで負荷を供給している状態ではバッテリーではなくAC電源から電気が供給されていると言うのはエコフローでも同じなのでこの状態でバッテリーが劣化する事は無いと思います

    ちょっと確認不足で確証はないのですが、満充電になるとどのメーカーでも必ず「AC電源から電気が供給されている」のでしょうか?
    バッテリーが満充電になっても、家電へはバッテリーから出力され、減った容量を補充し続けるので劣化するのではありませんか?
    逆に、満充電の際にはAC入力から直接出力されるともどこにも記載されていませんよね。
    「パススルー」という言葉からすると、あたかもバッテリーを経由せずに家電に電気を流すよう感じますが、本当にそうなんでしょうか?

    『電池の寿命を測る指標として「サイクル」というのがあり、1サイクルは0%の状態から満タンの100%まで充電して、その電気が0%になるまで放電し切った状態を指します。一般的なリチウムイオン電池は充電が約20%~80%の状態のときに最も性能を発揮するそうです。
    過度な振れ幅(100%~0%)はバッテリーに負担がかかります。
    例えば:スマホに充電しながら、ゲームなどを操作するのをおすすめしないと同様です。
    パススルー使用によって消耗が大きくなる場合がございますので、頻繁にパススルー使用をしないようにお願いいたします。』
    (以上はEcoFlow「よくある質問」から抜粋)
    https://jp.ecoflow.com/apps/help-center#fc2ba9aa0775004496a5c12420a61881c41b07da

    この中で『スマホに充電しながら、ゲームなどを操作するのをおすすめしないと同様』と言っているのは、満充電になってもバッテリーから出力されていることを表していませんか?なぜなら、満充電になった際にバッテリー充電は完全に遮断されAC入力のすべてを家電に直接流すのであれば、バッテリーは消費されないので、継ぎ足しで充電してバッテリーが劣化することは起こらないためです。

    あるいは、入力と家電出力がまったく同等であればバッテリー充電はされないかもしれませんが、『前提条件として充電電力より出力電力が小さくなくてはなりません』という回答も加味して考えれば、必ず入力量が家電への出力を上回ることになり、その分は常にバッテリーに振り向けられている、つまり100%状態での充電を継続していることになり、これが劣化原因なのかもしれません。

    よってこの一文は、満充電になっても常に充電がおこなわれることを意味しており、仰る「満充電ならバッテリーは劣化しない」は成り立たないことになりませんか?

    >停電してバッテリー供給に切り替わってバッテリーの電気が減った後に停電が復旧した場合

    AC入力をバッテリー充電と家電出力に振り分ける=つまり充電しながら放電する=のは、復旧後でなくても、満充電でない状態からパススルーを開始すれば同じことです。
    そのことに対してAnkerが「リチウムイオンバッテリーの劣化を抑える仕組みを採用」しているというのは、batteryへの充電経路と家電への放電を切り離している…ということかもしれませんね(未確認ですが)。

    >アンカーが特別パススルーに強いような気はしないです

    そうですか。その辺の感じ方は人それぞれなのかもしれませんね。
    自分としては、もしAnker以外のメーカーも同様でパススルーでも劣化しないのであれば、「差別化」のためにもかなり強くアピールすると思いますので、やはり、そこをアピールするからにはAnkerには何らかの根拠があり、アピールしない他社はその根拠を持っていない…と考えるのが順当かと思います。

    興味深いコメント、ありがとうございました。

  10. たかお より:

    ポータブル電源の充電が完了した状態で、パススルーで負荷を供給している状態ではバッテリーではなくAC電源から電気が供給されていると言うのはエコフローでも同じなのでこの状態でバッテリーが劣化する事は無いと思います。(充電と放電を同時に実施している訳ではない)
    問題は、停電してバッテリー供給に切り替わってバッテリーの電気が減った後に停電が復旧した場合です。この時は充電しながら負荷を供給することになりバッテリー劣化の原因になります。これについてはアンカーの説明では触れられておらず停電前の待機状態の事だけ書いています。
    アンカーが特別パススルーに強いような気はしないです。

  11. KAZ Enjoy Camper より:

    平林さん、ご訪問ありがとうございます。

    質問があまりに簡潔すぎて、何をお知りになりたいのかよく分からないのですが、
    もし分かったとしても、一介のブロガーがお答えすべき内容ではないです。

    こうした技術的な問題は責任ある回答が得られるメーカーに質問すべき内容ですし、
    各社で違いもあると思われますので、個別に問い合わせるべきでしょう。

    お役にたてず申し訳ありません。
    よろしくお願いいたします。

  12. 平林 光男 より:

    パススルーでは、つないだままにするとパススルー、充電を自動的に切り替えしてくれるのでしょうか?

  13. KAZ Enjoy Camper より:

    こんにちわ。
    ご訪問&コメントありがとうござます。
    記事がお役に立てたなら何よりです。

    派手なEcoFlowに対して地味ですが堅実なものつくりをするAnkerの製品はAnkerならではの魅力がありますね。
    耐衝撃性やバッテリ耐久性など、まさに玄人好みという感じですね。
    今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。

  14. なる より:

    おはようございますm(_ _”m) はじめまして。
    夜な夜なポータブル電源のことを調べまくっていてブラックフライデイの間に買おうと焦っていたところでした。そこでエコフローとアンカーで迷っていて、パススルーに関して特に確認しているところでした。まさしくこちらの記事がそれでして非常に心強い調査結果で助かりました。
    充電時間の速さ、ブースト出力、アプリ操作が魅力でエコフローのRIVER2、MAXにしようと思っていましたが、やっぱりAnker535にしようと思いました。
    落とした時などの耐衝撃性、パススルー機能、それと保管時のバッテリ耐久性が長けていました。あと値段も安いですし。
    本当にありがとうございました。