ハイエースキャンパーを見学、アルトピアーノ横須賀へ行ってきました。
アルトピアーノにハイエース版が出たんだって?
装備や内装はどんな感じなのかしら?
今回のキャンパーは、ベース車両にハイエースを使っているので、タウンエースベースのアルトピアーノより室内に余裕もありますし、車格や動力性能も上ですが、キャンピングカーとしてはシンプルな構成で兄貴分のアルトピアーノと同じ路線です。
トヨタディーラー発のライトキャンパーです。
トヨタモビリティ神奈川が誕生して生まれた新たなディーラー発キャンパー
筆者が購入したキャンパーアルトピアーノは、当時はまだ「トヨタカローラ横浜」のタウンエースベースの簡易キャンパーです。
ちなみに、同じ「神奈川トヨタ(KT)グループ」の「ネッツ湘南」と「ネッツ横浜」が取り扱うのは、ライトエースベースのアルトピアーノでした。
その神奈川トヨタグループや、神奈川県下の複数のディーラーがまとまって、取り扱える車種が増えたことから、「トヨタモビリティ神奈川」としてハイエースキャンパーを制作・販売する事が可能になった…と言う経緯で生まれたのが、アルトピアーノのガタイのデカい弟分「ハイエースキャンパー」です。
まあ言ってみれば「中川家」みたいな感じです^^
アルトピアーノ・ハイエースってどんなクルマ?
まずは、ハイエースキャンパーのスペック的な事をおさらいしておきましょう。
ベース車は、トヨタハイエースの「2000ガソリン」と「2800ディーゼル」に、ミッションの選択が「5MT」「6AT」の2タイプ、駆動方式が「2WD]「4WD」の2タイプあって、組み合わせる事でかなり豊富なラインナップとなっています。
ハイエースキャンパーの標準装備
カタログを貰えなかったので、WEBを見つつ私が想像するハイエースキャンパーに標準装備です(違っている可能性あるのでご自身で確認を)。
- REVOシート
- 基本電源ユニット
- 室内灯
おそらく、基本的な構成はタウンエースキャンパーと同じだと思うので、ベッド展開可能なREVOシートを中央に据え、ベッド後部脇に「基本電源ユニット」を装備・配置して、シングルの室内灯…というところだとうと思います。
この「基本電源ユニット」は、タウンエース版と同じで「走行充電+疑似正弦波500W」で、集中スイッチパネルにUSB出力付きではないかと思います。
タウンエースキャンパーもそうですが、トヨタ・ディーラーなので、車体そのものを改造するようなことは一切していません(ポップアップルーフとか)し、断熱材も全く入っていない(これは横須賀で聞きました)元のハイエースのままです。
暑さ寒さの侵入はかなり酷いものがありますが、特に床下から来る寒さは、購入後に何か対策しないとかなり厳しいと思います。
これは実体験者からの切実な声です(笑)。
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車検や点検などをディーラーでできるのはメリットですが、逆に、ディーラーなので思い切った事ができないという部分もあって、ディーラー制作キャンパーが一概に「良い」ばかりとは言えないかもしれません。
自分で改造できる方は、購入後でも断熱材を入れられると思うのですが、買ったものを置く程度しかできない自分的には、断熱材を入れたいと思ってもなかなか…です。
ハイエースキャンパーのオプション装備
オプションについてはWEBを見て記載しています。
- 基本電源ユニット(アップグレード)350,000円
- シンク&シャワー 100,000円
- 18L冷凍・冷蔵庫 100,000円
- バックボード(カップホルダー×3、USB電源、シガーソケッ)57,000円
- 外部給電システム 100,000円
タウンエース版同様、基本電源ユニットをアップグレードすると、100Ahバッテリー+正弦波1500Wインバーターになるのだと思います。
タウンエースと違って、シンク&シャワーと冷凍冷蔵庫は選択制ではなく、両方設置が可能なのだと思います。広いハイエースならではです。
バックボードはタウンエースキャンパーにはないオプションなので定かではありませんが、WEBの写真を見る限り、運転席・助手席後ろに取り付けられるのだと思います。
全部チョイスすると70万円超ですが、ビルダーのキャンピングカーからすると、それでもまだ安めの価格設定かなと思います。
車内の構成はアルトピアーノと似た感じだが車内の広さに余裕がある
ここからは実車を見た上で書いています。
車内にはベッドに展開できるREVOシートを採用している点はアルトピアーノと同じですが、色調がアルトピアーノよりも明るく、棚やテーブルも、ウッド調のアルトピアーノに比べて白基調で明るい印象となっています。
車内の大きさに余裕があるので、車体後部に独立したスペースが設けられており、オプションのシンク&シャワー+給排水や、収納棚を設置する事ができます。
また、アルトピアーノでは車内に余裕がないので、荷物はシートの隙間に詰め込む感じですが、ハイエースキャンパーは後部スペースに積載する事ができそうで、これは羨ましいと感じました。
前述の通り、オプション装備もアルトピアーノと同等程度は用意されているようです。
- 基本電源(1500Wインバーター/走行充電装置/天井照明・スイッチ)
- 外部電源システム
- シンク&シャワー
- 冷凍冷蔵庫
- バックボード
※ タイヤのペイントは装飾用で販売されていません。
写真の展示車は、DXグレードの標準ルーフ、2WDガソリン、6AT、4ドア、3/6人乗りで、テーブル+REBOシート+収納スペースの「Camper BASE」が装着されたのみでオプションなしの状態で288万円(税込316万8千円)です。
筆者の印象では、かなり車内に余裕があり、ゆったりと利用する事ができるように思えました。
しかし、せっかく車内長に余裕があって収納やシンクを配置するスペースがあるなら、ベッドの左右の棚(冷蔵庫の収納や電源パネル)は設置せずに、最大幅のベッドにしてほしかったと思います。せめて棚は片側のみであれば、もっと広いベッドができたのではないかと思います。
展示車はDXグレードでしたが、スライドドアが自動開閉する購入グレードをベース車にしている車両も車庫で見せて貰いましたが、かなりのゴージャス感がありました^^
かなりの人気を博しているようで、発売を記念して実施した「30台限定特別価格」販売は、すでに完売となっているようでした。
筆者が最も「いいなあ」と思ったのは、フロアです。
木目調のタイルカーペットが敷かれていてフラットになっている点です。タウンエース版アルトピアーノはその辺りはちょっとダサいんですよね。
あと、REVOシートに文句をつけるとすれば、靴を脱ぐスペースがないのは、地味ですがかなり使い勝手が悪いです。
スライドドアとシートの間に、靴を脱いだり履いたりできるスペースがあると居住部分への乗降がしやすいと思うんですけどね。
私は欲しいと思いませんが、給排水付きシャワー+ギャレーが後部に独立しています。
でも、もしかすると室内からの移動はできないのかな?ちょっと確認していませんが、REVOシートの構造を考えると、後部スペースにはリアハッチからしかアプローチできないのかもしれません。
【2021.01.24 追記】
先日、横浜市港北区にある商業施設「トレッサ横浜」へ行く用事があって、ついでにトヨタのブースを覗いてみたところ、ハイエースキャンパーの展示車があり、改めて見てみたのですが…。
リア部の背もたれは、テーブルを撤去した部分にはめ込むボードで、簡単に取り外せる構造になっていることがわかりました(横須賀では気づかなかった)。
なので、リア部分にシートからアクセスする事は可能ですし、ここで靴を脱げば乗り降りも、シートへのアプローチも楽かなと思いました。
とはいえ、就寝中のトイレなどではいちいちリアハッチを開閉するものどうかな…と思うので、やはり靴脱ぎ場所はスライドドアの方にあっ他方が実用的だと思いますが…。
フロントマスクと運転席はこんな感じ。当然ですが、まんまハイエースです。
トヨタディーラーが作ったライトキャンパー「ハイエースキャンパー」。
自分がもし、どちらが欲しいか聞かれたとすると、たぶん、タウンエース版アルトピアーノを選ぶと思います。夫婦二人で使うにはタウンエースのサイズで十分ですし、ハイエースは排気量もデカい~つまり車両価格も高い、税金も高い~ですしね。
タウンエースにディーゼルエンジンの設定がありませんので、その点では羨ましいですけどね^^
それでは今日はこの辺で。